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1.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 《ネタバレ》 
クレヨンしんちゃんで西部劇?見る前はかなりの不安でしたが、その不安を打ち消してくれる面白さがある。映画の中で起きている事、西部劇の街並を上手く再現していて心地良く見れます。西部劇の世界の中では記憶がどんどんと失われていく怖さや記憶が無いならないでなんとかしようという試み、春日部に帰る為の野原一家の力などこの映画でも野原一家の団結力は素晴らしい。この映画、しんちゃんらしい笑わせるシーンも豊富で笑いは全人類共通である事を起きてくれてます。しんちゃんとボーちゃんの会話の中で散々言われながらも唯一、名前を思い出してもらえない松坂先生何可哀想過ぎですが、ついつい笑ってしまいました。映画って動いてるよね?太陽が動かない。映画が未完成のままである事を察して、きちんと完成させれば春日部に帰れると言うしんちゃんの口から出た発想、映画に決まりなんてないんだ。西部劇である事を活かして見せたことや、太陽が動いたことで映画が動き出す。ヒーロー不在なら全員でヒーローになれば良いんだ!そうです。単なる子供向けアニメではないしんちゃんら映画らしい発想もしんちゃん映画ならではの面白さの一つである。
[DVD(邦画)] 8点(2021-08-22 09:49:45)
2.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 《ネタバレ》 
デジモン?親戚の家に用事があって出かけたら親戚の家の小学生が観てる横で観ていたら何だ?何だ?コンピュータウイルスか?パソコンの中で暴れまくる怪獣、どうやって倒す?気になり、気になり、お願いだから最初からじっくり見せてくれと小学生を説得して、また最初から見ることに! 子供向けアニメだと思うけど、いや、待てよ?今作は寧ろ大人が見て楽しめる作品だ!まるで現在のインターネット社会で実際、起こり得る怖さを見ることになる。電話のシーンで突如出てくる数字における恐怖、パソコン上で暴れまくる怪獣、新着メールが届いて、それを見る2人の少年、核ミサイルが迫り来る状況を何とかするべきだと立ち向かうシーン等、僅か40分の中でなんて濃いメッセージを持った作品だ! 正直言って、デジモンが何なんのかさえ分からないし、細田守作品に対してもあまり良い印象はないけど、細田守監督作品の中でもおそらく観てる人は一番少ない筈ですが、私にとってはこの作品が細田守監督のベスト作品である。作品の最後の方で消えていく怪獣の姿が自ら地球を守ろうという想いが感じられて感動的です。テレビシリーズを見てないと分からない欠点があるものの、子供向けアニメだと見ないのは勿体ないです。
[DVD(邦画)] 8点(2021-08-05 19:38:27)(良:1票)
3.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と並ぶしんちゃん映画の中でも名作中の名作である。ここでもまたしんちゃんは相変わらずのギャグで笑わせ、そして、大いに泣かさせてくれる。野原一家の家族の団結力の素晴らしさと一方でしんちゃんが出逢う二人の大人の恋物語、それもやたらめったら好きだとは声に出さない大人の恋の物語としての泣かせ方の上手さ、青空侍、おまたのおじさんと簾ちゃんとの恋の刹那さ、色んなものがこの映画を単なるギャグアニメの枠に収まらない素晴らしい作品に仕上げている。しんちゃん映画の醍醐味、笑い、感動、全てがこの映画の中に見える。これもまた素晴らしい名作である。しんちゃんを馬鹿にして見ようともしない人達、特に大人に見て欲しい。そして、家族の素晴らしさを知って欲しい。しんちゃんだからってけして、馬鹿にして欲しくない。正しく見終わった後に「アッパレ!」と叫びたくなるぐらいの名作です。
[DVD(字幕)] 10点(2021-07-31 21:06:46)(良:1票)
4.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 
まず最初に言っておきたいことがある。これだけはどうしても言わずにはいられない。世の中の大人達、PTAをはじめとする大人達に子供に一番見せたくないアニメに選ばれたこのアニメ、その映画の中でも最高の作品であるこの映画を見もせずにこれは駄目だと言うのは間違っている。この映画を見ればその考えは変わるはずである。たかがアニメ、クレヨンしんちゃんだからって侮るなかれ!この映画は野原しんのすけという一人の少年、しかも、五歳児の眼を通して仲間との友情、家族との絆の大切さ、未来へ向けてのメッセージ、その全てを笑いと涙で完璧に描き切っている所が凄いところである。前半の過去の思い出に帰ってしまっている大人達を何とかしたいと春日部防衛隊の仲間達、メンバー全員で力を合わせる姿、例のバスの運転シーンにおけるスピード感たっぷりのアクション、しんちゃんたちの頑張りに子供達は大喜びし、大人達も「頑張れ」と応援したくなる。後半の特にあの東京タワーの階段を歯を食い縛って駆け上るしんちゃん、最後にしんちゃんが「早く大人になって、お姉さんみたいな人といっぱいお付きあいしたいから」だから大人になりたいと願うその姿に涙なくして見れない。これは子供と大人のお互いの未来に向けての素晴らしいメッセージを持った感動作品である。文句なしの満点!この映画こそしんちゃんを毛嫌いしている大人達に見て欲しい。これを見れば何故、クレヨンしんちゃんがここまで愛されているのか解るはずです。
[DVD(字幕)] 10点(2021-07-31 21:05:31)(良:2票)
5.  チャーリー・チャップリン ライフ・アンド・アート
チャップリンの素晴らしい作品の紹介、その他チャップリン映画大好きな現役の監督や俳優のチャップリン映画に対する思いなどが語られている。チャップリンファンにとっては大好きなチャップリン映画の大好きな場面が沢山、見れるだけで嬉しい。この映画を観てチャップリンの様々な一面も見れて楽しく見る事が出来る。チャップリンの映像作家としての凄さ、素晴らしさ、どの作品もチャップリンにしか撮れない。チャップリンだからこそ描くことの出来るチャップリンの世界、チャップリンファンは必見です。間違いなく楽しく見れる素晴らしいドキュメント作品です。チャップリン映画を見た事が無い方にも是非、観てチャップリンの素晴らしさ、チャップリンが如何に凄い人物かを知って欲しいと思うし、チャップリンファンとして言わせてもらうならこのドキュメント作品を見て1人でもチャップリンファンが増えてくれたら嬉しい。
[DVD(字幕)] 9点(2021-02-07 17:15:34)(良:1票)
6.  淀川長治物語神戸篇 サイナラ
昨年、亡くなった私が最も好きな日本の映画監督大林宣彦監督が生前、親しくしていた映画評論家、淀川長治さんの少年時代を中心に描いた作品で、淀川長治さんの映画に対する愛情の深さと同時に母に対する愛情の深さ、更に大林宣彦監督の淀川長治さんに対する思いがきちんと描かれており、この作品を見て改めて淀川長治さんの素晴らしい映画解説と大林宣彦監督の素晴らしい映画愛が伝わってきて、この2人の姿をもう、見る事が出来ないのかと思うと切なくなってきて、堪らない。淀川長治さんが大好きなチャップリン映画、私も大好きです。チャップリンと誕生日が4日しか違わない淀川長治さん、貴方の事は一生足りとも忘れた事はありません。それは大林宣彦監督の事も同じです。2人よりも大分先に亡くなったチャップリン、そして、淀川長治さん、日本が誇る世界の黒澤明監督を追うように亡くなった淀川長治さん、この作品で淀川長治さんの事を愛情を持って描いて見せてくれた大林宣彦監督、天国でいつまでも映画について語ってる姿を想像しつつ、この作品についてのコメントを終わりにしたいと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2021-01-30 19:07:18)(良:2票)
7.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 
以前に一度だけ見た時は、無理矢理泣かせよう!としている感じがしていたが、再び見ることにしたのは竹内結子の生前の輝いてる姿をもう一度見たくて見ることにしました。竹内結子演じる澪と少年祐司のやり取り、祐司が放つ台詞「ママは僕のせいで亡くなったの?」を聞くたびに切なくなって泣けてくる。この映画の少年祐司の様に実際の竹内結子の長男が思わなければ良いなと思えば思うほど、竹内結子の死という現実が重なって来て泣けて仕方ない。竹内結子の実の長男、そして2人目の子供にも強く生きて行って欲しい。そう思う。竹内結子の白、ひまわりの花の様な輝きは一生残り続ける筈です。それと見ていて中村獅童演じる巧の高校時代を演じている浅利陽介を見ていたら私が竹内結子という女優を初めて知った朝ドラあすかが見たくなってたまらない。最近の朝ドラきりやたらレンタルコーナーで見かけるけど、あすかもレンタル屋さんに並べてほしい。あすかでも白がよく似合っていた竹内結子、この映画でも白が本当によく似合ってました。竹内結子演じる澪に高校時代もどうせなら榎園実穂さんで見たかった。それだとまんまあすかだな!それよりあのエンディング曲は何なんだ?あのエンディング曲は最悪でした。映画自体は良い映画でした。竹内結子も最高でした。間違いなく竹内結子の代表作品でしょう! 訂正2020年10月9日
[インターネット(邦画)] 8点(2020-10-09 18:07:37)(良:1票)
8.  サイドカーに犬 《ネタバレ》 
何となくだけど相米監督のお引越しを思わせるような作品で、子役の自然な演技と竹内結子の自由奔放な感じが良い感じで見ることができた。2人が楽しそうしている場面、竹内結子の楽しそうな表情を見る度に竹内結子の死が何だか今でも信じられないぐらいに輝いている。この映画のヨーコの様に自由奔放でいられたらと思うと、本当に亡くなった事が悔やまれる。私自身、竹内結子と言えば朝ドラのあすかの印象が強くて、彼女の出ている映画はあまり見てないけど、きっとこの映画のヨーコの姿こそが竹内結子という女優像ではないだろうか?脇を固める俳優の中では古田新太が良いし、面白い。50円しか無かったら何をする?という答えが面白い。私もきっと同じでパックマンを選ぶかもしれない。何かこの映画、パックマンに麦チョコだのと昭和を生きて来た者としては分かるぐらい懐かしい。久しぶりにパックマンしたくなりました。テレビの中での犯人の真似して逃げる古田新太が面白すぎて笑える。そんな男の実の奥さんと竹内結子の喧嘩も見応え有り、竹内結子演じるヨーコが薫の本当の母親を頭突きでやっつけた瞬間の気持ち良さ、竹内結子がとにかく良い。竹内結子という女優の本来の女としての魅力ある姿がとにかく印象的です。何度も言いますが、竹内結子、竹内結子、竹内結子のヨーコの様に竹内結子自身が自由奔放に生きて行けたら今回の様な死は無かったんじゃないかと思うと本当に残念です。自由でいる事の難しさを改めて知らされた気がします。ヨーコと薫が本当に楽しそうにしてるだけで何だかホッとするそんな作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2020-10-01 21:51:43)(良:1票)
9.  なごり雪 《ネタバレ》 
うわぁ~平均点低いなあ!これははっきり言って駄目な人には全く受け入られない世界だろうけど、大林宣彦監督作品が好きな人には受け入れるだけの力を持った作品だと思う。確かに皆さん、指摘の通り、台詞回しも変だし、棒読みではある。しかし、これはそんなことをああだこうだと文句を言うような作品ではないと声に出して言いたい。甘くて切ない大人のためのファンタジー映画なのだ!大林監督らしい美しい映像、昔の日本映画にある匂いとでも言うのか?作品全体に漂う甘い雰囲気、その甘さこそ大林宣彦ワールドなのだ!そして、単なる甘いだけの作品ではない。甘さの中にある緊張感、サスペンス映画のような雰囲気と狂気が入り混じった。更には大林映画を語る上で絶対に欠かすことの出来ない少女の魅力、見ている私でさえも何だか恥ずかしくなるような少女趣味、そう、その少女趣味的、何と言うのが正しいのか?大林監督のロリコン的要素がずしりと詰まった危ない雰囲気、ここにどういう訳かいつも観ていて不思議と惹かれるものがある。この映画では主人公の昔の恋人で親友の奥さんでもある雪子の若き頃を演じている新人須藤温子という女優が素晴らしい。彼女の見せる一つ一つの仕草、笑顔に涙、この映画を支えているのは間違いなく彼女(須藤温子)である。タイトルの「なごり雪」にもある「雪」がこの映画の大きなキーワードでもあり、三浦友和演じる主人公とその友人ベンガルの少年時代の回想シーンの中で二人に雪を降らせてみせるシーンはこの映画の中でも一番の名場面!同じ伊勢正三の名曲を映画化した「22才の別れ」はいまひとつ乗れなかったけど、こちらは乗れた。やはりその最大の理由はやっぱりこの映画の中の須藤温子というこの当時の新人が素晴らしいから!こんなにも素晴らしい若手の女優さんをその後、生かしきれずにいる現在の日本映画に一言、言いたい。ただ可愛いだけじゃ駄目だと!この女優さんは可愛いだけでなくきちんとした芝居を出来る素晴らしい女優だ!そういう女優を見事に抜擢して見せた大林宣彦監督はやはり素晴らしい監督さんです。誰が何と言おうとこれも私の中では大林宣彦監督の代表作として評価したい。
[映画館(邦画)] 8点(2020-04-12 20:35:13)(良:1票)
10.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル 《ネタバレ》 
予想通りの酷評、平均点の低さだが、そもそもしんちゃんとは何なんのか?と考えると子供向けアニメである。子供向けアニメとは幼稚と言う意味ではない。大人からの子供の為に向けたメッセージを感じながら楽しんでもらいたい。楽しみながら成長していく姿、しんちゃんのアクション仮面への愛に満ち溢れる姿を見て周りの大人達側一緒になって立ち向かう。アクション仮面のピンチに対して放つしんちゃんの台詞に心打たれるひろし、みさえ、その他大勢の大人、奴隷扱いされていた沢山の猿達をやっつけようとする大人達を見て泣き出すひまわり、そのひまわりの姿を見て猿達を逃がす大人達、この作品は単なるお馬鹿映画の様で作者からの熱いメッセージを感じる事が出来る。しんちゃん映画の凄さ、素晴らしい場面である。しんちゃんらしく馬鹿馬鹿しい笑いもしっかりと見せてくれるのも良い。しんちゃんが大好きなアクション仮面が生身の人間として戦う。それを応援するしんちゃん、しんちゃんの真っ直ぐな気持ちがストレートに描かれている点も私は評価したい。春日部防衛隊のメンバーのやり取りも笑える。特にマサオ君、あんた最高だ!大好きなあいちゃんへの思いからネネちゃんに助けられてるのに、あいちゃん!て笑わせてもらいました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-04-09 19:29:20)
11.  茄子 アンダルシアの夏
主人公ぺぺの葛藤が上手く描かれている。自転車レースにかける思い、兄も自転車レーサーのぺぺが兄の為では無く自らの意思で勝負してるのが良い。一見、単なる自転車レース映画、ジブリ映画みたいな雰囲気だがジブリ映画ではない。何故、レンタル屋さんの宮崎アニメの棚に置かれているのか不思議だ。確かに雰囲気、映像も宮崎アニメに似てはいるけどもののけ姫以降の宮崎アニメに見られる。感じると言った方が良い。説教臭さが無いのが良い。1時間にも満たない作品だけに映像で見せるにはどうするべきか?走る自転車、ひたすら走り続ける主人公、前を向いて走ることで過去を振り返るな!という監督からのメッセージとでも言う様な作品です。欲を言えばもう少しマシな声優陣を揃えて欲しかった。そんな不満も有るが夏の風景、写し出される街並みの素晴らしさ等含めて、色々と見応えのある作品です。
[DVD(邦画)] 7点(2019-04-04 22:04:41)(良:2票)
12.  おばあちゃんの思い出 《ネタバレ》 
未来から来た小学五年生ののび太の姿を見ても、疑うこと無く受け入れるおばあちゃんの優しさに感動すると共に泣けてきて仕方ない。人を疑がってばかりいることよりも信用して、全てを受け入れる温かいおばあちゃんの優しさにこの作品の素晴らしさが凝縮されています。五年生ののび太がおばあちゃんの夢を叶える姿が自分が昔、おばあちゃん大好きな子供であった事を思い出して、泣かずにはいられない。不二子不二雄先生の描く人間愛、この作品は全てにおいて温かくて優しい。ドラえもんの沢山の話の中でも泣ける話の筆頭であり、もう二度と戻れない過去、大人になれば忙しくて忘れてしまっていること、後悔してももう遅いと気付かせる厳しさも描かれている凄さ、色んな意味で人としての有り方を見せてくれる作品です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-06-22 19:33:23)(良:1票)
13.  アキレスと亀 《ネタバレ》 
武映画らしい、狂気と馬鹿馬鹿しさ、笑いにしてもヒールな笑いで単なる絵かきではない人生を描いている。絵が好きで好きでたまらない少年時代の主人公が自殺した母親のひたいから血を流している絵を描いてる不気味さから始まり、成年になってからも絵を描いてる姿での場面も馬鹿馬鹿しくて、そんな馬鹿馬鹿しさ丸出しな主人公を応援したくなる。沢山のペンキ、絵の具を乗せた自転車で壁にぶつかり、物足りないと車でぶつかり、死んでしまう仲間、武らしいです。この絵は?という問いに対するあらくまさんです。それは?あらくまさんの息子です。これは?娘です。と続くシーンの馬鹿馬鹿しさも武らしい。中年になってからの武演じる主人公の不気味さ、どんどんと狂っていく主人公の姿に監督北野武としての不気味さと拘りが見ることができる。トラックの運転手に絵を踏んで欲しいという後に事故が起きるあたりの恐さ、武映画は常に事故、人間の死というものを感じずにはいられなくなる。そして、絵に対する拘り、花に対する拘り、少ない台詞だけで物語を表現する映画作り、武にしか撮れない笑いと不気味さ、狂気に満ち溢れている映画です。20万のコーラをこれくださいと頼む妻との最後のシーンにやはりこの夫婦はこの夫婦にしか解らないであろう世界が見える。
[DVD(邦画)] 8点(2017-05-28 03:47:31)(良:1票)
14.  素晴らしき休日(2007)
これは、反則です。しかし、僅か3分、私の最も好きな北野武作品、キッズ・リターンの中でも最高のラストをまるで、あの名作映画のシーンを思わせるかの如く見せ方で、もう少し見せてくれてもという不満も、見た後にもう一度見たくなる魔力!これは武からの贈り物だ!こんなにも贅沢な3分て他にあるだろうか?
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-16 19:59:08)(良:3票)
15.  監督・ばんざい! 《ネタバレ》 
これは、最近、流行りの作品に対する批判を描いている。北野武の持つ人間性がよく描かれている。受け狙いなど何処にも感じられない。だから当然、コケる。ヒットもしないし、好き嫌いも分かれるし、評価も割れる。つまらない。駄作だ!という意見のが圧到的である。しかし、この作品はだからこそそこが武の狙いであることを感じて見る作品だ!作品の中でどうすれば大衆に受ける作品を撮れるか?という事を模索しながら、俺は俺のやり方で映画を撮る。だからコケようが馬鹿にされようが金儲け主義には走らない。そういう作品を北野武としてもコメディアン、ビートたけしとしても色んな場面で見せてくれている。あの、ラーメン屋でのバトルなんて如何にも武らしく、ラーメンにゴキブリとか、空手の道場でのやり取りの馬鹿馬鹿しさも武ならではです。北野武自身が本当にやりたい、自由で何処までも馬鹿な、正に監督万歳!北野武万歳な作品です。
[DVD(邦画)] 7点(2016-09-16 19:12:46)(良:1票)
16.  TAKESHIS’
予想通り平均点は低いし、評価も辛口な人が多く、武映画の中でも評価が別れる 映画でもある。解りにくい映画ではあるから見ていても楽しいとかワクワクするとか笑えるとかというものなど一切無いが、武映画らしい不気味さは十分に見る事ができる。何人もの武が出てきては武自身が夢を見ていて、それを映像化しているこの世界観はやはりどこか変で不気味だ。これは武自身が見た夢の中で繰り広げる訳の解らない世界を映像化する事により、映画とは物語だけを楽しむ単なる娯楽だけじゃないんだよとでも言ってるみたいに思えてならない。物語だけを追っては解らないだろうこの武独自の世界、まるでフェリーニの映画みたいな解らないんだけど何故か見入ってしまう世界、武だからこそ撮れる映画だろうし、武じゃなければ考えられない映画でもある。
[DVD(邦画)] 7点(2015-02-24 21:50:39)(良:1票)
17.  灯台守の恋 《ネタバレ》 
如何にもフランス映画的な硬さや難解さはあまりなく、荒れ狂う波、水しぶき、男同士の友情に一人の女性を巡る人間模様が淡々と語られていく。打ち上げられる花火をよそに愛し合う男と女、そんなことは一切知らずに花火を楽しんでる沢山の観衆の笑顔が素晴らしい。ラスト二人の写真の中の笑顔を見つめて何を思うか?の女の表情やらこの映画は人間の感情表現が痛い程に伝わってきて、こういう映画を見ると昔も今もフランス映画は本当に人間の感情というものの描き方が上手いなて関心させられる。  
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-21 22:00:17)(良:1票)
18.  マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶
イタリアが誇る名優マルチェロ・マストロヤンニと共演した沢山の女優さん、更に娘のインタビューなどを交えてのドキュメンタリー映画です。出てくる女優さんたちが皆、美しいことといったらない。そんな美しい女優との思い出やら何から何までこの作品はマルチェロ・マストロヤンニが如何に好かれていたかというものが見ていてよく解る。色んな意味で俳優としても一人の人間としてのマルチェロ・マストロヤンニという人の持っている人を惹き付ける魅力を改めて感じさせる作品にはなっている。興味深く見られるもののカトリーヌ・ドヌーブの姿が見られないのは凄く残念な気がしてならず。それにしてもカトリヌー・ドヌーブとの間に生まれた娘さん、父親であるマルチェロ・マストロヤンニに本当によく似ている。誰が見たってマルチェロ・マストロヤンニが父親だと解るぐらいである。
[DVD(字幕)] 6点(2012-02-27 22:00:44)
19.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
「ゴジラ」映画と言えば真っ先に本多猪四郎監督とあの恐ろしい音楽が頭に浮かぶ。どう考えたって1954年に公開された一番最初の作品に敵うばずはないし、あんな凄い怪獣映画は他には存在しない。そのぐらい全てにおいて完璧だ。以降、どんどんと撮られてきた「ゴジラ」映画だがそのほとんどは駄作に近い。ゴジラを見世物のように仕立てるだけで怖さもなければストーリーも滅茶苦茶だし、色んな意味でもう止めて欲しいと思っていた中でのこの平成「ゴジラ」の登場である。監督は平成「ガメラ」の金子修介監督てことで期待して良いのか?しかし、今更また「ゴジラ」はどうか?と感じつつもこの映画はこれは私の最初の「ゴジラ」で感じた怖さ、ゴジラの登場シーンにおける恐ろしさの両方を感じることが出来た。久しぶりに面白い「ゴジラ」映画の登場である。箱根山での最初に首だけ出して現れる場面、最初の「ゴジラ」と同じだ。あの怖さがまさか平成になってから観れるなんて思ってもいなかった。本当はもっと高い点数でも良いのかな?とも思う。でもあのモノクロの大傑作に比べると劣る気がするし、それにどうせなら「ゴジラ」だけは白黒でお願いしたい。その方がもっと不気味さが感じられると思う。最後に天本英世が見られる「ゴジラ」映画は久しぶりのようにも思えて嬉しい。金子修介監督、もう駄目だと思っていた「ゴジラ」映画らしい作品を撮ってくれたことに感謝したいと共に子供の頃に好きで今でも好きな「ウルトラマン」や「仮面ライダー」シリーズも是非復活させてください。この監督さんだったら期待して良いし、期待出来る。
[DVD(邦画)] 8点(2012-02-12 22:17:07)(良:1票)
20.  どら平太
市川崑監督に山本周五郎の原作と言えば同じようなキャスティングで「その木戸を通って」というのがある。あの映像の美しい世界に今度は活劇としての楽しさ、コメディタッチな雰囲気をという試みは買える。ただ全体的に単調と言うか?思ったほどワクワク出来るほどの面白味が感じられない。何か突き抜けるような爽快感が無い。映画的興奮、スリリングさに欠ける印象!丁寧に撮られてはいるがそれ故にもっともっとはじける笑いやら楽しさが欲しい。つまらなくはないが市川崑監督作品としては普通の感じです。この手のコメディタッチな時代劇は岡本喜八監督の方が相応しい気がする。フランキー堺か伊藤雄之助が健在だったらなあ!
[DVD(邦画)] 6点(2012-01-08 20:56:08)(良:1票)
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