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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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201.  よだかの片想い 《ネタバレ》 
人間ドラマ的に内容のありそーな題材なのですが、中盤はワリと長いコト結構オーソドックスにキラキラ恋愛映画やってるのですよね。ただ最後まで観るとその恋愛映画としては、正直あまり面白くないのです。男の方がどーにも魅力的に見えて来ないのと(外見は恰好好いですが)結局こーいう結末になってしまったのも2人にとってこの恋の「意味が違いすぎる」というそもそもの話でしかない様に見えるのでして。  ちょっとしっくり来なかったのが、いちばんのキモである松井玲奈さんの「痣」とゆーのが、その大半を占める恋愛映画の「邪魔にならない」という程度の属性にも見えてしまったコト、ですかね。ゆーて、元が松井玲奈さんレベルのルックスなら…とゆーコトにも見えますし、そもそも結局本人もソコまで気にしてなかった…とゆーコトにも(特に終盤は)見えてゆく様にも思われるのでして。んで、ラスト付近でパタパタパタっと人間ドラマの方が動き出してキレイにカタが付いてゆくのですが、全体を通しての印象は何にせよ「ライト」だな…という感じでしたかね(=好く言えば観易い、多少思い切って言ってしまえばも~少し「歯応え」が有っても好いかも…と)。  ただ、松井玲奈さんは超・魅力的でしたし、雰囲気も役柄にごく合ってましたし、演技もやっぱり中々どーして達者ですよね(最近は観るたびに何かビックリしてしまいます)。また、私は中島歩さんもやはり巧かったと思いましたし(別に全然キライな雰囲気じゃねーのです)終盤の藤井美菜さんも素晴らしく素敵だったと思いますね。観終わった感覚はかなり晴れやか・爽やかで素直に観て好かったと思いました(全然良作な方かと)。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-09-02 16:23:18)(良:1票)
202.  狂武蔵(2020) 《ネタバレ》 
宮本武蔵と吉岡一門の決闘を描いた70分一本勝負のワンカット殺陣シーンがウリ!という作品とのこと。しかし、その70分のシーンは九年前に撮られたケドも、何やらほったらかしになっていた…とは如何なる意味かってコトですね。結論から言うと、到底映画レベルとは言えない代物だった…というポンコツでしかありませんでした。。  ①ボクシングは1ラウンド3分ですが、それホド俊敏に動き回るワケではないとは言え、しっかり刀を構えて鋭く斬ったり受けたりを繰り出してゆくのを3分続けたら相当に消耗するものです(普通なら、精々5分程度が限界でしょう)。今作、激しく疲弊の色を見せつつもそれでも最初のシーンで15分強は頑張りましたかね(終盤は演技ではなく疲労困憊してましたが)。それ以降は、大体5分戦って一息入れるというのが続いていくのです。要は、70分ワンカットと言っても70分間戦い続けるワケでも何でもないですし(それは流石に無茶ですケドも)休憩のたびに水すら飲んでますし(運好く近くに水筒が隠してあるという武蔵の用意周到さ)。そもそも、ずっと武蔵を映し続けるワケですらなくて、モブキャラの小芝居のあいだ武蔵はどっかに消えてるということすらあります。正直、何のためのワンカットなのか意味が分かりません。  ②一対多の場合の多勢の戦術は「前後からの挟み撃ち」が基本でしょう。案の定、武蔵が常に壁を背にするとかそーいう工夫も施されないのに、前後から同時に攻撃(というか背後から攻撃)するシーンというのは皆無ですし、何なら武蔵・とその背後1Mから武蔵を撮るカメラとの「間」を敵が横切るシーンすら散見されます。彼らは一体何がしたいのでしょうか(⇒一足一刀の間合の概念というのは無いのでしょうか)。そもそも、吉岡一門は何故に数十人ずつに部隊を分けてそこら辺をうろついているのでしょうか(決闘なんだから一ヶ所にまとまってれば好いじゃないですか)。こーもずーっと同じコトを繰り返されると(コレも正直)段々ウンザリしてきます。  ③もう一つ、肝心の殺陣の出来が非常に微妙です。「斬る」というよりは刀でパシッと「殴る」に近いものが非常に多いですし、他に多いのが敵の体を刀に乗せて一拍置いて「引く」という動作で、キレイに「斬ってる」シーンというのは数えるホドしかありませんです。あと、今作の殺陣は細かい段取りをチャンと決めてやってるというものではなく即興なので、明らかに「間違えた」シーンというのも散見されます(どー考えても受けられないタイミングで複数同時に攻撃してしまったとか、んで受け切れずに武蔵が斬られたのが明白なシーンとか)。ワンカットと言ってもそーいうのを最初からやり直すホドのやる気は無かった…て程度の気合の入れ方・覚悟なのかな、と。  最初に書いたとおり、通常の映画レベルの殺陣アクションが70分続く…という作品では毛頭ありません。個人的にはこれは最早、坂口拓主演による「山の石松百人斬り」という感じかと思います。明らかに「斬られ」に走り込んでくる敵を続けざまに斬り倒してご満悦なシーンなんて、正にそんな感じでしたですね。。  ※冒頭、実家の近所の二岡神社がロケ地だったので1点足しておきます。別にあそこがロケ地の映画は他に幾らもありますケド。
[DVD(邦画)] 3点(2023-09-02 16:17:01)(良:1票)
203.  バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 《ネタバレ》 
『バイオハザード』って、ゲームは一切(自分では)やったコトないのですよね⇒怖過ぎて。ハタチ過ぎ位までは実はホラー映画自体も(怖いから)嫌いだったのですわ⇒『エイリアン』が怖過ぎて最後まで観れなかった。後に、プレイ動画は幾つか観ているのですが、だからそもそも私自身がゲーム版に思い入れもナニも無いので、正直言うと今作もあまり楽しめなかったです、し、そーいう人にとっては(話の内容自体も、あと見ドコロなんかも)諸々とちょっと説明不足で伝わり辛い作品…かとも思われました。調べると、ゲームの1と2のストーリーを合成してる&メインの登場人物も5人勢揃いさせてる、というコトなのですかね?ソコに関しては、ゆーて原作が25年前の作品だから、どだいゾンビものとしては(今となっては)かなりオーソドックス・シンプル(で多少「レトロ」)な内容だとも思うのですよ⇒だからその意味での工夫・アレンジかとは思うのですが、一方で前述の「伝わり辛さ」にも少なからず拍車を掛けちゃってたかな…とも。  ゲーム版(特に1?)のコンセプトを継承し、最近のゾンビ映画としては比較的「正統に」怖い+映像がダークで悍ましい、という点については、シンプルにその映像のクオリティが高かったし+まずまず怖さ自体も在ったと思うのです。が重ね重ね、お話は分り難いし・キョウビのA級ホラーとしては結局ワリと地味に終わってっちゃうし・テンポもあんまし好くないし…で作品全体としてもあまり評価は上げられませんかね(⇒この程度の出来で続編展開する気マンマンなのもサブい)。まあ、もう一点下げる気にもならない…という感じではありますケドも……
[インターネット(字幕)] 5点(2023-09-02 09:55:28)
204.  呪われた修道院 《ネタバレ》 
ナンスプロイテーションというジャンル自体は、70年代を通して流行して⇒で80年代に入って急速に衰退した…てコトだと思うので、ワリとそのジャンル終盤に於ける作品…というコトになるのかと思います。で、監督があの(節操の無い・恥知らずな・The 劣化コピー機&B級ホラー界の面汚し、な~んて)ブルーノ・マッティ a.k.a ヴィンセント・ドーン(他)なんで今作もやっぱ当時の流行りホラーのパッチワーク的なコトにも(また)なってもーてますね(+その上でのナンスプロイテーションだと)。大まかに言うと、舞台が修道院な『サスペリア』すね。殊に、ショックシーンの画ヅラに赤を多用してるトコなんかと、あといちおう全編通して謎・トリックが仕込まれていて⇒でソレが部分的にはやや不可解なトコロも、でしょーか(⇒コレは、イタリア製宜しくジャーロ風…と言っても好いヤツかも)。んで他方、ショック描写の部分的なトコロは例えばフルチだったりロメロだったり、あと話のキモ or トリックの部分は少し『オーメン』ぽかったりもします。まあ、全体としては別に全然面白くはない平凡な作品だとは思います(⇒ケド、確かに大いに時代相応+時代っぽさ・時代の風ってのを感じられる作品だ、とも)。  しかし乍ら一点、極めて意外で失望だったのが、今作て(こんな感じなのに)エロがほぼ入ってないのですよ。で、こちとらソレを多少は期待して観てるんで(⇒ナンスプロイテーションてそーいうヤツでしょ!)だから裏切られてとてもとても哀しいので更に一点引いておきます。やれやれ…
[ビデオ(字幕)] 2点(2023-08-31 13:52:31)
205.  Tommy/トミー 《ネタバレ》 
わー私コレ好きですわ~シンプルに音楽の感じがだいぶ好みっすね!形式としても、そもそも私オペラ好きなんで嫌いなワケが無い。恥ずかしながら「ザ・フー」をチャンと聞いたコトすら無かったのですが、クラシカルなロックでノリが好くて実に心地好かったですわ。ゲストのティナ・ターナーとかエルトン・ジョンも存在感ありましたし、終わり方も個人的には超・爽快でしたね。また観ます。  話の内容自体が結構ブッ飛んでるので、監督ラッセルの(コレも必然的に)ブッ飛んでる映像表現とも(何とか喧嘩せずに)ウマく調和してましたよね。その上で、役者としてはお母ちゃん役の女優さんがメチャ頑張ってたのではねーでしょーか。随所でかなりハッチャケてましたし、と言ってシリアスなシーンも手を抜かず、しかも歌も自前なのですね(フツーにチャンとプロ歌手だし、その方面のステージ経験も豊富な方とのコトで)。納得&脱帽。
[DVD(字幕)] 8点(2023-08-31 13:51:47)
206.  裁かるゝジャンヌ 《ネタバレ》 
うーん…私は一体、いま何を観たのか?とゆーのをスグには断言できなかった、とでも言いますか。。例えば、画面の総合的なクオリティとか、或いは(サイレントではありながらの)諸々の演技の出来だとか、そもそもソコら辺はもうオーパーツ!とかってレベルでメチャクチャ高度だったと思うのですよね。でもやはり、ソレらとて(100年前のサイレント映画のヤツだから)現時点の一般的な映画のモノとは大いに質感を異にしているとも思いますし、でも他方、どう見てもつくりもの・ごく抽象的な表現でもあるのに、むしろ意外なマデに真に迫って深く深く心を穿ってゆくとゆーか(⇒私自身は、キリスト教徒でもナンでもないのですケドね)正直に本当に何が画面に映ってるのかが段々と好く分からなくなってってしまいました…と。重ね重ね、私は今映画を観たのか・宗教音楽を聴いたのか(⇒まあ伴奏音楽は現代の後付けだと思いますが)・小説を読んだのか(⇒サイレントのモノクロだからか実に高尚で文芸的な空気も感じ取れたのですよね)・それとも何か、現実の歴史の一ページとゆーのを奇跡的にも垣間見る機会を得てしまったのか……この上無く独特でそして唯一無二とも言える映画鑑賞経験、なんてのをしてしまったという風にさえ感じてしまいました⇒今まで観たサイレント映画の中では、間違い無くイチバン強烈でしたすね(その意味でのこの評点で)。
[DVD(字幕)] 9点(2023-08-29 09:56:21)
207.  ソドムの市(1975) 《ネタバレ》 
直近、所謂「ナチスプロイテーション」に該当する作品を幾つか観てまして、でその参考として+必要に迫られて『愛の嵐』とコレを観直してみた…ってコトなのですね(実はバリバリに同時代モノなんでして)。んで、まずはやっぱりエログロのエロって(こないだも書きましたが)映画のコンセプトとしては陳腐化し易いねんなァ…とゆーコトでして、正直どーしたって「変態地獄」と「血の地獄」は(今観ると)ちょっとかなりショボいんですよね…と。加えてコレもそこいら中で言われてるよーに、一方で「糞尿地獄」だけは再現度が比較的高いから結果的に画的なバランスが極めて悪い、クソみたいな⇒否クソそのモノって映画になってしまってる…と(私も)思ってしまいますね。だからまた、コレだと確かに何か言いたいコトがあったとしても、チャンと伝わるかどーかについては甚だ怪しい…としか(私も)言い様がねーのです⇒多分、みんなソコに目が行かない。  とは言え、今作に関しては、そもそもナニか具体的な「言いたいコト」なんて無かった…とゆーのが最大の問題だとも(+久し振りに再見しても)思われますケドね。。パゾリーニ自身はやはり、他の作品を少~し観ただけでも超・コテコテの共産主義者=筋金入りのアナーキーなキャラなのだと思いますし(+それは映画人としての彼にだって確実に根付いて居る程度に深いモノでもあるでしょーし)⇒だから、この世界の・人間性の何もかもに「反逆する」かの様な今作にさえ、寧ろ「だからこそ」と言って好い様な彼なりの意義とゆーのはきっとあるので御座いましょう⇒尤もソレは私含む大半の一般人にとっては、ちょっと共感可能なモノではない…とゆーだけのコトだと。。でもしかし、観直すとまた流石のパゾリーニだけあって演技や台詞回し・或いは美術その他なんかも含めて(+エログロも時代的には)映画自体のクオリティは決して低くない(⇒かなり高い)とも思われてまして、ソコは逆にちょっと残念ですらありますかね。。  ※ナチスプロイテーションの諸作品については、ポルノの側面がごく強力なヤツばっかなのでこちらのサイトでは登録・レビューが不可なのです。悪しからず。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-29 09:51:04)
208.  スランバー・パーティー大虐殺 《ネタバレ》 
コーマン御大の製作!とのコトですが、そもそも彼が製作のスラッシャーって他にもあるのでしょーか?結局のトコロ「なんちゃら・マサクル」というごく典型的なヤツであるのも含めて、内容は完全に時代相応としか言い様が無いごくコテコテなるスラッシャーです⇒むしろ、根本的な設定的には更に以前の(スラッシャーの始祖の一つでもある)あの『暗闇にベルが鳴る』にクリソツな気もしてます、が私もなにぶん(ソッチも観たコトある…とは言え)昔のコト過ぎてよ~覚えとらんのでして……  でもまあとにかく、ごく古典的でプリミティブなスラッシャーだぜ!てコトなのでして(尺もごく短いし)、要は唯々「エロとゴアが在りゃあエエんやろ!」てなダケのヤツなのですよね⇒そもそも、コーマンってスラッシャーに関係なくそーいう映画人ですよね、とも。ただ、そのエロとゴアについては(個人的な結論としては)時代的にも微かに平均を上回るか…という感覚はありましたすね(特に前半のエロは明るく爽やかで好し)。しかし、ゴアについてはそれでも一長一短あり…とゆーか、やってるコト自体は結構エグいし+終盤はかなり派手にブッ殺しまくってて人数的には比較的ゴージャス、だったかとも思うのですケド、他方、血ミドロ具合や特撮・特殊メイクアップなんかはワリと低レベル(=ほぼほぼ肝心なブツを見せずに誤魔化す系統)だとも思いましたし、あとアクションとゆーか格闘シーンがまたごく低レベルなのですよね…(=コッチもカメラワークで何とか誤魔化してるダケ、とゆーか…)  結論、それほど特筆すべき見ドコロが在るとかって作品でもねーかな~とは思うのですケド、それでも一点⇒肝心の犯人役のサイコのサイコ度合い(+実際の演技)に関してはまあまあだと思えたコトも踏まえまして、いったんこの位の評価としておきます(今だ、暇潰しにはなるかと)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-08-24 00:41:47)
209.  不良姐御伝 猪の鹿お蝶 《ネタバレ》 
このちょっと以前からの東映任侠ものの系譜を継ぐ作品…なのは間違いないのですが、主演・池玲子さんというコトもあって、もう一つこの頃の「東映ポルノ(その他)」の要素をも高度に孕むエロティック・アクション(任侠もの)といった感じですかね。その意味では、最大の見どころは完全に冒頭のアクション=玲子さんが風呂場で襲われるシーンに尽きますね。腰巻きくらいは付けてくるのかと思ったら、マジで全裸で猿の如くに暴れ回りますからね!んでもって正に血は湧くわ(諸々の)肉は踊り跳ねるわ、腕は落っこちるわ雪は降ってるわ⇒その雪の白のみならず玲子さんの白い肌にも血飛沫が紅い花を咲かせるわ、ココにはモ~度胆を抜かれてしまいましたです。タランティーノの脳裏にも焼き付いて離れなかった…としても、然も在りなん…としか言えません。  上記のシーンが在る時点で、正直高評価からは既に外し難いのですが、それでもちょっとそっから先がだいぶんアバウトな映画であるのも確かなのですよね(やや悩ましい)。池玲子さん=猪の鹿お蝶は父の仇として名和宏・河津清三郎(+ほかシークレット一名)を狙っていて、で愛国青年ヤクザみたいなイケメンが同じ様なコトを考えてて、んでクリスチーナ・リンドバーグが(イギリスのスパイだけど)その愛国青年と恋仲で…みたいにそもそもワリと入り組んだ話だと思いますし、んでまたクリスチーナちゃん自体がドエラい大根だったりもして…(まあ、日本語にせよ英語にせよその方の演技に単に馴れてないってコトかも知れませんが…)あとはシンプルに、全体としてもかなりポルノの方面に注力してる作品なので、尚更にそのややこしい筋を描く方に力が回らなかった…というコトにも思えますかね。  ただ、いちばん根っこのトコロではまたシンプルな話でもあるので、ラスト付近はサッパリと分り易く観れますし+そのオーラスのカチコミ場面とて中々リキが入っていて好かったと思いました。あと、エロ&アクションな娯楽作にも関わらず音楽や画づくり(画のモチーフに何を使うか)の方面に関してはだいぶ凝ってるな…とゆーかなんかアート系ぽい雰囲気すらも在って個人的にはソコもかなり面白かったすね。もう一点、エロスという意味では、池玲子さんとて若くてピチピチのグラマラス+クリスチーナちゃんは超美人(+コッチもごくグラマー)なのですがもう一人、絵に描いた様な豊満熟女!という三原葉子さんが、演技的な意味での「色っぽさ」の表現の面で若い二人より一枚上手だったかな(いいアクセントだったかな)とも思われました⇒これは、多分に私自身の「趣味」というコトかも知れませんケドも。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-08-15 11:35:15)
210.  キングダム 運命の炎 《ネタバレ》 
確か2と同時撮りだったのですかね?なので、質感自体はかなり前作と近かったと思いますし、内容もまま似てるとゆーか前半が嬴政の過去エピソード+後半は2と同じよーな大合戦、という感じですかね。どちらかとゆーと個人的には2よりもバランスは好かったかな…と(⇒前半がまあまあ面白く観れたので)。でも、後半の合戦部分は逆に2の方が好かったかな~とも(⇒100人の飛信隊がメインなので途中がチョイ地味かな…)。あと、いよいよ更に更に人間離れしたヤツが出始めるので、全体的にもより一層「漫画チック」な質感の方に近付いて来た様にも思われましたね(⇒そのコト自体は、コレも個人的には「やり過ぎると冷めちゃう」という感じではありますね)。ちょっと悩みに悩みつつ、前作の評価との整合性を鑑みるとこの点数くらいかな、と。もう一つダケ気になってるのは、このシリーズって何作までつくる積りなのでしょーかね?(⇒別にあと5,6作品くらいはフツーに付き合う気で居ますケドも…)
[映画館(邦画)] 6点(2023-08-15 01:49:48)
211.  0課の女 赤い手錠 《ネタバレ》 
こちらも多分に東映ポルノ(その他)の流れを受け継いだエロティック・アクション作品と言えますかね。ただ、エロ方面はやや控えめ…とゆーか、基本レイプシーンオンリーなので(少なくとも)万人向けという感じではありません。とゆーか、アクションの方とて単なるクライム系と言うよりは確実にスプラッタ系の方になっちゃってまして、時代を考えてもコッチのレベルの方がごく高度だったかも…と思います。更にそもそも、アメリカン・ニューシネマだのマカロニ・ウエスタンだの…てこの頃の諸作品と比べても、お話+キャラの中身自体がシンプルに相当にドギツい…という作品でもありましたかね⇒マジでド腐れ外道しか(ほぼ)出て来ない…  まァでも、時代的にも役者さん達が本質的にそーいうメンタリティを(実際に多少なり)持ち合わせてるんだろーな…とゆーか、見るからにヤバそうな雰囲気が立派に醸し出されててまずソコは大成功してたな~とは思いますよね(杉本美樹さんをはじめ郷鍈治・遠藤征慈、あと室田日出男と丹波哲郎も含めて)。中盤ややダルめなコト+コレも中盤は主役の杉本さんがイマイチ存在感が無い…辺りは多少減点要素になるとも思うのですが、丹波哲郎が吹っ切れた後からの破滅的な大騒ぎ⇒悪党が全員滅んで終わるラスト…まではかなりテンポ好く・面白く・カタルシスまで感じつつ観終われましたので、コレも高めに寄せてこの評価と致します。重ねて、ちょっとエグい作品ではありますが、今なお暇潰しには持って来いかと。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-08-14 23:28:35)
212.  群盗荒野を裂く 《ネタバレ》 
第一には、ごく初期のマカロニ・ウエスタンの一作…かと思うのですが、しかし既に中々に過激!とゆーのが、主役の「群盗」とかいう連中がのっけからトンデモなく極悪・残虐非道なのですね(も~『ワイルドバンチ』が尻尾巻いて逃げ出す…みたいな勢いで)。メキシコ革命が舞台の作品なのですケド、調べるとそもそもメキシコ革命自体が(日本でゆーたら)戦国時代のお話?みたいなハチャメチャな代物にも確かに見えるので、今作が部分的に(コレも日本でゆーたら)『羅生門』みたいな高度に荒んだ空気感に包まれているのは(時代は全然違うんだケド)ある意味当然のコトなのかも知れません。同時に、中盤~終盤にかけてややテンションが下がってゆく辺りには、またごく高度にアメリカン・ニューシネマ的なナニかをも感じ取れたのですが、ところがどーしてオーラスは全っ然暢気にヒャッハー!な終わり方をしていったりもするのですよ。やっぱ、ちょっと面喰らってしまいましたよね⇒メキシコ?イタリア?ラテン系?…恐るべし…と言いましょーか。。  要するに、ちょっと危うい表現かとは思いますが、ラテン系が共産主義なんぞに染まっちゃうと⇒こーいう支離滅裂な有様が出来上がる…てコトかな~と。とにかく今作、最後まで観ると、根本的にこのジャン・マリア・ヴォロンテの支離滅裂なキャラってのはマジで相当に映画表現的にもユニークな(ちょっと到底真似できない=てか真似なんかしたくもない…と言う様な)トンデモ野郎だったと思うのですね。でも、ソレでも尚このキャラにはまた、実に強力な説得力もが在るな…と思われたのも確実なのです。だから、またこのかなり意味不明ぎみなオーラスにおいても、私自身は実に爽やかに大爆笑してしまったのですよ。流石ヴォロンテ…その懐の深さ、恐るべし…と言いましょーか。。  ただし、単純に映画としては、前述どおりヴォロンテはヴォロンテでごく完成度高いと思うのですケド、他のキャラ…は実はそーでもなかったか?つーのがまた正直なトコロでもあるのです。第二主役的なルー・カステルは、途中まではともかくオーラスは単に油断が高じているダケにも見えてしまってるのがチョイとイケてないと思いましたし、クラウス・キンスキーはイマイチ存在感自体が在りませんですし、個人的にはもう一人アデリータもシンプルに途中退場してしまうダケなのはやっぱ勿体無かったかな…と思います。その辺も含めて、一点下げてのこの評価としてます。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-08-12 09:41:33)
213.  デモンズ 《ネタバレ》 
正にそーいう時代の直中…とゆーか、まずは高度に『死霊のはらわた』ぽいですし、当然ロメロ三部作みも強いですし、で更に(当然の如く)『サスペリア』感も在ったりして、あくまで個人的にはその時点でかなりポイント自体は高くなりますよね。しかし、今作に出てくる「デモンズ」とやらは、極めてゾンビ(ロメロ・ゾンビ)に酷似した設定ながらも本来的には明確なる別物だと思うのです。でも、今作って結局、そーいう連中を擁しての「お話の中身」の方が寧ろより高度にゾンビっぽい…という意味でのゾンビ映画でもあるのですケド(⇒いわゆる閉鎖施設でのアウトブレイク系)、でもまた一方で根本的なホラーとしての質感・雰囲気自体は結構高度な「不条理系」なのですよね(⇒物理法則が通用しない系統)。だから結果として、そーいうフワっとした空気感の中で(前述どおり)中盤にはいつものゾンビ・サバイバルがおっ始まるのが、個人的にはどーにもチグハグに感じられてシンプルに面白く観れなかったのですね(⇒完全なる「無駄な足掻き」に見えてしまって。。)  しかしながら決して、全く見ドコロの無い映画…とゆーのではないと思ってまして、まずは特殊メイクや、あるいは優れた色彩感覚(⇒流石のアルジェントorイタリアンホラーの一流と言うべきモノ)等々、ルックス的な部分には十分に面白みの在る作品だとも思うのですよね。でも重ね重ね・結局のトコロ、最初と最後のハイテンションなショックシーンしか(ほぼほぼ)面白くない…と。あと、個人的には終わり方もちょっと酷すぎるかな…と思いました。最終の結論、暇潰しには今でも使えるかも知れませんが、それ以上にはまァ成らないかな…と。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-12 09:37:30)
214.  ヴァチカンのエクソシスト 《ネタバレ》 
ホラー的な中身としては超・典型的な悪魔祓い系ですが、出来自体は相当に好い方だと思います。やはり、ストーリーがオーソドックスでも細かいトコロをチャンとつくり込みさえすれば⇒逆に十分に観れるモノには仕上がる…ってコトを再認識できますね(+昨今でも映像技術自体は日進月歩で向上してるのですから)。とは言え、中で今作は娯楽映画の方にごく寄りまくった方のホラーなのでして、最後まで観ても怖い!と言うよりは(高度に)ワクワク楽しい!という方のヤツだとは思いますかね(⇒やや若年層向け…な感じかと)。  しかしその「娯楽的」という意味でも、序盤から比較的かなり驚ろ驚しく派手めだな~思ってたのが⇒終盤は更にデーハーで最早ファンタジック・アクション!みたいな感じになるのも、肝心な主役のラッセル・クロウの役づくりの高いコトも、あとロケ地の修道院がかなりイイ雰囲気なコトとて、んで無駄に長尺にせずテンポ重視でコンパクトに仕上げちゃったコトなんか、も含めて、最終的な完成度ってのはやっぱ高かったな…と思いますね(重ね重ね、娯楽ホラー映画としては)。でもいったん、評価としてはこの位にしておこうと思うのですが(⇒手堅いケド、目新しさみたいなモノは少なかったので)たぶん次回作があるのかと思うのでソッチの方に期待して貯金しておきます。
[映画館(字幕)] 6点(2023-08-12 09:21:09)
215.  百花 《ネタバレ》 
原作未読ですが、ソレでもたぶんかなり「削ぎ落されてる」という感じを受けてまして、内容自体はかなりシンプルな作品だ…という感想になっているトコロですね。結果的に、そのごくシンプルな「親子観」と、その作中での帰結、といった辺りに(コレもシンプルに)納得・共感が出来たという個人的な事情からのこの評価となっては居るのですが、ソレでも、その内容そのモノ以外の部分…とゆーのも、まずまずのクオリティで揃っていたのではねーかなと思ってますね。コレも個人的なコトかも知れませんが、特に原田美枝子さんの過去のパートの諸々=80~90年代の日本の街や一般家庭の情景、だとか、或いは現代のパートでも古びた・でも小綺麗にしている団地の一室の空間とか、あとはごく田舎の花火大会の様子だとか、そーいう色々のノスタルジィに『トロイメライ』が混り合ってくるこの感じには、正直ワタシちょっと「弱い」のかと。  そしてもう一つは何と言っても原田美枝子さんの演技の仕事ですね。重ねて、ごく繊細・曖昧な内容(ともすれば「薄い」と言えるかも知れない)を擁する作品ですが、だからこそ逆に、彼女のこの奥行きのある演技はむしろ効果的だったのではねーかと思いました。個人的に、この人の映画は今後も観る、と決めている方ではありますが、今回もそーして正解だったと思いますね。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-08-12 09:11:16)
216.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
実際に前半半分に関しては殆どホラー的な描写が無いコトも含めて(後半~最終盤はそこそこ派手なアクションホラーになってはゆくものの)全体としては極めてSF的な雰囲気の強いホラー作品だ、とは思うのですよね。その意味では、内容は先の『チャイルド・プレイ』最新作なんかにもかなり似通っているとも思うのですが、ソレでもコッチはまたやっぱ「時流」に乗り捲ったとゆーか、2022末からのChatGPTの隆盛+その技術的なキモである高度な学習機能、なんかにも物語上のキー要素もろもろがズバリと重なってくるが故に、多くの人々が何とな~くそーいうモノに対してそこはかとない不安・恐怖を抱いているコトも含めて、ホラーとしてもSFとしてもごく非常にタイムリーな質感を面白く感じて観てゆけた…という作品だとは思うのです(少なくとも、今今にコレを観たのであれば)。  ただ、個人的には、そのメインディッシュたるSF部分に関しては若干ながら「雑だよな…」と思ってしまったトコロもありまして、ソレは例えば主人公が(大した苦労も工夫も無いのに)ごく唐突にこ~んな突出してハイスペックなAIロボットを完成させてしまって、しかしあろうことか(実世界ではコレだけ皆で「AIの倫理」についても議論に議論を重ねている…という状況にも関わらず)恐らくシンプルにチューンナップが好い加減なロボットを子供に預けた所為で(案の定)悲惨な結果を招く…という、この月並みなプロットにすらも説得力とか納得感がちょっと不足しちゃってると思うのですよね⇒正直、あの主人公ってこんなんつくれるタマのエンジニアじゃねーだろ!と思っちゃうのですよ。どだい、軍事用AIってならともかく子供のオモチャをつくろうとしてて⇒でナンでこんなコトになんねんな!と(アホかと)。コレも正直こんなんならまだ「ブードゥーの秘術」とか「偶然の落雷の所為」とか言われた方が(筋書きとしては)しっくり来る…てなモンなのですよね。あと一つ、コレもごくシンプルにこの主人公って、姪っ子への態度ダケを見てても人として全く共感できないのですよ(頭も好くて美人で金持ちなのかも知れませんケド、ちょっと関わり合いにはなりたくない…というレベルで)。  とは言いつつ、まずはその主人公のキャラといった部分についてはある種の「伏線回収」がラストで為されていたとも思いますし、ホラーとしては比較的マイルドな質感ながら映像の出来なんかも結構気合が入ってたと思うのですよね(⇒そもそも、ホラー的主役のミーガンちゃんは、アレってCGなのか実写なのか中々好く出来た質感の映像でしたよね)。加えてやはり、とにかく時流に乗った話であるが故にホラーとしてもSFとしてもかなり「奥行きの在る」物語になっていたのもまた確かだと思うのです(重ね重ね、今現在にコレを観たならば)。結論、ココは観終わった時点の満足感に素直に従うコトにして、いったんこの評価としておきます(オススメできますね)。
[映画館(字幕)] 7点(2023-08-12 09:08:46)(良:1票)
217.  青春神話 《ネタバレ》 
台湾の青春映画で、内容は時代的にも・主人公の年齢(=ハタチ前)的にも・また原題+英題的にも、オーソドックスに若さ故の「反逆・暴走」といったモノを描くタイプの作品に思われた。つまり、内容はワリと普遍的な方のヤツだ…とは言っても、この頃の台湾を舞台にしたごくエスニックな「やるせない状況」の不快指数の高さとゆーのは、中々に相当なモノであったのですね(⇒だからこそ、逆に共感も高度に可能だとゆーか)。観てるダケでもゾワゾワと身の毛もよだつ様な籠った熱気や湿気+実に薄汚い諸々なんかも、画ヅラの出来としても生々しいし、やっぱエスニックだし…てのもあって確かにユニークなモノにも感じられるし、シンプルにかなり興味深い映画だったかな~と思いますね。  少しダケ、そーいう心地好くないシーンが極めて淡々と延々と続いてゆく…ので、多少は「外す」シーンがあっても好かったかな…とは思いましたかね。なので、評価は多少は迷ったのですが、同時に観た監督の次作との兼ね合いもあって、この評価としています。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-08-12 09:03:31)
218.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
時を経て最近は、この~「ドラマになってないサスペンス」とゆーのが(何なら)全映画ジャンルの中でもイチバン苦手!なモノになってしまってまして、唯々「事件=人が殺される」為ダケに状況が設定されて登場人物(=被害者&加害者)が出て来て、で殺されて解決して終わる…みたいなヤツが観てても全く面白く感じられないのですね⇒ガキの時分には大好きだったのですケドも。まあ、ゆーてフィクションなんて全部そう…だとも言えるでしょーケド、ソレでも(もはや)どーにも詰まんないんだからしょーが無いジャン!とは言っておきたく。。  で、今作はその意味でゆーと、建付けとしては完璧に「ドラマになってるサスペンス」てか「ドラマ主体のサスペンス」の方ではあるのですよね。がしかし、結論的には逆に「サスペンスとしては(犯人も意外だし)面白かったケドも⇒ドラマとしては…」という感じなのでして、つーかやっぱちょっと納得いかん…!てな感じだと言いますか。ソレでも、ジミーが法の裁きを受けなかったコト自体は、多少は無理矢理にではありますが納得できないコトもねーのですよ⇒残されたセレステと息子の為でもあるのでしょーし、結果的に余りにも理不尽に殺されたケイティのコトも含めての(旧友としての)ショーンの判断でもあるのでしょう、と。  しかし、だとしても、私にはシンプルにデイヴが(また)余りにも救われな過ぎる…とゆーのがモ~辛抱ならなかったのです。そもそも、大前提となる25年前の事件つーのだって、根本的にはコレはほぼデイヴの災難=ほぼデイヴのみに関わるドラマとしてのキモだと思うのですよね。だから、ソレを前提としてる作品としての「大枠」とゆーのを考慮しても、今作は(ドラマとしては)まずは唯デイヴのモノであるべきで、なのにソレがこう終わってしまうのは(ドラマとしてはまた同様に)流石にちょっとお粗末だな…とゆーのが私の支配的な見方ではあるのですね(⇒何なら、本来どーでも好い筈のジミーとショーンのドラマで誤魔化したな貴様ら…とすら思えてしまう)。重ねて、サスペンスとしてはかなり(⇒個人的にも久し振りに存外に)面白かったな…とも思ったのですが、でも正直ムムムム…てな感じでしたすね。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-12 09:00:39)
219.  ベティ・ブルー/インテグラル<完全版> 《ネタバレ》 
個人的に近年、ロマンポルノをはじめとした古今東西の「ポルノ的」映画作品とゆーのにワリと(否、相当に)慣れ親しんでいる身であるのですが、そーすると今作ってそのジャンルにおいてはかなり高度に「よくあるヤツ」だとゆーか、セックスシーンを効果的に用いて描く映画としては内容的にも質感的にも実に普遍的な作品だ…と思うのですね。最も肝心なるこの二人ってのも率直に、破れかぶれとゆーか無軌道とゆーかもっと端的には「愚か」とゆーか(=理性的な意味での「箍が飛んでる」)、まずは実に直情的で無思考で「本能的」な人間に描かれていると思うのです。そしてそーいった二人をま~た実にごく取り繕わない(=雑然とした小汚い)リアリティしか無い世界の中に放り込んで描くコトに依って、むしろその(彼らの人生の or 映画が描くべきトコロの)「目的」、つまりその愛こそが唯、世界で一つだけの「真実」に見えてくる…とでも言いますかね。その意味では、前述どおりこーいう映画をかなり観てきた私からしても、コレほど迄にその諸々が「映り込む」のを最初から全然気にしていない映画も珍しい…と思うと同時に、だからこそコレは完全版で観なければ=コレにボカシなんか入れた日にゃあ全く以て観る価値が四分五裂してまうな…とも思うのですね(⇒そしたらも~ナニ一つ「真実」ではなくなる、と)。実に(根っこのトコロで)ポルノ的で、そしてソレが120%成功している映画だな…と思わされてしまいましたよね。  ただソレで居て今作はまた同時に、実に文学的でハイソなクオリティをも兼備している…とも思わざるには居られないのですよね(コレはもう、フランス映画だから…とだけ言っておけば足りるモノなのか、或いは「愛」を描くコトこそが最も本質的に文学的なのだ…とでも言い加えた方が好いのか)。ベアトリス・ダルというお方は、後の作品の印象からすると(若い頃は)こんなに可憐だったんだ…とも(やはり)思ってしまったのですが、ルックス的にはこの頃からも少し口元がだらしないとゆーか、ただソレは(好意的に捉えれば)野性味とゆーかまたその描くべき「人間臭さ」の凝り固まった部分にも見えてくるとゆーか、そーいった諸々の「二面性」を含めてとにかくルックス的にもキャラ的にも超・ハマり役だったと思うのですね(重ねて、後に発覚した様に、彼女が実在人物としてもごく「飛んでるヒト」だったとゆーコトも踏まえて)。ジャン=ユーグの出来も相当に出色だったと思いますが、コレは正直「彼女の映画」だ…と言った方が好い様な気もしてますね。
[DVD(字幕)] 9点(2023-08-11 23:42:35)
220.  ミンナのウタ 《ネタバレ》 
毎度のコト、全く事前情報を入れて行かなかったのですが、要はアイドル女優さんでホラー撮ったろう!の男性グループ版!なのですよね。個人的にはまず、男女を問わずそーいうのは一定の需要が有る=喜ぶ人が居るからやってるコトだと思うので、少なくとも「意味」はチャンと在るのだろーからその時点では何も思うコトはありません(あくまでその意味が私には伝わり切らないかも知れない…というダケで)。  で、肝心の内容はとゆーとコレがクラシック・Jホラー・ダイジェストとでもゆーか、誰でもちょっと観ればスグに分かる様な『リング』『呪怨』『着信アリ』なんかのごった煮…的なヤツなのですね(当然、賞味期限的にはかなり微妙…)しかし、中盤~ラス前にかけてはその培ったノウハウを全開にしてるとゆーか、確かに観たコトある描写ではあれどショックシーンがそこそこ怖くなくもない…みたいな感じでまあまあ盛り上がったりもするのです。布団の中とかシャワー中とか、あと少し走ってきて死角に入って⇒でお化けと入れ替わる、とか、古典的ではありますが(だから)いつやっても怖いモンは怖いので。加えて、肝心の男のコ達ってのも(全く経験が無いとかってナメたコトでもないよーで)それなりに演技が観れなくもないかな…とも思いましたですね。個人的な結論としては、この手のとしては寧ろごく出来の好い方かも…と思いましたかね。  ただし、痛恨なる一点が…ラストとゆーかホラー的なクライマックスであるあの家でのシーンは、ココだけはちょっとあまりにも支離滅裂・訳ワカメでしたすね。。基本、全編通してオマージュという名の丸パクリではあるのですが、だとしてもせめてラストぐらいはもう少しアイデアを出せなかったのかね?と流石に少しガッカリしてしまいました。最終結論、かなり悩みに悩んだ末に、低めに寄せたこの評価としておきます。無念…
[映画館(邦画)] 4点(2023-08-11 18:06:35)
040.24%
1120.73%
2191.15%
3915.52%
420612.50%
528717.42%
638323.24%
733020.02%
823914.50%
9704.25%
1070.42%

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