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201.  グレンとグレンダ 《ネタバレ》 
想像とは全然違った。構成がメチャクチャなせいでほとんどの時間がすっげーーー退屈。ヘタクソな『イレイザー・ヘッド』風の心的描写は困惑しながらもそこそこ楽しめたような気がする。無理やりそう思いこまないと1時間が無駄に…。『エド・ウッド』を見た人はエド・ウッド本人の凄まじさを体感するために観るべき。あーあ、「グレンとグレンダ」パートだけならまだマシだったのになあ。
[DVD(字幕)] 3点(2015-07-04 16:54:09)
202.  我輩はカモである 《ネタバレ》 
度肝を抜かれてしまいました。面白すぎる!この面白さをどう言葉で表現したらいいかわかりません。コメディ映画のベスト1に決定です。ちなみに2位は『キートンのセブンチャンス』、3位は『独裁者』。これらの作品を抑えての1位というのがわたしにとって最大の賛辞です。
[レーザーディスク(字幕)] 9点(2015-07-01 19:41:31)
203.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
すげえ面白い。こんなに面白いサスペンス映画初めて見た!前半は金を持って逃げる女の捕まるのではないか?という恐怖感と不気味な男の存在自体の恐ろしさで見事に引っ張り、前半だけでも映画として成立するレベルのクオリティだと思います。さらに有名なシャワーシーンもあり、後半の導入部として優れているだけでなく、見どころに溢れていて感心します。後半は私立探偵が活躍するのかと思いきやミスリードで不安を煽り、男の本性が明らかになるにつれ恐怖が増していくホラー・サスペンスとして完璧な流れを経て精神科医の種明かし。こちらもただの解説にとどまらない恐ろしさがあり、ラストショットがより恐ろしく感じられるようになっています。女が車内で想像していた被害者たちの声が演出上の伏線になっているのも凄いんですよね。完璧な映画じゃないか。俳優の演技も良いし、大満足です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-06-30 19:32:06)
204.  チャップリンの舟乗り生活
序盤だけが面白い、エッサネイ社時代の作品にありがちなコメディ。ごろつきを船に乗せるのを手伝ったのに自分も乗せられちゃうシーンはとっても愉快で印象に残るし、クレーンを使ったギャグも良かった。この作品はエドナなしのほうが良かったんじゃないかと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-29 08:58:43)
205.  チャップリンの掃除夫 《ネタバレ》 
『犬の生活』や『街の灯』の原点にあたる作品であることに間違いない。『失恋』とは異なる手法で悲しい余韻が残るコメディを作りたかったんだろう。前半のギャグは冴えていて、エドナのラブレターを自分宛てだと勘違いして期待して、実は別人宛てだと知った時の顔は素晴らしかった。笑えるし、悲しい。その後の妄想シーンにリアリティをもたらす本当い素晴らしい顔だ。残念なのはその妄想シーンがいまいち面白くなかったこと。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-29 08:56:35)
206.  チャップリンの女装
女装がよく似合いますね。キーストン社時代の女装は顔がアップにならないので似合っているかどうかいまいち分からなかったけど、この作品の女装はおっさん二人をメロメロにしても仕方がないレベルだということがわかる。その点では一見の価値あり。でもギャグはあんまり面白くない。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-29 08:52:50)
207.  いちご白書 《ネタバレ》 
他のアメリカン・ニューシネマ作品と比べるとずいぶん甘ちゃんだと思う。当時の観客を意識しているからか、彼らが学生運動にのめり込んでいるのかがはっきり描かれないという致命的な欠点があり、そのおかげで私には何がなんだかサッパリわからないまるで修学旅行か学校祭の準備中に撮影した映像を見せられているようで、ひどく居心地が悪い映画だ。見どころは食料雑貨店でのやり取りとクライマックスくらいで、あとのシーンは全部いらないよ。ついさっき主人公に殴りかかった体制派の男がなぜか革命側に転向していることが物語に生かされていないし、理由も明かされないし、ひょっとしたらスパイなのかもしれないけど触れられないから真相がわからない。なんだったんだろう…。ロードムービーなら意味のないシーンは許されるんだけど、こういう映画ではちょっとかんべんして欲しい。
[DVD(字幕)] 4点(2015-06-29 08:50:44)
208.  家路(2001) 《ネタバレ》 
歪だ。芝居の本番中にバックステージでうろうろする男たちを映したり、会話の声が聞こえてこなかったり、リハーサル中の演技は一切見せずに監督の顔だけを映したり。本来ならうろたえる主人公の姿を映したっていい。アンゲロプロス流のスペースオフを使ったスリリングな演出は好きだ。何が起きているのか観客に想像させる監督も好き。俳優人生の終わりを物語るミスの連続、「もう帰る」と言い家路につく主人公が名優だということに気がつかない歩行者たち。そしてラストの孫の怯えた表情が監督の死・老いへの価値観を見事に表現していると思った。観ている時はあんまりピンとこなかったけど、後でシーンを思い出しながら考えてみるとすごくおもしろい映画だったなぁ、と。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-29 08:44:02)
209.  チャップリンの改悟 《ネタバレ》 
盗みに入るまでは完璧だったんだけどなあ…。宗教さえ信じられない世界を皮肉った描写は痛快で、警察官はキーストンコップスを彷彿とさせるバカバカしさ。エドナが登場してからダラダラしちゃって、ギャグもいまいち冴えていないように思う。エドナがチャーリーを許した理由もいまいち伝わってこないし、なんだかなあ。終わり方はすごく良かったけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-29 08:37:43)
210.  チャップリンの午前一時 《ネタバレ》 
最高。この映画は音楽ですね。笑いは繰り返しが重要と言いますけど、同じことをやりすぎて退屈に感じ始めたところでトランス状態に入っちゃって、どんどん面白くなっていく。かっこいいリフを何度も聞くうちに脳みそにこびりついちゃった時のような感じかな。最後のベッドを使ったシーンは笑いっぱなしでした。ツボに入る人はとことんハマる映画だと思います。チャップリンのパントマイム芸をこれほど堪能できる映画はないのに、評価が低いのが残念です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-06-26 20:58:34)
211.  チャップリンの放浪者 《ネタバレ》 
笑いどころは少ないけど、『チャップリンの失恋』をさらに発展させ、後の『サーカス』に繋がる作品として高く評価したいです。チャーリーのバックグラウンドがはっきりと語られるのも初めてじゃないかな?全盛期に繋がる要素が多くて、見どころ十分。ジプシーへの差別的な表現は、まだチャーリーのキャラクター像がかっちりしていないことを示しています。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-26 20:56:16)
212.  チャップリンの消防夫 《ネタバレ》 
火事現場でのギャグは全く面白くない。キーストン社のつまらないスラップスティック映画みたいで、らしくないなぁと思いました。ただ、それ以外のシーンは良いんだなあ…。所内で上司相手に暴れまわるチャーリー面白かった。『チャップリンの役者』と構造は同じなんだけど、はるかに面白くなっていて、チャップリンの成長を感じました。地味なところではあるけど、馬車で現場に駆けつけるまでのギャグが一番好き。単純だけど。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-26 20:54:41)
213.  チャップリンの替玉 《ネタバレ》 
なんだチャーリーは出てこないのかと思ったら別人だった…。キーストン調のドタバタ劇で、エスカレーターを使ったギャグをやりたい一心で制作した映画なんだろうなということがよくわかります。エスカレーターを使うのに、エッサネイ社時代のロマンス要素はいらんよね。それにしても、オチ良かったなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-26 20:52:05)
214.  散り行く花 《ネタバレ》 
顔の映画だなあ。リリアン・ギッシュの怯えた表情、作り笑顔、中国人青年と出会って以降の安らかな表情、どれも芸術的で美しい。物語はまさに悲劇の典型的な例で、不幸に値しない人物が不幸のどん底に落ちるのを描いているだけ。特徴的なのはルーシーがどれほど不幸な少女なのか、中国人青年がどれだけ堕落してしまったのかをこれでもかというほどに描いているにもかかわらず、二人が共に過ごすのはほんの僅かな時間だけだということ。不幸な二人がわずかに共有した時間が中国人青年に銃を取らせた、このリアリティが素晴らしい。殺人に至るまでの動機に疑問点がない!それほど二人は互いの存在を受け入れたのだということの説明のために50分以上もかけて、ダラダラしない構成もまた良い。素晴らしい悲劇です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-22 08:00:24)
215.  マッドマックス2 《ネタバレ》 
ヒューマンガス、噛ませ犬だったね…。
[インターネット(字幕)] 7点(2015-06-21 21:40:24)
216.   《ネタバレ》 
腐敗を正す人物がヒーロー視されているように見えてそうじゃないのが独特です。彼は正義の為に動いているわけではなくて、仕事として腐敗の実態を暴いていくことになるので、彼がクビになっても悲壮感はありませんでした。インテリは殺された議員一派と予審判事だけで、極右団体の連中も腐敗した政府の人間もろくな教育を受けていなさそうなのが製作者の思想を反映していたんではなかろうか。勉強しよう。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-20 01:24:27)
217.  チャップリンのお仕事
素晴らしい!チャップリンに小道具を持たせたら右に出るものはいません。登場シーンも素晴らしいし、物語の舞台になる家に辿り着くまででも腹が痛くなるほど笑わされた。『アルコール先生ピアノの巻』では馬車とロバを使ったギャグを披露していましたけど、本作ではチャップリン自らがロバになってみせる。ここにチャップリンの労働に対する価値観があります。家の中でのドタバタ劇もかなりクオリティが高く、『パン屋』に匹敵する暴力性が笑いに結びついています。マック・セネットはチャップリンの暴力性を笑いに消化できなかった。二人の喜劇王の才能の差を見せつけられました。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-17 14:38:51)
218.  アルコール先生 海水浴の巻
キーストン社時代っぽい。筋書きなんてあったもんじゃないけど、浮き輪とアイスクリームのギャグで結構笑ったので点数はこのくらいで。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-17 14:07:05)
219.  チャップリンの失恋
ここにも後のチャップリンの要素が。一人寂しく画面の奥に去っていくチャップリン初登場です。メロドラマとしては男女の絡みが全然ないのでいまいちだけど、ドタバタ喜劇としてはやはり面白い。チャップリンは杖以外にも道具を使ったギャグが秀逸で、楽しませてくれます。ちょっと『パン屋』に似てるかな。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-17 13:54:48)
220.  チャップリンの駆け落ち
最初から見どころ満載。食事シーンは相変わらず楽しいし、カーチェイスも面白い。キートンのカーアクションと比べると物足りないけど、十分です。凄いスピードでバックしてるのに3バカを轢く時だけはゆっくりなのが当たり前なんだけど笑えます。観客の視線を意識した演出がいくつか見られたのが特徴でしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-17 13:33:28)(笑:1票)
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