1. ターミナル・ベロシティ
コメディーなのか、シリアスなアクション映画なのか。どっちかよくわからん映画ですね。でも、チャーリー・シーンは結構ジョークを飛ばしてましたね。ちょっとおもろかったのは、「そりゃ硬いさ。だって男なんだから」ってところ(笑)。少なくとも、これをつまらないという人はいないでしょうね。娯楽性の面では、点数高いですよ。悪役キャストもハマってましたし。この際、質がどうのこうのとかは、この映画で問うのは愚行ですよ。頭カラっぽにして楽しむ映画ですから。 5点(2002-09-24 11:39:26) |
2. バーティカル・リミット
この映画、映像とかは確かにスゴイと思います。それは認めます。雪山を上空から撮っているところなんか、壮大さを感じますよね。まさに、大自然(笑)。けれども、ストーリーは美味しくなかった。好きな俳優が数名、出演してらっしゃいますが、明らかに損してます。ビル・パクストンは絶対おいしくないし、ミスキャストでしょう。ずる賢い役なら、ビルの十八番でしょうけども、ここまでの冷酷さな男の役はビルには合わない。彼は、「エイリアン2」や「トゥルーライズ」のような、飄々とした情けない男の方が合ってる。あと、編集が下手クソです。気になったのは、冒頭で親子3人が登山中に落ちそうになるところ。(ほかに二人いたけど、そいつらはたぶん友人かなんかでしょうね)そこで、親父のスチュアート・ウィルソンがクリス・オドネルに「俺のロープを切れ!」と命じるわけです。自分の命を投げ打って我が子ふたりを助けようというハイライトシーンですね。そこで、場面が切り替わって、いきなり親父が落ちてるんです。何なんでしょうか、これは。「クリフハンガー」のパクリにならないように、オリジナリティーのある編集の展開を見せようとしたんでしょうか?そうでなくとも、絶対違うでしょ。このカットの仕方は。僕が監督なら、オドネルが親父のロープを切ってしまうところを見せて、緊迫感と絶望感の両方を表現すると思います。似たような編集の個所が、ラストでもあります。とにかく、ストーリー、キャスト、編集において、ちょっと及第点は上げられないなぁーと思える出来。自然の恐怖は確かに怖いと思わせてはくれますけどね。 3点(2002-09-24 11:08:51) |
3. インソムニア
「インソムニア」ってタイトルの割には、あんまり不眠症については詳しく言及されてなかった。「眠そうね」「ああ」って、そんなカンジ(苦笑)。てっきり、不眠症がもたらす何かを描いているのかと思ったから、肩透かしを食らいましたねえ。不眠症の話なんだから、別に殺人事件を追う刑事の話でなくとも、良いんですよ。「インソムニア」なんだから、不眠症についてもっと描いてほしかったですねー。掘り下げが足りませんでした。それとね、不眠症というテーマのせいかね、ラストで、アル・パチーノが死んだのか、はたまた、6日間の徹夜の末、ついに熟睡したのか、どっちなのかが紛らわしいですよ。 5点(2002-09-18 13:16:06) |
4. 誘拐犯(2000)
なんか、中途半端だ。ジュリエット・ルイスはうるさいし。感情移入できるキャラがいない。ラストで、ジェームズ・カーンと対決するところ、ウソでも、ヤツは倒すべきだったんだよ。何で、返り討ちにあったままのかな、あの誘拐犯ふたりは。起承転結の『結』が抜けてました。スッキリせん映画です。 3点(2002-09-18 13:11:09) |
5. ザ・ウォッチャー
キアヌ・リーブスは頑張ってたけど、こういう映画は既存ですよ。キャスティングが豪華の割には、おもろないで。キアヌとかジェームズ・スペーダーとか出てなかったら、完全にシカトされてる映画ですわ。あとね、いい加減、殺人鬼をカッコ良く描くのは、やめたほうがいいよ。 2点(2002-09-18 13:07:11) |
6. カル
結構、グロテスクなシーンが多かった。でもラストにおいては「ああ、やっちゃったな」って思った。こういうのはダメ。二転三転はいいけど、四転五転はしつこいから。ストーリーにキャラが負けてるとも思う。主役の刑事に汚職の容疑が掛かっているって設定も『特に意味はないし』。正義に燃える刑事にはしたくないっていう意図から生まれた設定なんだろうけど、ストーリーに関連がないから、あれはいらなかったな。個人的にボクは「カル」に出てくる出演者は、みんな嫌いです。なんていうか、私は誰からもボロクソに罵られる、そして自分も自分自身が嫌いなのさっていう自虐的なところがあって、それがカッコいい生き方なんだと見せようとしているのがムカつく。ただ単に「おまえの思い込み」だと言ってやりたい。文句ばかりになっちゃったのでこのへんで。 3点(2002-08-30 13:32:58) |
7. インビジブル(2000)
この映画は、ちょっとなぁーって思いました。素人の意見で何ですが、ポール・バーホーベンはホラーの何たるかを分かってらっしゃらないのでは、と疑ってしまった。それとも、わざとやったのかなー。今までのサスペンス・ホラーとは一味違うのを撮りたいと考えた結果なんだろうか。何がいかんのかっていうと、ヒロインがエッチするとこなんです(笑)。ボク的に、ヒロインは純粋っていうか、性的描写とは無縁の位置にいてほしいって願望があるんです、男としてね(笑)「スクリーム」でも言ってたでしょ?しかも相手役がジョッシュ・ブローリンだしねー。結論として言うと、この映画の最大の弱点は感情移入できる人物がひとりもいないってとこです。透明化のプロセスのCGはリアルで芝らしかったけど。ストーリーはどっかで観たようなって感じです。 5点(2002-08-30 13:25:33) |
8. キング・イズ・アライヴ
この映画を砂漠版CUBEと宣伝してるけど、会社の人たちはもう少しちゃんと映画を観てもらいたいです。内容は完全に「CUBE」とは別物でしょ。「キング・イズ・アライブ」で取り上げられているのは、もっぱら極限状態におかれた人間たちの本性のぶつかり合い。「CUBE」でも同じ事を描いているけど、直接的なテーマではないし。ざっと見たところ、あまり面白くはなかったですね。最後らへんでうやむやになっている。終わり方も嫌い。観客を置き去りにして自分たちだけ分かったような顔して締め括るな、と言いたい。原題がそのまま邦題になっているけど、タイトルも間違い。「キング・イズ・アライブ」は語呂が良すぎて期待しちゃう。もっと別のタイトルでも良かったでしょう。 2点(2002-08-30 13:17:55) |
9. バニラ・スカイ
この映画は、一言で言うと「分からねぇ」(笑)オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」が未見の身で言うのもなんですが。見た人は分かると思うんですが、主役のトム・クルーズに対するペネロペ・クルスの接し方の態度が場面場面で違うんです。邪険に扱ったかと思ったら、次に会った時には優しくなる。ああ、どちらかの彼女は幻なんだ、とボクは思いました。けど、そのうち、どっちが現実世界なのか分からなくなってしまう。多分、これは意図的にやってる事なんだろうけど。竹本健治の「ウロボロスの偽書」を彷彿とさせますね。好みの問題で言うと、ボクはこういう迷宮タイプのストーリーは苦手です。ミステリー好きとしてはストーリーの中でハッキリとした結論が出ないと納得いかないんです。ひとつの答えが出た後で『実はまだ解き明かされてない謎があるんだよ』っていう終わり方なら良いんですが、「バニラ・スカイ」は全部謎だらけですもん。解答集のない問題をやらされてる気分でした。答えは自分で考えるものっていう言い逃れは、この映画の場合はダメだと思う。良かったのは、キャメロン・ディアスの演技力ですね。彼女はメキメキと力を発揮してる。もう二度と「マスク」のような映画には出ないでしょう(笑) 4点(2002-08-30 13:10:11) |
10. ファイナル・デスティネーション
この映画は単純に面白いって言える映画ですね。良かったです。出演者がフレッシュな新人スターばかりだし(デヴォン・サワはだいぶ前から出てるけど)、ストーリーが練り込まれてる感触があった。「ただのホラー・サスペンスにしてなるものか」っていうスタッフの意気込みが伝わりましたよ。先が読めない、ホントに。相手が相手なだけに、主人公たちは棒行しか出来ないところにサスペンスが生まれてくる。「スクリーム」「ラストサマー」と同系列線上にあたる映画ですね。サスペンスなのかコメディなのか分からない、いわゆるミクスチャー映画といってもいい。こういう映画が増えると良いですね~。ひとつ文句を言うと、ラストでヒロインの髪の色を変える必要はなかったでしょうって事かな(笑) 9点(2002-08-30 12:57:02) |
11. 自殺サークル
<ネタバレあります>冒頭のつかみは素晴らしいです。こういう破綻の効いた始まり方は好きですね。事件発生前後の変化の差の激しさは、そうやすやすと表現できない。前半はかなりぶっ飛んでいるというか、和風サイコホラー独特の狂気がにじみ出てます。これが全編までよかったら『バトル・ロワイアル』よりヤバイって言えるんですが、後半から息切れしてくるのが残念。自殺サークルの首謀者役としてROLLYが出てくる辺りから下降線をたどっていっちゃった。ボクが監督だったら、自殺サークルには首謀者はいないって設定にしますね。もともと、誰かが自殺した事で自殺ブームを引き起こした。それで十分だと思うんです。どう見てもROLLYは小物でしょ。もちろん『真の首謀者』が存在しているんだけれど、ボクから言わせると、そいつも小物。見えない力ほど恐ろしいものはないです。ラストがハッキリしないので、イマイチ。見所が、若者たちがパタパタ自殺していくところだけというのも寂しい。前半のインパクトから4点。 4点(2002-08-30 12:48:02)(良:1票) |
12. 遊星からの物体X
完璧なまでに構築されたストーリー構成!独特の映像!恐怖を喚起する音楽!全てにおいてスゴイ!SFホラー映画の金字塔といっても過言ではないですな。ジョン・カーペンター監督映画の中で面白かったのは、この映画と『ゴースト・ハンターズ』くらいだね。<ネタバレあり>→ラストのシーンで、色々と物議を醸しているようですが、あの生き残ったふたりは、両方とも『人間』です。あるインタビューで、ジョン・カーペンター監督にこの映画のラストシーンについて問い質したところ、彼は「ふたりとも人間です」と言い切りました。黒人の方が白い息が出てないように見えるのは、「照明のせいで、そう見えてしまったのです」と説明していました。YEAH~★ 9点(2002-05-31 13:36:31) |
13. 真実の行方
なるほど、そうくるかって感じのラスト。デビューとは思えぬほどのエドワード・ノートンの完成度の高い演技。リチャード・ギアの貫禄。それで持ってる映画ですね。この2点を除いたら、普通の法廷サスペンスでしょう。でも、エドワード・ノートンと同じくこの映画が監督デビューとなったグレゴリー・ホブリットはこれ以降、観客を驚かせる事を念頭に面白い映画を撮り続けている。非凡な才能。これからも、見守りたい。 6点(2002-05-29 12:16:10) |
14. ジョニー・ハンサム
我が師匠、ミッキー・ローク主演という事で観ましたが、面白くなかったです。整形前のロークの風貌にはビビりました。あれは評価しても良いんじゃないかな。ランス・ヘンリクセンも存在感があったけど、いかんせん、面白さでは原作のほうがはるかに上です。原作に登場するジャッピー・シュローダーをここに出すべきだった。原作は乾いたタッチですごい面白かったけど、映画はスケールダウンして、ヒューマンって感じだ。モーガン・フリーマンとかエレン・バーキンとか出てるのに、こんなに面白くないとは。でも、ロークが出てるから4点。合掌 4点(2002-05-24 12:59:10) |
15. ペット・セメタリー(1989)
スティーブン・キング原作映画の中でも、群を抜く傑作。「シャイニング」より、こっちの方が良いよ、ぶっちゃけ。原作のドロドロとした心理描写を映像化するのはさすがに無理だったけど、「生と死」を上手くテーマ化しているし、家族の死に対するうねりというか、縺れというか、そういう情念が伝わってくる。ホント、良い映画だ。ホラー映画というジャンルの枠組みを超えているって、これ、マジで。ラストの衝撃が未だに忘れられません。オススメです。 10点(2002-05-24 12:51:00)(良:1票) |
16. ジャッキー・ブラウン
全然面白くなかった。さっぱり分からない。センスの違いだろうか?タランティーノの映画で面白かったのって、ハッキリ言って「無い」んですが。『レザボア・ドッグス』も面白くなかったし。何でだろうなぁ。皆、良いって言ってるのに何故ぼくはつまらないと思うのか?やっぱり個人的な趣味の違いかな。あと、もうひとつ。デニス・クロスビーが出演してるっていうから、期待して観たのに出番あれだけかよ。もっと、彼女を撮って欲しかった。。。 1点(2002-05-24 12:44:29) |
17. スキャナーズ
マイケル・アイアンサイドが存在感あり過ぎ!頭、ボン!最高!それに尽きる。主役ふたりは、僕的に印象が薄かったです。 7点(2002-05-23 16:03:24) |
18. コピーキャット
シガニー・ウィーバー・ファンなので観ました。冒頭のハリー・コニック・ジュニアの怪演はビビった。すげぇよ、この人、とマジで思った。でもストーリー的には流行りのサイコ・スリラーのひとつとしてしか観れなかったし、シガニー・ウィーバーが屋外恐怖症で悶えるシーンも納得いかねぇ!(笑)やっぱ、シガニー・ウィーバーは強い女性役が似合ってる。こんな弱いシガニーはシガニーではない! 6点(2002-05-23 14:51:46) |
19. 不法侵入
とにかく怖い・・・・この一言に尽きます。レイ・リオッタはこの映画でメチャメチャ好きになったし。サイコロジカルな演技は良質だと思う。マデリン・ストウもスゴイ綺麗!これ、他の人も言ってますね(合掌)カート・ラッセルは主役を張ってる割には印象が薄かった。完璧にレイ・リオッタに食われてた感じ。 9点(2002-05-23 14:38:36) |
20. プレッシャー/壊れた男
主人公チャーリー・シーンの気持ちはよく分かる。監督としては、こんな危ない隣人を相手にしてしまったデビッド・アンドリューズたちに感情移入をさせたかったのだろうが、この家族のどこにも同情できるところがない。逆に腹が立ってくる。ざまあ見ろというしかない。作りとしては、よくあるサスペンスだけど後味は悪いなぁ。この映画。 6点(2002-05-22 12:26:08) |