1. 湯道
《ネタバレ》 題材もテーマもいいのにムダに長い。もっとコンパクトにまとめてればな~...。長湯は禁物ですね。あ!もしかして、豪華俳優陣にそれぞれの見せ場を作るために長くなっちゃったのかな? 湯ナイテッドステーツのダダスベリのインパクト強w [インターネット(邦画)] 4点(2025-03-22 20:04:15) |
2. 侍タイムスリッパー
《ネタバレ》 タイムスリップしてきた戸籍謄本もない身元不明の人間が、海外進出までする大スターになる摩訶不思議さはさておいて(笑)本当に評判通りの良い映画でした。タイムスリップしてきた侍が現代の色んなものに驚くのは今まで色々と見てきたけれど、ショートケーキを食べてこんな美味しいものが誰もが食べれる世になったことに感動するあのシーンは、思わず涙が出てしまうほど名シーンでした。主人公が実直で穢れなき武士道を生きてきた人物だからこそ余計にその想いがストレートに伝わってきました。 この映画で言われている通り、時代劇、特にテレビでは再放送や特別放送以外ではほんと見なくなり、映画では「武士の家計簿」や「大名引越し」などのようなちょっと変わった視点から描かれる作品が増え、たしかに変化、衰退している昨今。それでも「室町無頼」や「十一人の賊軍」のようなしっかりとしたチャンバラ時代劇も作られなんとかその存在を保ってはいる。保ってはいてもじゃあ盛り上がっているかと言われればまだまだそこまでではない。バラエティでは昭和ブームなどとやたらと昔がクローズアップされることが目立つけれど、それでも「時代劇」そのものが一つのムーブとなることはない。この映画が大ヒットし日本アカデミー最優秀作品賞まで受賞したことをキッカケに何かしらの追い風が吹けば、農作業の合間をぬって作品を完成させた安田監督も本望でしょう。 ただ昔のような「時代劇」ではなく今の時代に合わせた進化した「時代劇」でいいと思います。それは今まで一人称が「拙者」だった主人公高坂新左衛門が最後に「俺」と言ったように、変化して生きていくことこそ大事なんだと思います。斬られ役をやりながら生きていても心のどこかで侍としての本懐がまだくすぶっていて、そのくすぶりが宿敵と再会してさらに強くなり、真剣を使い宿敵との真剣勝負へとなっていく。ただ非常に面白かったのがその真剣勝負の中でそれまで染み付いた殺陣の動きが出ちゃうところ。あれはわざとなのかたまたまなのかは分からないけれど、死人を出したら作品がどうなってしまうのかをちゃんと理解し合っていたということなんでしょうね。そして決着がついて過去と決別しそこで「俺」って...もうマジで実に良く出来た脚本でした。 あとこの映画でもう一つ大事なテーマ、メッセージがあって、人を殺すことの重み、痛みをしっかりと描いていることです。私たちは当たり前のようにアクションや娯楽性の高いドラマや映画などで人が人を殺すシーンを見てきてますが、そこに命の尊さを感じることはあまりないです。でもこの映画はコメディ色も織り交ぜながそれをごく自然な話の中にぶち込んで来たもんだから大したものです。その尊さをしっかりと伝えてきたからこそラストの殺陣のシーンは固唾を飲んで見入ってしまいました。殺陣だけで心臓をバクバクさせられたのっていつ以来だろうか・・・いや、過去にあったかも定かではないのでもう初めてということにします。 とにかく本当に素晴らしい作品でした。最後もコメディな要素のまま終わって作品全体を重々しくしすぎてないのも好感が持てました。ありがとう。良い映画でした。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-22 08:35:30)(良:1票) 《更新》 |
3. ワース 命の値段
《ネタバレ》 命の値段。とても重厚なテーマであり心を揺さぶられるかもしれないと思って鑑賞。どこまで脚色されているのかはわからないけれど、被害者側の様々なドラマもあってそこそこの感情の揺れはあった。でも何ていうか事実だけを見せられているのでそこまでドラマチックになることもなく、1本の「映画」としては平々凡々な出来でした。こんなことがあったという記録としての映画ですね。 公務側の視点で物語が描かれているのでどうしてもあまり感情的にならないようになってしまうのは仕方がない。だからどうしても全体的に単調になってしまう。だったらもう少し被害者側の視点も織り交ぜて描いてみても良かったのかも。 マイケル・キートンは良かったと思う。このキャスティングは成功です。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-16 18:43:33) |
4. 私にふさわしいホテル
《ネタバレ》 主人公のヒロインそのものはめっちゃ面白いのに、それだけで作り上げられている感が否めない。もったいない。活かしきれてない。とにかく中だるみも酷い。もっとはっちゃけて欲しかった。ただ主演ののんさんはとてもチャーミングで魅力的で、このヒロインにピッタリのはまり役でした。 [インターネット(邦画)] 3点(2025-03-16 11:57:32) |
5. ビーキーパー
《ネタバレ》 よくある元○○の復讐劇かと軽い気持ちで見始めたけど、ラスボスが大統領の息子でFBIやCIAまで敵に回しちゃうトンデモナイ映画だったとは・・・。にしてもビーキーパー最強すぎだろ。軍やCIAやFBIの特殊部隊をたった一人で手玉に取っちゃうんだもん。マジ強すぎ。 犯罪組織が麻薬とか武器の密売とかそういった類のものじゃなくって、パソコンに疎い老人を狙ったネット犯罪組織ていうのが今の時代を反映していて興味深かった。実際にそこで働いている連中には戦闘能力は皆無なわけで、ビーキーパーの相手が務まらないから特殊部隊を登場させたわけですな。でも詐欺にあったら自殺する前に警察に連絡とかしないかな~ましてや娘さんはFBIなんだし...て、野暮なことはこの映画には皆無ですね。 後釜の現役女ビーキーパーさん。いや~どこがプロフェッショナルなのか全く分からないただの破壊マシーンすぎて逆にオモロすぎました(笑) ほぼノンストップでテンポよく見せ場の連続で一気に観れちゃう。小気味いいアクションが続き最後にちょっと手強い相手との死闘があるのが良かった。これは映画館で観るべき映画でしたね。もしも続編公開されるなら絶対に映画館で観よっと。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-03-15 20:25:05) |
6. ゴーストバスターズ/フローズン・サマー
《ネタバレ》 前作の「アフターライフ」もそうだったけど、この「ゴーストバスターズ」はエンタメ娯楽作品というよりは、一人の少女の成長物語を描いたファミリーヒューマンドラマと言ったほうがいいんでしょう。ただ前作は片田舎の小さな町が舞台だったし、シリーズで初の思春期の悩み多き多感な少女ということもあり、静かにゆっくりと丁寧に描いていても問題はなかった。それに初代ゴーストバスターズの父とその娘とまたその娘という、親子3世代の葛藤や絆といった見所もあって、普通にヒューマンドラマとしても十分観れる作品だった。ところが今作は舞台がニューヨークとなり、初代ゴーストバスターの面々も最初から登場する豪華さ。加えてゴースト研究施設なんかもあってエンタメ色は強めに。なのにやっていることは前作同様にヒロイン、フィービーの成長物語。で、この成長物語がいかんせん全くもって響いてこない。未成年という理由でチームを外され、現世に未練の残るゴーストと仲良くなり裏切られるという展開。この一連の流れの中でどう成長したのかが物語の見所にもなるはずなんですが、とにかくなに一つ響いてこない。なんかだからなんだったのて感じ。 じゃあエンタメの方で多少なりとも楽しませてくれるのかと思いきや、ゴーストとのバトルも最初と最後だけだし、見せ場であるラスボスとの対決も誰ひとりも凍らないし、そして呆気なくやられておしまい。オイ!オイオイオイオイ!!は?でしたね。いやいやいやいやあれだけ予告で煽っておいてこれで終わりですか?めっちゃ強うそうなイメージだったんだけど。 前作が評判良かったから続編が作られたそうですが、これじゃあ次回作はないかも。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-03-08 20:42:38) |
7. フォールガイ
《ネタバレ》 ツッコミどころ(いやお前の携帯だろ!とか。銃撃戦やらかしてるけどそれじゃあ自殺に見せられないよ。など)満載だけど、まあそんなこたぁどうでもいい。楽しんだもん勝ちの映画ですね。アクションの見せ方に創意工夫があるのもすごく良い。そして何よりも死人が一人も出てない(たぶん)そこが良い。ほんと、めっちゃお金の掛かったB級映画ですね(笑)この手の映画への愛が溢れまくっちゃいました。 エミリー・ラント嬢はマジでお美しい。惚れ惚れしちゃう。てかエイリアンと砂浜で戦争バトルしているシーンと彼女が、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を思い浮かべちゃうんですけど(笑)これってわざとですかね?狙ってる? 大好きなフィル・コリンズの名曲「見つめて欲しい」が最高な使われ方をしていて超感動でした。まさかこの曲にのってアクションシーンを見せられるとは・・・。この映画で個人的に1番好きなシーンです。 数々の映画やドラマや俳優へのオマージュが散りばめられているのが微笑ましい。特にお気に入りはやっぱりジャン=クロード・ヴァンダム犬ですね。最高ッス! [インターネット(字幕)] 6点(2025-03-08 07:09:11) |
8. ウィキッド ふたりの魔女
《ネタバレ》 すいません5点です。鑑賞する前は正直、7、8点くらい付けちゃうんじゃないかってめっちゃこの映画に期待していたんです。予告編を観た時にお気に入りの映画「ヘルプ 心がつなぐストーリー」にどことなく似ているような気がしたからなんです。それは魔女の一人である金髪の彼女グリンダが、差別や偏見という概念を持たない天真爛漫な性格で、緑の魔女さんエルファバと魔法の勉強をしながら友情を築き上げていき、最後に何かしらの事情によって良い魔女と悪い魔女にわかれて仕方なくお互い戦う事になる...そんな映画なのかなって思っていました。すごく感動できるんじゃないかって思っていたんです。ところが実際に観てみたらグリンダ、普通にエルファバのことを毛嫌いし始めるじゃないですか。あれれ?思ってたのと違った、でした。まあでも差別といっても可愛げのあるほうで、差別というよりはなんとなく嫌い、みたいなフラットな感じですね。でそのグリンダ、何よりもまず自分のことを優先するという、最初に思い描いていた人物像とは真逆のタイプなのでビックリ。ただここでもその自分優先の仕方が何ていうかそこまで悪意を感じない絶妙なラインなんですよね。例えば好みじゃない男子生徒にダンスへ誘われてそれをどう断るかでエルファバの妹に押し付けるシーン、あれなんか小賢しさはあるんですが悪意を感じにくいんですよね。底抜けの明るさから来る憎めなさがそうさせているんですよね。なんていうかこのグリンダ、ちょ~とジャイアンを柔らかくした感じとでも言いましょうか、まあ自分勝手ではあるんですが憎めないんですよ。そんなグレンダがエルファバとの距離を縮め始め一緒に踊るあのシーンは、この映画のハイライトといってもいいくらいめっちゃ感動できました。あそこが一番の盛り上がりでしたね。そうなんです、この映画なんか今一つ盛り上がるシーンが少ないんです。ミュージカルなのに。そのミュージカルも図書室のシーンくらいかな。他はどれもみな同じようだったし、あまり印象に残るようなシーンもなかったな~。あと肝心なエルファバとグリンダの友情そのものも、そこまで親密ていうほどに描ききれていなかったんですよね。ちょっと中途半端な印象。話の他に期待していた圧倒的な映像美もそれほどじゃなかった。それととにかく話が進まない進まない。そのせいか時間を長く感じちゃいました。まいったまいった。 とにかく魔法を習うというシーンがほんのちょっとだけで、その習うという行為自体もなんかあやふやだったし、ん?どういうことよ?て思いを巡らせてみたらあ!そういえば!オープニングのタイトル出た時にパート1て書いてあったっけ!てなって、この映画が2部作だって後で知りましたよ(汗)まいったまいった。 人々を団結させるには共通の敵が必要、ていう台詞は手垢が付きすぎた感はあるものの不変的であって、今が旬なあの大統領を彷彿とさせてグッドタイミングでした(笑) 一応パート2も映画館で観る予定です。個人的にあの妹がどうなるのかが気になってます。闇落ちとかあるのか? [映画館(字幕)] 5点(2025-03-07 17:38:23) |
9. MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
《ネタバレ》 かなり評判が良かったので、結構期待値上げて観ちゃいました。結論から言うと確かに面白いことは面白かったんですが、そんなに大絶賛するような映画なのかとも。大雑把な話の内容は大体分かってはいたんですが、何ていうかその分かっていた範囲を特に超えるようなこともなく終わってしまって、感動や興奮、高揚感、うわ~やられた~そうきたか~、等々を感じることがなかったんです。期待値を上げすぎてしまった反動なのかとも...。 まあでもループすることによって仕事がどんどん上達していくというのは結構面白かったし、職場ループの本質をついてるな~と思いました。 それとちょっとだけ気になっちゃったんですが、会社以外の他にいる人たちってこのループ現象をどう感じているんだろうかって。例えば窓から見える横断歩道でハンカチを落としてそれを拾うあの二人とか。何回も繰り返しているって気付かないんですかね。ループの原因の部長と関わりのある人物で半径何メートル以内とか、そういった縛りがあるのかな?まあどうでもいいことなんでしょうけどね。 マキタスポーツさんだけめっちゃ浮いて見えたのは他の役者さんを知らないから?(笑) [インターネット(邦画)] 5点(2025-03-02 07:29:09) |
10. こんにちは、母さん
《ネタバレ》 まあある程度仕方はないのかもしれないけれど、山田洋次監督もだいぶお年を取られてきたな~と感じずにはいられませんでした。とにかく観ているこっちが恥ずかしくなってしまうようなクサイ台詞のオンパレードはまさにザ。昭和で、古き良き時代とかそういったニュアンスではなく、もうそういったことを平然とやれてしまうようになってしまったんだなと。昔の山田洋次監督作品にも確かにクサイ台詞はそりゃあありもしたけれど、なんていうか作品の中で自然としっくりときていたんですよ。でもこの作品でのクサイ台詞は妙に浮いちゃってるんです。違和感に似たような、ビシッとハマってこないんです。必要以上に演じさせちゃってるんです。大泉洋のナレーションもいらないなと。はい。だからとにかくもうみんながみんなお芝居していますよ、演技していますよっていうのがヒシヒシと伝わってきちゃうんです。そうじゃなく感じる場面は多分ですが即興のアドリブなのかも。大泉洋が布団につまずいて転ぶシーンとか(笑) それと「寅さん」はフーテンで自由気ままだけど将来の不安しかない不安定さと、それと相反する町工場の大変だけれどもなんとか地に足のついた生活ができている安定さを描いていたけれど、この作品ではサラリーマンがまるでダメで、ホームレスが天使なのかも、て、ええ!!?? ですよ。サラリーマンの人たちだってみんなそれぞれ苦労しながらでもそれでも頑張ってるんだし、ホームレスの人たちもみな理由はあるのかもしれないけれど、もう少しエンタメとして前向きな演出で再起に向けて頑張る姿もあってよかったようにも思える。「寅さん」とは真逆過ぎちゃって戸惑いを隠しきれません。 それと新しく来た外国の神父さんやお掃除機のルンバとかに対するダメ出しな演出もあまり気分のいいものではなかったですね。 もうちょっとホッコリできる映画かと思ってたけど、自己犠牲が美しいみたいな感じで終わちゃって特に何も残らなかったです。 PS:山田洋次監督といえば前で演技しているその後ろでエキストラもしっかりと演技をしている。ていうのがよくあるんですが、今回も同窓会の相談で訪れた居酒屋でのシーンで、後ろの個室で賑やかに宴をしているエキストラの人たち、めっちゃ演技しててニヤってなりました。ほんと、好きですよねこういうの。 とまあさんざんダメダメな感じで言ってはきましたが、私も昭和の人間なのでどうしてもこういった世界観は落ち着けちゃうんですよね。なので出来不出来抜きでこの点数です。はい。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-23 20:22:21) |
11. 線は、僕を描く
《ネタバレ》 普段そこまで知ることのなかった水墨画の世界を興味深く知りながら観れた。墨で描かれた一見すると地味に見える絵なのに、実はものすごくエネルギッシュな作業で、魂のぶつかり合いなんだというのが観ていて胸が熱くなった。ちょっぴり自分も描いてみたくなりました。 横浜流星くんは名前からてっきりアイドルなのかと思ってましたが役者が本業だったんですね。この作品が彼をちゃんと見た初めての作品でしたが、とても良い役者さんだと思いました。ちょっとした感情の細かな表現とかとても自然だったし、イケメンなのにそういった感じを封印しきって当たり障りのない普通な大学生に成りきってました。あとやっぱり清原果耶ちゃんは良い。彼女の演技は本当に素晴らしい。つい最近観た「まともじゃないのは君も一緒」で彼女のことをめっちゃ評価したんだけど、もっと売れてもいいみたいなコメント書いちゃってて、実際はもう売れっ子の女優さんだったんですね。お恥ずかしい。 主人公の親友が出てくるけれど彼の扱いがなんか中途半端な気がした。それと若者向け映画だから仕方ないとは思うけれど、夜行バスで故郷に帰るあのシーンはとても大事なシーンだと思うから、やっぱり歌(挿入歌)はな~...て思えてしまった。歌そのものはとても良い曲なのは分かるんですが、歌詞がそのシーン、夜行バスで故郷に帰るシーン、もうそのまますぎちゃってるのがなんか、映画も音楽も互を食い合っちゃってるみたいで...とにかくもうちょっと演出的にあそこだけがこの作品の中で浮いてしまって見えちゃいました。すいません。 江口洋介が水墨画を描くシーンが好きでした。特にTシャツで描きだすところ格好良かった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-20 15:09:39) |
12. ザ・ピーナッツバター・ファルコン
《ネタバレ》 「アマプラで観れるおすすめ映画」というYouTubeの動画でめちゃくちゃ感動できる映画として紹介されてたので観てみました。まあ確かに悪くはないとは思ったけど、特にこれといって感動もしなかった。そもそもカニを盗んだり放火したりして逃避行されても、タイラーのことを魂は善人だとは思えない。自分が居眠り運転をして兄を死なせてしまってそこからなんの努力もせずただやさぐれて、他の人の迷惑も考えないような行動ばかりで、それを実は良い人みたいに言われても困ります。やけになってしまうことは人間あるかもしれないけれど、犯してしまった過ちにはちゃんと向き合って欲しかった。放火のせいで出てしまった損害をちゃんと誠意を持って償うことをせめて見せて欲しかったかな。なんか大怪我負わされて退院してフロリダへ行っちゃってたけど、あやふやでお茶を濁らせたまま終わっちゃったのが残念でしたね。てか腹の虫が収まらなかったのかタイラーのせいで大損害を受けた彼ら、バールで殴りかかった、それも大勢の目の前で、いやもう刑務所行き確定ですやん。いくらなんでもあれはないでしょ。なんだかヤケになっちゃう人たちばっかですね(笑)あとプロレスファンとしては素人を簡単にリングに上げて試合をさせちゃうのも嫌でした。思い出作りなら他にやりようもあったんじゃないかな。 とまあ批判的なことさんざん言ってはきましたが、何だかんだと一気に観れちゃったし、グッとくる名言もあったし、タイラーとザックのコンビのなんていうか素敵だな~て思えもしました。 ダコタ・ジョンソンさんエロすぎるでしょ。Tシャツにパンツ姿は反則です(笑) [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-16 15:32:01) |
13. キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド
《ネタバレ》 MCUは大好きで、いまだにアベンジャーズシリーズは何度も観ています。配信ドラマ「ファルコン&ウィンターソルジャー」も観ました。めちゃくちゃ良かったです。そしてここ最近のMCUの映画作品がどうもイマイチなものが多かったせいもあり、この映画に対する期待感はMAXでした。なんといっても「キャプテンアメリカ」の冠を背負った作品なんですから、絶対に間違いはないと信じきっちゃってました。でも結論から言うとその異常なまでの期待感が仇となってしまいました。もっと期待値を下げて観たほうが良かったのかとも思いましたが、いやいや、それだけではない。まず1本の映画としてなんか細切れ状態で編集がちぐはぐしている印象を受けた。あとこのままだと世界戦争に発展してしまうかも!ていうめっちゃ緊迫した事態なはずなのに、その緊迫感が全くもって伝わってこない。各国の首脳と大統領がモニター越しに会話してるだけ、それも2カ国だけ。そもそもがあの「エターナルズ」で出てきたアレが貴重な資源になる件がいきなり過ぎて思考が追いつきません。大事な説明が不足していてどうでもいいような説明が多すぎた。またアクションもなんかそこまで印象に残るようなシーンもなく全体的な淡白だった。 この映画の最大のウリは恐らく、超人血清を打ってない生身のサムがキャプテンアメリカとしてどう戦っていくのか、そこだと思うんですが、サムだからこその何かがそれほど特別感じられることもなかったし、初代キャプテンだってめっちゃ正義感が強く何よりも人命を大事にする人物だったから、初代との差別化もさほど感じることは出来にくいですよね。スティーブ・ロジャースにはないものをサムで見せて欲しかった。なんかどうしても「キャプテン・アメリカ」という象徴をなくしたくない制作サイドのわがままにも見えちゃう。 長いことMCUでロス長官を演じてきたウィリアム・ハートさんが亡くなられたため、ハリソン・フォードが演じることになったけれど、そもそも脇役だったロス長官をもう一人の主人公みたくして話を作っちゃってるから、ハリソンがなんかパッとしないんですよね。それに終始不安定な精神状態みたいで、痛々しくも見えた。ハリソンの無駄使いです。てかロス長官は心臓の病気を患っていて、その薬を脳みそだけハルクなアイツにお願いしていたわけだけれども、ワカンダも開国してるんだし、有能な医師なんていくらでもいそう、長官の立場を利用すればコネだっていくらでも...ていう思いにたどり着いちゃうからやっぱり脚本ゆるゆるすぎる。それにその脳みそハルクな天才野郎も結局ロス長官を赤ハルクにしてそれでお仕舞い,,,なんなん!スケールちっちゃ!いままでのMCUのヴィランの中でも一番しょうもないやつです。 鑑賞後にネットであれこれ検索して分かったんですが、なんでも脚本家が5人もいたそうで、だからなのか全くまとまりのない映画になってしまったんですかね。再起をかけてきもいりで作った割にはイマイチな結果になってしまい残念でした。次回作「サンダーボルツ」に期待です。 [映画館(字幕)] 4点(2025-02-15 16:59:26) |
14. まともじゃないのは君も一緒
《ネタバレ》 大野と秋元のコンビが最高。まるで夫婦漫才かのような掛け合いでついつい見入ってしまった。結論から言って個人的には「普通」ていう概念は人には当てはまらないように思える。だって人の数だけ価値観や個性があるわけで、例え社会ルールや倫理観を基本としていてもやっぱり十人十色ではあるんじゃないかな。人それぞれの生き方があるんだと。だから人には「普通」は当てはめにくいですね。 ラストで秋元が受験に2,3回失敗して...て言ってたけど大学受験失敗して浪人生てこと?でもなんで学生服着てるんだろう?卒業してないの?よ~わからん。てかそこ大野ツッコまなかったし、よくよく思い返してみたらラブホに現役高校生は絶対にアカンやつなのにそこも指摘してなかった...つまり大野は秋元の実年齢、というか現状を把握していたってことですね。まあ入会時に必要事項を記入しているからそれで分かってはいたんでしょう。 それにしても清原果耶ちゃんは素晴らしかった。特にスナックでまるで酔っぱらいかのようにあーだこーだ騒ぎ立てるシーンは最高でした。表情の変化も素晴らしかった。もっと売れていいと思う。 数学て聞くとどうしても拒絶反応を起こしてしまうほど苦手なジャンルなんですが、数学は元々自然界にあるもの、ていう台詞にそういう考え方で学生時代に接しられてたらもっと好きになれてたかも。 ホッコリとできる映画でした。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-05 16:42:08) |
15. そして、バトンは渡された
《ネタバレ》 見事にやられました。とっても良い映画でした。普通これだけ誰も彼もが良い人ばかりだと鼻についてもおかしくないはずなのに、全くそんなことにはならなくって、むしろ清々しいほど心地よかった。最後に石原さとみ演じた梨花のことが明らかになっていくシーンは全ての点が線で繋がってスッキリとしてそして、胸が熱くなり自然と泣けちゃいました。みぃたんが死なないで長生きしてね、て言ったあれが後々の全てへと繋がっていくわけで、だから必死に病を隠し続けたって分かってまた泣けた・・・。 全体的に編集が神懸かってます。こういった時間軸が交差する映画ってやっぱり編集が肝になってくると思うんですが、本作の編集は本当に素晴らしかったです。ちぃたんと優子が同一人部なのか違うのかっていう惑わせ方は実に巧妙でした。お見事。 ちぃたん役の稲垣来泉ちゃん。ベテラン俳優の中に混ざっても全く遜色ないほど素晴らしい演技してるな~...て思って調べたらもう子役デビューして9年も経っていたんですね。大人たちに翻弄されながらもスクスクと健全に育っていく姿を見事に演じきってました。将来が楽しみ。 卒業式に実は梨花が来ていたって後で知るけれど、体育館のあれだけ高い舞台からだったら後方にいる車椅子の人が視線に入らないのはちょっとおかしい。あそこは無理があるって思えた。それとやっぱり娘をバトンて表現するのはなんかモノみたいでそれには抵抗を感じてしまいました。表題なんですけどね。すいません。 まあでもなんだかんだで観て良かったて思えたこともまた事実。良い映画でした。ありがとう。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-02-04 22:31:16) |
16. タクシー運転手 約束は海を越えて
《ネタバレ》 サムネイルの笑顔と「タクシー運転手 約束は海を越えて」ていうタイトルからてっきり、タクシー運転手と外国人記者による、ハートフルなお話なのかと思ってました。それがまさかの社会派ドラマで、それもかなり強烈な内容だったからまずはそれにビックリしちゃいました。ほんと、何も知らずに観るのってこういった驚きがあるから面白いですね。 実際に起きた事件を元に作られたそうですが、それにしても無抵抗な武装していないただの一般市民まで軍が容赦なく発泡するのって、もうただの殺戮ですよね。見ていて辛かったです。それと主人公をタクシーの運転手にすることで、外部の人間の視点で物事を見ることが出来たし、知らないことが罪なんだとも思えた。 考えさせられる映画というよりはこういった事件があったことを知るキッカケの映画であり、その事件を世界に伝えた影の功労者を知ってもらう映画ですね。 ただとても良い映画ではあるとは思うのですが、あれだけ苦労した検問を一人で帰って一人で戻ってくるのはいとも簡単なのと、ラストのカーチェイスは作風に合わないのでやめて欲しかった。で、応援でやってきたタクシー軍団はどうやってやってきたのか?検問どうした?て思っちゃいました。検問に対する扱いが少々雑に感じちゃいましたね。 主人公のタクシー運転手はとても人間味があって良かったのですが、ドイツの記者さんはあまり個性がなくちょっと面白みに欠けました。まあ実話なので仕方ないのかもですが、もうちょっとそこは脚色しても良かった気も・・・とは対照的にお国柄なのか、脇役の人たちが漫画ちっくすぎてましたね。はい。 色々とケチはつけはしましたが、観て損のない映画だとは思えました。 あ!大事なことを忘れてました!シートベルトはしめましょうw [インターネット(吹替)] 6点(2025-02-03 20:30:23) |
17. 八犬伝
《ネタバレ》 エンタメには様々なジャンルがあり、中でも日々の疲れやストレスを忘れさせてくれるような作品は多くの人達に好まれる傾向にある。つまりそれがどんなに大げさな作り話であっても、この世界に必要とされているということ。それはもう何百年も前から続いているわけで、この映画はその重要性を改めて感じさせてくれた。劇中内で「侍として辛い日々があっても、どれほど「八犬伝」の正義に勇気づけられたことか」という台詞があるように、「実の世界」に生きる私たちにとって「虚の世界」は一つの道標となることもある。この映画のテーマは本当に素晴らしいと思います。 ただ全体的にやっぱり長いと感じてしまうし、病=悪と捉えてしまうのは昔だから仕方がないだけでは少々腑に落ちなかったです。それと「八犬伝」パートのチープさはもう少しなんとかならなかったものかとも...はい。 お路役の黒木華さんの立ち振る舞いや作法は本当に見事で美しい。特に代筆を願い出るシーンは美の極みでした。 実生活でどんなに善い行いをしても必ずしも報われるとは限らない。ならば善き行いなんてしなくても・・・て陥りやすい世の中ではありますが、それでも私は最低限できる善き行いはしていこうと思ってます。この映画を観て改めてそう考えさせられました。 あ、でも点数は・・・(^_^;) [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-02 10:51:04) |
18. 室町無頼
《ネタバレ》 見終わって真っ先に思ったのは、こいつぁ昭和の頃によく作られたチャンバラ時代劇、ぽいな~でした。音楽然り、カット割り然り、極めつけは夕日を背に歩いてくる大泉洋たち然り。時代考証も一応はされてはいたみたいですが、もうそんなの関係ないくらいエンタメエンタメしまくりで、野暮なツッコミなんかいらぬお節介と思えてしまうほど、懐かしのチャンバラ時代劇を感じさせてくれました。で、最初に「ぽい」といったのは、あの頃の時代劇は勧善懲悪がほぼ主流だったけどこの映画は多少は勧善懲悪を本流としながらも、やや考えさせられる不変的な問いかけ要素も含んでいて、痛快なエンタメ映画にとどまっていなかったのと、それを象徴するかのような堤真一の存在が単純な憎たらしい悪役ではなかった点ですね。私利私欲ではなく揺るがない理念や信念を持って行動するタイプで、それでいて処世術で世渡りもするような、単純に善悪で割り切れるようなキャラではなかったです。まあ何となく中村主水みたいな、そんな感じでしょうか。 この映画の主演はもちろん大泉洋。彼のファンも大勢観に来るでしょう。がしかし、今回の大泉さん、あまり表情の変化がなく多彩な演技力をあまり感じられませんでした。主演とは言いつつもなんかそこまでぱっとしないんです。主人公ぽくないというか、困難や試練を苦労して乗り越えるようなこともなく、終始ひょうひょうとしているんです。だからどちらかといえば孤児の才蔵の方が主人公ぽくは感じられましたね。読んではいないけどもしかしたら原作小説は才蔵が主役なのかな?わからんけど。とにかくこの才蔵くんが努力して強く成長していく過程がまるで少年漫画のようで面白かったし、最後の大立ち回りも最高にイカしてました。ハッキリ言って大泉洋よりもめっちゃ強かったです(笑) 正直、もう少しコンパクトにまとめても良かったんじゃないかなとも。それと殺陣のシーンにもう少し迫力は欲しかったな。なので最初は及第点で5点くらいかな。て思いもしたんですが、チャンバラ時代劇がめっきり減って需要もあるのか分からぬこのご時世に、それでもこうやって作品として世に出してくれたことへの感謝と、作品から滲み出てくるチャンバラへの熱い愛をいやというほど感じ取れたのでプラス1点で6点にしました。あしからず。 追記:もしこれから鑑賞してみようかと思われているのなら、多少なりとも歴史を軽くかじっておくことをお勧めします。室町後期と応仁の乱あたりを中心に。私は知らない状態で鑑賞してしまったので知ってたらもう少し感じ方も違っていたかも...と後悔しちゃったので。はい。 [映画館(邦画)] 6点(2025-01-19 21:37:04)(良:1票) |
19. 呪呪呪 死者をあやつるもの
《ネタバレ》 韓国ドラマ「謗法 運命を変える方法」のその後を描いた映画です。ドラマがめっちゃ面白くってハマったので、ドラマ見終わってまだ旬 なうちに鑑賞しました。なのでスムーズにドラマから繋がりを感じられました。 一番最初に投稿された方も述べているように多分ドラマを観ていなくても十二分には楽しめるかとは思います。思いますがやっぱりドラマを観てからの方がより一層楽しめもします。それぞれのキャラ達の関係性を理解した上で観ることでより深い楽しさを得られます。 「謗法 運命を変える方法」の時はまだ幼さが感じられたチョン・ジソちゃんが、めっちゃ大人の色気を醸し出しちゃっててセクシー女優に!たった3年でこうも変わるとは...おじさんビックリ!! エンドロール後に登場する人物もまたドラマの中で重要な役割をしていた人で、まだ続編あるのか分からないけれどすごく興味が湧きました。「先生」て台詞...まさかあの人なのか!? 製薬会社に大量のゾンビが襲いに来るシーンは本当に圧巻でした。とにかく韓国エンタメ力の底力をこれでもかと見せつけられました。ほんとすごい。すごすぎます。 呪術師(謗法師)のソジンの登場が結構後半で、活躍シーンが少なかったのが残念でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-01-12 22:33:54) |
20. 怪物(2023)
《ネタバレ》 予告編だけの情報しかなかった時はもっと猟奇的な内容なのかと思ってました。実際に観てみたら全然違った。たしかにミステリーぽさはあるけれど、これはもう一つの純愛映画でしょう。同性愛に気付き始めてしまったまだ幼い男の子の純愛物語。私はそう捉えました。「怪物」ていうのは恐らくマイノリティを受け入れられない「偏見」への揶揄なのかな。または自分自身の中にある「嘘」に対するものかも。誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない。誰にでも手に入るものを幸せって言う。この台詞こそが「怪物」に対しての宣戦布告なのでしょう。 物語は母親、教師、息子と、三人の視点によって進んでいきます。母親目線だった時は観客も「怪物」であるように仕掛けられて、教師目線でそこから少し距離を取れるようになり、最終的に息子の目線で全てが白日のもとにさらされて「怪物」から解放される。実に見事な編集です。 また一つとても良い映画に出会えました。ありがとうございました。 それとこれは余談ですが、安藤サクラさんの演技が個人的には一番、怪物、でした。ほんと、すごすぎです。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-01-06 16:30:30) |