181. エイリアン2/完全版
《ネタバレ》 最近の類似品とは異なった、SFホラーの最高傑作の一つと思います。同監督のターミネーターと同じく、息もつかせぬ追い込み恐怖は、最後には快感さえ覚えそうになりました(?)。アクション物としてみても、その武器のすごさから、筋の設定からもう言うことはありません。これら古典にもう少し学んで貰いたいものです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-05 02:34:58) |
182. ウィロー
《ネタバレ》 お気に入りファンタジーの一つです。あれだけ表情豊かな赤ちゃんが出てくる映画も少なく、あの表情には心が癒されました。それにしてもヴァル・キルマーの女装は気持ちわるかったです。ロケの風景の美しさも印象的でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 20:14:08) |
183. カーツーム
《ネタバレ》 2大俳優の激突とも言える映画でした。戦斗場面はかなり迫力はありました。しかし、英国政治家に体よく利用された感じが強く、後味はスッキリとしませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-31 18:26:36) |
184. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
《ネタバレ》 プレデリアン誕生に気付いたプレデターが、宇宙のどこかに存在する宇宙船コントロールルーム(?)からクリーナーを発進させていることが分かって、思わずうれしくなってしましました。砂煙の立った砂漠のような無機質の星のようで、機械だらけを想像していた星とは大分異なっていました。核爆発の様子は今までの映画の中では比較的よく出来ていたような気がしました。しかし、あんな大佐1人ごときに本当に核投下許可権限が与えられていたら、そちらの方がよっぽど怖いです。▼画面が暗い上に、雨や水が滴って、さらにアップ撮影の為に、どっちがどっちだか判別がつかづ、「まあ、いいや。人間が助かれば」と諦めて観ていました。ただ、どちらも不死身と感じさせるほどの恐怖感がなくなっていました。ご丁寧に、産婦さんが襲われ、母体と胎児の両方の心電図と心拍数図が平坦になって行く描写は、記憶にあるかぎり映画でみたのは初めてで、ややえぐさを感じました。▼唐突にも最後に、核投下を命じた大佐が他の2人の将軍(?)と日本人女性「ユタニ」さんにクリーナーの残した宇宙銃を持参し、「想像を絶する武器だわね」「人間を撃つ為のものではありませんから」といった会話をしていたのは、続編を意識したセリフ(?)と勘ぐってしまいました。しかし、原題には、わざわざRequiemとついており、これで最後だよ!て宣言したかったのでしょうか? [映画館(字幕)] 5点(2007-12-30 17:54:06) |
185. 病院坂の首縊りの家
《ネタバレ》 さすが市川昆監督の映画でした。独特の映像美があり、古い日本の家屋を俯瞰で撮ったシーンなどは、思わず唸ってしまいました。それにしても原作者が最初と最後に出てくるおまけまでついているとは思いもしませんでした。佐久間良子と桜田淳子が、これ以上ない位美しく撮られていました。草刈正雄がこんなに芝居がうまいとは以外でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-12-29 22:39:28) |
186. ヴァン・ダム IN コヨーテ
《ネタバレ》 ヴァンダムのアクションはさえていましたが、あまりに人を簡単に殺し過ぎ、話はまるでゾンビ映画クラスでC級でした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-12-27 20:17:37) |
187. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 序盤の冗長な家族愛の話で少しうんざりしてしまいました。その後も出て来る出て来る ダメ親父のトムが空回りしているだけでした。ダコタはその演技力を発揮する場も与えられず、唯々喧しく「ギャーギャー」わめいているだけで興ざめでした。車が避難民に襲われる場面は何かゾンビ映画でみたシーンとダブってしまいした。▼集団シーンはさすがスピルバーグ監督でどのシーンも迫力あるものでした。宇宙船の恐怖感は、本作品のそれは1953年版に敵わなかったように感じました。最後があまりに唐突にあっけなさ過ぎたからだと思います。1953年版では、市民が教会に集まり、祈りを奉げ出したときには、「あ、もうこれで終わりだな!」と感じさせてくれたのに、本作では、そんな緊張感がなかったからだと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-27 17:28:12) |
188. 赤穂城断絶
《ネタバレ》 いわゆる「忠臣蔵」オールスター映画ですが、深作欣二監督という事で一味違ったもの に仕上がっています。吉良上野介はひたすら嫌らしく描かれていました。▼初めて気がついた事など列記してみます。吉良家の紋所が太閤秀吉と同じ五七の桐紋であったことは初めて知りました。高家筆頭と威張る訳です。最後のお茶会に山田宗偏が持参する光悦の「白雪」は、かなり本物の光悦ぽっくって良かったです。討ち入り後の殺陣はかなり壮絶で迫力がありました。剣客・小林平八郎に扮した渡瀬恒彦が2つの助演男優賞を受賞したそうですが、納得しました。その討ち入りに気づいて支度しながら「打つも武士道、打たさざるも武士道」と云った台詞は本当に印象的でした。▼赤穂浪士の最初の血判同盟者56名から47名(+1名:寺坂吉之衛門)まで8~9名の脱落者がでているのですが、この映画では、特に近藤正臣扮する男がサイド・ストーリーとして取り上げられています。江戸から赤穂へ場面展開の最初が彼らの結婚式でした。どんな集団にも必ず種々の理由で脱落してゆくものがおり、その心情は切ないものがありますが、それをかなり印象的に描いていました。瑤泉院が討ち入りの事を聞き、「殿様1人の為に、47人もの方々が命を投げ出して・・」と感歎しますが、本当にそのとおりで、浅野内匠頭は堪え性もないオボッチヤンであったが、その家来達が男の意地を通した、という事を改めて感じました。 [DVD(邦画)] 8点(2007-12-24 23:08:11) |
189. トリプルX ネクスト・レベル
《ネタバレ》 何?あのずんぐっりむっくりの主人公は!全然以前のトリプルXとは似ても似つかない単なるアクション映画でした。米国国内の小さな不満分子の取締りの話でしょうが!ましてその首領が私めの大好きなウィレム・デフォーだなんて。気に食わない話が大部分でした。そもそも大統領を暗殺したとしても、その後にすぐ大統領になれる程甘くはありません。でも、米國国会議事堂の地下3Fにあんな列車が待機しているなんて、本当だべか?戦車は持ち上げてしまえば、簡単にのっとれるのですね?まあ、最後の方で使用された火薬量に対して4点です。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-24 00:50:45) |
190. ステップフォード・ワイフ(2004)
《ネタバレ》 わざわざ映画化するほどの題材とも思えない下らない映画と感じました。セレブな米国住宅地域のたわいない話で、その地域に入るのに門番がいた意味が判りました。そんな地域が本当にあるような気はします。脳内に埋め込まれたチップがあんなに簡単に溶解してしまうのは納得いきません。どうせなら感染者を全て奴隷化するウイルスでも作成してしまえば、良かったような・・・。美人が一杯だったので、3点計上です。 [DVD(字幕)] 3点(2007-12-21 00:41:38) |
191. ステルス
《ネタバレ》 新型ステルス戦闘機・超深部侵入機「エディ」が中心の映画でした。あるミリタリ雑誌に以下のような文が掲載された事がありました。「米国国民はベトナム戦争以後、強度の地上戦アレルギーに冒されてしまっている。そのため、以後のアフガン、ユーゴ、イラクでの戦争で完全勝利をものに出来ていない。空爆だけでは戦争に勝利することはできない。地上戦に巻き込まれても安全という保障が必要である。そのためには、日本アニメが原点のガンダム様戦闘ロボットが必要である」。この映画はその空爆だけの戦争の極致を表しているような気がしました。▼北朝鮮に墜落してもあんなに簡単に脱出できたり、シベリアの民間飛行基地に武器が隠匿されていたり、筋はまったくのしっちゃかめっちゃかでしたが、本当の黒幕にかなりの政府高官がからんでいたのは、どの国でも同じ事なのですね。まあ、こんな映画は、余り深く考えず、ただ画面の凄さを観ていれば良い映画なのでしょう。▼エンドロール終了後のスペシャル画面で、特攻で粉々になったはずのエディの電子頭脳部分のコア部分が赤く光り出したのは、「ターミネーター」で観たような・・・?続編を作るつもりか? [DVD(字幕)] 5点(2007-12-19 18:28:05) |
192. 裏切り者(2000)
《ネタバレ》 まあ、これだけスケールは小さいくせに救いのない映画も珍しいですね。唯、フェニックスの演技(特に眼が凄い!)に3点です。 [DVD(字幕)] 3点(2007-12-19 00:34:16) |
193. エリザベス
《ネタバレ》 2008年2月に「エリザベス・ゴールデン・エイジ」が上映される予定との事で、予習的に再度観直してみました。宮殿内の陰謀・策略感を強調するためか、やや画面が暗過ぎて眼が疲れました。戦斗場面もなく、暗殺のえぐさもなく、どろどろの愛欲シーンもなく、かなりサラサラした感じがしました。仏王子の女装趣味はグロ(女装して髭があるのは気持ち悪い)でした。新作は、この映画続きなのか?それとも違った視点からの映画なのか?楽しみです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-12-18 18:21:00) |
194. 不毛地帯
《ネタバレ》 現在マスコミを賑わしている防衛省が防衛庁時代の話の映画です。時代は繰り返すといいますが、多分同じような事が防衛省内で行われているのだろうと言う事を意識するとかなり面白いと思います。お決まりの役人と商社の権謀術策に帝国軍人(敗残の)がからみ、所詮は商人に負けてしまうという話にみえました。▼山本薩夫監督は、この映画では、そのプロパガンダ精神を遺憾なく発揮し、捕虜になってからの自尊心を踏み潰すような過酷な扱い、シベリヤ抑留生活、満州事変の日本軍の侵略場面、安保闘争の場面など、直接挿入しなくても良い、あるいはあんなに長々とみせる必要もない画面を多数箇所挿入し、非常に観辛く、違和感を感じました。それ以外は、お座敷での幇間芸をじっくり見せてくれたり、轢死体を「まぐろ」と呼ぶのは知っていましたが、あんなに粉みじんになってしまい、バケツで処理されるなど、今まで観た事もないような事項をみせて呉れました。▼話は、例のごとくで「まあ、そんな物だろう」と納得しました。しかし、丹波哲郎演じる空将補が一番日本の防衛を心配していたのに、たかだかあんな事位で自殺してしまうなんて、やや納得いかないところもありました。あの潔さは大好きです!小沢栄太郎の憎憎しげでかつ頭脳明晰な悪党ぶりは、惚れ惚れするくらいの凄みがありました。田宮二郎自殺に関わっていたというG資金の話もちらりと出ており、彼の遺作としては相当な皮肉に感じられましたが・・・。▼主役の仲代達夫に覇気が感じられづ、いつも充血した眼でいたのは「不毛地帯」の題を表すようにわざとだったのでしょうか?まあ、これだけのエネルギーを感じさせる映画は最近の邦画では観られないので 敬意を表して高得点となりました。 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-16 19:52:27) |
195. 侍(1965)
《ネタバレ》 「人を斬るのが侍ならば、恋の未練が何故斬れぬ」というフレーズが印象的な映画「侍ニッポン」の焼き直しですが、脚本が橋本忍と言う事で、かなりギラギラしたものになっています。主人公・新納鶴千代の母の杉村春子は「鶴千代に似た人がいても、それは鶴千代でがない」といって全身で泣いた演技をみせ、さすが名女優という面目躍如でした。実らぬ恋のお姫様の父上役が嫌味のない志村喬で少しホッとしました。これがいかにもと言って威張り腐った公家さんではがっかりでした。市川中車という歌舞伎俳優さんは、これぞ昔の武士といった迫力に溢れていました。▼まあ20代の青年を40代の三船敏郎が演ずるのはややトウがたっていましたが、2箇所でみせた凄まじい殺陣は三船でなければ勤まらなかったものと思います。9人の刺客に襲われる場面では、かなり突きを見せ、狭い部屋では刀を振り回さないで突くといったこだわりを感じました。最後の井伊大老襲撃場面では、中々大老にたどり着けない暗殺者側の「イライラ感」が伝わってきて 、さすがアクションの岡本喜八監督!と感じました。最後の鶴千代の彷徨いは、日本そのものの彷徨い感も感じさせました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-12-14 22:11:19) |
196. アート・オブ・ウォー
《ネタバレ》 そこそこのアクション映画でした。マイケルビーンが悪役をやるようになったのですね。 この映画は結構暴力描写が生々しいところがありました。特に女性を中国系マフィアが鏡に叩き付けて拷問し惨殺する所、最後にガラスが頚動脈に刺さって死ぬところなどガラスを使った暴力シーンは本当に痛そうでした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-12 19:49:51) |
197. エラゴン/遺志を継ぐ者
《ネタバレ》 何の変哲もないファンタジーで、やたらと理屈をこねている感じがしました。飛行中の風景は素晴らしかったです。ヒロインがもう少し、気品があればよかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-08 22:29:59) |
198. ブラックブック
《ネタバレ》 最後のキブツでのシーンで聞こえたのは、砲撃の音で、キブツの兵士達が銃をとっていました。まだ戦争が続いている事を暗示していたのでしょう。キブツというのは若者のみが入植する組織ではない事がこの映画で分かりました。しかし、本当にこれぞ映画!といった映画でした。こんな体験は映画のみの話でしょう。まず、一番強烈な印象は、最初に出会った2人の女性達の戦時下を生き抜いてきた逞しさにあっけにとられました。▼惚れてしまったナチ将校が処刑された事を知らされて、インスリン大量投与をされる前に云う台詞「苦しみに終わりはないの?」の後の演技は過呼吸症侯群を思わせる鬼気せまる迫真の演技でした。本当の悲しみを表していました(ゴッドファーザーⅢ程でないにせよ)。その後、チョコレートを貪り食べて、低血糖状態を脱するなんて中々やるもんです。窓から飛び降りた後、一番の悪の医者ハンスが追いかけようとしても、英雄扱いされて逃がしてしまうところなどは、強烈な嫌味で、胸がすく思いがしました。その後の医者が入っている逃亡用の棺おけ(自分も入った事がある)のネジを自分の家族の写真が入ったロケットで締め上げて行くところなど、かなりサディスティクと感じました。▼同監督の他の映画でもややあっけらかんとセックス場面が描かれていましたが、本作品ではさらに磨きがかかったえぐさでした。拷問、殺戮(色々な方法による)、被弾した弾抜き、糞尿をかける場面、砂丘に埋まった屍体を掘り出す場面描写などなどオランダ人の感覚なのでしょうか?相当なものです。▼それにしても久々に凄いレジスタンス映画でした。オランダの人々に敬意を表して満点です。 [DVD(字幕)] 10点(2007-12-08 20:00:02) |
199. 皇帝のいない八月
《ネタバレ》 始めはこの題目がどの様な意味だったかに興味があったのですが、これがレコードのタイトルで、それもドイツ語(Der kaiser ist nicht am August)と書かれていたごとくの交響曲だったとは!これは音楽担当の佐藤勝氏の書いた交響曲という訳だったのですね (予告編にそのオーケストラ撮影風景が1瞬ですが出てきていました)。▼78年に製作されたと云っても、そんなに古臭く感じなかったのは、政治的な背景やら、その他の部分が現代と重なっていると感じているからなのでしょうか?藤崎1尉が山崎努演ずる同期生を射殺し、敬礼するところは筋を通す軍人魂が感じられて清々しい感じすらしました。それにしても巨悪を演じさせたら凄い俳優さんたちをこれだけ集め、揃えたものと感心しました。三国連太郎によって、憲兵の拷問の怖さを見せ付けられました。しかし、その陸将補もロボトミーを施されて廃人にされてしまっていました(ややクドイ感じがしましたが)。それにしても太地喜和子が巨悪の愛人役で出ていたのは、山本薩夫監督の意図だったのでしょうか?その巨悪の愛人が内閣調査室長と出来ていたとは少し創りすぎです。その愛人も裸で殺されてしまうえぐさは少々鼻につきました。サービス過剰な「寅さんが出てきて、ソ連に亡命した岡田嘉子を背負って爆破寸前の列車から逃げる」と言う訳の分からない場面もあり、あんぐりです。▼クーデターの目的がややはっきりしなかった(一生懸命、渡瀬恒彦が日本の美しさを強調してはいましたがやや弱い感じがしました)のは、他のエピソードを描くのに時間をとられ、説明不足だったように感じました。同じ吉永小百合が出ていた「動乱」の方が、貧困にあえぐ農村の悲惨さを映し、2.26の動機付けがなされていたと感じました。吉永小百合の存在感は大した物です。本邦を代表する大女優さんになっていました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-12-08 09:07:10) |
200. 輝く夜明けに向かって
《ネタバレ》 アパルトヘイトを突き崩す為の戦いを描いたという、うたい文句にやや騙された感じがしました。全然緊張感がないし、権力側の弾圧なども描かれておらず、厳しい拷問もなく、肩透かしをくった感じでした。IRAの戦いを描いた映画の幾つかのほうが迫力がありました。 [DVD(字幕)] 3点(2007-12-05 00:09:21) |