2061. スペーストラベラーズ
ラストまでは「踊る大捜査線」に通じるほどのエンターテイメント性に溢れた展開が非常に楽しめるが、ラストの顛末で一気にトーンダウンしてしまう。本当に拍子抜けもいいところで、何故あんなラストにしてしまったのかいまだに理解できない。映画全体の9割近くは傑作とも言えそうな出来だが、ラストの一割で最悪の駄作に成り下がった作品。 1点(2003-11-29 17:01:30) |
2062. フェイス
ロバート・カーライルの哀愁たっぷりの演技が印象的だった。ストーリー的にも一辺倒ではないドラマ性が充満してして感慨深さが残るものだった。単純なカッコ良さではない男の気概が魅力的だ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2003-11-29 16:56:11) |
2063. 北京のふたり
中国の法律の間で苦闘するサスペンスは目新しく、緊張感に溢れている。ディテールに問題点はあるかもしれないが、サスペンス映画としての出来栄えは良い。 7点(2003-11-29 16:52:43) |
2064. ノイズ(1999)
サスペンスと恐怖感に満ちた雰囲気には引き込まれるが、それを充分に反映するだけのストーリーのクオリティが無かった。終始B級映画っぽい希薄な展開で、巧い演出に見入るがあと一歩のところで肩透かしをくらった感じである。 [映画館(字幕)] 4点(2003-11-29 16:47:01) |
2065. ムトゥ/踊るマハラジャ
ひたすらに歌い、踊り、戦う。それを3時間ぶっ通しで繰り広げるわけだから、その絶大なエネルギーだけでも評価に値する。加えてインド独特の雅やかなノリの良さに溢れ、極めて娯楽性の高いエンターテイメントを提供してくれる。尺の長さもまったく感じさせない秀作。 8点(2003-11-29 13:48:30) |
2066. ポーラX
悲劇的、あるいは破滅的すぎて非常に心地が悪かった。個人的には明らかに駄作と言うしかないが、こういう映画は観客の好みに大いに左右されるものだと思うので、好きな人は相当に好きなんだろうと思う。もちろん私は二度と見るつもりはない。 1点(2003-11-29 13:37:35) |
2067. スリーピー・ホロウ
ティム・バートンならではのアニメチックな世界観は秀逸で、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチの配役も絶妙であったが、いかんせんストーリーが軽薄すぎた。映像世界の完成度は極めて高かっただけにそれに伴うストーリー性を用意してほしかった。 6点(2003-11-29 13:34:59) |
2068. シュリ
映画の出来は壮絶なアクション性とドラマ性に満ち溢れた素晴らしいものだったが、それよりも初見時に私が感じたことは、韓国映画界の絶大なエネルギーだった。日本映画界のそれとは明らかな温度差を感じずにはいられなかった。今作以降も続々と秀作を世界に送り出している韓国映画界に賞賛を送るとともに、日本映画界の奮起を期待したい。 9点(2003-11-29 13:06:08) |
2069. 中国の鳥人
この頃(もちろん今もだけども)、Vシネを撮り、アイドル映画を撮り、テレビドラマの映画版を撮り、今作のようなドラマ性が高い作品も撮る三池崇史に対して、「なんて節操のない監督だろう」などと感じたものだが、彼の映画作りの根本は暴力的なまでのチャレンジ精神に他ならないということを近年強く感じる。でなければ、中国の奥地まで行ってこんなパワーに満ちた映画は作れない。 [ビデオ(邦画)] 7点(2003-11-29 02:44:20) |
2070. 死国
四国に住むものにとっては、やはりタイトルに若干抵抗がある映画だ。内容はというと、タイトルほどのドロドロした感はなく地方伝記にそった恐怖が展開され良くもなく悪くもないとう感じだった。 5点(2003-11-29 02:34:29) |
2071. 地雷を踏んだらサヨウナラ
小雨の降る中、地元唯一のミニシアターに観に出かけたが、その帰路の心の高ぶりは今も忘れられない。あらゆる「重厚」に包まれた映画だと思った。重厚な映像、重厚な演技、重厚な音楽、重厚な生き様……。圧倒的なまでの一之瀬泰造という一人の戦場カメラマンの行き方に接して、感動というよりも身震いに近いものを覚えた。「地雷を踏んだらサヨウナラだ」と笑顔を残して聖地アンコールワットへ行く浅野忠信=一之瀬泰造のたたずまいが印象的だった。 [映画館(邦画)] 10点(2003-11-29 02:30:15) |
2072. リング2
「リング」「らせん」は基本的にホラーが苦手な私でも楽しめたほどの秀作だっただけに、今作の出来は散々に感じた。あまりに陳腐なクオリティには単純な怖ささえ微塵も感じなかった。 1点(2003-11-29 02:21:35) |
2073. 落下する夕方
基本的には淡々と3人の主人公たちによる恋愛物語が展開され、退屈になりそうになるのだが、所々の心を引きつける空気感が印象的な映画だった。一風変わった女を演じた菅野美穂の存在感が鮮烈。 6点(2003-11-29 02:18:23) |
2074. π(パイ)
ほとんど意味が理解できなかったというのが正直なところで、難解とも言い難いそのストーリーの面白味の無さには嫌悪感しか感じなかった。サスペンスフルな雰囲気には興味をそそる部分もあったが、結果的に退屈の極みだったことは否めない。よってつまらないと言うしかない。 1点(2003-11-29 02:14:53) |
2075. 海の上のピアニスト
同監督作品の「ニューシネマパラダイス」と比べると、感動作という気概が全面に強い気はするが、結果的に感動的なのだから問題はない。ぎりぎりのところで結局船を降りなれなかった主人公の姿に人間心理の奥深さを感じる。あまりに奇想天外な物語でドラマとしてリアリティがあるわけではないが、良い意味で映画らしい物語が秀逸だった。主演を勤めたティム・ロスの素晴らしい演技にも注目したい。 8点(2003-11-29 02:09:28) |
2076. ジキル博士とハイド氏(1941)
原作も完全には読んでいないし、映画版も観たことがあるのは今作のみだけど、今作は小説の世界観を忠実に表現できていると感じた。もう60年以上も前の作品で、映像的にはかなり古めかしいけど、それがすこしも陳腐ではなく趣向を凝らした映像作りには味わい深いものがある。この物語独特の緊迫感と恐怖感を見事に映像化している。 8点(2003-11-29 02:02:08) |
2077. フロム・ダスク・ティル・ドーン
クライマックスにかけての徹底的なB級ノリは本当は好きなんだけども、映像の見にくさが好印象を残さなかった。クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスの破天荒なノリは好きだし、今作にも反映されてはいるのだけれどどこか中途半端な印象に終始した感は否めない。 3点(2003-11-28 18:42:19) |
2078. ワイルド・ワイルド・ウエスト
B級的な軽いノリや大掛かりなVFX、さらには主演がウィル・スミスと娯楽傑作である「メン・イン・ブラック」をにおわす素材は大いにあり、製作者側の狙いもまさにそこであったはずだけど、出来栄えには大きな差を感じずにはいられない。おそらく微妙なセリフのタイミングだったり、展開のアヤだったりすると思うが、絶対的な娯楽性の差があった。 3点(2003-11-28 18:34:43) |
2079. ファイト・クラブ
ブラッド・ピットの正真正銘のクセ者ぶりが素晴らしかった。並んで、精神を支配されたエドワード・ノートンの演技も抜群だったと思う。強烈な映像世界と確信犯的なストーリーが顕著な映画ではあるが、それらを裏付けしたのはさらに強烈な主演俳優二人の個性だったと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2003-11-28 18:25:14) |
2080. ジャンヌ・ダルク(1999)
ストーリー展開にやや間延びする部分はあるが、圧倒的なスケールで描き出した映像世界は目を見張る。独特のスマートさがない分、リュック・ベッソン作品らしさはあまりないけど、ミラ・ジョヴォヴィッチの等身大の熱演を見るだけでもその価値は充分にある。 7点(2003-11-28 18:18:37) |