2121. GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
原作も一度読んだだけではお話に付いていけず、再読して世界観の拡がりとともに読み応えが何倍にも増した印象だった。それだけ奥深い。 この映画はさらにアニメらしいリアリティ演出で味付けされ、映像として多くの見どころを持った作品に昇華されている。 草薙素子の瞬きしない瞳に、GHOST=魂の居場所と在り方を模索しているテーマが浮き彫りにされていたと思う。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-08-05 15:04:13) |
2122. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
《ネタバレ》 中途半端にストーリーを追いかけているのは相変わらずだけど、おそらくこのシリーズで最も盛り上がるシーンとなるはずだったダンブルドアとヴォルデモートの一騎打ちの描写にはかなり不満が残り、その印象が手伝ってか、全体に暗雲が降りているような映画になってしまって残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-05 14:51:13) |
2123. 大帝の剣
前半は結構ワクワク。後半はやや息切れ。阿部寛の芝居は何かやらかしてくれそうな期待感があって、まだしばらくは飽きずに済みそうだ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-07-28 23:25:20) |
2124. サンシャイン 2057
《ネタバレ》 地球の状態や、なぜ太陽が弱っているのかというような説明をいっさい切り捨てて、太陽に向かう宇宙船の中でミッションの半ばからスタートするオープニングに妙に感激。とてもハードなSFのニオイ。 その予感は間違っていなかったんだけど、最後に出て来た怪人のおかげでかなりぶち壊わされた感あり。巨大な自然に立ち向かう矮小な人類という構図を貫いて欲しかったなぁ。太陽という存在に神々しさや哲学的な意味合いを持たせること自体は悪くないと思うけど、あれは変質者のミッション妨害工作としか思えず、SF指数がぐっと落ちました。 こういう映画でちゃんと存在感を発揮している真田広之を見ていると、ニッポン人として嬉しくなる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-28 23:16:06) |
2125. スパイダーマン3
スピード感溢れるアクションにも慣れてしまった感じ。底の浅い会話からはテーマと向き合う気が起こらず、自分にはどうでもよい映画だった。まったく魅力が感じられないヒロインとの恋愛に舞い上がったり落ち込んだりしている主人公にイライラした。作りこみの素晴らしさがなかったらさらに低い評価でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-07-27 04:11:42) |
2126. 吸血鬼ゴケミドロ
《ネタバレ》 初見は小学校に入る前。ストーリーなんぞは覚えていなく、おでこが縦に割れたおっさんが無表情で迫ってくるのがめちゃくちゃに怖かった。正直、何度も夢に出て来た最初のトラウマ映画。 見直してみると、核開発競争やベトナム戦争といった「内戦」で国力が落ちている「地球」に目をつけたゴケミドロが侵略して来たという話らしい。その壮大なお話が谷間に不時着した飛行機の周辺で展開する。面白かったのは、ゴケミドロより登場人物のキャラクターの方が怪物じみて、ある意味怖かったりすること。 肝心のゴケミドロだけど、大人になってから見てもかなり気持ち悪かった。首筋にかじり付くだけの攻撃パターンは完全に某有名ゲームソフト。 突っ込みどころは山ほどあるけど、シナリオを練り直してリメイクすれば凄い作品になるかも…というパワーを感じるさせる映画です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-07-23 23:41:04)(良:1票) |
2127. ロッキー・ザ・ファイナル
ロッキーシリーズとは、ラストの試合(路上の殴り合いもありましたが…)を通してロッキーが何を獲得するかが、作品の出来の良し悪しにダイレクトに繋がっている分かり易いシリーズだと思います。チャンピオンになることや、友人の敵討ちなども意味があることですが、今作のように“生き様”がテーマになってる作品は見応えが違いますね。誰もが同様に一年に一才ずつ歳を重ね、ある時点から成長が老いに転じて行く。その老いをどう捉えるかによって、つまり意思の力で、人生の意義は変わる。そんな励みをくれる映画でしょう。ちなみに第一作は人生そのものを勝ち取ったので、もの凄くインパクトがありました。あの作品に比肩するテーマはなかなか見つからないと思います。自分の半生を劇中人物にオーバーラップさせて、こういうカタチで残せるスタローンはとても幸せな奴なんだと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-23 00:54:25) |