1. 山の郵便配達
この父親のような日本人がかつてわが国にもたくさんいました。口下手で実直で働き者。子供たちはそんな父にもの足りず反抗します。でも 人生とは、見事でそんな父親を尊敬できる時が来るのです。どこにでもありそうな普遍的なことをサラリと描いた物語が凄い。仕事の帰り一人で劇場へ行きました。劇場を出たとき私はたぶんひとまわり大きい人物になれたと思います。 8点(2003-05-21 22:48:35) |
2. 卓球温泉
これを見た自分が恥ずかしい。退屈でした。 2点(2003-05-21 22:25:12) |
3. K-19
ソビエトの末期をアメリカはこう見ていたのです。短いショットで緊張感を盛上げて演出力がなければただの「ごっこ映画」を、まずまずの娯楽映画にした力量は認めましょう。だが、やはり気になります。「ねえアメリカのほうがすごいでしょ」のメッセージが。それにしても 副官が何故ハリソンフォード支持に変ったのか、伏線が欲しかったなあ。 5点(2003-05-21 21:43:19) |
4. アメリカ上陸作戦
ハリウッドの監督さんってお正月に公開できるような映画を演出するかと思えば小品だけど心に残る映画を撮るものです。どちらの作品がその作家の本質なのでしょうか。この愛すべき映画を六泊七日200円レベルのビデオになっているレタルビデオ店でお暇のときに是非。ノーマン ジェイスンはこんな映画も演出しているのです。 8点(2003-03-04 21:17:42) |
5. トレスパス
B級の傑作。荒唐無稽な話をよくぞここまで見せてくれたものだ。映画はワンセット、低予算映画そのもの。女性がまったくでてこない。ラップ風の黒人と白人の対決は只の商業的な理由で気にするな。ストーリーの展開に一時 映画的世界を楽しんだ。映画はやはり演出だな。 7点(2002-11-03 22:48:23) |
6. サンセット大通り
スワッソンとシュトロンハイムがこの映画のセリフのようにかつては事実上の夫婦だったと聞いてあまりもの多重構造の脚本に驚く。当時 ワイルダーは只の新進気鋭の演出家の一人に過ぎない筈なのによくこれが撮れて公開できた物だ。アメリカ映画史の金字塔といっても過言ではない。芝居を志している若い世代は是非スワッソンの狂気のような芝居をみて欲しい。と書いて彼女は演じているうちに現実の出来事と思っていたのではないのか。凄い映画です。 10点(2002-11-03 22:35:42) |
7. スパイダーマン(2002)
アメリカンコミックヒーローの多くは、正義を、理想を守る前に多くはたった一人の女性を守る使命をおびている。アメリカの大衆はたった一人の女性に象徴される例えば「家庭」とか「小さな平凡な人生」とかを守る為に働いていたのだ。仲間に馬鹿にされている男の子は弱くとも一人の女の子を守ろうとした。これがアメリカの平均的な男性像なのだ。 7点(2002-11-03 22:15:52) |
8. ニュー・シネマ・パラダイス
最後のキスシーンは涙ボロボロでした。キスシーンがあんなに感動的なものとは・・・。思春期から青春時代の自分と重なって、なんとなく背中がもじもじしてしまいました。 8点(2002-10-27 00:55:58) |
9. アポロ13
この映画はフランス留学しているときにパリの映画館で見まくりました。パリではどの劇場でも最後の生還のシーンでは場内、大拍手、大歓声でした。帰国後日本の映画館で見ましたが、なんと静かなこと・・・。日本人はこのような感動的な作品に対して、心の素直さを表せないんだなあとなんとなく淋しい思いがしました。 10点(2002-10-27 00:52:41) |
10. ドクトル・ジバゴ(1965)
この映画をロシア映画として見ている人がいますけど全くの間違い。スタッフやキャストは当時のイタリア・イギリスのバリバリ。りーンは革命や時代状況は説明しますがそれには全く興味がなく。オマシャリフの一途な理想愛といったところが骨太に表現されていて一気に見せた。それにしてもジュリークリスティみたいな女優さんって居なくなったな。 7点(2002-02-07 07:36:07)(良:1票) |
11. 雨あがる
節度があって凛々しくてかつての日本人の一面を捉えていて好感が持てた。かつてこういった夫婦がいたと思えるしこういった領主がいたと信じたい。時代劇という方法論はこのようなテーマには最適だ。三船史郎の芝居に批判が多いが、一直線な殿様らしく充分だった。演出家の志が読めた。次回作を見たい。 8点(2002-02-07 07:21:06) |
12. 7月4日に生まれて
もう一回見たいとは思わないが「傑作」だ。オリバーストーンの力量が伝わってくる。私はこの人が天才だと感じている。反戦闘士になっていくかつてのガールフレンドとのデートのシーンなどあの時代が伝わってくる。勿論トム・クルーズがいい。欧米の映画俳優は自らスターであることを拒否しているように思える。ほめすぎかな。 8点(2002-02-02 08:34:25) |
13. ウォール街
オリバーストーンにしては凡作。Mダグラスに好感が持ててしまってチャーリーシーンの観念的なセリフがせまってこない。「いいおんな」として出てくる前衛芸術家風の女性をどう感じましたか。私はまったくいいと感じませんでした。アメリカ映画っていつごろから美人が出てこなくなったのでしょう。 5点(2002-02-02 08:18:07) |
14. あの子を探して
素朴そうに見えるがこれは充分計算された構成だ。完全に世界マーケットを意識して作られている。特にコカコーラをみんなで回し飲みするシーンなどあざとい。そもそもあのシーンは本編に必要か。ストーリーも予定調和である。肝心な何故男の子を捜しに行くのか、私には理由がわからなかった。私はこれは本当の中国ではないと思った。 6点(2002-02-01 08:57:52) |
15. 君を忘れない FLY BOYS,FLY!
キムタクの髪なんていいじゃん。んなこというなら、お歯黒してない時代劇や将軍が着流しで城下町を歩くTV番組の設定をその情熱で批判してよ。映画は甘いところもあったけどまずまず。小泉さんみたいなライトライトなリーダーシップをもったわが国は、こういったテーマの映画つくってよ。今井正や山本薩夫の方法論よりこの映画のほうが健全ですね。 7点(2001-10-27 23:52:16) |
16. あなただけ今晩は
じつはあまり気にいってないのです。それと あのラストカットって許されるの。Sマックレーンはいつものようにキュートだけど。 6点(2001-10-27 23:28:45) |
17. イージー・ライダー
「君が怖いんじゃない、君が象徴する自由が怖いんだ」というセリフがわかるかどうかの映画でしょう。たぶん アメリカン ニューシネマと同じ時間軸で生きていないとわかりにくい映画になりつつあります。ステッペンウルフの曲をバックに走るチョッパー二台の映像だけであの頃のアメリカの悩みと問題解決のむつかしさを感じさせます。 9点(2001-10-27 23:15:11) |
18. プライベート・ライアン
スピルバーグ偽物設を言張る連中がいます。「シンドラーのリスト」を甘いと言張る連中がいます。しかし スピルバーグの実力はもう本物でしょう。ドイツ兵を助けた理想主義者も結局は銃口をその兵に向けました。残酷な描写も無くは無いのですが、全編からにじむメッセージは「人間愛」です。スピルバーグは人間のやさしさをいつも信じているのです。 9点(2001-10-27 23:01:56) |
19. ファンシイダンス
周防作品のベスト。「お寺さん」というものを、あーいったストーリーで展開させたのがすごい。僧衣をイタカジとかトラデショナルと色分けしたり。お寺の修行に神様のお守り持ってきたり、とどめはお坊さんにクリスマスプレゼントかな。そのくせキッチュになっていないし、人間がえがかれていましたよね。次回作に慎重になりすぎています。どんどんつくってください。 9点(2001-07-16 22:23:58) |
20. 夜の大捜査線
ロッドスタイガーが少しずつ黒人刑事シドニーポワチエを認めていくところがいい。ロッドスタイガーがいかにも南部の警官ぽくていい。黒人憎悪が生活心情になっている白人の雰囲気が伝わってきた。ロベリコアンリコを棄てたジョアンナシムカスってシドニーポアチエと結婚したんじゃなかったでしたっけ。知っている人教えて。 7点(2001-06-16 01:33:43) |