2181. ハートブルー
《ネタバレ》 とても面白かった。僕は好きです。こういうの。わかりやすいし。テンポも良い。いったんはいりこんでしまうと、あとはラストまでずっと楽しめると思います。結末が気になる映画はそれだけで面白いと思います。 ただ、「ボーディーとユタの間に友情はないな。」というのが僕の感想です。ユタは犯人だと思った瞬間、捕まえることを最優先に考えています。ボーディは、ユタの彼女を人質にとり、その挙句強制的にユタに強盗をさせ、自分たちのスケープゴートにしています。つまり、使い捨てにしているだけです。わずかでも友情が芽生えていれば、さすがにこの行動は説明がつきません。だから、ユタとボーディーがそれぞれの素性に気づいた時点で、二人の友情は終わったのだと思います。 最後にユタがボーディーの手錠を外しちゃいますが、友情というより、もうボーディが死ぬ気だとわかったから外したのだと思いました。で、バッヂを捨てたのも、単に自分は警官に向いてないと思ったからではないでしょうか。 ただこれは僕の個人的な感想です。この映画は、要所要所で断片的な情報しかくれません。だから見る人が好きに解釈して楽しむ映画だと思います。その解釈の仕方で、この映画は賛否両論に分かれそうだと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-24 01:17:30) |
2182. ペイルライダー
《ネタバレ》 どう考えても危険なのに、スパイダーが金塊もってラフッドを挑発。子供たちはそれを知っていて父親を止めもしない。その結果保安官たちに撃たれて、悲しまれても・・・。 どう考えても危険なのに、メイガンは一人で馬に乗って、ラフッドの息子たちのいるところへ。「ただ散歩しにきただけ。」いやいや、のんきすぎる。 その結果襲われて、悲しまれても。 前半は一方的にラフッドたちからからんでいたので、そこで牧師様が成敗したのは胸がすっとしたのですが、後半は牧師様が味方についたことで調子にのったスパイダーやメイガンがラフッドたちにちょっかいかけたようにしか見えませんでした。それで牧師様が成敗ってちょっと違う気が・・・。 犠牲者もラフッドたちばかり。 立ち退き料1000ドルをふいにしたのもどうなんですかねー。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-21 11:20:58)(良:1票) |
2183. 運命の逆転
法廷ものやミステリーは面白いです。少しずつ謎が明らかになっていく感じが良いですね。映画を見ながら一緒に推理することが好きな人には楽しめると思います。映画の最後まで実話ということを知りませんでした。だからすべての真相が明らかになるわけではありませんが、それをふまえても面白いと思います。もし、すべての真相が明らかになったら、すべての真実がわかったバージョンの映画も作ってほしいです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-20 11:15:55) |
2184. ブロードウェイと銃弾
《ネタバレ》 面白かった。「ラ○オの時○」を思い出しました。まったく予備知識なしで見たのですが、チーチがこんなに深く関わってくるとは思いもしませんでした。忠実に仕事をこなすチーチが次第に芝居にのめり込んでいく様子がとても良かったです。チーチとディヴィッドのやりとりも好きです。 ただ、映画にはまりこむほどではありませんでした。面白かったのですが、ずっと観客として舞台劇を見ている感じです。感情移入できる映画が好きな人には、もしかすると期待以上の映画ではないかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-19 00:41:41) |
2185. 蜘蛛女(1993)
《ネタバレ》 それほどジャックがだめ男に見えませんでした。むしろ、ずっと窮地に立たされている中で、結構頑張っていた気がします。確かに浮気はだめですが、それ以外はおおむね良かったのでは。最後まで奥さんを愛していたし。浮気相手のシェリーが帰ろうとするのも黙って見送ったし。マフィアにはっきりと「無関係の人間には手を出すな」と言ったし。マフィアのボスに人殺しを依頼されてもはっきりと断ったし。結局脅しに屈してモナの命を狙うことにはなりましたが、それは人間に自己防衛本能がある以上仕方がないです。何より、いよいよ窮地に立たされたとき、まずまっさきにナタリーの身を案じ、お金をすべて預けて、5月1日と12月1日に会う約束をして逃がしたのがとても良かった。そして、あのマフィアグループでさえ殺せなかった蜘蛛女を殺すことに成功しました。 本当のだめ男にはこんなことできません。 [DVD(吹替)] 6点(2011-09-18 14:10:36) |
2186. 追いつめられて(1987)
《ネタバレ》 最近見たサスペンスの中では一番緊張感がありました。 ラストのオチは確かに強引ですね。読めなかったというより、そのオチはつじつまが合っているのでしょうか。スーザンの事故は想定外のはずなのに、まるで作戦の一部みたいに見えてしまいました。 ただ、一見無駄に長すぎるような前半40分は、あって良かったと思います。この40分で、かなりトム・ファレルとスーザンとデビッド・ブライスに感情移入できました。このタイプのサスペンスは、一人称で見ることができるか、三人称で見てしまうかで、面白さの質は全然違ってくると思います。僕は前半40分の下ごしらえがしっかりできていたので、すっかりトムファレルの視点で映画を見ることになりました。おかげさまで超ハラハラしました。ボート貸しだけでなく、ボーイまでたたみかけて出てきてくれたおかげで、緊張しっぱなしでした。本当に面白かった。 [DVD(字幕)] 9点(2011-09-17 23:31:09) |
2187. パッセンジャー57
《ネタバレ》 普通に面白かった。特に、前半が好きです。トイレに入っている間にテロリストが機をジャック。電話をつないだ状態にしたまま、おびえたふりでなきわめいて、状況を電話越しに伝えるシーンなんか最高に好き。 ただ、前半かなりいろいろよく考えられていて面白かったわりに、後半はなんとなく強引な展開が目立ちました。丁寧にストーリー考えるのが面倒になったのでしょうか。特に、遊園地でのアクションだけは、本当にテロリストが何したかったのかわけがわかりません。カッターより、まず逃げましょう。とても天才肌でクールなテロリストが取る行動とは思えません。正直遊園地のシーンだけは若干冷めました。 [DVD(吹替)] 6点(2011-09-16 23:31:53)(良:1票) |
2188. わが心のボルチモア
《ネタバレ》 フォレストガンプのような伝記ものかと思い借りました。はい、伝記ものでした。ですが実話ではないんですよね? 淡々とした映画は苦手なのですが、この映画はなぜか目が離せません。なぜなら、店を大きくしてゆこうとする二人の仕事が成功するかどうか気になるからです。 そして、ひとつひとつのエピソードに、趣とリアリティがあるからです。 家族会議も良かったです。 きわめつけは、定期的にはさみこんでくるプチサスペンス。 刺される父。飛んでくる蜂。脱線する都電。生きていた弟。火遊び1・・・からのまさかの火遊び2。火遊び2はまじヤバイです。 この映画って、一見淡々としているように見せかけて、全然淡々としていません。不思議な映画でした。面白かったのですが、結局その後マイケルの父はCMの仕事?で成功したのか、わかりません。親戚とも結局不仲なままで終わってしまいました。 別に良いのですが、なんとなくしっくりこない終わり方だったので、5点にします。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-15 01:01:56)(良:1票) |
2189. シー・オブ・ラブ
《ネタバレ》 仕事で目が疲れていたので、久しぶりに吹き替えで映画を見ました。吹き替えで映画って、良いですね。映画に入りこみやすい気がします。ただ、アルパチーノの吹き替えだけが終始違和感を感じました。好みの問題でしょうか。 古い映画ではありますが、思っていた以上にハラハラドキドキしました。音楽も緊張感煽ってくれて良い感じです。 ヘレンに思いを寄せるフランクではありますが、どうしても職業柄、少しでも疑わしいところがあれば犯人扱いしてしまう。そして違って「ごめんなさい。」でもまた疑ってしまう。その繰り返し。その繰り返しをするアルパチーノとエレン・バーキンの演技がとても良くて、サスペンスものとしても楽しめましたが、気軽なラブストーリーものとしても楽しめました。良作だと思います。 これからしばらく映画は吹き替えで見てみようかなと思いました。 [DVD(吹替)] 7点(2011-09-12 05:05:46) |
2190. シルバラード
《ネタバレ》 初めて西部劇を見ました。こんなに面白いものとは思いませんでした。 僕は少年○○系の漫画雑誌もよく見るのですが、「この映画に影響を受けている作家さんって多いのでは?」、って思うくらい、少年漫画っぽかったです。それに、ド○クエや、初期のファイナ○ファンタ○ーを思い出しました。 まず、主人公が4人いること。 一人ひとりにイベントが用意されていて、そのイベントをクリアすると仲間になっていくこと。 この時点で感情移入はばっちりです。「ペイドンは仲間になった。」 また、一人ひとり得意とする武器が違うこと。 よってキャラ設定も完璧。 そして、弟が処刑されそうなときでさえ、ちょっと余裕のあったメンバー。決して自分たちのことでは怒らない。 でも、シルバラードで、自分たち以外の人たちが傷つけられると、本気になるメンバーたち。まるで「ワン○ース」のよう。 こういう映画、たくさん作ってほしいです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-11 15:00:26)(良:1票) |
2191. レモ/第1の挑戦
期待して見てしまい、肩透かしをくらってしまいました。映画は見る前の気構えで面白さが変わってくるものだと思いました。この映画も、「日曜日にくつろいでいるときに、たまたまテレビをつけたら始まった。」というシチュエーションで見たら、とても面白かったはず。 要所要所で、爽快なアクションシーンやコメディポイントが一瞬入ってくるので、そこは面白いのですが、やはり全体的にちょっと地味。なんとなく最後まで消化不良で終わってしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-11 14:37:21) |
2192. バーディ
《ネタバレ》 最初から最後まで、実は全部バーディの演技なのではと疑って見てしまいましたが、そうでもなかったようです。 ラストシーンは最高によかった。あの続きが見たくなった。 ですが映画はつまんない。面白くない。 現在のバーディ、過去のバーディ、両方にイライラしてしまい、なぜアルがバーディに対してそこまで友情を感じることができるのか、それもよくわからない。 僕には合わない映画でした。 [DVD(字幕)] 3点(2011-09-05 11:25:21) |
2193. デストラップ/死の罠
《ネタバレ》 最後はヘルガの一人勝ち。 予測できませんでした。またからんでくるだろうとは思っていましたが。 もしかすると最初からヘルガはこうなることがわかっていて、ブリュール家に来たのでしょうか?最後は自分が原稿を手にして、皆死ぬことが霊能力でわかっていたとしたら、ヘルガが一番恐ろしい。霊能力最強じゃないですか。 というか、ミステリーで霊能力を持つ人が一番強いって身もふたもないのでは? でも面白かったです。ホモ設定だけは気持ち悪いので、いらなかったかな。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 11:01:47) |
2194. バックマン家の人々
《ネタバレ》 コメディかと思っていました。全然違いますね。真面目なホームドラマです。見ていて「マグノリアの花たち」を思い出しました。 初めのうちはそれぞれの家族が抱える問題を解決しながら家族を再生していくストーリーかと思ったのですが、少し違うみたいです。「なんかうまくいかないなー。もう一度自分たちを見つめ直して人生をチューニングしてみようかなぁ。」といった感じでしょうか。 だから、初めからみんなお互いにお互いの家族を否定も肯定もしていません。鏡合わせのように隣の家族を見て、「うちもそうしてみようかしら」と参考にしているくらいですからね。そのせいで車をぶつけてしまいましたが。 最後には、それぞれがチューニング完了して、とりあえず笑顔で再スタートをきったところで終わってくれたので、後味は良かったです。結局またいろいろな問題が浮上してくるとは思いますが。 ただ、映画の中で、終始否定されつづけたのがラリーです。人間どんなスタイルでもどんな人生でも良いけれど、これだけはだめだという象徴のような存在です。出てきたときからすべての家族に敬遠されていて、それ以降父親以外とはまったく接する機会さえない、まったく異質な存在。金癖が悪く、自分の人生を見つめ直すふりしかせず、子供に対しては責任をとる意志はゼロ。最後の父親とのやりとりが最後のチューニングのチャンス。ですが結局・・・。父親は「こいつは一生変わらない」ということがわかって、あきらめました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-21 19:27:48)(良:1票) |
2195. エスケイプ・フロム・リビングデッド
《ネタバレ》 雰囲気を楽しむ映画です。大きなストーリーはなく、小さなストーリーもありません。怖いかと言えば怖くもなく、グロイかと聞かれればややグロイ程度。ですが、ゾンビが走りません。ドキュメンタリーチックです。それだけで十分です。昭和世代なので、走らないゾンビにえもいわれぬ趣を感じます。風情がありますね。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-17 03:39:56) |
2196. ニューヨーク1997
《ネタバレ》 楽しめました。僕の中では完全な雰囲気映画です。「あの退廃的でちょっとゲームっぽい雰囲気を楽しむ。」この一言に尽きます。初期のバイオハ〇ードの雰囲気(ゲームのほう)に似ていると思いました。エスケープ・フロム・LAよりかは断然こっちの方が好きです。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-16 22:34:56) |
2197. 北海ハイジャック
《ネタバレ》 慎重に頭脳戦をくりひろげていたわりに、最後は結局パワーゲームにもっていくんですね。それもあっさり決着がついてしまいました。もちろん万が一のことを考えて、慎重に慎重に事を運んだ結果のことだと思いますが、あそこまであっさり片付けられると、「最初から乗り込めば良かったじゃん。爆破する必要もなかったじゃん。」と思ってしまいます。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-26 22:54:05) |
2198. 蝶の舌
《ネタバレ》 ラスト10分のための映画。 とはいえ、その前の80分でまったくストーリーに入り込めないと、もうどうしていいかわかりません。ひたすら長い90分です。退屈。そう、退屈です。退屈という言葉がぴったりの映画です。 本当は0点をつけようかと思ったのですが、お兄さんが世話になった楽団の人が出てきたときに、ショックを受けたお兄さんの表情が忘れられないので2点にします。 [DVD(字幕)] 2点(2011-07-25 00:56:22) |
2199. きみに読む物語
《ネタバレ》 ストレート一本勝負のラブストーリー。 波乱があり、障害もありますが、二人のお互いへの気持ちは最初から一度も変わりませんでした。 「君がしたいことは何?」とはじめに尋ねたノアと、一度も尋ねなかったロン。ロンはすばらしい人です。総合力ではロンのほうが上かもしれません。ですが、ノアとロンに唯一差があったとすれば、その一点に尽きます。ノアははじめから「アリー」を見ていましたが、ロンが見ていたのは「アリー・ハミルトン」だったのかもしれません。ノアが、二人の約束の家を完成させた写真をアリーが見たとき、アリーは思い出したようにロンに言います。 「私は絵を描きたい。」 原作が小説のためか、美しいセリフにもたびたび心動かされます。 「ママは最愛の人だ。ママのいるところが私の家だよ。」 [DVD(字幕)] 9点(2011-07-24 14:24:22) |
2200. 大統領の理髪師
牧歌的な雰囲気の中に、絶対に逆らえない権力と暴力のプレッシャーを感じました。このタイプのストーリーをコメディタッチに描かれると、逆に空恐ろしく感じます。人権や人の生命が軽く扱われていることが印象づけられてしまって・・・。 この映画のメッセージをきちんと受け取る人にはとても良い映画になると思うのですが、上手に受け取れないと、正直面白い映画とは思えませんでした。感動もできませんでした。コメディもなんだか中途半端な笑いでした。この映画の良さ、わかってあげられなくてごめんなさい。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-22 02:14:53) |