2201. ノルウェイの森
《ネタバレ》 そうです。そうなんです。村上小説の主人公は、なぜかいつもモテモテなんです(笑)。にしても、原作や村上春樹の小説など一度も読まずにこの映画を見る人は、ただの優柔不断男と病んでる女達の不可思議ワールドとしか思わないのではないかと危惧してならない。勿論、彼の小説を映画化するのは相当困難な問題があると思うし、この作品は小説的な映画という作りでなんとか頑張っていたとは思うが、やはりなかなか大変なものがあるとも感じた。読んだ人それぞれにそれぞれの「ノルウェイの森」があると思うので、あのシーンがないとかあの台詞がないとか言っても仕方ないと思うが、個人的に残念だったのはやはり性交やエロスのシーンで、その描き方たるものなんとも中途半端で機械的。もっと生々しく描けなかったのかと言いたくなる。映像的には、あの空気感や独特の世界観など、原作の雰囲気がよく出ているし美しいシーンも多いが、個人的には映像よりも音の方が印象深かった。二人で散歩するシーンの風の音や小鳥のさえずりなど、楽園を思わせるサウンドでうまく心情表現してると思うし、それに対して悲劇の時に鳴り響くストリングスのおどろおどろしさといったらない。この「落差」が凄く恐ろしい。ある意味、そのへんのホラー映画よりも怖い。 [レーザーディスク(邦画)] 6点(2011-06-30 22:31:10)(良:1票) |
2202. ふたりかくれんぼ
《ネタバレ》 まぁ、学生映画に毛が生えた程度のレベルですかねぇ。毎年、若手の女の子が出演するホラー映画が無数に作られてますが、本作もその一つ。主役の藤本泉ちゃんは可愛いけれど、いずれにせよ全体的に演技は素人同然だし、脚本は眉唾物。なにが悲しいって、相変わらず貞子の亜種を登場させるところですよ。出てきた時、「またか」と思いました。いい加減、ジャパニーズホラーは貞子から卒業するべきなんじゃないの。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-29 00:07:49) |
2203. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 若干小難しい内容の作品が多かったトニー・スコットの作品の中で、本作は清々しいほど娯楽に徹した作りで単純に楽しむ事が出来た。彼の映画は、どれも男臭いものばかりだが、本作の場合は、例えば感傷的になりそうな場面、娘に電話をかけるシーンや人が負傷するシーンなどをさらっと描く。そのドライな描き方が、いわば男っぽくて、良くも悪くもトニー・スコットの作風だと感じる。随所随所で列車を止める為に披露される見せ場があるけれど、個人的にはウィルがあのスピードで車に飛び乗り、そしてまた列車に乗り込む一連のシーンが地味に凄いと感じた。CGを極力使わずにやろうとしてる点が好感持てます。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-06-27 20:58:06) |
2204. Chatroom/チャットルーム
《ネタバレ》 中田秀夫監督なので、てっきりホラーなのかと思って見てみたら、そういう類いのものでもなく、サスペンス映画ということになっている。ただ、それではサスペンス映画としてなにかストーリーに面白さがあるのかといったらほとんど皆無で、ただただ病んだ人たちの病んだ話が展開されるのみ。チャットの世界を映像化してみようというワンアイデアのみで、脚本に厚みが感じられないのだ。 [DVD(字幕)] 4点(2011-06-24 20:26:50) |
2205. パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
《ネタバレ》 全く期待せずに観たのですが、意外とちゃんとした作りで最後まで飽きずに鑑賞出来ました。ストーリー自体は前作と全くといっていいほど同じで、単に舞台を東京に移しただけなので、オリジナルの観点で行くと少々マイナス。ただ、前作と違うのは姉が骨折して車椅子生活をしているという点。そして、あの貞子風の歩き方で家をうろつくことになるわけだが、あのシーンは前作の「起ちぼうけ」の不気味さはまた違った気色悪さがあって、その点は評価したい。姉と弟は割とナチュラルな演技だったのだが、なぜかお父さんだけ芝居的演技で凄く浮いていた(笑)。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-21 01:40:10) |
2206. グリーン・ホーネット
《ネタバレ》 まさしく、ストーリーなどあってないようなもの。本当にスカスカの代物でしたね(笑)。序盤のカンフーシーンだって、マトリックスに毛が生えたようなもんだし、中盤での二人の長い喧嘩シーンは失笑もの。ただ、「ブラック・ビューティー」は凄く良いですね。変に未来っぽく変えたりせず、クラシカルな型でやってるのが良い。映像的には、たとえばグリーンホーネットを倒す為に、仲間達にどんどん情報を知らせていく画面分割のシーンなんか凄いなと思ったし、父親が実は正義の為に行動して殺される事を悟るシーンなんかは映像表現がシュールで、監督の「撮りたいものを撮る」自由さが感じられて良かったんだけど、「ブラック・ビューティー」のカッコよさや小道具に頼り過ぎで、アションのシーンの見せ方にもっと工夫がほしかったかなとも思う。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-06-20 17:27:15)(良:1票) |
2207. きな子~見習い警察犬の物語~
《ネタバレ》 訓練士として、なかなかうまくいかない杏子と、何度やっても失敗してしまうきな子。失意の中、泣きながらもきな子と別れて実家に帰るその様は、やっぱり切ないものがあるけれど、正直言って、杏子よりも家庭の事情で帰らざるをえなかった田代や、表面上つっぱってるけど内面の優しさが出てる番場とかのほうがぐっとくるものがある。女の子が山の中で足をくじいてきな子が助けを呼ぶ展開とかあまりにベタだけど、ファミリー映画としてはまぁ及第点。 いまだ警察犬を目指してるという最後のテロップには思わずずっこけたけど(笑)。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-16 23:14:56) |
2208. 刺青 背負う女
《ネタバレ》 あまり期待せずに観たのですが、凄く良く出来た作品でびっくりしました。刺青のシーンに妥協がなく、裸を晒して演技する井上琴美さんの透明感がとても良かった。ヌードシーンなどは、よくありがちな「いやらしい目線」での撮り方でなく、純粋に美しい撮り方をしているように感じられた。苦悶と愉悦のはざまで生を実感するというのも、なんだかわかる気がする。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-16 00:27:05) |
2209. YMO PROPAGANDA
《ネタバレ》 いや~、やっぱりYMOは最高ですね!永久不滅のバンドとはまさにこのことでしょう。冒頭の、廃墟みたいなところでYMOのポスターをベタベタと貼りまくる少年の映像がすでにシュール。お三方の衣装とか、デザインがどことなくナチスっぽいけど(笑)。ライブ映像に、そのシュールな映像がマッチングされて展開されるアートムービーであります。そう、YMOの音楽って、視覚的&超現実的なところあるもんね。中でも特に印象深いのは、炎が放たれ、凄まじい勢いで燃え上がる会場の中で涼しい顔して演奏するお三方(笑)。 [DVD(邦画)] 8点(2011-06-16 00:12:49) |
2210. ジュテーム~わたしはけもの
《ネタバレ》 ただ単に、芦名星見たさ故に借りてみたのですが(笑)、内容的にはしっかりしたものだと思います。芦名さんも、代議士役の加藤雅也もハマり役で、リアリティを感じました。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-15 23:42:33) |
2211. 劇場版 カンナさん大成功です!(2008)
《ネタバレ》 元々、コミックが原作なので、現実的に整形がどうというよりもこういうノリの作品ということで楽しむべきでしょう。ただ、笑いがちょっと弱いかな~、、、。主要3人はほんと美人さんなので、目の保養としては楽しいものがあるけれど、似た様なノリの作品としては「ハンサム・スーツ」のほうがよほど面白い。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-15 23:34:45) |
2212. ウォール・ストリート
《ネタバレ》 やはり、前作に比べると大きく見劣りしてしまいますねぇ。この作品のなにが残念かというと、観客はおそらく、ウォール街を舞台にした壮絶なマネーゲームを楽しみに見に行ったんじゃないかと思うんです。ところが実際には、父と娘と婚約者のよくある愛憎劇で、この話は別にウォール街でなくても、舞台をどこに移しても出来ちゃうわけですよね。娘を裏切り金を持ち逃げするぐらいなのに、孫が出来たという理由でああいうラストになるというのもちょっと疑問だし、ジェイコブのブレトンへの復習も途中で頓挫してるし、どうも全体的に脚本が荒いなと感じてしまう。こういう題材を映画化するのは、ハリウッドではもはやオリヴァー・ストーンぐらいしかいないのでぜひ頑張っていただきたいのだが、鑑賞していると、彼自身が年をとって丸くなったんだろうなとつくづく思う。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-06-15 21:25:32)(良:1票) |
2213. アコースティック・ガール
《ネタバレ》 なんだこりゃ、、、、。とりあえず女性が撮りたかっただけなのだろうか。本当にただの自己満足映画としかいいようがない。「10代から40代までの女の子たちの日常的な何気ない生活を映し出す」だそうだが、、、。少なくとも、30~40代はガールじゃないだろ。 [DVD(邦画)] 1点(2011-06-15 00:46:56) |
2214. 処刑教室(2008)
《ネタバレ》 「処刑教室」だなんてタイトルだから、 てっきり学園サスペンスものなのかと思ってみたら、 おもいっきりコメディで思わずずっこけた。 配給会社はどうしてこんな邦題にしちゃったの? 勘違いして観る人も多いはず。 内容的には、ハイスクールを舞台にした 青春ラブコメ謎解きものといった感じで、 オチもまずまずの佳作といったところか。 初監督作にしてはまとまってるのと、 ミーシャ・バートンがトップレスを 披露してるのに免じて6点献上。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-14 15:40:03) |
2215. Oh!透明人間
《ネタバレ》 ただ単にお色気目当てで、それ以上なんの期待もせずに借りてみたのですが、このくだらなさと馬鹿馬鹿しさは嫌いじゃありませんでした。いくらを食べたらなぜか透明人間になる主人公。そして、年頃の男の子が透明人間になったら、やることはただ一つ。その本能のままに行動する主人公が見ていて実に爽快。ストーリー的にはベタな展開だけど、主役の標 永久くんはイケメンなのに凄く体張ってて好感持てた(笑)。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-14 00:05:40) |
2216. ナチュラル・ウーマン2010
《ネタバレ》 なぜかレズものには惹かれる自分がいて、DVDを見かけるとついつい見てしまいます(笑)。、この作品も映像的に綺麗で、写真家の監督さんらしいこだわりが見て取れます。同性愛というものを、凄くナチュラルに描いてましたね。SEXだって、嫌らしい感じがなくて。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-10 00:00:54) |
2217. モーテル2<OV>
《ネタバレ》 「モーテル」が個人的には結構面白かったので見てみました。前作の数年前を舞台にした、最初の犯行を描いた内容。こういうタイプのやつで勝手に続編が作られて、それがどうしようなもない出来だというのはほとんどお決まりなのですが、この作品は意外とちゃんとした作りで最後まで飽きずに見る事は出来ました。あくまでも、オリジナルビデオとしては、なかなかのクオリティだった、ということです。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-09 23:49:21) |
2218. メイク・イット・ハプン!
《ネタバレ》 主役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドが、個人的にはちょっと気になる女優さんなので見てみたのですが、なんといいましょうか、直球過ぎるほど直球の青春ドラマ(笑)。いわゆる、ダンサーを夢見て田舎から都会に出てきて、恋愛や友情など取り入れて最後にはハッピーエンドというまさに王道で、それでいてダンスシーンなどもそれほど見栄えがするわけでもなくいたって凡作。レディー・ガガの曲使用シーンが見どころかな。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-09 22:21:31) |
2219. 劇場版 怪談レストラン
《ネタバレ》 最初の10分くらいは設定を解説する為のアニメだったんですけど、なんとそのアニメが一番面白かったという始末。なぜか実写になるともの凄く失笑ムード満載の画になってしまう。アンガールズ田中の人体模型はそれなりに良かったと思うが、後のキャラは全て意味不明。怪談レストランというより、優しい妖怪の見世物小屋という感じである。大人の自分としてはかなりの低評価になってしまうが、そもそも内容的に完全な子供向けなので、子供の観点として考えて5点を献上。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-08 23:30:52) |
2220. 忘れられない、あの夏
《ネタバレ》 申し訳ないけど、これはほんと見る価値ないですねぇ。アイドルの女の子たちが水着になってたりするんで、出演しているアイドルたちのファンの人は一応楽しめるかもしれないけれど、純粋に映画として見たら、出演者の演技が学芸会レベルだし、ストーリーは超ど級のつまらなさなので、褒めようにも褒められるところがなに一つないです。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-08 23:13:07) |