181. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 若山富三郎と岸恵子の演技、犯人がわかるシーンにかかる音楽、池にこだまする歌名雄の叫び(犬神家でも同じようなシーンがありましたね)、秋枯れの日本の風景、どれをとっても傑作です。 市川監督逝去直後に偶然リバイバル上映されているのを見に行くことができたのですが、映画館の大スクリーンでみるとまた感慨深いものがありました。 2016年、2度目の劇場での鑑賞。スタイリッシュな映像なのに、切ない物語。最高です。時折挿入される短い風景映像がまたスタイリッシュなんだ。それなのに無駄なカットが全くないというのはやはり市川崑はスゴい人だと思う。 [映画館(邦画)] 10点(2007-01-04 17:22:27) |
182. 病院坂の首縊りの家
市川崑・石坂浩二のコンビの金田一シリーズのうち、内容は一番おもしろくないが、この作品の音楽、特にメインテーマは最高である。もの悲しいあの旋律はいつ聞いても心にしみる。物語は5点、音楽は10点で映画としては7点。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-04 16:59:38) |
183. 16ブロック
《ネタバレ》 他の方が書いておられましたが、出張先の夜、時間が空いたのでふらっと見に行ったら予想以上に良かった!という作品。「16ブロック先の裁判所に証人を護送するだけのはずが・・・」という宣伝文句だけは知っていたので、てっきり時限アクション・サスペンスものかと思っていたら、どうしてどうして。ホロリときちゃいました。モス・デフ演じる証人が冒頭に何気なく問うなぞなぞが終わりのほうでいい具合に効いてくる。その伏線が良かった。見終わって監督がリチャード・ドナーと知ってまたびっくり。 [映画館(字幕)] 8点(2007-01-04 16:33:05)(良:1票) |
184. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 リチャード・ドナー監督の第1作の大ファンとしては、この作品を冷静に評価できないことをまず断っておきます。第1作目の冒頭、アクションコミックスを開いてからクリプトン星に進むあのオープニングシークエンス、ジョン・ウィリアムズのテーマ曲と青く光るクリスタル文字。それを再現してくれただけで万々歳!ブライアン・シンガー監督に8点献上します。ちなみに第1作のオープニングでは「地球からクリプトン星へ行く」行程が描かれているのに対し、今作のオープニングでは逆に「クリプトン星から地球へ戻る」行程が描かれています。だから青いクリスタル文字も第1作が手前から奥へ(地球からクリプトン星へ)動いているのに対し、今作では奥から手前へ(クリプトン星から地球へ)動いているのです。細かいところですが、ハリウッド映画はこういう細かい点にも論理的なつじつまを合わせる点がさすがだと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2007-01-04 16:15:28)(良:3票) |
185. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
これを見るまではピアース・ブロスナンのような「いかにも英国紳士でござい」という俳優こそがボンド役にふさわしいと思っていました。正直ショーン・コネリーのボンドはそれほど好きではありませんでした。今回ダニエル・クレイグに変わりましたが、こういうアクの強い顔のボンドもいいなぁと素直に受け入れることができました。 内容としては、序盤のジャッキーチェン顔負けのアクションシークエンスがたまらなく良かったです。いままでの何をするにもスマートなボンドでなく、闘志むき出しのボンドも魅力的ですね。 そしてこの映画で一番良かったのは、おなじみのオープニングシークエンスです。クリス・コーネルの主題歌「You know my name」のかっこよさといったらもう!たまりません。 [映画館(字幕)] 8点(2007-01-04 16:00:27) |