2301. 天使のくれた時間
《ネタバレ》 いかにもファンタジックでロマンチックな初期設定なのに、その後の展開ややりとりがえらくありがちで工夫がなく、平坦な描写になってしまった。元に戻るときの別れ方が切なくてよかったくらいかな。点数はそこに対して。やはり、この種の「現実にはありえない話」は、虚実を織り交ぜてうまく独自の世界をつくってくれないと、ひたれないんです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-13 04:53:39) |
2302. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 どうみても「羊たちの沈黙」+「デッドマン・ウォーキング」じゃないですか・・・。それはまだいいとしても、ゲイルにケヴィン・スペイシーを充ててしまったのは最大の失敗だと思う。こんな役をこの人がやっていたら、主題そっちのけでこの話の裏は何だろうという方に気をとられるに決まってるわけで、この役はもっと誠実な一般人っぽい人にやらせるべきでした。また、ケイト・ウィンスレットも、こんなストレートな役柄では演技力の発揮のしようがありません。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-27 01:33:19) |
2303. 太陽を盗んだ男
《ネタバレ》 平凡な教師と裏のオタク犯罪者の2つの顔を自然に描写していく前半は良かったのです。主人公の破滅性や虚無感も画面に反映されていますし、ジュリーというキャスティングも大正解。しかし、菅原文太はどうもこういう知能戦には合わないし、池上季実子のDJはストーリー展開上何の役にも立っていない(当時の彼女の演技の下手さにもびっくり。人は変わるものですね)。結果、後半は焦点らしい焦点もないままに妙にだらだらしてしまいました。ジュリーの存在感で保っているような作品。タイトルは詩的でいいですね。 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-24 03:56:23) |
2304. ピエロの赤い鼻
《ネタバレ》 良い話だとは思いますが、やりとりは平坦だし、各登場人物の人格表現があるかといったらそうでもない。ストーリーによりかかってしまっているような気がします。憧れの女性への見栄でレジスタンスに走ってしまうという安直な行動はかえって斬新だったので+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-19 03:19:41) |
2305. リアリティ・バイツ
終始ダラダラうじうじイライラしている登場人物たちには、見ているこっちの方がイライラしてしまうのだが、後で考えるとそのダラダラしたところが印象に残っているという困った作品。しかし、青春のうじうじを表現するからこそ、表現そのものまでうじうじになってはいけないと思うけどな・・・。当時FMで嫌というほどかかりまくっていた"Stay (I Missed You)"に5点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-03 03:10:20) |
2306. クイズ・ショウ
何よりも、要の2人のジョン・タトゥーロとロブ・モローの個性が薄いのが痛い。レイフ・ファインズと比べても、キャラクターの方向性というものがほとんど見えません。枠組自体は地味で、しかも実話であればひねりようもないのだから、この辺がしっかりしていないと楽しみようがないのです。類作の先例の「ネットワーク」や「ブロードキャスト・ニュース」と比較すると、何が足りないのかがよく分かります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-30 03:50:34) |
2307. ウィズ
《ネタバレ》 オリジナル・ストーリーの素朴な世界観やミュージカルとしての細かい手法など無視して、ブラック・ミュージックのパワー炸裂!!という欲望をこれでもかと詰め込みまくっているのが良い。途中はちょっとだれちゃうんですけどね。最後、女神が暑苦しく歌うだけ歌ってあっさり終わるのも面白い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-18 14:53:48) |
2308. オン・エッジ 19歳のカルテ
ひたすら前向きな意欲のない地味ーな描写が続いて、見ているだけで気が滅入ってくるのですが、現実の雰囲気はこれに近いのでしょう。一触即発性を感じさせるデリケートな人間関係の描写はなかなかでした。邦題の後半は余計だと思います。 [地上波(字幕)] 5点(2008-09-07 02:14:16) |
2309. ゴッドファーザー PART Ⅲ
《ネタバレ》 魅力的なキャラクターが減ってしまっているのはやはり大きなマイナス。いや、減ったとしても、それを補う次の人物がいればよいのですが、アンディ・ガルシア1人に全部それを振ってしまったのは、やはり荷が重かったと思います。ソフィア・コッポラについては、本人の責任というよりも、本来あまり前に出るべきではないメアリーというキャラに大きく重きを置いてしまった構成力不足(もしくは親馬鹿)の問題(これまでのダイアン・キートンやタリア・シャイアの効果的な使い方とは対照的)。ラストの娘撃たれる→主人公絶叫なんて、あまりにもありがちな締め方すぎて悲しくなりました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-28 03:40:42) |
2310. ブリキの太鼓
肝心のオスカルがあまりにも我儘で自分勝手でしつけができてなさすぎで、全然ついていけませんでした。にもかかわらず、進行には最後まで興味を持って追って行けたので、表現としてはよくできているのでしょう。マリアの自然な可愛さが印象的でした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-08-25 02:44:00) |
2311. ブロンコ・ビリー
イーストウッドがロマコメなんて!と、見る前は変な期待をしてしまったのですが、やはり、妙なところに妙な力が入っていたりして、こういう軽い作品には合いませんね。終盤などはつぎはぎでつないでいるような感じで、リズム感やスピード感にも欠けています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-12 02:01:05) |
2312. ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方
ジェフリー・ラッシュについては、むしろ、変な設定の中で変な人を努力して演じようとしているのが目について今ひとつ入り込めなかったのだが、エミリー・ワトソンはやはり素晴らしい。途中から出番がなかったのが残念です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-08-01 04:31:12) |
2313. オール・ザット・ジャズ
《ネタバレ》 いろんな場面での画面上の迫力はそれなりにありますが・・・中身の進行が似たようなところをうろちょろしているだけなので、作品としてはあまり心に残りません。主人公の破滅的な最期をしつこく描写してみせたラストの部分はインパクトがあったので、そこに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-28 01:48:58) |
2314. スカーフェイス
やたら長かった・・・その辺のチンピラがどうやってボス的存在に成り上がったのか、その過程も不明確だし、あるいはその逆の崩落の過程もしかり。雰囲気だけで3時間近くもたせるのは無理があります。あと、当時のミシェル・ファイファーはそんなに個性なかったんだね。30代中盤以降の時期の方がはるかに魅力的です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-16 00:36:42) |
2315. きのうの夜は・・・
《ネタバレ》 エドワード・ズウィックが監督だったんですね・・・。筋からいって切なくほろ苦い青春ロマンスの予感がしてくるのに、主人公2人がそれぞれうじうじうじうじ考え込んでいるだけで、話が少しも前に進みません。その割に、くっつく過程も破綻する過程もえらくあっさりしているので、説得力に欠けています。ジョン・ウェイトの"If Anybody Had A Heart"に+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-12 03:00:31) |
2316. フロント・ページ(1974)
やたらと会話が長い割に「オチ」も「間」もなく、しかもみんな妙な力を込めて演技をしているため、見ていて疲れる。若かりし日のスーザン・サランドンも、何かしてくれるのではないかと期待していたが、さしたる見せ場もなく終わってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-10 20:29:00) |
2317. 昼下りの情事
せっかくオシャレで小粋な設定なのに、いろんなシーンを不必要に引っ張っているせいで、ラブコメの命であるスピード感やリズム感が削がれる結果となっている。あちこちで無理に台詞を詰め込んでしまったのが原因でしょうね。本来、2時間を超えるべき作品ではないと思います。それと、冒頭の語りの内容も、結局中身とはあまり関係ないですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-02 03:32:32) |
2318. テンダー・マーシー
雰囲気はいい話っぽいのに、単調なやりとりが似たような感じで延々と繰り返されるだけで、ドラマの発展というものが感じられない。ロバート・デュヴァルの演技も、期待したほどではありませんでした。若くして(といっても30近くですが)存在感ありありのエレン・バーキンに+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-07-02 00:12:01) |
2319. グッバイ、レーニン!
《ネタバレ》 設定はかなり面白そうなのに、予想外にあまり楽しめませんでした。まず、ゆらゆら揺れるカメラと変に加工してるっぽい画像がよくない。こういうのは人の心理を誠実に追ってこそ感動できるのだから、もっと素直に撮ってほしいものです。また、登場人物の行動がちまちましているだけで、突き抜けたものがなく、せっかくの設定を生かし切っていないのも不満でした。唯一、映画として機能していた、空を運ばれるレーニン像のシーンに5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-06-28 03:41:24) |
2320. L.A.ストーリー/恋が降る街
ヒロインに個性がないのはロマコメとしては大きな弱点。スティーブ・マーティンも、こういうひたすら朴訥な役はあまり合ってないと思う。電子標識が突然未来を告げるなんていう設定は面白かったので、こっちのファンタジー風味で押してもっと大風呂敷を広げる手はあったと思いますが。95分が長く感じました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-06-10 02:49:10) |