2241. 踊る大捜査線 THE MOVIE
テレビドラマの上に成り立っている以上、今作をひとつの映画として正しく評価するのは無理だと思う。ドラマを見ていない人には何が面白いのかほとんど分からないだろう。しかしながら、この世界のファンである者にとってはこれほど面白いものはなく、手放しに褒め称えるしかない魅力がある。今作がエンターテイメントで私が大ファンである以上、傑作と言うほかない。 9点(2003-11-15 01:09:37) |
2242. 十二人の怒れる男(1957)
ほとんど密室で描きつくされているにもかかわらず、人間性の衝突による迫力が物凄い。物語の焦点は、事件に対する判決であるが、描いているテーマは真に迫った人間性である。その濃厚な脚本に、密室の暑苦しい空気感が加わり、文字通り密度の高い名作である。 8点(2003-11-14 23:53:31) |
2243. マスク・オブ・ゾロ
ラテンの空気感にぴったりなアントニオ・バンデラスとキャサリン・ゼタ・ジョーンズの配役は抜群だったと思う。アクションには爽快なテンポと迫力があり、まさに「快傑」という言葉がふさわしい娯楽映画に仕上がっている。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-14 23:47:50) |
2244. 雲のように風のように<TVM>
あまり知られていないけど、非常に良く出来たアニメーションである。劇場公開はされなかったようなので、題材のわりに豪華さはないが、興味深い物語をとても切ない映画に仕上げている。後味が良いとは言えないけど、深く印象に残る作品。 [ビデオ(邦画)] 6点(2003-11-12 15:38:25) |
2245. マーキュリー・ライジング
ブルース・ウィリスは近年出演作品が非常に多いので、良作も多いが、駄作も同じように多い。今作は微妙ではあるが後者であろう。サスペンスフルな設定は良かったのだけれど、展開は陳腐に終始してしまっている。なんとも印象の薄い映画となった。 4点(2003-11-12 15:35:11) |
2246. ジャッカルの日
意識的に感情を廃した演出は分かるが、盛り上がりに欠ける感は拭えなかった。個人的には、やはりジャッカルにもう少しキャラクター性を与えてほしかったと思う。リメイク作の「ジャッカル」にがっかりして、オリジナルの今作を観たのだけれど、気分的には同じような結果になってしまった。 3点(2003-11-12 15:31:28) |
2247. カサブランカ
映画として個人的には面白いとは思わなかったけど、ハンフリー・ボガードの存在感やイングリッド・バーグマンの美しさ、古きアメリカ映画のたたずまいなど、観る価値は非常に高い映画だった。 5点(2003-11-12 15:27:09) |
2248. ムーラン(1998)
中国の史劇を題材にしたストーリーには濃厚さと迫力があり、実写の大作にもできそうな骨太さがあった。雰囲気的にディズニー映画としては異色とも言える作品であるが、近年のディズニー映画の中ではクオリティーが高いと言える。ディズニーらしい華やかさはないが、可能性の広がる良作であった。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-12 15:22:53) |
2249. シティ・オブ・エンジェル
映画として全体的な雰囲気は良いものがあるのだが、その雰囲気に流されるままに終始しとても薄い作品に仕上がってしまっている。メグ・ライアンはキュートで、ニコラス・ケイジのボヤ~っとした天使はなかなか面白味があっただけに、ストーリーの軽薄さが悔やまれる映画だ。 4点(2003-11-12 15:18:21) |
2250. プライベート・ライアン
よくあるタイプの戦争物という視点で見てしまうと、映像の圧倒的迫力は置いといて、なんてくだらないストーリーだと感じてしまう。しかし、やはり巨匠スピルバーグの思惑は崇高だった。二等兵を国家のイメージのために問答無用に助け出すという作戦がこの映画の題材なわけだが、この作戦の愚かさ、滑稽さこそがすなわち戦争という愚行を象徴しているのだ。真意が分かれば、ブラックユーモアにもなりそうなテーマである。そこを本格的な戦争映画として完璧に描き出すことが、スピルバーグのスピルバーグたる所以であろう。 8点(2003-11-12 15:14:43) |
2251. アナスタシア
ディズニー映画ではないけど、近年のディズニー映画よりもずっとディズニーっぽい作品に仕上がっていると思う。ドラマ性、エンターテイメント性、ファンタジー性と非常にクオリティの高いものを感じることができた。極めて秀逸なアニメ映画と言える。 7点(2003-11-12 15:05:34) |
2252. フラッド
純粋な災害パニック映画を想像していたが、焦点は洪水という環境の中でのクリスチャン・スレーターと悪漢どもとの対決となっており、全体的に中途半端な仕上がりになってしまっている。洪水に襲われた街の作りもセット感が拭えず、とても完成度が高いとは言えないものだった。 4点(2003-11-12 12:23:17) |
2253. 夢(1990)
非常に美しく独創的な映像美には引き込まれることは間違いないが、映画全体としてはやや間延びする感があった。オムニバス仕立てなので一つ一つのエピソードは非常に興味深いストーリーとなっている。 6点(2003-11-12 12:19:52) |
2254. バスキア
実話をもとにした映画に起こりやすいことかもしれないが、映画としての盛り上がりに欠けたことが最大の敗因であると思う。キャスト陣はこれ以上ないほどの面々を揃えているが、それに伴う脚本がなかったことがすべてであろう。 3点(2003-11-12 12:15:27) |
2255. TAXi
作品の狙い通り、スピード感に溢れた展開は見応えがありシンプルな面白さがあった。どこか間の抜けたフランス的な娯楽性も効果的に映画に反映していたと思う。バリバリに改造されたタクシーは一見の価値アリ。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-12 12:12:45) |
2256. リーサル・ウェポン4
2、3とだんだんと質が落ちていっている同シリーズであるが、満を持した今作もやはりオリジナルほどのエンターテイメント性を見出すことはできなかった。悪役にジェット・リーを起用したり、メル・ギブソンの髪が短かったりとそれぞれが効果的に作用しなかったと思う。 4点(2003-11-12 12:09:39) |
2257. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
レオナルド・ディカプリオのスター映画として公開時は宣伝されていたが、今作はディカプリオ演じる2人の王をめぐる四銃士の物語で、演じた4人の名優たちの演技が絶品だった。文芸的かつ娯楽性に優れた仕上がりは、とても見応えのあるものだったと思う。脇役に徹したディカプリオも映画に華を添える意味で、効果的だった。 8点(2003-11-12 12:06:19) |
2258. ダブル・チーム
ヴァン・ダム映画の中ではかなりオススメできる1本です。個人的には悪役のミッキー・ロークにやられてしまった。ヘンテコ武器商人役のデニス・ロッドマンもその存在のみの演技で押し切っていて映画に合っていた。 7点(2003-11-12 02:05:53) |
2259. L.A.コンフィデンシャル
ストーリーが平淡としている印象を受け、盛り上がりどころを見出せずに終わってしまった。もはや何を描いた映画かさえもよく分からない始末。中学生の私には難しすぎたのか?今作のケビン・スペイシーとラッセル・クロウはとても見た目が似ている気がする。 4点(2003-11-12 02:01:53) |
2260. 大いなる遺産(1998)
半ば情熱的に半ば盲目的に自身の夢と愛を追い求める青年を演じたイーサン・ホークの演技が良かった。彼をはじめ、それぞれのキャラクターの配役が非常にハマっていたと思う。映像も音楽も極めて美しく、文芸作品の映画化にふさわしい叙情感が秀逸だった。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-12 01:54:55) |