1. ファイト・クラブ
体の中から銃口まで続くオープニングを観たときからなにか背中にゾクゾクきた!むっちゃダーティなブラピもいいが鬱な表情のE.ノートンが最高!!!とにかくこの映画のストーリー、映像、キャスト、セリフすべてに衝撃を受けた!ただ誰にでもオススメできる内容ではありませんが(^^; 9点(2003-04-20 15:06:14) |
2. TAXi
主人公ふたりのやりとりが馬鹿っぽくて楽しいし、カーアクションもそこそこ面白かったかな。個人的には欧州の街なみとか風景は好きなんでそこらへんも楽しめました。でも2とか作らなくてもいいような気もするなぁ、3もでるみたいだし...... ところでオープニングってやっぱりタランティーノのあれなんでしょうか(^^ 7点(2003-03-29 14:59:16) |
3. サブウェイ
ベッソン監督ってことで何気なく観たけど、なかなかよかった!具体的にどこがよかったとか聞かれると答えにくいけどやっぱり地下鉄の雰囲気であろうか。全体としてはあんまりおもしろくない気がするけど、なんか自分のつぼをつかれた感じ。やっぱりそこは監督の手腕かな。でも最近のベッソン監督はイマイチなのが多いなぁ、脚本だけとかで本業のほうやってないし...... 7点(2003-03-29 14:35:28) |
4. 12モンキーズ
小説を読んだときはよくわからなかったんですが映画でみるとそんなに気にならなかったです。タイムトラベルものとしてはそこそこなんじゃないでしょうか。ちなみにこの作品の元ネタのラ・ジュテという映画は結構印象に残りました。白黒写真とナレーションで構成されていて、30分と短いので興味のある方は観てみてはどうでしょう。 5点(2003-03-10 22:50:45) |
5. ブレイド2
前作がおもしろかったので期待して観たんですが、やっぱりおもしろい!CG、アクションもパワーアップ!グロいところもあるけど戦闘シーンは興奮しっぱなし!ラストもなかなかきれいでした。欲を言えばもっとブレイドに刀を振ってほしかったかな。あとバッチさんも書いてましたがドニー・イェンとノーマン・リーダスにはもっと活躍してほしかったなあ。ついでにロン・パールマンも出ててましたね。ずっとサングラスかけてたからわからなかった、、 8点(2003-03-01 17:23:07) |
6. デスペラード
いいよこれ!とんでもない撃ち方とかムチャなストーリーとかつっこむとこは多いけどここまでやるとどうでもいいって感じ!サルマ・ハエックはセクシーだし、かなり楽しめました。 8点(2003-03-01 16:53:17) |
7. ブロードウェイと銃弾
舞台の内幕とギャングの世界をユーモラスに皮肉をこめて描いた秀作。セットや衣装も贅沢だ。脚本も見事で、飽きさせない。アレンの分身、新進作家役のジョン・キューザックを翻弄するギャングのチャズ・パルミンテリ、全くの大根役の、ジェニファー・ティリーの下手な演技がいい。とくにこの映画で秀逸なのが、嘗ての花形女優で、今はわがままな過去の大女優を演じたダイアン・ウィースト。彼女が劇中で連発するわざとらしい「何も言わないで!」にはその都度爆笑した。自らのイメージを逆手に取った、ウィーストらしからぬ大女優という役(失礼。彼女はいい女優だ)彼女は、日常の何気ない出来事や雰囲気、心の動きを、さりげなく醸し出すことができる人。これはとても難しいことだ。どちらかといううと庶民的なイメージの強い彼女。そんな彼女の大女優ぶりは必見の価値あり。 8点(2003-02-05 12:14:55) |
8. エクソシスト2
リチャード・バートンがなぜこんな映画に出演したのか、なぜフレッチャーが、なぜポール・ヘンリードがこんな映画に出演したのか・・・。バースティンはこの作品に出演しなくて正解である。リー・J・コッブもだ。前作に遠く及ばないの次元ではない。新解釈、それもよいでしょう。発想が悪いわけではないのです。しかし退屈です。どうしようもなく退屈です。 2点(2003-02-02 17:17:59) |
9. エクソシスト
こけおどしの天才、フリードキンの面目躍如といったところでしょうか。30年たった今でも、そのテーマや内容、娯楽性は一向に色褪せることはない。実際、オカルト・ムービー数あれど、この作品を凌ぐ映画がどれほどあるだろうか。この映画で美術・撮影・特殊効果の果たした役割は大きいし、マイク・オールドフィールドの不安感と緊迫感を煽る音楽もよい。また演技派のフォン・シドウやバースティンをメインキャストに配置しているところも、監督のセンスのよさが伺える。だが何より、この映画の一番の功労者は、リーガンを演じたリンダ・ブレアではない。彼女にとり憑いたパズズの声を吹き替えた、マーセデス・マッケンブリッジその人である。オーソン・ウェルズをして「ラジオ最大の女優」と言わしめた、彼女の表現力なくして、この映画の成功は有り得ない。ブレアの声そのままなら、きっと爆笑ものだったに違いない。 8点(2003-02-02 17:11:30) |
10. ビクター/ビクトリア
女装をした男性に扮装した、ロマンティックな女性を演じるジュリー・アンドリュース、その彼女を支えるゲイ役のロバート・プレストンの好演が楽しい、コメディ・ミュージカル。この映画のジェームズ・ガーナーは、私が彼に持っていたそれまでのイメージとうって変わって、男らしいのは勿論だが、魅力的なハンサムに見える。ミュージカルが好きでもそうでなくても、十分に楽しめるエンタテインメントに仕上がっているが、映画を観る以前にブロードウェイのアンドリュースの舞台を見てしまっていたばかりに、映画の魅力が半減してしまったのが残念。実際、映画も観て感じたことだが、やはり彼女は優れた舞台女優であり、この映画も舞台のほうが数倍楽しかった。 6点(2003-02-02 16:56:39) |
11. アリスの恋
フェニミズムが台頭してきた70年代半ばから末期は、それまでのアメリカ映画における女性の扱い方が大きく変化した時期だが、この映画はその大きな転機となった、記念すべき作品。女性の自立、男性文化・社会への挑戦を試みた点と、主演のバースティンが当時40歳を過ぎた中年女性であったということは、忘れてはならないと思う。監督のスコセッシを指名し、配役にも決定権を持ち、クルーも女性を揃えたバースティンの意欲は評価できるが、内容としては妥協的なのだ。勿論、女性ドラマとして十分堪能できるし、ウェイトレス仲間のダイアン・ラッドとの掛け合いも楽しい。しかし、結果的に彼女は、新しい恋人クリス・クリストファーソンに頼ることによって、経済的・精神的な安定を手に入れるかのように見える。これをフェニミズム映画と呼ぶことはできない。本当の転換は77年に起ったように思うからだ。この年には優れた女性映画が多数製作された。「愛と喝采の日々」「グッバイガール」「アニー・ホール」等など。未見の方は、こちらの映画もあわせてご覧あれ。「結婚しない女」(79)もお薦めです 6点(2003-02-02 16:35:45)(良:1票) |
12. 浮雲(1955)
林芙美子の原作を成瀬が巧みに描いて見せた、森雅之のニヒリズムが堪能できる傑作。夢のような生活から一転、混乱期の日本社会に対応できず、男は自堕落になり、女は過去の生活と恋を追い求める。これはただの空しい恋物語とはいえない。高峰秀子扮するゆき子と、森が扮する富岡の妻、おせいという人妻の三人は、男・富岡のエゴイズムの犠牲者なのだ。 9点(2003-02-02 16:15:36) |
13. 草原の輝き(1961)
カザンの若々しさが冴えた、忘れられない青春映画です。抑圧的な母親に支配されているため、ベイティの要求に答えられないウッドの苦悩や戸惑いがリアルに迫ってきます。若すぎるがゆえに理性と抑え切れない衝動の狭間で葛藤し、バッドの裏切りによって心が壊れてゆくディーニーがあまりに痛々しく、この二人の恋の結末はあまりに切ない。監督が違えば、単なるメロドラマに終わっていたかもしれない。原作を書いたインジ自らの優れた脚本の功績も大きいように思う。ディーニーがバッドの農場を訪ね、彼に別れを告げる背中は、恋の嵐はとうに過ぎ去り、残ったのは埋めようのない痛みと、孤独、それらを物語っていたように思う。しかしそうして人は成長してゆく。もう違う道を歩み始めたことを悟り、その思いを胸に、歩いてゆく彼女の表情が脳裏に刻みついて離れません。思わず涙しました。ウッドの体当たりの演技が素晴らしいです。バッドの父を演じた、パット・ヒングルの脂っこい演技も印象に残りました。胸に残るほろ苦い痛みが、深い余韻をもたらします。 8点(2003-02-02 15:34:38)(良:2票) |
14. ジュリア
フレッド・ジンネマンの一貫した人道的立場からの映画作り、その姿勢が随所に感じ取れる。人間の尊厳、政治的な抑圧、そして人間の良心という考えの下に、二人の女性の友情を高らかに歌い上げた、ヒューマニズム溢れる作品ですね。ファシズムと闘い、志半ばで絶命するジュリアは、殉教者として描かれています。私が気になったのは、ヘルマンに扮するフォンダがジュリアを回想するいくつかのシーンにあります。貴族的な家族に反発し、信念を貫いた彼女の生き様を、美化しすぎているきらいがあり、それはとくに、映画に何度か登場する、レッドグレイヴのクローズ・アップが物語っています。さながら、勇気と英雄主義の象徴のようだ。しかしながら、この映画を観た人は、そんな点には何の疑問ももたないと思う。それでいいのかもしれない。映画の出来は非常に優れたものであり、観るものと一体感を持った、普遍的なテーマを好んだジンネマンらしい作品と言えるでしょう。 7点(2003-02-02 15:01:06) |
15. チャイナ・シンドローム
高速増殖炉「もんじゅ」の安全性をめぐって、名古屋高等裁判所が「ナトリウム漏れ事故対策に配慮が欠けている。安全審査に誤りがる」として、もんじゅの設置許可無効を認める判断を示しました。この映画はその原発の安全性の諸問題を鋭く扱った、娯楽性も併せ持った社会派ドラマ。原発問題は常に議論になってきましたが、その安全性に完璧を求めるのは、現実的にとても難しいことのように思う。原子炉には危険性が伴う。工学上完璧なシステムなどありえないだろう。だからこそ、極力そのリスクの低減をはかることが求められているのだ。「絶対の安全」を求めるのはしごく当然のことで、下手をすれば、86年4月に発生したチェルノブイリ原発事故の例もあるように、恐ろしい結果が待ち受けているのだから。それはあってはならないこと。原発の内情を訴えるエンジニア(インサイダーですね)を演じた、ジャック・レモンの演技が光る、警告を発した作品です。 6点(2003-02-02 14:25:33) |
16. 卒業(1967)
この映画は非常にブラックなテイストを持った、優れたセックス・コメディだ。60年代から70年代という不安定な社会背景を巧みに織り込みながら、一種の娯楽映画としても楽しめる。70年代に入ると、アメリカ映画からは、「家族」という普遍的なテーマが姿を消してしまう。この映画は否定的でシニカルな描き方であるけれど「家族」を扱った、60年代最後の重要な映画だと思う。既成の概念はもはや通用せず、それらは完全に打ち破られ、新しい時代へと突き進んでいたこの頃。性に対する抑圧的な道徳観念を打ち破り(ロスとバンクロフトという親子と関係を持つ点がそう)、親たちの望む、上流志向とそんな生活に決別を告げる学生を演じたホフマンの演技には大いに笑った。愛の渇きを演じさせたら、天下一品のミセス・ロビンソンことアン・バンクロフトがことに素晴らしい。年増女の渇いた魅力が、とても印象的で、この映画は彼女の代表作の1つと言える。 8点(2003-02-02 13:56:42)(良:1票) |
17. 男装
ケイリー・グラントとヘプバーンの共演作としては、最も出来の悪い作品。どうしようもない失敗作である。ブライアン・エイハーンとヘプバーンとの絡みも全く生きていない。グラントがツッコミなら、エドマンド・グウェンとヘプバーンは、ボケ役。しかし、すべてが空回りしている印象を受けた。ここでもエネルギッなグラントの頑張りぶりも空しい。 2点(2003-02-02 13:37:52) |
18. カサブランカ
とても思い出深い映画です。中学生の時にはじめて見てから、もう何度となく繰り返し見てきた。ハンフリー・ボガートのダンディズム、クロード・レインズの渋い好助演。バーグマンの潤んだ瞳とその美しさに魅了された。レジスタンスの闘士を演じたポール・ヘンリードをはじめ、ピーター・ローレ、コンラッド・ファイト、シドニー・グリーンストリートなど、名脇役が勢ぞろいの贅沢な映画だ。主題歌「AS TIME GOES BY」は特に忘れられない。もう何年も前のこと。奈良県の生駒市に、ある映画ミュージアムがありました。(今はもうなくなってしまった)そこには数々のレアな映画マニアには堪らない、貴重な資料やポスターがありました。チャップリン直筆サイン、セシル・B・デミル・ワイン、「風と共に去りぬ」のアトランタプレミア上映時のプログラム(ゲイブル/リー/ハワード/デ・ハヴィランドの直筆サインいり)等など。興奮しまくっていた私を見て、館内を案内してくださった方が、「昨日ここでカサブランカのピアノ演奏会をしたんですよ」と教えてくださり、ある場所に招き入れてくださいました。そこに何と、あのリックのカフェ・アメリカンにあったピアノが、置いてあるではありませんか!調律し直してあり、音もちゃんとでました。とても小さくて、古ぼけていたけれど、とても感動しました。そして、その館長さんらしき人の計らいで、特別にそのピアノが出てくるシーンを、巨大スクリーンでわざわざ上映してくださったのです。まさに至福のとき。一生忘れられない、とても大切な思い出の詰まった映画です。 10点(2003-02-02 13:22:51)(良:1票) |
19. 黒い十人の女
計算し尽された照明、キャメラの角度、セットの配置など、申し分ない。市川のこだわりが感じられる、モノクロ映像美の極致。製作当時30歳にも満たない岸恵子、30を過ぎたばかりの山本富士子。この美しさと貫禄。観ていて飽きさせない展開と、女たちの腹の探りあい。痛快である。風を演じた船越もはまっていてよい。テレビ版も鑑賞したが、差は歴然である。昔の女優の方が、ずっと演技もしっかりしていて、精神的にもずっと大人なのだろう。浅野ゆう子や鈴木京香でも到底及ばないのは、育った地盤の違いが大きいから、その一言に尽きる。安易なテレビドラマでは女優は育たない。宮城まり子の役を小泉今日子が演じていたが、これは明らかなミスキャストだった。 8点(2003-02-02 13:06:41) |
20. ニューヨークの恋人(2001)
メグ・ライアンの「ロマンティック・コメディの女王」という座はもはや過去のものになってしまった。彼女は早急に、女優としての新しい方向性を模索すべきだろう。彼女は決して悪い女優じゃない。好感の持てる女優だ。しかし、これまで幾度かイメージチェンジを試みてきたが(男が女を愛する時、戦火の勇気、恋の闇愛の光、プルーフ・オブ・ライフ等)いずれも成功はしていないように思う。キュートでセンスもあるが、それだけで幅のある女優ではないのだ。この作品に期待してみたものの、見事に裏切られた。この映画での彼女演じるケイトは、魅力的でも何でもない。キャラクターに何の説得力も無い。これは脚本の想像力の無さ、オリジナリティの無さ、テンポの悪さなどが原因だろうが、それにしても、この手の映画は過去にいくつも作られてきた。この映画の唯一の救いは、タイムスリップしてきた英国貴族レオポルドを演じた、ハンサムでロマンティックなヒュー・ジャックマンの存在。優雅であり、品もあり、クウィーンズ・イングリッシュもそつなくこなしている。あれほど白馬が似合う男が一体どこにいるだろう。白馬の王子様、そのものである。彼がいなければ、この映画は散々なものになっていただろう。ということで、3点。これはひとえに、彼の魅力に対してのみの点数。オチも強引すぎる。かなり痛い映画だ。 3点(2003-02-02 12:51:39)(良:1票) |