201. ワイルド・ワイルド・ウエスト
セットとか特撮を駆使してウエスタンな雰囲気を出しているのですが、何故か西部劇特有の時代の古さを感じない。「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」でも同じ事を感じたんですよね。小道具の出来が悪いのか演出が悪いのか、何が原因なのかは分かりませんが、とても安っぽく見えるのです。 この作品って物凄くお金がかかってるんです。おそらく制作費の大半はCGによるものと思われるが、大金をはたいた割には印象に残るシーンが少なく、「凄いリアルだな!」とか「どうやって創ったの!」とかいう感動が全く感じられないのが残念。 ジャンルはアクションコメディーかと思うので、『トンデモ映画』的な展開は問題なくOKなのですが、笑いをとれていないのは不味いでしょう。 私から言わせれば「ワイルド・ワイルド・ワースト」な作品です。 3点(2004-09-14 08:14:41) |
202. 裸の銃を持つ男
全然面白くない作品です。すべてネタがスベッているし古臭い(お約束)。シモネタじゃないと笑いをとれない所に悲哀がある。バカ映画は嫌いではないけど、下品さがクドい。喜んで素人を出しているところも嫌ですね。 3点(2004-09-13 18:33:57) |
203. ジャッキー・ブラウン
バイオレンスシーンが無かっただけで『平凡な作品』だと決めつけてしまうのは凄い感性ですね。これを見て長尺過ぎるとか言っている人はさぞかし「ロード・オブ・ザ・リング」では苦戦したでしょう。 この作品は、一昔前の「フォクシーブラウン」「コフィー」「ホワイトママ・ブラックママ」といったパム・グリアの往年の作品のオマージュです。 「ラム・パンチ」という原作があるのですが、タランティーノ流に脚本を大きくアレンジしているようですね。最近のハリウッド映画は『原作に忠実すぎる台本』の作品が蔓延しています。そんな台本は面白味が無いし、脚本家としての妙味に欠けます。そのような作品に比べてこの作品の脚本は、基本線を崩さない程度に大胆かつ巧妙に工夫が成されている。大胆と言えば、主なところでは原作の主人公を白人から黒人に変更しています。原作者が怒ってしまいそうなことですが・・・(原作者は納得しているようです)。おそらくタラは大好きなパム・グリアをどうしても使いたかったのでしょうね。年齢的なものやキャラクター的なことを考えると大正解と思いますよ。演技もとやかく言うほど悪くはない。 明らかに狙ってB級の味を出そうとしているのですが、センスの良い選曲や工夫されたカメラワーク、緊張感漂う演出により、B級には無いA級の臭いが上手く溶け合っている。 タランティーノの作品は好き嫌いがハッキリと別れます。人間の裏側(汚くて怖い部分・不条理な部分)を見せつけられて「グロテスク!」「暴力的!」などと逆ギレして見てしまうような人には向きません。悲しいかなそういう面も持ち合わせてしまっているのが人間なのです。 9点(2004-09-13 17:43:07)(良:2票) |
204. 茄子 アンダルシアの夏
単純な子供向けアニメ。別に際だって短いとは思わない。面白くないとは思っていたが・・・。絵的には面白味も有ったけどね。終盤の展開を含めて笑いを誘う場面は無かった。 5点(2004-09-02 16:32:26) |
205. ロズウェル
サイエンスフィクションの部類に入ると思いますが、とてもリアリティーの有る実話のような作りになっています(おそらく実話ではないと思いますが・・・)。その為、エンターテイメント性はかなり欠けているのですが、昨今の宇宙人もの(インディ・ペンデンス・デイなど)のように突飛な演出ではないので、逆に大人しめの演出は「コレ、本当なの?」と思わず感じてしまうようなリアリティーが有ります。 UFOや宇宙人の描写も決してチープではないし、頑張って創ってるなという感じ。親子・家族の絆も描かれていてドラマ性も有ります。結構面白い作品でした。 6点(2004-09-01 13:57:18) |
206. 千年の恋 ひかる源氏物語
あまりの駄作ぶりに驚いて鼻毛が全部抜けてしまった。返して欲しい。 1点(2004-08-31 14:11:35)(笑:4票) (良:1票) |
207. ウォータームーン
わたくし、この映画を劇場で見た奇特な人間の中の一人で有ります。ホモの坊さんと宇宙人が登場します。劇場でみた映画の中ではブッチギリの最低作品です。しかし、「金返せ!」とは絶対に言いません。こんな映画をセレクトした自分に責任が有るからです。 1点(2004-08-31 14:03:24) |
208. ノック・オフ
相変わらずのバンダム作品です。この作品は低予算を感じさせてくれます。特に爆発シーンは爆薬をケチッて炎を合成しています。 アクションにしても以前の作品と比べて代わり映えしないし、新鮮に楽しめるシーンは皆無だった。時折バンダムの表情がアップで写るのですが、それを見て「彼も歳をとったな」とつくづく感じてしまいました。 あと、これは余談だけど『ジャジャン・ジャ・ジャンジャン・ジャンクロード!、ババン・バ・バンバン・バンバ・バンダム!』というテレビのコマーシャルはとても面白かった。 3点(2004-08-30 09:30:28)(笑:1票) |
209. RETURNER リターナー
時間軸を利用したタイムトラベルものは、脚本・演出に手を加えやすいので面白くて当たり前だということを先に言っておきたい。が、この作品に関しては残念ながらそれは当てはまらない。時間軸のいじりかたが大人しくて、「なるほど!」という感度が無い。このジャンルの映画に一番大切なのは脚本なのに、思いっきり手を抜いています。 壮大なテーマを掲げている割にSFとして世界観が狭い。未来像を語る上でも、場所は狭い所に限定されているし(研究所?)、そこに居る人達の出で立ちも古い。宇宙人のロボットもどこかで見たことのあるデザインで新鮮味がゼロ(バリアも含む)。 作品の9割が現代の日本を舞台としています。変化に乏しく、苦肉の低予算映画というのが伺える。 それに、戦闘機(ハイヤー?)やジャンボジェット機がマクロスのように変形する描写が格好悪い。誰かが趣味で創ったのでしょうが、作品に反映されていません。 あと、どうしても気になったのが岸谷五朗。キレた演技は全てああいう風にしないといけないと思っているのでしょうか? あれはプロの俳優がする仕事ではない。 それと、「樹木希林はカウンターに立たせるな」ということをくれぐれも言っておきたい(フジカラー)。 2点(2004-08-30 09:20:54) |
210. RONIN
カーチェイスが2回も有るのはしつこい。しかも同じような演出ですし・・・。 「裏切り」という題材をモチーフにしているのですが、誰が裏切るのかバラし過ぎている為に「驚き」が無く、せっかくのテーマが活かされていない。よくあるシナリオも面白味が無かった。凡作です。 4点(2004-08-30 08:54:42) |
211. ロボコップ3
ロボコップが空を飛ぶというのはやっぱりダサいな。忍者型人造人間?も同じように格好悪い。細かいことは考えずに見たが、それでも面白くなかった。 1点(2004-08-27 13:27:07) |
212. ロボコップ2
戦闘シーンも地味だし、アクション性にしてもカッコ悪い。ストーリーは言うまでもなく面白くない(ガキどもがむかつく)。それに何と言ってもロボコップの顔が気持ち悪い。 2点(2004-08-27 13:20:17) |
213. ロボコップ(1987)
悪党の一味にマーフィーが殺されるシーンは生々しくて怖いぐらいだった。が、その後の展開は安っぽいシナリオで、生前の記憶に苦しむマーフィーの苦悩を描こうとしているのは分かるのですが、心にグッとくるようなドラマ性は無かった。 人が入ってるのがバレバレなロボコップの動き(雰囲気)も凄く嫌だったし、まるで昔テレビでやってた「宇宙刑事ギャバン」みたいでした。 5点(2004-08-27 13:12:00) |
214. 名探偵登場
ミス・マープル、ポワロ(名前が違ってたけど・・・)は分かったのですが、変な中国人とか他の登場人物は分かりませんでした。シャーロック・ホームズは大好きでほとんどの作品を読んでいるのですが、その他の推理小説には弱いため今ひとつパロディーに乗っていけませんでした。ただ、独特の癖のあるシナリオには魅力を感じたし、少々安っぽいけどそこがまた良い味を出しているように思う。 しかし、ミステリーに相当詳しくないと100%楽しめない作品だとつくずく感じた。 5点(2004-08-26 11:42:02) |
215. BROTHER
これまた監督得意のバイオレンス作品なのですが、本当に飽きましたね。シナリオが単純なのは良いのだけれど、演出が過去の作品と類似し過ぎている。監督の作品には珍しくB級感さえ漂うほどの仕上がりです。少し遊び感覚で自分の好きなモノを撮りたかったのかも知れません。 3点(2004-08-25 18:55:33) |
216. HANA-BI
ストーリーは単純。ラストのオチも単純。それ故にあとは演出と演技力、そして何より音楽で勝負しないといけない難しいタイプの作品です。 淡々と起伏のない映像は『味』を意識したものだと思うが、少々しつこくて面白味が無い。シナリオが平坦なのでよく目立つ。自分で演出しているので、武のキャラは有る意味ハマッているのだが、岸本加世子はキャスティングが違うような気も・・・。良妻賢母を押しつけすぎる演技にも疑問。 監督はバイオレンスに固執している(得意なのは分かるが)。ヤクザなしでは作品が成り立たないのではないかという気後れが有るのかな? 愛と暴力が監督のテーマなのだろうが、ずっとこのテーマで同じ演出ですもんね・・・。 5点(2004-08-25 18:48:24) |
217. Kids Return キッズ・リターン
面白いです。リーダー格のマサルと大人しいシンジのコンストラクションの出し方がリアルに上手い。将来何をやったら良いのか分からない若者の葛藤がさり気なく表現されている。 事の成り行きで2人ともボクシングを始めるのですが、マサルではなくシンジが頭角を現すところがこれまたリアルで皮肉。 ラストで自転車に乗って母校をグルグル回るシーンは憎い演出です。 ただ、随所に見せるギャグは面白くないからいらない。 あと、どうしても出てくるね。ヤクザ。 7点(2004-08-25 18:06:15) |
218. ソナチネ(1993)
前作で余程沖縄が気に入ったようですね。作品の背景として沖縄の自然を撮るのではなく、芸術ぶったカメラワークが大嫌い。 そして出ました『暴力団』。専門家ですね。抗争が大好きです。壮絶な殺しのシーンも「その男~」「3-4X10月」で慣れてきました。 それにしても日本の役者って表情が無いね。昔ながらの役者もみんなそんな感じですが、これは伝統なのでしょうか。不気味さは伝わるのですが、それ一手の演技なので情緒が湧かず、つまらない。音楽にしても恩着せがましくクドイ。荒々しさが欠けて『妙な芸術』に走ってしまっているように感じた。 4点(2004-08-25 17:58:01) |
219. 3-4X10月
映画的に武の最低作品。まず演技がボロボロ(特に軍団)。素人ばかりなんだからそれも当たり前であるが、豊川や石田まであの演技では・・・。 ストーリーは監督の『得意技』であるヤクザもの。と言うよりも、この監督の作品には絶対にヤクザが出てきます。この作品に関してはその『得意技』も墜落気味。2作目にしてマンネリ感が漂い、ラストのタンクローリー突入という陳腐なシナリオには愕然とした。しかもその後にトドメの夢落ち。失敗作だ。 2点(2004-08-25 17:40:55) |
220. フロム・ダスク・ティル・ドーン
序盤はハードボイルドな犯罪映画。しかもタランティーノ色が満載で、自ら手を撃たれちゃってます。しかし、後半になるにつれて雲行きが変わっていきます。なんと吸血鬼集団が登場!! 何だこれ! この前半・後半の差の激しさは初めての感覚。終盤はドロドロのグチョグチョの必殺B級ホラー映画と突き進む。 見終わった後は呆れかえってため息も出ません。これは模範的なB級映画です。タランティーノとは本当に破天荒な男です。 5点(2004-08-25 17:07:57) |