201. サウスバウンド
敢えてなのかどうかわからないが、主要キャスト以外の演技がひどい。森田監督作品とは合わないと改めて感じた。登場人物の誰にも感情移入できないまま終わった。 [地上波(吹替)] 3点(2011-02-16 20:46:59) |
202. マッチポイント
《ネタバレ》 1回見たことあるような…と思いつつ、見始めても既視感が無かったので鑑賞。 結局、見たことあったのだが(笑)(ここのレビューで判明) うーん、6点台後半なのが理解できませぬ。最後に主人公が捕まるならまだしも(その後、捕まったかもしれないが)作中では主人公に罰が下らず、自分勝手に浮気して殺人して…と全く共感できない。 ここのレビューで、宗教的観点から考察しているものがあり、それ自体は興味深かったが、「背景を探るとよく考えられている」と「映画として面白いかどうか」は全くの別物だと感じた。 この作品は、映画としてはあまり面白くありません(苦笑)前回4点だったのを今回の鑑賞では5点に修正。(客観的に見て4点は低いと思ったので) 前回のレビュー「延々と発情した男女を見せられている感じ。どんだけやるんだよ、とつっこみたくなった。主人公が人間としてダメすぎた。浮気相手を殺した上に罪に問われないというダメなまま終わるのにあんぐり。 」 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-13 13:48:47) |
203. パレード(2010)
見終わった後に色々と考えさせられる作品。しかし、共感できるかどうかは個人の経験によると思うので、人を選ぶ作品かもしれない。上辺だけの付き合い、ぬるま湯に浸かっているような心地よさとそこから脱しようとする葛藤、人には多面性があり、誰もが知っている面など存在しないということ…そのようなテーマを“リアルっぽく”描こうとした作品。 [DVD(邦画)] 6点(2011-02-12 00:17:51)(良:1票) |
204. 僕と妻の1778の物語
良くも悪くも星監督の個性が出た作品。簡素な題材なのに、140分と長すぎるのが残念。もう少しカットして、シンプルにまとめれたのではないか。 主演の草なぎ剛の演技の評価が難しい。淡泊で一本調子気味。主人公の性格に合わせて子供っぽく演じていると言われればそれまでだが、怒鳴るシーンではその子供っぽさが出ていなかったので、演技に一貫性が無いのかも、と感じてしまった。 最近の邦画にありがちな“泣かせる”作りにしておらず、見た後に清々しい気分になれるのは良かった。 [映画館(邦画)] 6点(2011-02-05 20:43:43) |
205. 妹の恋人
ジョニーデップが格好良い。重厚な人間ドラマを期待して見るのではなく、軽い気持ちで見ると楽しめる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-05 20:33:05) |
206. 乱歩地獄
原作を読んでいない状態で見たが、そこそこ面白かった。・・・最後の1作品以外は。 「火星の運河」は映像が綺麗。 「鏡地獄」は正当派ミステリーという感じの作品で、モチーフとなる鏡がふんだんに使われていた演出がよかった。 「芋虫」はおどろおどろしく、人間の愛と狂気が描かれていて良くも悪くも印象に残る作品。 そして最後の1作品の「蟲」…。 漫画家が撮ったらしいが、少し荷が重すぎたように感じる。シーンが飛び飛びで、理解しづらい上に、グロテスクな映像や、虫の効果音が気持ち悪くて受け付けられなかった。 生理的な嫌悪感をもよおす最後の作品で-1点。 [DVD(邦画)] 4点(2011-01-27 18:12:18) |
207. ドッペルゲンガー
《ネタバレ》 「叫」で黒沢清監督作品を初めて観て、面白かったのでこの作品も観たのだが・・・ 前半ホラー、後半はギャグのちロードムービーという感じ。 役所広司の演技はよかったが、肝心の脚本が何を伝えたいのかがわからなかった。 あまりにも話が支離滅裂すぎるのと、ホラーと銘打っておきながら怖くもなんともないのとで低評価。(ある意味終盤のキャラクターの行動は、理解し難く怖いといえるかもしれない) 理解し難い作品を見たい方には、おすすめ。 [DVD(邦画)] 4点(2011-01-27 18:07:45) |
208. IZO
三池節炸裂という感じで、三池監督が好む暴力描写が満載。 普通のR-15作品なんかは生ぬるいくらいに。 三池作品は何も考えずに楽しむものだと思っているのだが、その通り何も考えずに観ている(眺めている?)と、ストーリー展開をそこまで疑問に思うこともなく(軽くひっかかるところは多少あったが)只々豪華俳優陣の演技に酔いしれることができた。 この、ある意味トリップとも言える2時間は心地よい。 三池崇史監督が好きで、話を気にしない方にはおすすめ。 ・・・そんな人は少ないのだろうが。 [DVD(邦画)] 5点(2011-01-27 18:05:18) |
209. ハサミ男
音楽がよく、映画全体に流れる冷たい空気感がよかった。 先は読めるが、予想した通りにパズルのピースがはまってゆく感じが心地よい。 ラスト、全てが明らかになるものの、最後に残るのは不条理な感覚。 それすらも計算されているのかもしれないと思うと怖い。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-27 18:02:12) |
210. 偶然にも最悪な少年
流れる音楽が心地よい。 どこか心に傷を負ったものたちが傷を舐め合いながら、生きていく様を描いた青春ロードムービー。 スタイリッシュな映像と、音楽で楽しませてもらった。いつか必要ではなくなる時がくるのだが、10代のうちはバイブルになる(かもしれない)、そんな感じの映画。 [DVD(邦画)] 5点(2011-01-27 18:00:41) |
211. バトル・ロワイアル
設定が斬新。原作は途中で読むのを止めたので比較できないが、映画はそこそこの出来だと感じた。 子どもを愛するあまり憎んでしまったキタノをビートたけしが悲しく、冷たく演じている姿がよい。 劇中で流れるクラシックも不条理さを際だてていて印象的。 あとは、やはり主役の藤原竜也の演技がいい。柴崎コウなど、今では有名な俳優が脇役で出ていたするのでミーハーな見方でも楽しめると思う。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-27 17:58:42) |
212. グエムル/漢江の怪物
家族を必死に守ろうとする父親の姿に感動させられた。 廃棄物のせいで生まれたという怪物も、恐怖の象徴としては合格点。 合衆国に屈する韓国政府、怪物退治のためなら人の命までも犠牲にするという政府の姿勢・・・ 押しつけがましくなく、社会的なメッセージも込められた作品だと感じた。 エンターテイメント作品として観て、少し考えさせられる・・・そんな作品ではないだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-27 17:53:59) |
213. 真夜中の弥次さん喜多さん
なにも考えずに、話を追おうともせずに観れば楽しめる映画。 話は飛び飛びかつ薄いが、キャストが豪華。故に、俳優陣の演技を楽しむ作品だと感じた。 劇中歌は笑える歌ばかりで、見終わっても頭に残る。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-27 17:51:58) |
214. セプテンバー・テープ
この作品は8本のビデオテープで構成されているのだが、どこからがフィクションでどこからがノンフィクションなのかがわからない。 この高度な作りは評価されるべきだと思う。 話は9.11をテーマにしているので重いが、一見の価値はある作品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-27 17:50:03) |
215. MEMORIES
大友克洋監督作品はこの作品が初めてだったのだが、とても面白かった。観賞後に95年公開と知って驚いた。 良い作品は、何年経ってもよいという例。 「彼女の想いで」は絵柄も美しく、脚本にも惹かれた。 エンドロールで“脚本・設定 今敏”を見て納得。 「最臭兵器」はブラック。主人公の無能ぶりには苛々させられるが、ラストへの伏線だと思うと感心。 「大砲の街」は大友克洋が監督している作品。私は蒸気で発達した街よりも、科学技術が発達した近未来の方が好きなので、あまり惹かれなかった。このように設定には好みが分かれるとは思うが、作り込んでいる作品なのは間違いない。 全体的に、ブラック風味のSF短編集なので『世にも奇妙な物語』などのブラックなファンタジーが好きな方にお勧め。 [DVD(邦画)] 7点(2011-01-27 17:47:25) |
216. オールド・ボーイ(2003)
よくできている映画だが、重い・・・。 映画を見て、落ち込んだのは久しぶりだった。 監禁中の主人公の苦しみ、解放されてからもまた、彼を襲う苦しみの数々・・・。 ラストに全てが明らかになったときには、やるせなさと人間の情念の深さを思い知らされた。 ラストに向けての怒濤の展開は見事の一言。 重く、暗い映画だが見終わった後まで引きずるほどの出来ということで、この点数。 [DVD(字幕)] 8点(2011-01-27 17:41:54) |
217. リバティーン
ジョニーデップの演技はやはり好きだ。 導入と、ラストはよかったが、それ以外は脚本として魅力的な部分は無かったかも。 映画にするほど、ドラマ性のある話では無いと思った。 他は劇中劇が皮肉たっぷりでおもしろかった。ヨーロッパ映画らしく、美術に凝っていて、セットや衣装がとても綺麗だった。 ジョニーデップの演技と美術セットの美しさでこの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2011-01-27 17:39:53) |
218. 老人Z
《ネタバレ》 91年に作られたというのが信じられない。 “老人”をテーマにしているのは、簡単に同情を買えてしまうのでずるいかもしれないが、それでもやはり泣かされた。 全体的に笑いありの娯楽作品として作っているのだが、根本には老人介護問題や、科学技術の発達の是非などのテーマ性があると感じた。 一見、軽そうな映画に見えるかもしれないが、奥深い映画。 「厚労省をなめるなよ!」が印象に残った。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-27 17:37:18) |
219. 千年女優
今敏監督らしい作品だと感じた。 女優のドキュメンタリーを撮影しているという設定で、ストーリーが進んでゆくのだが、その過去のシーンに、ドキュメンタリーを撮影をしている“現在の人物”も関わってくるので、どこまでが回想でどこからが現実なのかがわからない。 この作りは賛否両論だと思う。 細かいことを気にせずに、今敏ワールドに酔える方にはおすすめ。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-27 17:34:25) |
220. PERFECT BLUE
この作品は、個人的には今敏の最高傑作。 約10年も前に、ハイクオリティな作品を作ったのも凄いのだが、その映像が今でも見劣りしないのに驚き。 ストーリーの謎が謎をよぶ展開に引き込まれていき、一気に最後まで飽きることなく見られた。 悲しく、シリアスな話だが、決して暗くなることなく撮りきったのは見事。 [DVD(邦画)] 7点(2011-01-27 17:32:26) |