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2081.  ピアニスト 《ネタバレ》 
対人距離設定不全症とでも言うのか。ヒロインは道で男にぶつかると、その触れた肩を神経質に何度も払う。でもポルノショップに堂々と入っていって、集中してくる男の視線には何ともない。覗く人でありながら、見られることには全然平気。固い殻を持っているからなのか。「私には感情がないの、あるとしても知性がまさっているの」って人。彼女がいかに孤独を完成させたか、って話だ。この題材だったらコメディにしたほうが楽だっただろうが、それをギリギリの悲劇にしたことを、この作品に関しては褒めねばならない。笑ってしまえば、変わり者で終わってしまう話だ。でも、心臓から血を流しながらウィーンの町を毅然と歩いていくラストで、彼女は、誰でも落ち込み得る罠に正面から対決した悲劇の英雄以外の何者でもなくなる。シューベルトのピアノ曲の妖しさが生きた。十二音音楽のシェーンベルクを弾けばミスタッチが分からない、ってのがおかしい。
[映画館(字幕)] 8点(2008-06-25 12:13:05)(良:1票)
2082.  フロストバイト 《ネタバレ》 
北極圏の吸血鬼は、極夜期になると日の出が一ト月来ないので、安心して遊び続けられる。もっともスウェーデン製吸血鬼って特徴はそこのところだけで、あとは別段新味はなく、寒さも特別感じなかった(吸血鬼役の俳優が、ベルイマン映画の常連だったグンナール・ビョルンストランドに、顔やしゃべり方が似てたのも、スウェーデン味と言えばスウェーデン味)。医学生サイドと病院サイドで話は進み、血を吸われ合って吸血鬼が広がる前に、吸血鬼を維持する錠剤(そういうのが出てくるの)で広がってしまうってとこが現代か。吸血鬼が疫病の隠喩なら、現代は麻薬や不良製剤のほうが怖いわけだ。吸血鬼になった若者たちが家の前に並んで立っていて、警察が近づくといっせいに体が傾くとこが気に入った。最後まで軽いノリの赤毛娘ベガも印象に残る。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-24 12:14:53)
2083.  チョコレート(2001)
男三代のカチカチの家の息苦しさ。とりわけ祖父の重さ。伝統。しょうがない女だったと言われているが、母の不在が大きい。子を愛していたことに遅れて気づき、父を愛していなかったことに遅れて気づく不幸。椅子の血の汚れと、車の座席の血の汚れ。これはすでに崩壊した家のホームドラマでもある。しかし差別の意識はこんなにも簡単に拭われるものだろうか。すべて祖父一人に、伝統に、過去に責任を押しやって、主人公をきれいにしすぎた気もする。南部ジョージアの匂いをさらりと出しているのはいい。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-23 12:12:23)(良:1票)
2084.  ビューティフル・マインド
人づきあいの悪い数学者は、まあパターンどおりの演技だし、妻の役柄もさして面白いとは思えなかったが、国家における軍隊と人間における精神分裂病(統合失調症)とが、同質のものとして描かれているその一点で、この映画を褒める。被害妄想が限度を越えて結晶したもの、国家の場合それは常に過剰防衛に走る軍隊だし、人の場合は精神分裂病だ。冷戦下の軍隊のほとんど妄想の域に達している想像力の暴走は、精神病となだらかにつながっている。小屋の秘密基地で、雑誌の中からパターンを探す徒労の半生って、そのまま軍隊の情報部なのではないか。伝記映画としては凡庸。ラストの式典はいらない。ノーベル賞を貰うなんて妄想の最たるもので、どこの精神病院にも何人か必ず受賞者がいるだろう。彼はもっとそのことに半信半疑で、また妄想が出たと不安がるほうが自然では。
[映画館(字幕)] 8点(2008-06-22 12:13:00)(良:1票)
2085.  ドッグ・バイト・ドッグ 《ネタバレ》 
話はかなり大ざっぱ。重症だった破傷風の女性が、逃げた先でけっこう元気だったり。それに暴力描写もややドギツメで、うんざりしてしまうとこもある。殺し屋も刑事も非情の世界にどっぷり浸かってるってとこを描いてるんだから仕方ないんだけど、殺人犯をおびき出すために刑事が女を殴るってのは、見てて気持ちいいものではない。でもこれどうやらハードボイルドってよりも神話を描きたかったらしいのが、後半になって分かってきて、ならこういうのもアリか、とも思った。冷血な殺人機械として育てられてきた男が、女の足にゴムゾウリ越しに刺さった釘の痛みに共感し、何かが変わっていく。それはやがて子どもの父親として生きようとする希望に育っていく。一方刑事は、父親への失望から、自らを殺人機械へと駆り立てていく。この神話のような大掛かりな交錯を描こうとしたココロザシは、とりあえず買ってやりたい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-21 11:52:57)
2086.  活きる
前時代の没落を一身に体現するような福貴、賭けに没頭し、しかし影絵をやらせるとけっこう器用、実に非生産的な男。賭けごとは阿片と同じで急にやめると体に悪いんだよ、なんて言ってる(寅さんも「急に地道に変わると体に悪いんだよ、徐々に変わるんだよ」って望郷篇で言ってたなあ)。なんかすごく自己を投影しやすいキャラクターだったが、主人公は彼ではなく、前向きに生きる女の方だった。そうだろうな。大躍進時代の金属供出を取り上げたのは、中国映画で私は初めて見た。さらに文革時代と、悪い時代を描いていく。悪い時代とは子が親に先立つ時代ってこと。未来をふさがれる時代。悪い時代を描いても“いかにも”の悪人は出さない。紅衛兵的な女医たちも、いざとなると糾弾していた老先生に救いを求めておろおろする。悪というより未熟さや愚かさを出している。まあけっきょく、昔は悪かったが今は良いってなるんだけど、振り返るだけいいんじゃないか、日本映画が近代史の暗い面を振り返らなくなって久しい。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-20 12:17:59)
2087.  雨に唄えば
シド・チャリシーが死んだ。『バンド・ワゴン』もとても好きな映画で、彼女のダンスシーンはどれも完璧だけど、ただミュージカルの相手役としてのドラマをこなすには、やや愛嬌が欠けていた。デビー・レイノルズが愛嬌を振りまいた後で、都会の女(ギャングの情婦)として踊る『雨に唄えば』のクールな彼女のほうが、印象としては強烈。それにしてもあれは奇跡のような映画だったなあ。初めて見たとき、映画館を出ても心のウキウキが止まらないので、ただただ道を歩いてたら(とうぜん頭の中ではタップを踊っている)直線距離にして7kmほどある家まで着いてしまい、直射日光の炎天下の日だったのでバファリンが必要になったものだ。ミュージカルの楽しさが映画の秘密を握っているのではないか、とそれ以来疑っている。たとえば発声練習の早口言葉からダンスになっていくあの一瞬のスリル、ああいう日常の光景の中で不意に踊り出す瞬間に、映画の秘密があるような気がしてならない。アステアやケリーのミュージカルを見るたびに、その秘密を見極めてやろうと思うのだが、でも見始めるともう向こうに完全に乗せられてしまって、分析しようなんて気持ちはどこかにすっ飛んでしまう。映画がサイレントからトーキーになったのは退歩ではないか、としばしば思わされることが多いが、でも『雨に唄えば』を思い起こすと、その考えを打ち消さなければならなくなる。
[映画館(字幕)] 10点(2008-06-19 12:19:19)
2088.  鬼が来た!
話が歴史から寓話へ半分溶け出しているようなところが面白い。戦争について考えると、どうしてもそうなるのかもしれない。一般人にとって戦争はとりあえず「迷惑」なんだな。でも迷惑のレベルでなんとかやり過ごそうとしても、何かのきっかけでたちまち狂気の渦に巻き込まれ、迷惑どころではない事態に雪崩れ込んでしまうことがある。傍観者で居続けようとしても向こうから積極的に関わってくる戦争というものの怖さを、新たに見せてもらった気がする。最近の映画はロングショット主体で芸術性を出すのが多いなかで、久しぶりにアップを多用し、それでも安っぽくならない映画だった。こそこそした感じも出てるし。
[映画館(字幕)] 8点(2008-06-18 12:18:38)
2089.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
おとぎ話と現実とがぶつかりあうのかと思っていたら、歴史をおとぎ話に呑み込ませてしまったような映画だった。悪役の大尉が歴史上のファシストを再現するというより、童話の憎々しい継父の造形で、幻想と現実とが対立するというより並行している感じ。別にそれでもいいんだけど、フランコがまだ生存中に作られた『ミツバチのささやき』より緊張に欠けるのは仕方なく、こうして内戦の歴史の記憶が過去の物語になっていくのだろう。興味深かったのは、生まれてくる息子への大尉の思い込みの強さ。もう妊娠中から男の子と決めている。男から男へという父権の強さが、カトリックの国ではいまでも重苦しいということか。そう思うとアルモドバルの女性映画の見方にも、また新たな視点が加わってくる。話の終わらせかたも、同じスペイン映画の『汚れなき悪戯』をちょっと思い出させ、やはりカトリック的なものを感じた。実はこの映画で一番感動したのは、手のひらに目玉のある化け物の登場で、江戸時代の百鬼夜行図にも、両方の手のひらに目があるのっぺらぼうがいる。そっくり。バケモンの想像力において世界は一つだなあ、と感動した。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-17 12:18:36)(良:3票)
2090.  ガウディアフタヌーン
なんかスリラーと紹介してる記事もあったけど、こりゃコメディ。ジュディ・デイビスがコミカルなのって珍しいか。あともクセモノ女優を揃えてある。ガウディを背景にしてるのが正解で、あの建築のそこはかとないユーモアと質が似ている。一見歪んでいるように見えて、これはこれで調和がとれてる、って話。直線ばっかじゃつまんないって話だ。男装する母と女装する父とが母性愛を競い合うんだもん。ヒロインのアパートの大家の騒々しい家庭が、マットウな家庭として対置されて、あれもあればこれもあると世界が広がっていく。スペインの明るさ。警察に“父親”の人相を告げるとこ「髪はカツラで肩まで、身長はヒールを履いて云々…」ってのがおかしかった。マジシャンの場、映画の中の舞台ってのは、なぜかワクワクさせる。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-16 10:13:56)
2091.  無常
実は見直したらそれほどでもなかったんだけど、若いころ入れ込んだ一本で悪口言う気になれない。記憶の中でいつのまにかワイド画面になってたのは、横移動の記憶がフレームを横に広げていたのだろう。斜めの移動も好きなんだ。私がかってに“背後霊の構図”と名付けている監督お得意の構図があって、こちらを向いている人が、画面の中央下ぎりぎりのところに顔だけ収まってたり、左を向く人を画面の左端に寄せておいたりする。つまりその人物よりも、その人物の背後に広がる空間をたっぷり取っている。するとなにかその人物を本人に気づかれずに操っているものの気配・あるいはその人物をじっと黙って観察しているものの気配が、背後にあやしくわだかまって感じられてくる。それが日本家屋の暗さとあいまって、独特の味わいを作っていた。主演女優の選択の趣味の悪さっていうのにも、この監督独特のものがあったなあ。
[映画館(邦画)] 9点(2008-06-15 12:12:56)
2092.  ヴェルクマイスター・ハーモニー
いちいちに隠されているらしい寓意は、ほとんど読み取れていない。しかし全体を覆う圧倒的な不穏の気配を体験することで、モトはとれたと思う。個人の不安でも国家の不安でもない、町の不安ってとこがいかにも東欧。焦点は暴動の場。ひたすら歩く暴徒たちの、その静かな表情が怖い。ワンカットで描かれる病院襲撃(2時間25分で37カットっていうと単純に計算して1カット3分55秒か。広場に点々と立つ人々の場なんか、長回しの先輩アンゲロプロス好みのシーン)。隣人がたちまち無表情の群衆に変わり得ることの不安て、やっぱり20世紀の多くの町が体験した不安だったんだ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-14 12:07:02)
2093.  TOKKO―特攻―
やさしい叔父さんと狂信的なカミカゼとがつながらない、という個人的疑問から出発しているのが、ドキュメンタリーとしての強みになった。兵士サイドが特攻戦法をどう受け入れたのかの説明としては「どうせ遅かれ早かれ死んでしまうのなら、少しでも有効に」っていうのが一番納得がいく。ほとんど整備もろくにできてない戦闘機で、毎日飛んで生きて帰ってくる確率を考えれば、そう判断するほうが合理的だったろう。しかしこういう“外道の戦法”を常態化させていった軍の上層部サイドの説明にはならない。この若き“英霊”たちをいわば人質にして空疎な精神主義を煽った面があり、これはどう考えても許せない。そしてこの“外道の精神主義”が、都市空襲や原爆の使用という虐殺に関してアメリカ軍側の心理的負担を軽くし(ジャップは命を軽んじるクレイジーな連中だ)、踏み切り易くしたという責任もあろう。出撃途中で敵機と遭遇し、爆弾を使い切ったので引き帰した、というエピソードがよかった。証言する人の表情や語り口がよかっただけに、アニメの使用は疑問。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-13 12:19:46)
2094.  ノー・マンズ・ランド(2001)
現代を一つの設定としてうまく言い当てるのも映画の仕事。美しい田園が広がる中、背中に地雷を感じて微動もできず、便意をこらえつつ横たわり続けるという状況に、“現代”が、単にボスニア・ヘルツェゴヴィナという地域を越えて、言い当てられている。この切迫感と、それをうんざりしている気持ちとがまぜこぜになった心理状態。セルビア兵とボスニア兵が、互いに銃で脅して「戦争は俺たちが仕掛けた」と言わせ合うあたりの笑いも苦い。国連もマスコミも最後の裁き手としては登場しない。ただ遠雷が聞こえてくるだけ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-12 12:10:00)
2095.  日本沈没(1973)
1973年の日本人はみな濃かった。主人公が藤岡弘でしょ。熱演の小林桂樹。総理大臣があの丹波哲郎。老人島田正吾も枯れてるとは言えず、必要以上に重々しくしゃべる濃さ。ちょっと出るだけだけど、立ってるだけで濃い夏八木勲が、友情で藤岡弘を殴るからもっと濃くなる。いしだあゆみの化粧も濃い。これらの濃さに拮抗するだけ、世の中も濃かったんだなあ。東京地震に空襲の記憶を思い起こすことがかろうじてできた最後の時代だろう。「何もしない」という対策は、どこか玉砕の発想に通じている。戦争という最も濃密な時間の最後の残響をとどめる濃さだったのか。学生運動が急速に下火になっていったのもこのころだなあ。ところで、この映画で指摘された日本の地震対策の貧弱さは、けっきょく阪神でまったく生かされなかった。
[映画館(邦画)] 6点(2008-06-11 12:13:55)
2096.  ブレッド&ローズ
この人の映画って、政治宣伝ビラになりそうなぎりぎりのところで、それを越えて深く入ってくる。たとえば“強盗”で本国送還になるケース、この被害者を老人にして観客の心が引っかかるようにしてある。これが脂ぎった中年男だったら、観客はヒロインに寄り添ってもっと簡単に善悪を判断してしまうところ。あるいはオルガナイザーに「で、あんたのリスクは何なの?」と問う場面、これ適度に同情的に見てた観客に向かっても放たれた言葉だ。白眉は姉妹対決の場で、裏切った姉にも言い分がある。労使間の搾取の下に、男女間の搾取がぞろっと見えるその奥深さ。「知らないふりしてたんでしょ」が効く。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-10 12:10:24)
2097.  デス・プルーフ in グラインドハウス
テレビつけたら物マネやってて、そのマネされてるのが知らない人で、観客席が沸くほど楽しめずボーッと見てた、って感じ。ま、こんなチープな感じのB級映画って漠然と類推は出来るんだけど、パロディから本家類推してもしょうがない。見世物としての面白ささえ、懐かしさを共有できないと不発気味。こんなところにしか次の手が打てないまで、いま映画は行き詰まってるんだろうか、と暗くなってしまった。『キル・ビル』のときもちょっと思ったけど、この監督、自家中毒を起こしてるんじゃないか。遊び心を忘れぬ子どもというより、骨董趣味に閉じ籠もった老人のように見える。
[DVD(字幕)] 5点(2008-06-09 12:14:54)(良:2票)
2098.  サイン 《ネタバレ》 
アメリカってホントに無神論はいけないのね。無神論者って、即すさんだ人なの。この徹底ぶりがどこから来るのか、プロテスタント移民という歴史だけでは説明できないような気がする。それはともかく、うっちゃりがあるぞ、うっちゃりがあるぞ、と思わせといて、そのまんま赤狩り時代のSFものを再現する魂胆、アイデアをひねりすぎた結果なのか、全然ひねらなかった結果なのか、よくわかんない。家に籠もって何か世界が大変なことになってるらしい、と思うあの感じは、たぶん9・11でアメリカ人が体験した感じなのだろう。もし私が水に弱いエイリアンだったら、もっと山岳地帯や砂漠地帯に拠点を作ってから仕事を始める。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-08 12:15:58)
2099.  SWEET SIXTEEN
印象深いのは、友人の“ピンボール”。人懐っこそうでいて、破壊的。彼にはリアムしかいないんだ。リアムには姉と母がいるけど。さらにやくざの“ファミリー”には、リアムだけが迎え入れられていく。ピンボールはあらゆるファミリーから除かれる。彼には“部屋”しかない。けっきょく彼がどうなったのか、どうともとれるようになっているんだけど、気になる。リアムもやがてピンボールのように“ファミリー”から排除されて海辺に立った。でも彼には姉からの電話がある。スコットランドなまりって、普通の英語と全然別ものに聞こえるんだけど。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-07 12:16:49)
2100.  ディナーラッシュ
いろんな人間模様が重なり合う話って、職場や住宅地でもできるけど、こういう街の一部が一番似合う。肩書きがはずれて、誰もが社会的な輪郭を曖昧にしている空間、役割から一時的に解除されている互いに匿名の人たち。そこに面白味が生まれる。カツラで匿名に変装したつもりの料理評論家は、そういう人たちの中でかえって正体を見抜かれる。役割を演じているから。あと仕事をしているのは、経営者とコックとギャングだけか。別に意味はないけど、停電でさらに異空間の感じを深めた。「ニューヨークでは死体2つで売上げが3倍になる」ってのがいい。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-06 12:15:06)(良:1票)
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