181. 県庁の星
《ネタバレ》 最初の方はわりとテンポよく話が進んでいくのに、野村がプロジェクトから外されたあたりから、間の持たせ方がじれったい感じがしました。しかし、自信を持って“ステレオタイプ”のお役所仕事をこなしていく野村と、現場感覚が冴える二宮のそれぞれの長所と短所を絡ませていく描写は面白いと思います。最後の展開は「できすぎだろう」と思っていたら、知事のオチがあったので加点。ちょっと甘いかも。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-11 20:20:49)(良:1票) |
182. ディープ・インパクト(1998)
《ネタバレ》 良作。発見者の少年、ニュースキャスター、乗組員のそれぞれの展開がよい。少年が最後に彼女を発見し、短い時間で赤ん坊とともに送り出す両親、ロバート・デュバルが最後の決断を提案するときの他の乗組員の表情の変化も秀逸。もっとも、これが現実なら、この決断は最初から想定していたであろうとか、隕石を二つに割れたというのは都合が良すぎる設定だとか、細かく気になる点はあるものの、フィクションとしての許容範囲と思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-09 02:46:17) |
183. ユナイテッド93
「事実は小説より奇なり」とはいえ、脚色を抑えすぎて凡庸な映画になってしまうものもある中、飛行機の中という想像するしかない部分と、管制塔などリアリティを追及できる部分をうまく組み合わせている。ただ、演出のためとはいえ、手持ちカメラのブレは個人的には好きではないので減点。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-06 23:16:06) |
184. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
《ネタバレ》 佳作。ストーリーはよくできているし、俳優の演技も申し分ない。ただ、“父親の研究”から想像すると、さんざん他のノートに目を通していたであろうハルが「キャサリンの証明」を疑うというのは、ちょっと不自然なので減点(まあ、そうでないと話にならないのだけど)。最後に証明の“年代”を持ち込んだのはうまいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-06 22:44:39) |
185. ソウ3
《ネタバレ》 痛々しい場面が増えましたね。脚本は相変わらずよくできているので、そこまでしない方がよいような気がします。とくに女医が不倫相手に言われる "divorce"(離婚だ)というセリフは、ものすごく巧妙です。最後に救いがないというのも相変わらずですが、やはりジグソウを死なせたのは凄いです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-22 03:15:04) |
186. セルラー
《ネタバレ》 最初は設定に無理があるように感じましたが、なかなかスピーディーな展開で楽しめました。近くにいるからって、あんな風に混線することは考えられないとか(壊れているのは監禁場所だけなのだから)、色々粗はあるのですが、携帯の特性(電池切れ、トンネル、動画撮影、履歴、呼び出し音など)がうまく織り込まれていますね。主人公の若造ぶりもいいのですが、退職間際の警官もいい感じです。あと、旦那が追われることになった理由もよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-22 02:12:23) |
187. ソウ4
《ネタバレ》 ちょっと複雑になりすぎましたかね。また時間ずらしだったのは「やられた」というところなんですが、ジグソウのいる部屋に刑事を閉じ込めたように見えたのは何だったのでしょう(解剖のためにジグソウを搬出したのはいつ?)。4作目にしては、理由づけと伏線づくりの両方とも、よくやっていると思うのですが、あまりグロテスクじゃなくてもよい気がします。3代目の理由は次回で明かされるのでしょうか。 [映画館(字幕)] 7点(2007-12-22 01:52:58)(良:1票) |
188. バイオハザード(2001)
たしかに、ミラ・ジョヴォヴィッチで持っている映画、という気がしないでもない。しかし、私はゲームを知らないためかもしれないけれど、娯楽映画としては映像もストーリーもよくできた佳作だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-06 04:28:24) |
189. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 佳作。ディズニーらしい平和なストーリーで、安心して見られる作品です。冴える主人公(ねずみ)、ダメキャラ、気になる彼女、悪役と、まさにステレオタイプの中のステレオタイプ(←褒めてます)。ストーリー展開のテンポもよく、ディズニー映画が好きな人なら、見て損はないでしょう。ピクサーのCGアニメーションのセンスも秀逸ですが、いつも“水に流されるシーン”が出てくるような気がするのは気のせい? あと、ストレートな邦題もよいです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-10-02 00:34:28) |
190. リチャード・ジュエル
《ネタバレ》 主役の役作りはすごいと思う。その意味でつまらない作品ではないけれど、全体的な印象は弱い。史実ならFBIが間抜けすぎる。電話の件でアリバイがあるなら、もっと早く疑いが晴れてよかったはずなのではないか。しかも、盗聴してたなら、それこそ犯人じゃないと分かったのではないのか。また、女性記者とFBI捜査官の件は事実でないなら脚色しすぎと思ったが、どうやら取材には基づいているらしく、論争があったようだ(そりゃそうだろう)。史実なのだろうけれど、爆弾を見つけて裏方のスタッフを退避させているくらいなら、ステージで歌ってる人たちも退避させるべきではなかったのか。後付けで言っても仕方がないことだけれど、そのあたりこそうまく脚色できなかったものかと思う。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-03 11:50:02) |
191. 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
事前に情報を収集していなかったから知らなかったけど、Flashアニメなんだ、という感じ。ラレコ監督とか湯浅政明監督を思い出したけど、動きはよいし、シャオヘイとムゲンのやりとりとか笑わせるポイントもよくできてる。とくに終盤は、ハリウッドの実写さながらの規模感があるキレのあるアクションシーンが続く。とはいえ、ストーリーの骨子は比較的凡庸。「シャオヘイが可愛い!!」という人にはいいかもしれないが(個人的にはあまり趣味ではない)、そんなに奥深い話ではない(と思う)。 [映画館(吹替)] 6点(2020-11-25 23:16:28) |
192. スタンド・バイ・ミー
名作といわれるので、いつかは見なくてはと思っていたものをようやく鑑賞。良作だとは思うけれど、期待値が高かったためか、思ったほどではなかった。時間が90分に満たないのはよいところ。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-10-29 20:45:12) |
193. どうにかなる日々
《ネタバレ》 佳作。別につまらないわけではない。54分のオムニバス、4話構成(後半2話はひとつながり)で、それなりの展開はある。 【ネタバレ注意】オムニバスそのものがそんなに好きではないということもあるので、高い評価にはなりにくい。前半の2つのエピソードは、いわゆる百合とBLという話で、まあ、そういう話もあるだろうくらいにリアリティはあると思う。後半のエピソードで、そういう経緯の小夜子を男子小学生の部屋にかくまうというのは親としてあり得ないと思う。(原作からそうなんだろうけれど) そこはマイナス。 しかし、一番の不満は、本編上映前に来場者特典として声優の対談映像を流し、作品の魅力を語らせるという点。そういうのは上映後にやってほしかった。 [映画館(邦画)] 6点(2020-10-24 18:13:15) |
194. キャプテン・マーベル
《ネタバレ》 佳作。【ネタバレ注意】アベンジャーズの前日譚、みたいな設定を知らずに見たので最初はとまどったが、うまいことまとめたな、という感じ。ところで、「戦略国土なんたらを」「S.H.I.E.L.D.」(シールド)と言うようになったのは「アイアンマン」か何か時系列が後の作品なのでは? [インターネット(字幕)] 6点(2020-02-17 02:08:52) |
195. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
《ネタバレ》 そこそこ面白かった。【ネタバレ注意】ドキュメンタリー的な部分は面白いんだけど、田舎のオヤジの気性が荒いとか、浮気性とか(それがたいしてストーリーに影響していない)、顛末が想像できる話だけに、微妙な設定が多かった。クライマックスの祭りにしても、一度しか使わないジェットコースターを用意してまで大事な大木を無駄遣いしたりしないだろうとか、そもそもあれが長年続いた伝統という気がしない。もちろんそんなのは演出なんだろうけれど、割とリアルな田舎物語を描写しようとしているのだろうに、やり過ぎ感がある。伏線が細かく回収されている部分はあるので駄作とまではいわないけど、まあそこそこ。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-01-21 17:26:41) |
196. アリータ:バトル・エンジェル
《ネタバレ》 視聴した時点で原作は未見。ダメというほどではないけれど、そんなにウケなかったのは分かる感じ。【ネタバレ注意】キャラ描写については予告編で分かっていた話なので、そこは好みの問題でいいと思う。少女漫画のキャラを実写化するとこんな感じになるんだろうな、というくらいで、あくまでフィクション。内容さえよければ、気にされなかったと思う。問題はストーリーで、良心に目覚めたり、善人・悪人が入り混じったりしてるが、ちょっと分かりにくい。ベクターの最後もあれでは何の意味もなかったことにならないか。あと、どうでもいいけどチレンから取り出した目玉が動くのはヘンでしょ。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-01-21 17:20:53) |
197. えいがのおそ松さん
《ネタバレ》 テレビアニメのノリで作られていると思っていたら、最後が綺麗にまとまっていてなかなか良かった。【ネタバレ注意】あくまで「思い出の世界」で決着したという話であって、そういう前提に立つと、リアル世界では完全にバッドエンドだよね。最後の思いを込めた手紙をケンカしてる間に失くした上に、忘れられていたわけで。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-01-12 00:00:12) |
198. かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜
《ネタバレ》 佳作。“よかったアニメの実写版”なので、見るかどうかすら迷うレベルだったが、たまたま別の作品を鑑賞するついでに舞台挨拶中継回を鑑賞。あまり期待を持たずに見たせいかもしれないが、十分楽しめる作品だった。 【ネタバレ注意】どうにもメインの役者が合ってる気がせず、“怖いもの見たさ”程度の感覚で見ていたが、割と序盤でどんぐりさん(「カメ止め」のプロデューサー役)が出てきて、なんだか“すべて許す”感じになったということはある。1クールのアニメに比べて短い時間で、より先までカバーしているため、重要な場面でも端折った感じもあるし、佐藤二朗のメタネタがいただけないのはたしかだが、全体としては小さな話。藤原書記や石上会計がアニメを参考に役作りしたというのは、よくわかる。コメディとして面白いと思えるし、本作のヒットが間接的にアニメ2期につながったかのもしれないし、個人的にはポジティブに評価したい作品。 【オマケ】 途中で「好きだ」という場面、ドイツ語で "Ich liebe dich." というのは、そのまま "I love you." で、後から“あなた”のことじゃない、と言い逃れできる表現じゃないよね。 [映画館(邦画)] 6点(2019-11-22 22:50:16) |
199. 運び屋
飽きさせない感じのストーリーではあるけど、さすがに地味。とくに感動のストーリーというわけでもなく、見なかったら見なかったで済む程度。意外に評価が高くてビックリ。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-22 22:33:40) |
200. ミラクル・ニール!
《ネタバレ》 凡作。サイモン・ペッグに期待して見たんだが、ストーリーが、ちょっと雑。【ネタバレ注意】面白いところはあるけれど、“全能”で教室を爆破する前に戻せるんだったら、誰に捕まろうと捕まる前に戻せるし、犬に喋るなと言えば済むところをそうしなかったり、ご都合主義というより、一貫性が保たれていないのがイマイチだった。まあ、その力でアッサリ解決できてしまったら、話が成立しないということなのだろうけれど。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-10-22 01:00:07) |