181. オーシャンズ11
嫁さんの強い勧めで、今更ながら見た。 見なきゃよかった。 自分は「スティング」っていう映画を、世間で言うほど面白いと今まで思っていなかった。 でも、この映画見て、「ああ、スティングって面白かったんだなあ」って思った。 この映画、「オシャレで、カッコよくて、機知に富んで...」って、男優陣を見せたいのはわかるんだけど、自分にはちっとも納得できなかった。 [DVD(字幕)] 3点(2012-02-12 13:16:45)(良:1票) |
182. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
B級映画っぽいタイトルだなあ、と思いながら見始めた。 でも、意外に大迫力の映像から始まって、「おおっ!これはイケルかも!」なんて思った。 だけど、見続けるうちに、だんだん萎えてくる。 だって主人公、部下を死なせた後悔の念が強いっていう設定だったのに、途中であっさりそれは無かったことにしちゃうんだもん。そりゃないでしょ。 しかも、父親亡くした直後の民間人の子供に、「海兵隊とは!」なんてセリフを復唱させたりする。いくらなんでも引くよ。 それから、これから戦闘行動って時に、部下が文句言ったら、「よし、話し合おう」って言っちゃうの。 見てるこっちは「ハア?軍隊だぞ?」って感じ。 しかも、その後、話合いしないで、自分の考えを延々語るだけ。 どんなダメ上司なんだよ。もはやコントの世界。 この映画、結構な大作なのに、こんなB級タイトルつけた日本の映画会社の人、実はこの映画嫌いなんだと思う。自分もそう。 [DVD(吹替)] 4点(2012-02-10 17:20:33)(良:1票) |
183. キル・ビル Vol.1(日本版)
「会いたい人がいる」「それは誰?」「ハットリハンゾウ」 このやりとりに、思わず吹き出してしまった。 服部半蔵。彼の死後の活躍ぶりは、どういうことだろう。 忍者の頭領になったり、地下鉄の路線名になったり、今回はアメリカ映画の中で、沖縄の刀鍛冶になっちゃった。 彼も草葉の陰で苦笑しているに違いない。 しかし、キル・ビルって、こんな映画だったんだ。 トンデモ日本は結構楽しく見られたんだけど、グロシーンがちょっとキツかったなあ。 音楽も、ウィークエンダー(70年代のエログロTV番組)の曲だけは、ちょっとカンベンしてほしかったなあ。 あのTVを、親に隠れて物凄く真剣に見ちゃった世代なんで、あの曲が流れると映画から意識が離れちゃう。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-14 18:11:06) |
184. 八日目の蝉
最初に「他人の子供を誘拐しておいて、何の反省もない女」って、じっくり説明しているわけですよ。 だから犯人に、何の同情も思い入れも感じない。 ところが、見終わった後は、最初の場面に納得して涙してしまう。 つまり、最初の印象を2時間半でひっくり返してる。 これはもちろん狙ってやってるわけだけど、凄いことだ。 当然、脚本は素晴らしいけど、出演者では小池栄子が良かったな~。 あのうさんくささ、最高。 さて、見終わって数時間たった今、よくよく考えると「井上真央はこの後本当に幸せになれんの?」とか「井上真央の父親は結構ひどすぎない?」とか思わないわけでもない。 でも、見ている途中はそれを感じさせなかった。 力強い、映画らしい映画という印象。 [DVD(邦画)] 8点(2012-01-08 14:46:39)(良:3票) |
185. 母なる証明
オープニングのオバチャンのダンスからして、わけがわからない。 序盤なんか、少し退屈なくらい、話がどう進むのか、予想もつかない。 でも、中盤からは、どう話が進むのかわからないまま、一気に緊張感が出る。 そういう意味では、サスペンスとしてよく出来ている。 ただねえ、見てて楽しいわけじゃない。 「頭が悪いから、人に騙されて、人に嫌われて、貧乏で」って、それじゃ見ているほうは救いがないじゃん。 それがこの映画のウリなのかもしれないけど、自分にはどうにも。 だから、見終わったときの感想は、「お前ら、子供が5歳のときに死んどけ」だった。 邦題を「母なる証明」ってつけた意味もわかった。 これは、角川映画「人間の証明」のオマージュでしょう。違うかな?雰囲気はよく似ているから。 ただし、映画としての出来は、こっちのほうがはるかにいい。 でも、もう一度見たいとは絶対思わないっていう意味では、同じようなもん。 [DVD(吹替)] 4点(2012-01-07 16:37:40) |
186. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 なんか変な雰囲気で始まるから、後でなんかありそうだなってのは感じられる。 ただ、ちっとも楽しくない。 動きや会話に若々しさがなくて、暑苦しいだけ。 最初、30歳くらいの集まりに見えて、なかなか大学生の話って気付かなかったくらい。 その後、エアコンのリモコンを取りに行くくだりはなかなか面白かったけど、その話もあとでしぼんじゃうし、結構ガッカリ。 リモコンを諦めるとき、タイムパラドックスの説明に時間をかけるんだけど、辻褄が合えばいいってもんじゃない。 自分は、タイムパラドックスなんか忘れるくらい、夢中になれる映画が見たい。 [DVD(邦画)] 3点(2011-12-30 19:53:40)(良:1票) |
187. ノーカントリー
「アカデミー作品賞なんて、相性悪いんだから借りなきゃよかった」って、見終わってから思うの、何回目だろう。 一方で、「アカデミー作品賞なんだから、見といて損はないだろう」って、見る前は思っちゃうんだよなあ。 確かに、雰囲気は最高。凄い緊張感がクライマックスまで続く。 でもラストは全然納得いかないし、だから「もう一回見たい」なんてちっとも思わない。 なんでアカデミー作品賞って、こんなんばっかなんだろう。あーあ。 [DVD(字幕)] 4点(2011-12-23 17:28:27) |
188. リアル・スティール
この映画、最初に親子が出会う場面で、もうストーリーを予測できてしまう。 いや、ストーリーを期待してしまうと言うべきか。 じゃあ、つまんないかっていうと、全然違う。 正直に書いちゃうと、自分は最初「ブサイクだな」って思った男の子の顔に輝きが戻った瞬間から、もう涙ボロボロだった。 それから後も、戦うたびになぜか涙ボロボロ。 なんでこんなにハマっちゃったのか、自分でもよくわからないけど、こんなもんハマったもん勝ち! それに、小技が結構楽しい。 「なぜ「超悪男子」www腕には「贖罪」とか出てくるしwww」とか、「なぜ真昼間の動物園にチンピラが大集合www」とか。 ただ、この映画でロボットとか近未来世界とかは、刺身のツマにすぎない。 あくまで話の軸は、うまくいっていなかった親子の再生物語。 親子の表情の移り変わりに、自分は泣けて泣けて、最後は心の中で拍手した。 [映画館(字幕)] 9点(2011-12-17 17:11:35)(良:1票) |
189. フライトプラン
若い頃、遊園地のお化け屋敷って好きじゃなかった。 ちっとも怖くないから、ショボさだけが目に入っちゃうから。 「初デートで初めて手を握り合い...」なんて妄想が実現しなかった恨みもあるw。 でも、結婚して、子供が小さい頃に行ったお化け屋敷は楽しかった。 入る前、子供が「怖くないかな~」って不安そうな顔で言って、自分が「お父さんがいるから大丈夫だよ~」って言う。 で、出てきた後、子供が「全然怖くなかったね!」で笑顔で言うのが楽しかった。 遊園地のお化け屋敷って、むしろ怖かったらいけないんだってことに気付いたもんだった。 え?何が言いたいのかって? この映画は、「見る前は怖そうだったけど、全然怖くなかったね!」って、見終わった後に笑顔で語り合いのできる映画だっていうこと。 自分は楽しめた。公開時に映画館で見たかったなあ。 [DVD(吹替)] 7点(2011-12-11 02:53:17)(良:3票) |
190. 情婦
モノクロ、元は舞台劇、法廷物、それから古い映画。みんな得意じゃないジャンル。 だから序盤はちょっと退屈だった。 演技も舞台劇くさいし、さらにマシンガントークを字幕でやられたら、いろんな意味でちょっとついていけないし。 でも、後半、ジリジリと盛り上がっていくんだよね~。 クライマックスは結構オイオイって感じで見ちゃったけど、それでも充分楽しめた。 見終わった後の満足感高し。 法廷での緊張と、看護婦さんとのかけあいでの緩和、このバランスがなんとも絶妙だからだと思う。 今回見た理由は、ここでの高評価が気になってなんで、今回は本当に「みんなのシネマレビュー」に感謝です。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-04 03:43:26) |
191. サラマンダー
「名作アニメ「ヒックとドラゴン」の原点は、この映画にある!」 すいません、ウソです。 ただ、そうでも思わないとやりきれないつまらなさ。 それに、結構お金かかった映画って聞いていたんだけど、いったいどこに使われたんだろうか。 少なくとも、映像ではないことは確か。 とにかく、いいトシした大人のチープな後出しジャンケンを延々見せられているような感じで、最後まで見続けるのが結構苦痛だった。 [DVD(吹替)] 3点(2011-11-20 12:45:26) |
192. 十三人の刺客(2010)
《ネタバレ》 最初から「時代劇アクションだろう」と思って見たので、細かいストーリーの粗は言いっこなし。 でも言いたくなるんだよなあ。 特に山の男。あれは何? 山の男が出てくる意味も、最後に生き残っている意味もわからない。 でも、戦い最初の爆弾から弓矢攻撃は、高揚感も緊張感も素晴らしかったなあ。 時代劇であんな3次元攻撃を見られるなんて、まさか思わないし。 でも、それから後のチャンバラがその分退屈に見えてしまった。 松方弘樹さん、1人だけ殺陣うまいから浮いちゃってるし。 とは言え、少々グロくて七人の侍にかなり似てるけど、大型時代劇アクションというだけでワクワク見れたし、まずまずです。 [DVD(邦画)] 6点(2011-11-14 01:42:16)(良:1票) |
193. ICHI
「似あわねえな~」。 映画見ながら、ずーっとそうツッコんでいた。 「おっぱいバレー」から綾瀬はるかファンになった自分は、「おっぱいバレー」や「ハッピーフライト」の新社会人役があまりにうまくハマっていたのが記憶に残っているので、どうしても違和感がある。 この映画は2008年公開なのに、今更こんなこと言ってすみません。 ただ、綾瀬はるかじゃなくても、座頭市みたいなアウトローの主役は、日本の若い女優さんには無理じゃないかと思う。 この映画を企画した人は、逆に「綾瀬はるかなら」と思ったのかもしれないけど。 でも、綾瀬はるかの今の活躍ぶりを見ていると、「もうこんな役は来ないだろうなあ」と今の自分は思ってしまう。 綾瀬はるかって、体制派や良い人の役が似合う人であって、反体制派や悪役は無理。 今、自分はそう思っているんだけど、はたして10年、20年後にも同じ考えを持っているかどうか。 とりあえず、10年、20年後でも残っていそうな女優さんなんで、それもまた楽しみ。 [DVD(邦画)] 4点(2011-10-30 19:02:31)(良:1票) |
194. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
映像技術が進むってのも痛し痒しだなあ、なんて思った。 猿の表情があまりにリアルなんで、もはや猿に見えない。人間そのもの。 だから、ただの頭が切れる人間リーダーとチンピラ軍団に見えてしまった。 それに、映像はもちろん迫力あるけど、お話に意外性がないし、悪役も憎たらしくないから、主役の猿にもイマイチ感情移入できないし。 もう一歩なんとかならなかったかなあ。 [映画館(字幕)] 6点(2011-10-10 21:22:13) |
195. ボーン・コレクター
最初から80分はかなり面白い。 猟奇的な事件だけでなく、機知に富んだ主人公、強情なヒロイン、優しい看護婦、憎らしいライバル...みんなキャラが立ってる。 ところが。 残り40分、どんどん話がしぼんでいく。 クライマックスなんか、「今までの伏線はなんだったの」っていうくらいひどい。 あーあ、って感じ。 [DVD(吹替)] 4点(2011-10-01 13:40:20) |
196. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
「es(エス)」っていう映画に設定が似ている。 もっとも似ているのは設定だけで、お話はesのほうが100倍面白いので、この映画見て不満感じた人は、ぜひ見てほしいなあ。 この映画は、なんというか、ツッコミどころありすぎて笑っちゃうくらい。 もはや映画って、黙って見るもんではなく、レンタルDVDをワイワイと大勢でツッコミながら見るほうが主流なのかもしれない。 そんなこと途中で考えながら見ちゃうほど、呆れた内容。 でも、スピード感があるから、見終わった後にそれほど不快感ないのが救い。 [DVD(邦画)] 3点(2011-09-25 21:51:27) |
197. 書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-
この映画のお話は、はっきり言ってダメです。相当、出来が悪い。 なぜかっていうと、一番キャラの立っている子をフェードアウトさせちゃって、そしたら、残った子は美人ばかりなのに印象がみんな暗くなっちゃってるから。 それに、「書道とは自分に向き合うもの」っていうのはその通りだと思ったから、「みんなで仲良く」なんてのは、逆にちっとも必然性を感じなかった。 でも。 クライマックス、なぜか涙がタラタラ流れちゃって困った。 高校生が集団でエネルギー爆発させてるのを、実にうまく捕らえてる。 クライマックスだけなんて、卑怯な方法だけど、引っかかる自分が悪い。 思わず、クライマックスだけもう一度見てしまった。 やっぱり日本の中高生の部活は、見ていて楽しいなあ。 [DVD(邦画)] 6点(2011-09-18 22:57:20)(良:1票) |
198. レスラー
いろんな意味で気分悪い。 プロレスの舞台裏を見せて、リアルに見せようって魂胆が気分悪い。 必要以上に血を見せるのが、気分悪い。 今のプロレスで血を流すことは、病気の問題もあって、ほとんど無いのに。 主人公の行動が気分悪い。 あんなことしてる奴が、昔メインイベンター張ってたなんて有り得なさすぎ。 全然リアルじゃない。 元でもメインイベンターなら、リング外だってプロレスラーとして振舞うはず。 それが全然ない。そういう意味で全然「プロ」じゃないし。 なんだか週刊誌の「あの人は今」っていう特集を、延々2時間見せられた感じ。 撮ってる方は鼻高々なのかもしれないけど、自分にはサッパリ。 [DVD(吹替)] 1点(2011-09-11 05:29:32) |
199. マンマ・ミーア!
舞台から派生した映画って、自分にとってはハズレばかり。 脚本にこだわりすぎるあまり、映像がとにかく退屈で、それに引きずられて映画全体として退屈ってことが多い。 そんなわけで、アバは知っていたけど、この映画にはあまり期待していなかった。 ところがだ。 いやー、まさかこんな映画とは全然思わなかった。 だって、ストーリーがムチャなのはともかく、歌は結構ヘタだし、ダンスもそろってないんだもん。 若い嫁さんが可愛くて歌もうまいからもっと見たいのに、なぜか下品なオバチャンがしゃしゃり出てくるし。 でもね、見ているうちに気にならなくなってくる。 とにかくノリとテンポがよくて、強引だけど美しい風景も合わせてメチャ楽しいから。 そうなると、後半のムチャなストーリー展開さえ、大笑いして許せる。 映画って、こういうのでも全然アリだと思う。 見終わったあと、幸福感あるし、誰かと話したくなるし。 なら、この映画は、映画として王道でしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-04 02:57:20)(良:1票) |
200. 28日後...
あまり得意でないホラー物。 今回は、家族と一緒に見るために借りた。 前半は、つまらなくはないが、「ありきたりだな~」と思って見てた。 特に、まったく目新しさのないゾンビ像には「これってホラー物のお約束なのかな?」なんて、冷静に観察という感じで見てた。 ぞれから、ゾンビに襲われた町の感じとか、意味無く暗闇で単独行動とか、スーパーで楽しくお買い物とか、ぜーんぶどっかで見たような感じ。 しかし! 後半の展開には正直ビックリした。 「そうきたか!」と思わず身を乗り出し、すごく緊張して見れた。 ストーリーに無理ないし、伏線を効かせたラスト(DVD版)も満足感ある。 今更だけど、「ホラー苦手な人に見てほしい、なかなかの秀作」なんて思った。 [DVD(吹替)] 7点(2011-08-28 23:10:09) |