1. 最高の人生の見つけ方(2007)
《ネタバレ》 死ぬ前に後悔するのは「仕事で何かを成し遂げなかったこと」よりも「家族との関係が満足なものにならなかったこと」の方が多いのだそうです。よく言ったものです。 まあ、リアリティのないファンタジーだし肝腎な部分はナレーションで語っていたりして演出の妙は感じられません。しかしながら、対照的な二人が影響しあって死ぬ前に精一杯生きることができたって素晴らしいですよね。素直に受け取りたいと思いました。 (でも、庶民として描かれたはずのカーターの家も十分豪華だなとひねた感想もあったりして。) [地上波(吹替)] 8点(2010-12-21 23:01:28) |
2. ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記
《ネタバレ》 あまりにも分からない展開で頭の中が混乱してます。黄金都市とか象形文字がなぜリンカーンとどう関係あるのか全然分かりませんでした。宝探しの動機もよくわからないし、結末は しっかり宝をゲットしているんじゃないの?なぜ全て先進国の観光地で完結しているのかもよくわからないですよね。前作は都市に財宝がある意外感があったのですが、単にフロンティアに行きたくなかっただけかしら?いうまでもなく一番の謎は人間関係ですよね。真面目に見ないほうがよさそうです。 [地上波(吹替)] 2点(2010-08-18 23:59:31) |
3. 告白(2010)
《ネタバレ》 中島監督の新作とあって、久しぶりに映画館に行きました。 画像の美しさ、音楽の選択のセンスはさすがだと思いましたが、ストーリーがつりあわないため演出だけが浮いてしまいました。 これまでの作品と異なって、娯楽としてのカタルシスを作るために、リアリティに乏しい悪役を作ったような気がします。だから全然気持ちが乗れませんでした。まあ、マザコンが自滅した時点で復讐は完了したのであって、ボスキャラは相手とすべきかもよくわからなかったし・・・ 安全地帯にいながら悪の限りを尽くす相手を弱い立場のものが立ち向かうという形はいいのですが、ちょっと漫画チックになってしまって残念でした。次回に期待します。 [映画館(邦画)] 5点(2010-07-02 00:35:43) |
4. ティファニーで朝食を
《ネタバレ》 めぞん一刻みたいですね。いろんな男を渡り歩いて、男に嫉妬させて、最後はめでたく ブチュー。そりゃ良かったね。 有名だから頑張ってみましたが、昔のNYの雰囲気とオードリーヘップバーンの美しさに3点献上。それにしてもティファニーは全然関係ないじゃない・・・ [地上波(字幕)] 3点(2010-06-01 22:07:36) |
5. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 ストーリーは全くの単純で暴力シーンの連続で好き嫌いが分かれる映画だと思います。 でも私は迫力で押す映画は好きなので興奮し放しでした。面白かった。 また見たいかというと微妙ですが・・・ [地上波(吹替)] 7点(2010-06-01 22:02:26) |
6. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 ネビル博士の孤独な戦いである前半は面白かったですね。他の生き残りが出てきたところで嫌な予感がしたのですが、予想どおりの結果に・・・ 広げた風呂敷を強引にたたんでしまった感があって残念でした。 ネビル博士の視点で見ていたのが、いつのまにかアナとイーサンの話になってしまって、「何じゃこりゃ」でした。 [地上波(吹替)] 5点(2010-05-02 21:58:58) |
7. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 コメディだからなのか、登場人物を紹介するパートで緊張感がなさすぎで軽薄な描き方に不快感はありました。ギャグも古臭くて笑えません。トラブルに対する対処にプロの仕事のすごさを見ることはできましたが、どこかで見たようなシーンが多かったような気がします。 TVの2時間ドラマなら十分すぎますが映画ではちょっと物足りないです。 [地上波(邦画)] 5点(2010-02-14 16:50:46) |
8. 落語娘
《ネタバレ》 美味しんぼって漫画に女の寿司職人が出てくる話がありました。 当初は男の真似をして張り合っていた彼女が、周りに教えられて女性ならではの特性で勝負するようになったという内容だったかと思います。 当時、その話に妙に納得してしまったので、この映画も同じような話かと思ったのですが・・・ 津川雅彦演じる師匠の存在感がすごすぎてタイトルと話がちょっとずれていたような 気がしました。ミムラ演じる新弟子は傍観者に過ぎなかったように見えてしまいました。 それから、ラストが忙しすぎてみんな良い人でしたと無理やり爽やかに終わらせるのも どうかと思いました。5点献上。 [ビデオ(邦画)] 5点(2010-02-14 16:30:50) |
9. 男はつらいよ 噂の寅次郎
《ネタバレ》 アイドル出演と寅さんが結局振られるお約束の形を楽しむのが正しい寅さんの見方だと 勝手に思っています。思わせぶりに「好きよ」なんて言われたら誰でも天に昇る気持ちになってしまいます。「俺も言われてみたいよ」などと思いながら、ひょっとして寅さんはうまくいかないかと淡い期待をしながら見るのが楽しかったです。 [地上波(邦画)] 6点(2010-01-02 16:33:36) |
10. ニュースの天才
《ネタバレ》 どうして捏造に染まったかの描写は全くないのですが、スティーブンを 追い詰めていくのを編集長目線で見ていくのであれば、それでいいのかも と思いました。でも、持ち上げた後に叩き潰されるのはワイドショー的な カタルシスでちょっと残念な作品。 [地上波(吹替)] 5点(2010-01-01 21:58:50) |
11. フォエバー・フレンズ
《ネタバレ》 ベタベタのお話ですが、結構好きです。 水と油のような生い立ちや才能や容貌を持つ二人の 奇妙な友情がすがすがしい。 友情が長く続いたのはCCの性格に負う所が多そうですが、 素直に自分をさらけ出して、許しあえる関係っていいですね。 羨ましい限りです。 [地上波(字幕)] 7点(2009-12-29 17:54:19) |
12. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 タイムマシンを本当にくだらないことに使っているところにほのぼの感があります。 悪用しますよね。普通は。比較的プロットもしっかりしており伏線の回収もうまく言っていると思います。ただ、舞台的な演技がちょっと暑苦しくて、出演者に感情移入ができないのが残念。それは、おそらく、さびしいことに自分が歳をとりすぎたということかもしれません。 [地上波(邦画)] 5点(2009-12-07 22:30:42) |
13. スコットランド・カップの奇跡/栄光のストライカー
《ネタバレ》 田舎の弱小チームのサクセスストーリーと家族の復活を絡ませているが、陳腐な感じがしました。 [地上波(吹替)] 4点(2009-12-05 15:59:59) |
14. おくりびと
《ネタバレ》 極論を言うと葬儀という儀式は死者というよりは残された人のためにあるものだと思っています。 本作は残される人々を通じて生きることを描いています。生きることへの執着を見せるよりは淡々と死を見せることで残された人々がどのように受けとめるかということなんでしょうね。ある人の人生をたどるという作品はありますが、かなり新鮮な視点だと思いました。 序盤では納棺師が他人の死を外側から眺めている一方で、生の象徴として食べ物がしつこいぐらい登場します。次第に自分に身近なところに死が近づいてきて、最後には生き別れの父の死に向き合うことになります。傍観者に過ぎなかった大悟たちを当事者にするためには、どうしてもご都合主義にならざるを得なかったのですが必要な展開だったと思います。広末涼子の演技が気持ち悪かったことや土手でのチェロがややくどかったのですが、山形の美しい風景もあって爽やかな映画でした。 [地上波(邦画)] 8点(2009-10-03 21:55:12) |
15. どつかれてアンダルシア(仮)
《ネタバレ》 コンビは常に一緒にいるだけに一度関係がおかしくなると絶望的ですね。それをデフォルメして描いた本作は物悲しささえも覚えてしまいました。破滅してお互いを攻撃する力がなくなるまで理解することはできませんでしたが、終わらせ方としてはあれがベストですね。 [地上波(吹替)] 7点(2009-09-21 16:06:51) |
16. 20世紀少年
《ネタバレ》 話はすごく分かりやすい。でも、いろいろ詰め込もうとしてひとつひとつの描写が雑な印象が強かった。カルトVS世界の救世主の戦いというところで、現実味に乏しいので説得力のある展開が必要なんですよね。変な設定を強引に納得させるためにはSFやファンタジーに持っていくという手もあるかもしれないけど、一応は現実世界を舞台にしているので馬鹿馬鹿しいと思われてしまったらおしまいなのでは。 それにしても、この映画の続編を見続けるための原動力は何なんでしょうか? 「ともだち」は誰かという謎解き?「ともだち」一派との戦いへのカタルシスを求めて? 私はどちらも得ることができませんでした。 原点である1970年代の描写が甘かった結果として、誰が犯人でも正直興味が湧きません。2000年前後のともだちは既に気味の悪いカルトとして育っていますが、彼らと戦う必然性も伝わってこないのです。 [地上波(邦画)] 3点(2009-08-31 22:20:44) |
17. ゴーストバスターズ(1984)
《ネタバレ》 キャラクター先行のノリ中心の映画。この軽さが80年代っぽくて懐かしい。 でも内輪受けっぽいストーリーは破綻していると思う。 [地上波(吹替)] 5点(2009-08-15 15:38:48) |
18. ホワイトアウト(2000)
《ネタバレ》 歳がばれるのであれですが、70年代にテレビのアクション物で興奮したクチです。 今見るとかなりイタいかもしれないけど、大都会とか西部警察は当時の洋画と比べてもアクションはそれほど遜色なかったと思っています。(子供だったからすぐ興奮したのかもしれないんですが) 時代が過ぎる中でどのあたりかわからない(たぶん80年代のどこか)のですが、ハリウッドがインフレになったせいなのか、自分が歳をとったせいか日本のアクションは刺激が感じられなくなってしまいました。 それなら見なきゃいいんですが、つい見ていつもがっかりしてます。本作は雪山ロケやアクションの撮影でもすごく頑張っているのに、頑張っているなというところに神経がいくあたりが脚本にもアクションにも力がなかったのでしょう。 それから松嶋奈々子はダムにいなくてもストーリーに影響がないし、むしろ遠隔地にでもいてもらった方があっさりして良かったと思うんですが。ラストなんかあれは失笑物でした。 [地上波(邦画)] 4点(2009-08-10 22:43:27) |
19. ガタカ
《ネタバレ》 人間の醜さとそれによって苦しむ人を描いた秀作。 優秀な遺伝子を持つか否かで将来が決まる世界。 身分を偽りエリートの世界に侵入し、偽りが露呈する恐怖に脅えながらも ビンセントは障害を乗り越えた。それは家族の支えによってではなく、 同じ苦しみを持つ仲間の協力と自身の努力によって。 宇宙飛行士や遺伝子による差別という舞台設定はあくまで暗示的なものであり、 伝えたかったことは歴史上の世界でも身近な世界でも起きていることへの批判だと思う。 それだけに考えさせられた。 [地上波(吹替)] 8点(2009-07-31 23:31:02) |
20. バンク・ジョブ
《ネタバレ》 社会的地位のある人が持つ秘密。それを色々な立場の者が奪い合う。これがこの映画の面白さの中心。秘密に近づくための金庫破り、偶然の結果、裏社会を敵に回して次々に仲間が襲われていく後半の展開も緊張感たっぷり。あれだけ登場人物が出てきてもすっきりと頭に入るのは脚本がうまいから。それに、装飾過剰にならずあっさりとしたところも良かったです。主役のキャラにぴったり。70年代を再現しようとしてかなり丁寧に作られているところもいい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-21 22:22:03) |