2301. うみ・そら・さんごのいいつたえ
どうです沖縄の綺麗な景色でしょお~~そこにいる人たちもいい人たちばかりでしょお~~~という入れ込み方が作為的すぎて、かえって作品としてのテーマが抜け落ちる結果となっている。それによって何を表現したいのかということが大事なのに・・・。紺野美沙子の出番が少なかったのも残念。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-21 00:17:20) |
2302. ロッキー2
演出の方向性は1に酷似しており、新鮮味はあまりないのだが、後日譚として1に続いても違和感のない出来には仕上がっている。主人公をあくまでもぱっとしないゴロツキの延長から大きく外していないのが良い。3以降はただのヒーローになっちゃったもんな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-15 19:54:54) |
2303. 黒いドレスの女
キャスティングがものすごく適当なのは一目で分かるのですが(知世ちゃんだけではない)、こんな焦点の定まらない脚本だったら、誰が出てきても同じですね。かといって雰囲気でカバーできてるわけでもなく。役者の方が、役作りのしようがなくて困ったんじゃないでしょうか。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-08-13 23:25:56) |
2304. プライベート・ソルジャー<TVM>
《ネタバレ》 自軍の陣地から数十メートル程度離れただけで、どうということもない雑木林が、いきなり死の荒野に変わってしまう。変に凝ったり曲げたりした描写をしていないからこそ、地に足のついた生々しいリアリティがある。序盤の新兵のドイツ軍との遭遇場面は、何も起こらない、何もできないからこその緊迫感。必死にあれこれ考えて策を練っても、ふとした拍子にあっという間に殲滅される。その「容赦なさ」が、作品を強烈に彩っている。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-07 23:41:21) |
2305. 東京五人男
《ネタバレ》 笑わせようとする部分はそうでもないのだが、それよりも、焼野原でのバラック生活とか、配給やヤミ物資のやりとりなど、生活描写の1つ1つがいちいち生々しいのです。そこで変な事件やアクシデントに走っていないところが、かえってある種の熱気をそのまま伝えています。終戦後半年でここまでの作品を作っていたというのも驚き。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-06 03:02:59) |
2306. シークレット・サンシャイン
《ネタバレ》 導入部はもう少し手際よく行けたんじゃないかと思うし、宗教入信のあたりは少しテンポが緩すぎてだれるのだが、そこから後が凄い。「許し」を自ら行うという重大なテーマに躊躇いなく切り込んだ後、主人公は、そこで受刑者を通じて期せずして強烈なカウンターを食らい、ついに神に対して堂々と喧嘩を売るような行動をとる。イーストウッドも真っ青である。だから、締めの地を這う穏やかな光のショットも強烈(その手前の「俺が持ってやるから」の一言で切り上げるラストも凄い)。 [映画館(字幕)] 7点(2012-08-05 00:50:00) |
2307. コンペティション(1980)
ところどころやたら気合が入っているのだが、一番まずいのは、当事者たちの競技会に向けたスタンスであるとか、周辺人物の立ち位置であるとか、その辺のベクトルが全然はっきりしないこと。それによって、全体の描写がものすごく中途半端になってしまっているし、演奏シーンによりかかった内容になってしまっている。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-04 00:55:05) |
2308. 遊び
《ネタバレ》 大門正明の台詞はいちいち説明的でわざとらしいし、2人のそれぞれの過去を逐一回想で説明してしまうのも野暮ったいのだが、あの強引極まりないラストによって全部が奇跡的なほど爽やかにまとまってしまっているから不思議である。16歳にしてこの存在感と躍動感を発散しまくっている関根恵子を収め切るためには、これくらいしないといけなかったのだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2012-08-01 00:37:19) |
2309. 愛のメモリー
《ネタバレ》 主人公は誘拐事件で家族を失っても、取り乱したりせずに川面を見つめています。とても冷静沈着な常識人に見えます。しかし、フィレンツェの教会でサンドラに会ってからは、中身のネジが着実に外れていきます。その軌道は展開とともにひたすらずれていきます。しかし、彼の冷静な無表情ぶりは最後まで変わりません。つまり彼は、常識人の皮を被った堂々たる変態だったのです。そして、いうまでもなく、こういう人物を映像と物語の中で動かすことにおいては、デ・パルマの右に出る人はいません。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-31 01:33:26) |
2310. ジェイン・オースティンの読書会
設定も進行も作為的だし、会話もものすごく表層的。小説作品を作品として捉えず、単なるネタとしてしか扱っていないからそうなる。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-07-30 00:49:02) |
2311. パリの恋人
楽しいお話にしようとしている割には、勢いと突き抜け感が足りない。オードリーと作品の雰囲気も合っていない感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-07-29 22:56:01) |
2312. 八月の鯨
主人公の老婦人2人が画面に存在して動いているだけでかなりのインパクトがあるのだが、似たような会話のやりとりが最後まで続き、その間脇役を含めて登場人物にさしたる心理の動きが見られないので、食い足りない印象。むしろ、演出側が俳優陣の底力を使いこなすことができなかったのではないか。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-28 01:34:40) |
2313. ノーバディーズ・フール
各シーンの随所にどうですいい人たちでしょオーラが漂っていて、かえって意図が透けて見えてしまっているのです。優等生的な人たちが破綻なく物事を進めているだけでは、そこにドラマが感じられません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-27 23:27:07) |
2314. 好人好日
いかにもほのぼのしてます平和ですって雰囲気を随所で前面に出そうとしていて、それがかえって逆効果なのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-27 21:12:02) |
2315. ラブ・アゲイン
設定から期待される生活感の中の切なさというものがほとんど湧き上がってこない。妙にじめじめした暗そうな画面と、演技と一体化せず勝手に動いているカメラもマイナス。ジュリアン・ムーアとマリサ・トメイの登場がもったいない。 [DVD(字幕)] 4点(2012-07-27 01:03:54) |
2316. 望郷(1937)
この系統の作品は、すでに後続に抜き去られてしまったのではないか。登場人物が未整理な上に人物設定も弱く、誰が何をしていてもスリルを感じなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-07-17 00:25:14) |
2317. 独立愚連隊
もっと本筋を逸脱した突き抜けた作品を想像していたのですが、ところどころ妙に真面目な方向で作られていて、勢いを削いでしまいました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-07-13 00:03:30) |
2318. 瞼の母
すみません、何か登場人物がごちゃごちゃしていて、あまり入り込めませんでした。もっとじっくりじわじわした雰囲気を期待していたのですが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-12 23:15:58) |
2319. バーン・アフター・リーディング
脱力感を演出のコンセプトにするのと、手を抜くのとは違います。登場人物各自の視点が定まらず、描写の基礎も外したまま進んでいるので、ネタがネタとして機能していません。 [DVD(字幕)] 3点(2012-07-10 04:37:41) |
2320. 子供たちの王様
《ネタバレ》 字を覚えて表現するという一点に特化した描写は、それだけにかえってインパクトを生み出しているが、生徒とのやりとりも特定の1人に集中していってしまったのが惜しい。あと、この邦題は何とかならなかったのか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-09 02:07:19) |