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1.  忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962) 《ネタバレ》 
忠臣蔵ものを見たのは同じ東宝の「四十七人の刺客」以来10年ぶり2度目だったけど、創立30周年記念と銘打って作られ、キャストも本当に豪華なオールスターという感じのこっちのほうが断然楽しめた。でも、東宝といえば時代劇よりも現代劇というイメージの強いところなので、時代劇で見ると違和感のある俳優もチラホラ。とくに浅野役の加山雄三は出てきた瞬間からあまりの似合わなさに思わず「うわあ。」と声をあげてしまった。あとは吉良屋敷に赤穂浪士たちが討ち入りするシーンでもろにゴジラみたいな音楽(音楽担当は伊福部昭。)がかかっていたのはちょっとおかしかった。それにしても原節子の最後の作品がコレというのはなんか勿体無い気がする。全体的にみればまあ5点が妥当と思えるけど、個人的に思い入れのある東宝のオールスターものということで6点にしておこう。大映や東映の忠臣蔵も見てみたいなあ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-06-24 22:18:32)(良:2票) 《更新》
2.  雪之丞変化(1963)
長谷川一夫の映画300本記念作として、彼がまだ林長二郎と名乗っていた戦前にあたり役としていた「雪之丞変化」を市川崑がリメイクした作品。主演はもちろん長谷川一夫で、記念作らしく雷蔵や勝新まで出演するオールスター作品になっていてかなり豪華である。オリジナルは未見だが、約30年ぶりに同じ役で主演している長谷川一夫はそりゃあ戦前は水も滴る色男だったのかも知れないが、既にこの頃になると中年になっていてただの汗臭いおっさんにしか見えないのがちょっと辛いところ。でも市川作品として見るといつものように実験精神溢れる傑作になっていて、面白い映画だった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2024-06-24 18:09:24)《更新》
3.  亡国のイージス
同じ原作者の「戦国自衛隊1549」よりかは面白かったけど、前半と後半の落差が激しく、前半は社会派映画みたいな感じで良かったのに後半からは(既に指摘されてる方も何人かおられるが。)本作と同じ脚本家の「ホワイトアウト」とあまり印象が変わらないような展開でありきたりのアクション映画になってしまい残念。豪華な出演者陣もイマイチ生かしきれていないような気がする。真田広之を久しぶりに現代劇で見た。
[ビデオ(邦画)] 5点(2024-06-19 22:50:05)
4.  ドラえもん のび太と竜の騎士 《ネタバレ》 
「宇宙小戦争」のリメイク版を見て本作でもスネ夫がメインだったことを思い出して本当に久しぶりに見た。藤子不二雄が別れる直前の作品だが、いかにも藤子・F・不二雄らしいテーマの作品になっていて、絶滅したはずの恐竜が地底で生きていて、その恐竜を祖先とする恐竜人という発想などはさすがに作者の恐竜好きという趣味の部分が炸裂していて抜群だし、純粋にSFとして見ても面白味があるのだが、そういう作者の指向が少し出すぎた感じで、昔から劇場版の中では地味な印象のある映画だったのだが、今見ても地味な印象は変わらず、むしろなぜ地味な印象なのかが今回見たことで分かってしまった感じ。序盤のスネ夫が地底で行方不明になり、竜の騎士が登場するあたりまではつかみはうまく引き込まれるのだが、メンバーがスネ夫と再会してからはそれまでと違う話になってしまった印象で、前半のスネ夫がノイローゼという話もなんのフォローもなく忘れ去られてしまったようになってるのはちょっと残念で、スネ夫の失踪はここへのただのきっかけに過ぎなかったような印象。またバンホーをはじめとした竜の騎士団の目的もなにか釈然とせず、もう少しキャラ設定に一貫性がほしかったところで、悪役を出さないというのもいいが、もう少し早い段階で竜の騎士が悪役なのかそうでないのかをはっきりさせたほうが良かったのではという気がする。風雲ドラえもん城は今見るとかなり時代がかったギャグなのだが、それでもクスっと笑うことができた。(この城での描写を見て「クレヨンしんちゃん」だけではなく、「ドラえもん」の長編劇場版でも本格的な時代劇をやればいいのにとつい思ってしまう。)恐竜の絶滅の原因に彗星衝突説が取られているが、時期的にハレー彗星と掛けているのではと感じてしまうのは仕方ないかもしれない。リメイクがされていない作品だが、その彗星によって大津波が起こるシーンがあり、(スネ夫のノイローゼも今では引っ掛かりそうなのだが)東日本大震災後の現在となってはこれがリメイクされない最大の理由かも。冒険の発端となるのがのび太の0点のテスト答案を隠しにいくというのが「ドラえもん」らしいのだが、エンドロールでそこにしっかりオチをつけているのが良い。(2024年6月16日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2024-06-19 22:16:58)
5.  真夜中まで(1999) 《ネタバレ》 
真田広之扮するジャズ・トランぺッターがライブの休憩時間中に殺人事件を目撃した女性を助けたことから事件に巻き込まれていくサスペンス。全篇夜の街が舞台で、ジャズで統一された音楽も相まって雰囲気はかなりいい。しかし、主人公が次のステージまでにクラブに戻らないといけないと設定してるにもかかわらず、そのタイムリミットをうまく話の中に盛り込めていなかったりしてちょっと雑な印象で、サスペンスとしての盛り上げ方も微妙で、逃走劇なのだからもっと緊迫感を出したほうがよかったのではないかと思う。「真昼の決闘」のように実時間と劇中の時間を合わせたかったみたいだが、これも見事に失敗してる。(そうすると休憩時間が一時間以上になることになる。)それに主人公のトランペットの吹き方になんか違和感を感じる。和田誠監督がジャズが好きなことはなんとなく伝わってくるが、そうであれば演奏シーンにももっと説得力を持たせるべきだった。それでもそこまで思ったほどつまらなくはなかったのだが、今まで見た和田監督のほかの作品、「麻雀放浪記」も「快盗ルビイ」もすごく面白かっただけに本作はそれらと比べると数段落ちる出来になってしまっているのは残念で、また本作以降、和田監督が映画監督としての新作を出していないっぽいのもちょっとさびしい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-06-19 19:50:41)
6.  座頭市物語 《ネタバレ》 
勝新の座頭市シリーズ記念すべき第1作。この作品の市は後の明るいキャラではなく、どことなく哀愁が漂っているようなキャラクター。話のほうもシリーズ中(まだシリーズ数作しか見ていないが。)でいちばん面白い。ラストの平手造酒(天知茂)との対決シーンは切なくて感動的だった。まさしく日本映画の傑作時代劇の一本と言っても過言ではない作品だろう。 平手を演じた天知茂もカッコ良かった。
[ビデオ(邦画)] 10点(2024-06-15 22:31:03)
7.  まあだだよ
黒澤明の遺作は教師と教え子たちの触れ合いにとても感動できるいい映画だ。監督は当初、主役の百閒に笠智衆を考えていたが、病気療養中であったため、松村達雄になったと聞く。ラストの同窓会で先生が教え子たちの孫たちに言った言葉がものすごく印象に残っている。教師と教え子はいつまでもこういう関係でありたいと思う、そんな映画だった。
[ビデオ(邦画)] 10点(2024-06-15 17:24:34)
8.  八月の狂詩曲
黒澤監督の昔の代表作をほとんど見た後で見たのでとてもつまらなかった。内容も俳優陣も地味なのにひとりハリウッド・スターのリチャード・ギアはかなり浮いている印象しかない。それでもラストシーンは印象的だった。
[ビデオ(邦画)] 3点(2024-06-15 17:24:03)
9.  夢(1990)
最後のエピソードの笠智衆とか、最初の方の狐の嫁入りや雛人形の話などはとても印象に残っているが、何しろ見たのが「用心棒」や「椿三十郎」で黒澤映画に興味を持ち始めた頃だったので決して出来の悪い映画だとは思わないもののとても退屈に感じられた。見る順番を間違えたと素直に思ってしまった。ドリフでコントをやっているイメージしかなかったいかりや長介を俳優として初めて見たのがこれだったんだけど、鬼という役柄から雷様を連想してしまい、出演シーンがコントのようにしか見えない。その後、「踊る大捜査線」を再放送で見て、味のあるいい俳優だと思ったんだが。
[地上波(邦画)] 5点(2024-06-15 17:23:30)
10.  
初めて見た黒澤明監督のカラー時代劇。白黒時代の「用心棒」や「椿三十郎」、「七人の侍」を既に見ていて、娯楽作を当然のように思い浮かべてたら、なんか重苦しいだけの退屈な作品でさっきあげた三本と同じ人が監督だとはちょっと信じられない作品だった。しかし、合戦シーンは黒澤映画らしいダイナミックな迫力で見ごたえがあるし、楓の方を演じる原田美枝子の激しい演技が強烈に印象に残る。でも、やっぱり黒澤監督の時代劇としてはそんなに好きな作品ではない。本当は4点ぐらいでもいいのだが、さっきも書いたように原田美枝子の演技があまりにすごいので、彼女に2点ほどプラスしておくが、前作の「影武者」のほうが個人的にはこの映画より好きだな。
[地上波(邦画)] 6点(2024-06-15 17:22:46)
11.  どですかでん
頑なに白黒映画を撮り続けた黒澤監督の初のカラー映画。黒澤映画とは思えないほどに地味であり、東宝作品だが、どちらかと言えばATG映画のような雰囲気。面白くなくはないが、あまり印象にも残らない。当初の予定どおりに「どら平太」が撮られていたら、どんな風な映画になっただろうか。
[ビデオ(邦画)] 5点(2024-06-15 17:22:12)
12.  赤ひげ 《ネタバレ》 
「酔いどれ天使」から始まった黒澤・三船の最後のコンビ作。「用心棒」なんかと違って娯楽を売りにしていないのでどうかなあと思っていたが、ビデオ2巻組の3時間大作にもかかわらず、途中で飽きることもなくあっという間に見れた。何年も前に見たので覚えていないエピソードも多いが、おとよ(二木てるみ)と長坊(頭師佳孝)のエピソードはとても印象に残っている。黒澤作品には珍しく女優陣が豪華なのも見どころの一つ。なかでも安本(加山雄三)を殺そうとする狂女を演じた香川京子はいつものおっとりとしたイメージとは違い、鬼気迫る熱演をしており、とても新鮮に感じた。
[ビデオ(邦画)] 8点(2024-06-15 17:21:27)
13.  一番美しく 《ネタバレ》 
黒澤明監督の第2作。黒澤には珍しい女性映画で、尚且つ戦時中という当時の時局柄、戦意高揚映画である。そのためか、見ていてもあまり面白いものではなく、見ていてけっこう辛かった。とくに主人公が無くした小さな部品をひとりで夜中に何時間も探すシーンは胸が詰まりそうになった。それとタイトルクレジットが一切なかったのが驚き。(一応、エンドクレジットはあったけど、あれは放送局のオリジナルっぽい。)
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-06-15 17:20:21)
14.  人間の証明 《ネタバレ》 
20年ぶりくらいの再見。その昔にテレビで見た時も正直言ってあまりよくない印象を受けていたが、今見てもやっぱりという感じ。角川映画の2作目で、国内の豪華な俳優陣だけでなく、ニューヨークロケやのちに「復活の日」にも出演するジョージ・ケネディといったハリウッド俳優の起用など力の入った作品になっていて「とにかくすごい映画にしよう」とか「世界的にも売り出したい」という角川春樹の意気込みだけはじゅうぶんに伝わってきて、いかにも角川映画という感じなのだが、どこか空回りしていて滑稽に見えるし、初めて見た時も思ったのだが、ストーリーも「砂の器」のような感じでなんだかなあという気になる。脚本はオファーではなくオーディションで松山善三のものが選ばれたみたいなのだが、その脚本にも粗が目立っていて、本当に吟味してオーディションしたのかという気になるし、松山善三の脚本作品を何本か見た今になっては本当に松山善三が書いたのかと思えてくる。突っ込みどころは満載だが、中でもクライマックスの八杉恭子(岡田茉莉子)のスピーチのシーンは感動させようとしているのが見え見えなのだが、突っ込みどころだらけでリアリティが微塵もなく、思わず「なんだこれ」と声を出したあと笑ってしまった。このシーン、松山善三のような脚本家ならもうちょっとなんとか出来たのではと思うし、何より岡田茉莉子の無駄遣いにしか見えない。ラストの麦わら帽子が飛んでいくシーンは幻想的で印象に残ったが、見ていてなぜか「金田一耕助の冒険」のパロディの方を思い出してここでも笑ってしまった。脇をはじめとした豪華なキャストはそれなりに楽しめる映画ではある。ただ、主役の刑事を演じる松田優作は今見てもやっぱりイマイチな感じなのがちょっと残念。ストーリーの鍵となる「帽子」の詩が良く、まあ、それに免じて5点。(2022年1月16日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2024-06-11 22:09:14)(良:1票)
15.  映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021 《ネタバレ》 
オリジナルを見る度に疑問に思っていたなぜビッグライトを使わないのかということに対する説明や、映画に登場してもいつも冒険には不参加の出木杉に対するフォローがしっかりされているところは素直に嬉しかったし、脚本的にもおおまかにオリジナルの流れを踏襲しながら、それでいて本作オリジナル部分も違和感を感じることなく盛り込まれていてよく出来ていたと思う。とくにオリジナルキャラクターのピイナの存在がうまく活かされていて、この存在のおかげでパピのキャラクター性が高まっていて、恐怖心や子供らしさといったのび太たちとなんら変わらない少年らしい部分をうまく描き出すことに成功しているし、パピの演説がピリカ人たちの蜂起につながるクライマックスの構成はオリジナルよりも説得力があり、とても良かったと思う。ドラコルルは本作でも知的な策士として描かれているが、それ以上に単なる悪役に収まらないような人間味が強調されて描かれていて、ギルモアの忠実な部下である軍人でありながら、心の中では決してこの戦争を望んでいるわけではないと垣間見えるところや、ジャイアンに捕まって降伏するかわりに部下の安全を保障するようドラえもんに頼むシーンなどはドラコルルの部下に対する思いのようなものが伝わってくるし、その直前の副官の行動もドラコルルの人望の厚さをじゅうぶん物語っている。特撮映画が題材の一つということもあってか、実際のミニチュアセットを合成したシーンもあるのはなかなかだし、それによって劇場版らしい迫力も増しているように感じる。欲を言えば映画撮影のシーンでピシアの戦艦を故障させるのはジャイアンであってほしかったところで、オリジナルで楽しかった映画のパロディーがほぼ無くなっているのが少し残念に思うのも本当のところなのだが、それはまあ些細なことかもしれない。挿入歌の「ココロありがとう」はオリジナルで「少年期」が挿入歌として流れるシーンで流れるのだろうと思っていたら、違ったのでちょっと意外に感じた。
[DVD(邦画)] 7点(2024-06-10 18:40:17)
16.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 
リメイク版も公開というタイミングでめちゃくちゃ久しぶりに見た。特撮映画を撮影中のジャイアン、スネ夫、出木杉の三人の前に現れたピシアの戦艦がジャイアンの投石一つで簡単に故障するというのは序盤から敵の小ささをうまく表現していて、その上で後になってスモールライトを奪われるという展開がよく出来ているし、ビッグライトを使おうよ(子供の頃見る度いつも思ってた。)と突っ込みつつもけっこうハラハラしながら見れたし、今見てもやはり純粋に面白かった。ドラコルルたちに誘拐されたしずかを助けるためにパピが一人交渉に出向くくだり、自分の身代わりにパピが捕まったことを知ったしずかが引き返し、それまで「パピさん」っと呼んでいたしずかがピシアの宇宙船が空へ飛び立った瞬間に「パピー!」と絶叫するのが、しずかの必死さや無念さといったものがこちらに伝わってきて、ここのシーンは思わずしずかに感情移入してしまい、とても印象に残るし、子供の頃はこのシーン実はそんなに印象になかったので、やっぱり見方が変わったんだなと感じた。スネ夫のラジコン戦車の活躍が見どころの映画であるが、メンバーが二手に分かれたあと、怖気づいていたスネ夫が一人で戦いに出たしずかを勇気を振り絞って助けに来る展開は見ていて熱くなってしまい、今回はドラマとしてはこのスネ夫の勇気が見どころになっていて、やはり今回の主役はスネ夫を置いてほかにはないと改めて感じる。クライマックスの逆転劇は今見ると多少無理やり感があるものの、まあいいか。悪役のドラコルルはかなりの策略家だったんだなというのも今回見た新しい発見。オープニング主題歌のバックでは様々なSF映画のパロディが出ていて、その中でもジャイアンが「キングコング」のクライマックスシーンをやっていて、本作のクライマックスでもドラえもんが同じパロディをやっているのが楽しい。(C3POとR2D2が出ているカットはさすがに著作権が気になってしまったが。)そしてエンディング主題歌の「少年期」はやはり歴代の主題歌の中でも屈指の名曲だと今も信じて疑わない。(2022年3月7日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2024-06-01 13:00:53)
17.  踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2 《ネタバレ》 
「踊る大捜査線2」の海外公開を意識して作られた再編集版とのことだが、あまり印象は以前見たものと変わらない。確かに再編集のおかげでストーリーは追いやすくなっているが、その分、コメディーリリーフとして登場するスリーアミーゴスの出番の極端な減少など、シリーズ独特の笑いの部分がオリジナル版よりも少なく、そこが物足りないといえば物足りない。ラストの和久のセリフも吉田副総監の出番がカットされてしまった(見たのが地上波だったからかも。)ため、セリフに唐突感があり、オリジナルではけっこう印象に残るシーンだったのに、ここだけ少し印象が変わってしまった。そもそもこのシリーズはもともと海外に出して売れるとは全く思わないので、わざわざインターナショナル版を製作する意図もよく分からない。この映画自体を久々に見たが、脚本がかなり適当になっている気がして、面白くないうえに、最後の事件解決もあっさりしすぎている。ところで、真矢みきという女優がどうも苦手なのだが、最初に見たのがこの映画の沖田役だったからかもしれない。
[地上波(邦画)] 3点(2024-06-01 12:38:44)
18.  下町の太陽 《ネタバレ》 
山田洋次監督の2作目で、倍賞千恵子が山田監督の映画に初めて出演した意味で重要な映画でもある。先週「キューポラのある街」を久しぶりに見返したばかりだが、間をおかずに本作をあらためて(こちらも久しぶりに)見るとやっぱり雰囲気がよく似ていて、かなり意識して作られた映画(東野英治郎や菅井きんが出演しているのもそういったことからかもしれない。)であることが分かるし、あからさまな二番煎じを狙っているのは明白なのだが、倍賞千恵子は吉永小百合よりも庶民的な感じがして、それだけでなにか役に説得力があるし、山田監督の演出はまだ垢抜けないものの、ところどころに粗削りながららしさを感じる部分はあり、とくにラストのヒロインの選択はいかにも山田監督らしい真面目さが出ていると感じる。さっきも書いたように「キューポラのある街」を意識して作られた映画には間違いないと思うが、音楽も日活映画でよく見る作曲家が担当しており、そのためか、どことなく日活っぽさも感じられる中であくまで松竹らしい作風の映画になっているのが少しチグハグな印象も受けるものの、本作のタイトルにもなっている主題歌の「下町の太陽」の明るさがとても倍賞千恵子のイメージにピッタリと合っていて、この歌の存在が本作をアイドル映画だと感じさせてくれているし、またヒロインにとっても希望が込められた歌なのだろうとじゅうぶんに感じることができる。(2023年6月25日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2024-05-31 08:28:10)
19.  特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER<OV> 《ネタバレ》 
「特捜戦隊デカレンジャー」の放送終了後から10年後に作られた続編となるVシネマ。子供の頃に戦隊シリーズを見ていたころはこういう過去の戦隊の新作というのは作られていなかったので少々時代の変化を感じるのだが、テレビシリーズや劇場版を見た後に見ると10年経っても作品の雰囲気は変わっておらず、まるで先週も普通に放送されていたかのような感じに見えるのが見ていて安心感がある。とはいえ、10年間のメンバーの変化がちゃんと描かれているのが現実味があって良いし、瀕死の重傷を負い、事件の容疑者にされたボスの無実を晴らすために事件の目撃者である証人を宇宙検察庁のある惑星まで護送するというプロットや、犯人が汚職警官であるなど、テレビシリーズよりも刑事ドラマを意識した作風になっていてストーリー自体もけっこう面白かった。(テレビシリーズで護送の話はそういえばなかったなという程度だが、警官が犯人であるというオチは刑事が題材の子供向け番組としては難しかったかもしれない。)アリエナイザーへのジャッジメントはいつも一瞬で下るのだが、それを担当する宇宙検察庁のある惑星は地球での10秒が8か月ということが示され、この8か月間で審理が行われているというのはジャッジメントに対して少し疑問に思っていた分、一応説得力はあるのだがなかなかぶっ飛んだ設定。10年を経たメンバーのその後が見られる(育休中のジャスミンの結婚相手が初めてジャスミンが主役をつとめた回のゲストであった少年であるというのが細かい。)のはやはりここまでをずっと見ていると嬉しいしファン向けの要素も多い作品だと思うのだが、この戦隊自体を初めて見る人にも優しいつくりになっていたと思う。新しく身につけたテレポート能力についてジャスミン自ら説明したことについてナレーションがぼやき、それにメンバーが反応してしまうシーンがクスっと笑えた。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-05-30 00:35:46)
20.  喜劇 女は度胸 《ネタバレ》 
なかなかパワフルな喜劇映画でかなり面白かった。劇中何度かある渥美清と花沢徳衛の喧嘩シーンは初期の「男はつらいよ」での寅さんと森川信演じるおいちゃんとのやりとりを見てるみたいな感じ(途中から花沢徳衛が森川信に見えてきたし。)だったりラスト近くの渥美清のせりふがまんま寅さんが言っているかのように聞こえるとかどこかこの年始まったばかりの「男はつらいよ」シリーズのセルフパロディーのようで楽しい。母親を演じる清川虹子がすごく良い演技を見せていてとても印象に残る。内容的にはいつもの松竹らしい映画だと思うけど、挿入歌(「くそくらえ節」)の歌詞などけっこう過激な部分も多かったのがいつもの松竹映画とはちょっと違っているなという感じを受けた。森崎東監督の映画なかなか機会に恵まれず今まであまり見たことはない(これが4本目。)けれど、ほかのももっと見てみたいなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2024-05-29 18:49:08)
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