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プロフィール
コメント数 3430
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 42
小津安二郎 37
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 18
今泉力哉 24
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 16
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 18
ロベルト・ロッセリーニ 15
ジャン=リュック・ゴダール 38
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 19
ジャック・ベッケル 14
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 28
アルフレッド・ヒッチコック 56
ジム・ジャームッシュ 16
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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2121.  俺もお前も
エンタツ、アチャコの作品は初めて観た。 まあ、コテコテの古臭い漫才なんだけど、意外と今でも楽しめたりする。 成瀬と喜劇って、どうもイメージがつきにくいが、案外うまくまとまっている。 サラリーマンが社長にガツンと言えるかどうかって、現実にはまず難しいだろうが、劇中のこととはいえ、胸のすく思いがした。 観終えた後の気分は不思議なほど爽快。 成瀬、こんな小品でもしっかり実力を発揮してる。 さすがは成瀬巳喜男!
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-01-23 21:41:05)
2122.  朧夜の女
実に身に迫るお話・・・あー、怖い。  戦前の東京の風景、戦前の江戸っ子とそのおかみさん、実にいい味が出ている。 1930年代中盤の日本映画というと、とかく真面目すぎたり、単純すぎる人情劇が多かったりもするが、本作はその点において異質。  世の中の生臭い部分を隠すことなく表現し、人間の卑怯な部分、薄情な部分を描きながらも、その一方で人間の持つ温かみや人情をも描き出している。 こうした絶妙な按配が、今も昔も変わらない「現実社会」というものを、これ以上なくリアルに演出している。 これが実に見事で、五所平之助監督の人間味すら匂わせる作品に仕上がっている。  1930年代の日本映画の中でも、隠れた傑作と言えよう。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-01-22 22:11:03)
2123.  利休 《ネタバレ》 
尺が長すぎることと、ラストで利休が自刃するまでの演出が大げさ過ぎること、この2つがひっかかって、どうも満足がいかなかった。 ただし、終盤での三國連太郎と山崎努とのガチンコシーンはしびれるほどの緊迫感があった。  ワダエミの衣装は相変わらず、わざとらしい。
[ビデオ(邦画)] 5点(2009-01-21 23:42:09)
2124.  人妻集団暴行致死事件 《ネタバレ》 
単なる日活ロマンポルノかと思いきや、社会派要素の強い作品だった。 3人の若者が、よっぱらった勢いで人妻を輪姦し、過って殺してしまう。 しかし、その殺された女の夫(室田日出男)は、3人の若者に酒を飲ませた自分の責任だと感じ、自分を責める。 3人の若者の内、主犯格でない少年は、執行猶予つきの扱いとなり、恋人と旅に出て、出先で同棲生活をし、楽しく暮らしたりしている。 かたや、妻を殺された被害者である女の夫は、罪意識から死を選択する・・・  妻を殺された夫は自分を責め死を遂げ、加害者である少年を恋人と楽しく同棲。 この何たる皮肉なエンディング。 このエンディングからして、ただセックスシーンばかりを散りばめただけのロマンポルノ作品とは一線を画す出来である。  その他、性欲とエネルギーを持て余し、やり場のない鬱憤を性的な方向でしか発散することを知らない若者たちが、とてもリアルに描かれている。 そういった部分をみても、本作は映画としての価値を十分に持ち合わせていると言えよう。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-01-19 23:25:09)
2125.  乙女ごころ三人姉妹
成瀬巳喜男監督の記念すべき初トーキー作品。  うーん、まったくもって期待はずれ。 というか、期待が大きすぎた。 戦前の成瀬作品としては有名すぎる作品だけに、残念で仕方ない。 内容が分かりずらいのもあるし、古臭さも否めない。 何回か観れば、もっと良さが分かるかもしれない。
[ビデオ(邦画)] 3点(2009-01-19 23:09:41)
2126.  櫻の園(1990) 《ネタバレ》 
こういう学園モノって、元々そんなに好きではないのだが、これは意外と最後まですんなり観ることができた。  とにかく出演陣がどれも個性的。 中島ひろ子は、サザエさんバリのおばさんパーマだし、つみきみほはこの頃からつみきみほだし、白島靖代は今でいえば藤原紀香みたいだったなぁと懐かしいし、宮澤美保は唯一可愛くて今でも芸能界で細々と生き残っているのに驚いたし、三上祐一はまるで70年代ダサファッション全開だし、どれも捨て難い。  単なる爽やかな学園モノではなく、レズビアンを匂わせるシーンがあったりと、宝塚的な怪しい雰囲気も持った作品でもある。  製作年が1990年だが、もっと古く感じた。 それは映像面ではなく、雰囲気作りが。 懐かしいというか、ダサいというか。  エンドロールの映像がとても良い。 4月の柔らかな日差しが教室に差し込み、そこに櫻の花びらがヒラヒラと舞い落ちる。 櫻の花びらに太陽の陽が当たり、キラキラと輝いている。 太田胃酸のテーマソングがバックに流れ、本作は幕を閉じる。 なんとも美しいエンディングだ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-01-17 22:35:06)
2127.  母と子(1938)
最初は平和でつまらない話かと思いながら観ていたが、ところがどっこい、なかなかエゲツナイ内容でびっくり。 佐分利信が良い面と悪い面の両面を演じ切り、なかなか難しい役どころをこなしている。
[ビデオ(邦画)] 5点(2009-01-15 20:23:02)
2128.  次郎長三国志 第七部 初祝い清水港
リアリティ無視で突っ走るお祭り騒ぎな疾走感。 でも私に合わなかった・・・  「馬鹿は死ななきゃなおらな~いっ!」  ふうむ。。 次回作に期待!
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-01-14 23:36:37)
2129.  カサブランカ
予定調和なつくり、都合よすぎる幕切れ、全てが面白くない。 今までハンフリー・ボガートをかっこいいと思ったことはないし本作でもやっぱりかっこよくない。 イングリッド・バーグマンに大した魅力も感じない。 アメリカ映画の陳腐さと都合の良さばかりが目立った有名すぎる駄作。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-01-13 23:31:23)(良:1票)
2130.  シティ・オブ・ゴッド
まず手持ちカメラが最悪。 臨場感を出すためだろうが、安っぽい演出で、ただ観づらいだけ。  そんでもって、無法地帯の抗争劇だが、これも大して面白くない。 そこら辺の日本ヤクザ映画の抗争劇の方がよっぽど面白い。  実話をもとに描いているとは言っても、『アルジェの戦い』の様な真に迫った迫力はなく、大したことのない凡作。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-01-12 00:50:29)
2131.  反撥
若き日のカトリーヌ・ドヌーヴが、その性的魅力をプンプンと匂わせ、狂気に満ちた女性を自然に演じたサイコ・スリラー。  終始、ネグリジェのようなキャミのような、露出度の高い服を身に纏い、観ている私を誘惑する。 途中、脚を露わにしたドヌーブに欲情し、衝動的にドヌーブにのしかかる管理人が出てくるが、その気持ちよく分かる! あのスタイルに、あのブロンドに、あの脚を二人きりの密室で見せられたら、あのスケベ管理人でなくとも、どうなるか分からないね。  後半はひたすら幻覚に襲われ、精神的に壊れたドヌーブを繰り返し見せる展開。 これは少々、くどい。  それより見所は前半部分か。 姉の連れこむ男や、自分のボーイフレンドを嫌悪の対象とみなしながら、妄想するのは知らない男に犯される状況ばかり。 性に対する好奇心と嫌悪感が織り交ざり、精神に不安定をきたしている思春期の少女を描いているかの様で面白い。  ドヌーブは本作の2年後にブニュエルの『昼顔』で、若干23歳にしてガイコツのような老け込んだ状態になってしまうが、本作ではまだかろうじて若い魅力が残っており、いやらしい意味で楽しめる。 それにしても本作では21歳だというのに、なんか目元が老けている。 ブロンドとあのスタイルがなかったら、単なる老けたおねえちゃんだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-01-11 16:58:34)
2132.  青春残酷物語 《ネタバレ》 
そこそこ楽しめるんだけど、終わらせ方があまりにお粗末。 同時に男女が死ぬなんてこと有り得ない。 リアリティを欠く、都合が良いだけのエンディング。  それに、青春時代の持つ負のエネルギー感が、いまいち不足しているように感じた。 本当に残酷なら、川津祐介がもっと悪に徹してほしかった。 若いからこその、恐れを知らない残酷ぶりを発揮してほしかった。
[DVD(邦画)] 5点(2009-01-11 00:22:04)
2133.  
映像だけはとにかく美しいが、それだけ。 なんか、夫婦劇の様な戦争モノの様な、良くわかんない内容。 マックス・フォン・シドーは、あれだけのタッパとガタイで、あの弱いキャラは不自然すぎる。 あの太い声で泣き言いわれてもなぁ・・・
[DVD(字幕)] 5点(2009-01-10 21:28:08)
2134.  赤ちゃん教育
スクリューボール・コメディとやらは、全く私には合わないようだ・・・ 出てくるキャラがウザイウザイ! 今で言う“ノリツッコミ”が延々と100分。 ふはぁ。。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2009-01-09 21:34:05)
2135.  おとうと(1960) 《ネタバレ》 
本来、人が死んでいく話を主体にした作品は好きではないのだが、本作については例外的に心を打たれた。  人は日々の生活の中で何かに追われ、良心を持っていながらもそれを外に出せない状況に置かれることがしばしばある。  仕事にしてもそうだ。 仕事に忙殺されたり、人間関係の煩雑さにより、いがみあったりしてしまう。  しかし、人はそれぞれ心の奥底に良心というものを必ず持っており、それらは極限の状況、本作で言えば誰かが死に直面するという状況の中で、それぞれが心の奥底に持っていた良心というものが、なんのつかえもなくすんなり出てくる。 そういった状況でこそ、心を打ち明けあい、互いを理解することができるようになるのだ。  本作はそういう意味で、単に死の悲劇を嘆いただけの作品ではなく、人間の奥底に眠る良心というものを、鋭くえぐり出し描写することによって、人間の本質を表現している。 そこに私は心を打たれた。  そう考えると、そういった極限の状況に置かれる前に、人は相手に対して理解する気持ちを持ち、寛容な気持ちで持って相手に接すること、それが何より重要であると感じる。 相手のことを理解し、お互いを信頼できる関係を築き上げる為には、日頃からそういった他人への接し方を心がけることが何より大事である。 憎まれ口ばかりたたいている人がいても、その人間がどんな悩みを抱えているのか。 どうしたらそれを理解し、お互いの信頼関係を築けるか。 本作を観て、これらについてとても考えさせられた。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-07 21:50:26)
2136.  海をみる
ウンコはダメ! いや、少しくらいウンコが出てきても許すが、全体が生理的に合わない。
[ビデオ(字幕)] 0点(2009-01-05 23:21:53)
2137.  サマー・ドレス
ホモネタはまだ我慢できるが、どうにも面白味がない。
[ビデオ(字幕)] 2点(2009-01-05 23:20:10)
2138.  母(1963)
監督、新藤兼人の自伝的要素の強い作品らしい。 その影響もあり、細部にわたって妙なリアリティがある。 乙羽信子は外見的に好みではないが、役にピッタリはまっており、真に迫った素晴らしい演技をみせている。  今村昌平作品にも通じる、泥臭いエロティシズムが充満した内容で、観ていて暑っ苦しい。 でも、それがまた、本作の魅力であったりもする。 今村昌平作品の泥臭さやいやらしさが好きな方は、きっと気に入る作品であろう。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-01-05 20:19:52)
2139.  女人哀愁
本作のビデオを発見することができたこと、それ自体が自分の中で感動! もの凄い大変だった。 内容だが、『女人哀愁』ってより、『嫁さん憂鬱』って感じの陰惨たる内容。 入江たか子が嫁入りするが、ダンナの両親と同居で苛められまくるという流れ。 これは観ていて憂鬱になるばっかりで、楽しくも何ともない! それに、強いイメージのある入江たか子が、おとなしい嫁さん役を演じているのに無理を感じる。
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-01-05 20:14:30)
2140.  マッチポイント 《ネタバレ》 
「人生は運だ。テニスに例えれば、ボールがネットにぶつかり、それが相手コート内に落ちるか自分側に落ちるか、それによって運命が決まる。」 これがこの映画のテーマになっている。 ラスト付近で指輪を投げるシーン。 欄干に当たり、河へは落ちず、手前に落ちる。 つまり、「運が悪かった」という象徴的なシーン。 このシーンで観客に「殺人がばれる」と予感させる。 しかし、そうはならない。 この持っていき方が憎らしいほどうまい。 悲劇のヒロインを演じたスカーレット・ヨハンソン。 これ以上なく魅惑的。 金髪に男は弱い。 愛欲に負け、人生を狂わす。 だけど、守りたいものもある。 守りたいもののためなら、どんな残酷なことでもしでかす。 自分が一番かわいいから。 だが、それと代償に一生、人を殺したという罪悪感がついてまわる。 その罪悪感と金持ちの暮らし、どちらを選ぶか? 当然、罪を償い、殺人を自供するのが正しい道だが、自分がその極限の状況に立たされた時、それを正しい選択として選ぶことができるのか? それを自分に問いかけられたような気がして、そういう意味で後味が悪い。 しかし、よく考えてみると、全ては主人公の男が自分でまいた種だ。 つまりは、まっとうな道から外れたことさえしなければ、こんな状況に追い込まれずに済んだのだ。 全てはこの男の自業自得。 一時的な欲求、特に愛欲に惑わされずいかに自制するか。 これがいかに重要かを、この作品から教訓として学ぶことができる 、、とレビューを終わらせると、簡単に結論めいたことが出たようだが、はたしてそんなに簡単か? 何故なら、スカーレット・ヨハンソンの様な、運命を狂わす恐ろしく魅力的な女性が目前に現れたら、どうなるか分からない危うさを男は常に持っているからだ。 そう考えると、人生どう転ぶか分からない。 魔性の魅力を持つ女性を前にした時、男はいかに無力であるか。 そう思うと、そういった恐ろしいほどの魅力を持つ女性に出会ってしまうか、出会わずに済むかで、運命が決まるとさえ思えてくる。 “人生の大半は運で決まる” 本作がテーマとするこの言葉、強烈な説得力を持って身に迫ってくる。 あー怖い。 そんな魅力を持つ女性と出会いたくない。 いや、本当に出会いたくないの?? 出会いたいよね?? 出会いたくないの?? どっち?? ・・・分かりません!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-05 01:29:08)(笑:1票) (良:1票)
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