201. テス
《ネタバレ》 キリスト教徒は自殺ができないということに、悲しみを感じた。自殺なんて肯定できることではないのだけど、消せない過去を持つに至る顛末や、その後も続いていく悲しい転落が、とても切ない映画だった。キンスキーの笑顔も素敵で、ソフトフォーカスの画と非常にマッチしている。その時のキンスキーの表情が見たかったので、テスの殺人や絞首刑をきちんと描写して欲しかったと思うのだが、79年ということでしょうがないかなとも思う。ちょっと長いが総じて満足。 6点(2003-11-08 23:03:54) |
202. 王妃マルゴ
イザベラ・アジャーニの美しさは特筆すべきもので、それに尽きると言えるかもしれない。しかし、後半の愛に生きる姿を際立たせる為にも、前半はもっと妖艶で兄弟までも魅惑した姿を見せつけて欲しかった。アンリとシャルルの友情めいた交際が俳優の演技の良さで際だって、本筋を引き立たせていると思う。何故かわからないが、深夜のシーンが昼間みたいだった。もっと暗闇を効果的に使えばいいのにと思った。 6点(2003-11-08 20:26:54) |
203. 變臉~この櫂に手をそえて~
こういう「泣かせる」という傾向のものは駄目だと思ったんだけど。。。参ったね、すごく良かった。クーワーの演技が素晴らしい。しかもアクション(雑技)がきちんと出来ていて好感。變臉王の朱旭は貫禄ですね。とにかく見応えのある映画でした。 9点(2003-11-04 02:33:08) |
204. 恋の病い
《ネタバレ》 キンスキーの美しさがとにかく良かった映画。ちょっとタイトル(邦題だけ?)のおかげで後半の病に侵される部分が読めてしまうのが残念。あと、病名は出てきたものの、結局どういった病気なのかわからなかった。痩せ細ったキンスキーは、それもまた美しい。ジャン=ユーグも素敵。 7点(2003-11-04 01:19:33) |