2261. エクリプス/トワイライト・サーガ
《ネタバレ》 いや~、相変わらず少女漫画まっしぐらですな~(笑)。でも、3作目ともなると、なんだかこの世界観に慣れてしまって、突っ込み入れながらもちゃっかり楽しんじゃってる自分がいたりもします。終わり方が「え?これで終わりなの?」という感じで肩すかしだったのですが、実はさらに続編が作られる予定だと後で知りました。前作に引き続きの三角関係ですが、今回はジェイコブの熱いアタックにベラの恋心がぐらついてる印象。ニューボーンの存在とかぶっちゃけどうでもいい(笑)。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-23 00:41:08)(良:1票) |
2262. ソウ ザ・ファイナル 3D
《ネタバレ》 タイトルにファイナルって入ってるから、さすがにこれで終わりなんですよね??毎回毎回、マンネリと陳腐化を感じながらもついつい見続けてしまった、、。それもようやく本作で終わりかぁ。グロ描写は、目つき喉つき腹割り歯抜きに蒸し焼きと、今回もまたポイントをついた痛々しいシーンのオンパレード。ただ、劇場では3Dで公開されたそうですが、はっきり言って3Dの意味が全然ないですね。お約束のどんでんにしても、これまでのことを考えれば意外性無し。やはりソウは、1が飛び抜けて素晴らしく、その後の続編は蛇足に近いものがありましたね、、、。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-03-22 21:13:30) |
2263. 悪人
《ネタバレ》 とってもいい映画だったと思います。2010年の邦画No.1と言ってもいいくらい。大抵の映画は、主人公に肩入れして他は飾りみたいなものが多いけど、この作品に出てくる登場人物は、一人残らず皆、共感が出来る。「悪人」というタイトルですから、観る前は当然、妻夫木君演じる清水祐一の悪行を見せつけられる内容なのかなと思いきや、そうではなかった。登場人物は、誰もが悪い面を持っていた。それは、人間誰しもが持ってる影の部分。それを等身大で、リアルに、そして丁寧に描かれており、だからこそ、全ての人に共感することが出来た。祐一の役柄を考えると、妻夫木君ではちょっとイケメン過ぎるようにも思えるけど、彼の持ち味であるキラキラした瞳を消して、やるせない一人の若者を頑張って演じきっていた。満島ひかりの嫌な女役も、岡田将生の憎たらしい男役も、樹木希林演じるどこにでもいそうなおばちゃん役も、みんなとってもハマり役で素晴らしかった。個人的には、娘を殺された父が圭吾に言い放った「そうやって一生、頑張る人をバカにして生きていけばいいんだ」の台詞が、現代人のシニシズムを痛烈に批判してるようで清々しかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2011-03-21 00:52:55)(良:3票) |
2264. なくもんか
《ネタバレ》 クドカン脚本の映画は個人的に大好きなので、今回もまた彼独特の「暴走」っぷりな展開がそれなりに面白かったんだけど、しかし他の方も指摘されているように、無理矢理に感動させようとして失敗している感が強い。前半はそれなりに良かったのに、特に終盤、沖縄になってからは眉唾物である。舞台での二人の漫才はさっぱり面白くないのに、見てるお客さんは爆笑だし、その後に突然吐露しあって二人で泣き出す始末。さすがに強引だなと感じてしまった。やっぱり、クドカンはコメディの人なのだ。無理に人情ものに浮気しなくても良かろうに。 [DVD(邦画)] 6点(2011-03-15 20:32:36) |
2265. ソルト
《ネタバレ》 二重スパイの容疑をかけられたソルトが、嫌疑をはらすために逃走~ここまではごくありきたりの展開だけど、本当にロシアのスパイだったという展開はなかなか新しい。そしてそのロシアのスパイが、愛の力故にアメリカを救う。アクションシーンに目新しさはないけれど、ストーリーの持っていき方はそれなりに評価出来るかも。北朝鮮軍に拷問される序盤の入りはなかなかだが、個人的にはラストが「え?それで終わり!?」という感じで不満だった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-15 20:22:17) |
2266. シェルター
《ネタバレ》 やたらと音で驚かせるようなことしてるけど、それがいちいち気になっちゃって、、、。要は、低予算だし映像的にもたいしたことがないので、音響に頼ってます感がプンプン漂う。ホラーにしては怖くもないし、サスペンスにしても話が凡庸。映像に映る黒い塊が実は音波ですという展開もさすがにどうなのという気がするし、無神論者だと襲われるというのも納得いかない。最初はただの分裂病患者なのかと思いながらも実は~の入り方はいいんだけど、後半がオカルト過ぎてついていけなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-03-13 23:10:08) |
2267. ザ・ロード(2009)
《ネタバレ》 いや~、実に地味な作品ですね。本当にハリウッド映画なのかと思っちゃうぐらいの地味っぷり。文明が崩壊した、荒れはれた世界観は、画面から染み渡っていてリアリティあったと思うんだけど、さすがに単調すぎる。原作は読んでないけれど、映画化、映像化することの難しさをちょっと感じてしまう。極限の状態でも、人間性を失わない事、それが尊い事なんだという教えがあるのかもしれないけれど、このへんはなかなか難しい。人間性というものは、生存出来るレベルの土台の上に成り立っているから、その土台がなくなったら人も獣と変わらなくなる。父親が、人は食わないけれどそれ以外の悪事はいろいろしてたように思うが、そのへんのいい悪いの基準もよくわからない。悪い映画とは言わないけど、基本的なところがどうにもひっかかってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-13 22:54:12)(良:1票) |
2268. プリンセスと魔法のキス
《ネタバレ》 もはやディズニーもCGアニメしか作らないのかと思っていたら、これまた久しぶりの古典的な手書きのアニメ復活ですね。クラシカルな手法でやりながらも、今回の主人公は今までにない「アフリカ系」。なるほど。これだったらCGじゃなく、手書きのアニメだからこその意義が見いだせるというものです。ミュージカルなシーンはさすがディズニーと言わせるほど愉快で楽しい。ストーリーは王道だし、耳に残る曲もないので、数あるディズニー映画の中でも特筆すべき作品ではないと思うが、たとえ焼き増しでも、舞台をニューオリンズに移して、黒人の子でもう一度やるってことに意味があるんですね。 [DVD(吹替)] 6点(2011-03-09 22:30:19) |
2269. パンドラム
《ネタバレ》 B級映画で、しかもあまり一般受けはしなさそうな内容ではありますが、宇宙船の中で繰り広げられるハードコアSFが好きな人にはお勧め出来るかもしれません。あまり期待せずに観たせいか、画面にひき込まれて最後まで集中して観る事が出来ました。ペイトンが実は~の流れもオチとしてはなかなか悪くないどんでんだったと思います。ず~っと人工的退廃的な閉鎖空間で展開されるので、惑星タニスの海上に次々と船が浮き上がるラストの開放的な感じは大いにカタルシスが感じられました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-08 21:44:48)(良:2票) |
2270. コララインとボタンの魔女
《ネタバレ》 映像がきめ細やかで、本当に素晴らしいと思います。CGか、それともストップモーションかという二者択一ではなく、両方を融合して真に一つの魅力的な映像世界を作り出している。向こう側の魔女の世界は美しく華やかだが、だがしかしその美しさはまた逆に妖しく危険な魅力となる。綺麗だが触るとトゲが刺さるバラみたいなもんで、その危うい世界観が見事に表現されていると思う。不満なのは、魔女と戦って両親を救う展開があまりに他力本願だった点ぐらいかな。自分がもしこの作品を子供の時に観ていたら、おそらくはとても強い印象を持って長らく記憶に残ったに違いない。たぶん興行的にはぱっとしなかったと思うけど、この作品は、この分野のアニメ作品としては他に埋もれる事なく一つの金字塔として長く輝き続ける珠玉の作品だと言っていいだろう。 [DVD(吹替)] 8点(2011-03-07 22:34:51) |
2271. キック・アス
《ネタバレ》 作った人たちの、映画・コミックオタクぶりが伝わってくるような作品でしたねぇ。あぁ、これはあの映画のオマージュだな~と思いつくシーンもちらほら。ただ、それじゃあこの作品はオマージュだけで構成された低俗B級映画なのかというと、まぁ、確かにB級なんだけど、要はただのB級じゃなく、ちゃんとオリジナリティを持って「ヒーロー映画」を独自に進化させてる。元々、ヒーローものってある種の非現実さ、超人的パワーをもってして民を救うという、そういうお決まりパターンがあるけれど、近年はそのヒーローがだんだんと等身大の人間に近づいてきた。そしてついに、本作のキック・アスは、完全に等身大の普通の人である。しかもどこにでもいそうな弱っちいオタク。このキック・アスが言わば「現実の具現化」であり、その対として大男を光の早さで殺しまくるちびっ子娘のヒット・ガールは言わば「非現実の具現化」である。こういうアプローチは未だかつてない新鮮な試みと言える。描写がやたらと残酷で痛々しいのも、「ヒーロー映画」にありがちな痛覚のない描写の反骨として描いているのだろうし、やたらと卑猥な言葉をヒット・ガールに言わせてるのもそういう狙いだろう。作り手の映画・コミック愛がほとばしりながらも、なおかつ反骨精神をもってしてさらにそこから進化をしていこうというのは評価に値するクリエイティブ精神だ。真っ暗な中でパパを救うべく悪者を倒すヒットガールのシーンは最高にクールであった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-05 22:53:15)(良:1票) |
2272. エクスペンダブルズ
《ネタバレ》 率直に言って、ストーリーはあってないようなものなんですが、スタローンのアクション監督としての力量はここでも存分に発揮されており、その闘いのシーンはどれも熱く、エネルギッシュである。目まぐるしいばかりのショット、そして素早い動きを見せつける筋肉バカたち。本作は、そのアクションのみを堪能するだけの作品です。悪役のボスの最期があまりにショボいのは残念。シュワちゃんとブルース・ウィリスはチョイ役ですが、スタローン含めこの3人が一つのスクリーンに収まったのは、昔からのアクション映画ファンの僕としては嬉しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-05 22:18:13) |
2273. 9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~
《ネタバレ》 最初は11分くらいの短編をティム・バートンが気に入り、それを長編化したということだが、確かにティム・バートンが好みそうな薄暗いアニメである。世界観やキャラクター造形など独特で魅力あるのに、いかんせんストーリーの大半がマシンとの闘いに終始してる点がもったいない。元々、こういうダークなアニメはアングラなんだから、それでいて中身をそのまんまハリウッドスタイルでドンパチにするというのはいかがなものか。深遠で考えさせられるぐらいのものを詰め込めば、アニメ史に残る傑作となっただろうに。なんだかもったいない。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-01 00:45:19) |
2274. トラブル・イン・ハリウッド
《ネタバレ》 監督と、会社の意見の対立。一方はラストシーンをカットせよと言い、もう一方は芸術をわかってないと言う。そんな間に挟まれ頭を抱えるプロデューサーのベン。あるいはまた、俳優やクライアントとの対立など、プロデューサーとしての立場の苦悩が描かれていて、見ているこっちも気の毒さがヒシヒシと伝わってくる。妻との不仲も絡み、ベンは最初から最後まで悶々とした表情。実在のプロデューサーによる回想録が元ネタになってるとのことで、その状況は真にリアリティあるのだが、つまるところ、その苦悩を描いた以上の深みや見どころがない。監督と会社のやりとり、観客の反応などはそれなりに笑えるのだが、オチがどうにも見え見えだったし、コメディ要素もつきぬけたものがなく、平凡である。つまらなくはないものの、凡作という表現が丁度いい作品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-27 23:38:17) |
2275. ナイト&デイ
《ネタバレ》 トム・クルーズは相変わらず格好いいし、キャメロン・ディアスもチャーミングさを残してはいるものの、やはり二人ともかなり老けたなぁというのが見終わっての感想(汗)。まぁでも、若いときとはまた違った円熟味があって、それはそれでいいんだけどね。作品自体は、「ミッション・インポッシブル」をラブコメ版にしたみたいな感じ。トムはまさに無敵で、良く言えば安心して、悪く言えばなんのハラハラドキドキもなく見れる。ただこの作品は、「ありえなさ」とか、荒唐無稽さとか、弾のあたらなさとか、そういうのをあえてやってる感じがする。この軽さを楽しんでみれるかみれないかで評価が分かれそう。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-02-27 00:05:25)(良:1票) |
2276. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
《ネタバレ》 テンポが良く、かったるいような場面もなかったので最初から最後まで飽きずに見る事が出来ました。エンターテイメント作品としてはそれなりかなと思うのですが、そもそもの設定がちょっとありえないんですよね。世界中の人たちが鑑賞してるほどのイベントなのに、なんで選ばれる人たちはあの館の存在を知らないのでしょうか。あるいは、そもそもこういうタイプの作品にそういうツッコミはナンセンスなのかなぁ。もっと突っ込みたくなるシーンは、石原さとみが藤原君を殺そうとするシーンですよ。弛緩剤を投与して藤原君がフラフラなのはわかるけど、なんで石原さとみまで一緒にフラフラになってるの(笑)。 [DVD(邦画)] 6点(2011-02-26 19:31:07)(良:1票) |
2277. 東京島
《ネタバレ》 なんというリアリティのなさだろうか。とにかく生温いし、生き生きとした人間が描かれていない。全てにおいて中途半端である。何が言いたいのかもわからないし、少なくとも私の理解の範疇を超えた作品であることは間違いない。唯一良かったのは、窪塚洋介のキャラを活かした面白演技で、その持ち味はそれなりに笑えて楽しめはした。だがそれもほんの一瞬である。コメディならコメディで、真面目路線なら真面目に、きちんとスタイルを統一して作るべきだろう。 [DVD(邦画)] 4点(2011-02-24 19:25:40) |
2278. ジョナ・ヘックス
《ネタバレ》 ジョナ・ヘックス、もの凄いカッコいいですなぁ~。悪党を狩る賞金稼ぎになってからの、彼の登場シーンが最高。馬に乗りながら、あの二丁機関銃をブババババと撃ちまくる様にシビれる。原作がコミックだからか、漫画的な映像を意図した作りでそれもまたポップさ漂って格好いい。ただ、一人の男の復讐劇に、愛する美女を色添えた、王道中の王道のストーリー展開で、お話自体はこれといって特筆すべきものはない。最初はイケイケドンドンな感じでクールさが決まってたのに、ラストのターンブルとの一騎打ちはごく平凡で尻つぼみに感じた。でも、この個性的でアウトローな新しいヒーローは、個人的には凄く気に入った。81分とコンパクトにまとめてサクサク進みます。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-17 10:53:58) |
2279. ガフールの伝説
《ネタバレ》 いや~、さすがは「スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督なだけありますね。フルCGアニメになっても、戦闘シーンでのスローモーションの多用は変わらず、これがまさに彼の真骨頂になってます。フクロウの話ですから、見た目は可愛らしいところがあるんだけど、それが擬人化されてもの凄く大真面目な画で雄弁に語るシーンがあったりするもんで、そういうの見ると思わず笑ってしまう。飛び方にしてもリアリティあって映像は文句無しなんだけど、ストーリーにはちょっと疑問符もつく。兄が、あまりに簡単に純血団に肩入れしてしまうし、満月を見るだけでどうしてあんな状態になってしまうのかとか、フクロウを行動不能にする石?とか、ちょっと意味不明なところが多い。ストーリー自体はよくあるパターンだが、それをフクロウでやってるのは他にないので、見た目目新しく、中身古い、といったところか。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-10 21:51:45) |
2280. 魔法使いの弟子
《ネタバレ》 あの「ナショナル・トレジャー」のトリオということで、ちょっとは期待してみたのですが、、、、、う~ん。本当に薄っぺらい。子供向けだから、映像だけそれなりに楽しけりゃいい、というわけでもないですよ。やっぱりファミリー全体が見て皆が楽しめるほどの内容を求めたいですね。鏡の中に出たり入ったりするカーアクションとか、ラストの「ドラゴンボール」ばりの魔法対決とか、それなりに面白いと思うし、「ファンタジア」のオマージュであるモップの掃除シーンなんかは思わず笑っちゃうぐらいの良さがあるんだけど、逆に言えば見どころはそれで全部。見終わったらすぐに忘れちゃいそうな映画です。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-09 22:49:40) |