2341. ストーカー(1979)
《ネタバレ》 すみません、私にはあまり合いませんでした。尺が長いのはいいとしても、2分で済むような描写を5分も7分もかけられて、それを延々と繰り返されると・・・。あれだけ引っ張っておいて、最後に特別なことを何も起こさない潔さは良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-17 00:54:29) |
2342. 沈黙の戦艦
やっぱりアクション作品って、環境設定・条件設定が大事なんですね。洋上の艦内という限定された空間だからこそ、主人公が強すぎでも、無理なく作品が進行しています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-04 03:17:29) |
2343. オズの魔法使
《ネタバレ》 童話だからこそ、実写化においては凝るべきところは凝ってほしいわけです。例えば、かかしは脳がないはずなのに、割と先に立っていろいろ考えているし、木こりは心がないはずなのに、みんなと一緒に悩んだり喜んだりしている。それでは、キャラクターがきちんと作り込まれているとはいえません。最後の達成が物的評価に矮小化されちゃってるのも、何だかなあ。いろんなところで1人何役もしているのは面白かったのと、かかしの人の本当に藁でできているような細かい動きには職人芸を感じたので、評価はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-03 02:21:49) |
2344. M★A★S★H/マッシュ
《ネタバレ》 もっと単純に笑わせる作品かと思っていましたが、ほとんどは手術のシーンと会話のシーンが行ったり来たりするだけで、そんなに笑えるところはありませんでした(最後のフットボールシーンはやたら長いし・・・)。ただし、ドナルド・サザーランドがあんな暴走キャラクターの役をやるのは面白かったので、そこに4点。"Suicide Is Painless"に+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-02 04:16:59) |
2345. アリスの恋
「1人で子供を抱えた母親がいろんな困難に負けずに幸せをつかんでいく」みたいな作品はその後多数の例が出てきていますが、こんなところに源流があったんですね。恋というのはごく一部のエッセンスであって、どちらかといえば「アリスの人生」「アリスの生活」といった趣です。この時代にそういう作品があったことは新鮮ではありましたが、しかし、細やかさを要求されるテーマとスコセッシの武骨なセンスとはやはりマッチしていませんでした。あと、やはりトム役の子がうるさすぎですね。ジョディ・フォスターは、あれだけの登場であれだけのインパクトと落ち着きぶりはやはり凄い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-01 04:01:12) |
2346. イル・ポスティーノ
《ネタバレ》 若者と詩人との含蓄のあるやりとりといい、南イタリアの風景といい、悪くない雰囲気ではあるのですが、何か食い足りないのです。なぜかと考えたら、登場人物の日常生活のディテールがあまり考慮されてないから。青年はネルーダと一緒でないときは何をして何を考えていたのか、その辺が創造されていないので、詩人との結びつきも予定調和的に見えてしまいます。主人公があっさりハッピーになってしまったり、ラストでいきなりいなくなっていたりというイタリアならではの強引さは良かったので、そこに5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-27 03:01:51) |
2347. ビートルジュース
今見るとかなりの豪華キャストというか、「こんな人にこんなことをさせるか?」の連続なんだけど、当時はマイケル・キートンもジーナ・デイビスもウィノナも、まだ駆け出しに近い頃だったんですよね。内容については、いろんな方向性の無茶ぶりがあまりにも濃縮還元されていて、見ていて疲れます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-27 02:26:45) |
2348. ミクロの決死圏
視覚効果面は当時としては死ぬほど頑張ったのでしょうが、肝心の話の盛り上げ方がごく凡庸で、見ていてさっぱり盛り上がりません。そもそも状況的に大ピンチでないと話が成立しないのに、関係者は妙に淡々としているし、また各キャラも描写が機械的で無表情です。これだったら、これを下敷きにしたインナースペースの方が、お馬鹿な部分もあるとはいえまだ楽しめますね。凄すぎる邦題に+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-22 02:57:18) |
2349. 疑惑(1982)
《ネタバレ》 法廷シーンが突っ込みどころ多すぎなのが最大の難点。作品のテーマも、最後に岩下と桃井が中途半端に分かり合ったようなシーンを入れることで、かえって見えにくくなってしまった。そんな中でも、岩下の弁護士としての役作りはさすがにきっちりしており、また桃井演ずる球磨子の「変さ」を裏から支えることにも貢献している。 [DVD(邦画)] 5点(2008-02-17 01:45:04) |
2350. シリアナ
雰囲気からしてトラフィックの劣化コピーのような予感がしていましたが、まさにそのとおりというかそのまんま。しかも、こっちの方がさらに各場面が細切れで、かつ登場人物に個性がない。終わるまでがとても長く感じました。ただし、いつものキザな役回りとは違って、冴えない地味なオッサンに徹したジョージ・クルーニーはなかなか新鮮だったので、そこに5点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-10 01:45:52) |
2351. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
もっとドタバタで笑える話かと思っていたんですが・・・。不治の病の2人がマフィアと警察の両方から追われて、うまいこと何とか逃げ続けるなんて、ありえない設定なんだから、それを真面目にシリアスに作ってはいかんでしょ。ラスト近くも、終わりそうでなかなか終わらなくて、ちょっと醒めました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-09 00:18:59) |
2352. カポーティ
主人公の行動を単純に追うことに終始しすぎていて、ドラマを見ているのか、よくできた再現フィルムを見ているのか、途中で分からなくなってしまいます。なぜ彼はこの題材を追い始めるに至ったのか、その背景にはどのような人生があったのか、途中でどのように変化したのか、といった点について、もっと深く掘り下げてほしいところでした。ホフマンの演技も、今ひとつ細部の表現に乏しく単調であり、モノマネの域を脱しているとはいえません。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-07 03:27:47) |
2353. OK牧場の決斗
見ているときは退屈ではなかったのですが、主題が定まらずにふらふらしているので、見た後の印象はあまりありません。ドク・ホリデイの特殊なキャラクターで得しているような感じ。女性キャラの雑な描き方も難点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-04 02:00:36) |
2354. インファナル・アフェア 終極無間
《ネタバレ》 作っているうちに、やりたいことが拡がっちゃって収拾つかなくなっちゃったんだろうなあ・・・という印象。今作ではラウの妄想への陥りというのが重要なファクターなはずなのだが、現実の進行の方にも同じウェイトを置いているため、結局両方が中途半端になっている(キーパーソンの精神科医も、あまり上手く機能していない)。また、ラストの変な引っ張り方なんかにもその辺が表れていますね。終始ごちゃごちゃして落ち着かない感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-04 01:45:41) |
2355. インファナル・アフェア 無間序曲
この作品でもラウとヤンが主人公だと勝手に思いながら見てしまったため、大きく違和感が残ってしまいました。ここでは主役はウォンとサムだったんですね。ただ、単なる前置きを2時間も見せ続けてどうするの?ということは、やっぱり思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-02 02:58:42) |
2356. ロミーとミッシェルの場合
《ネタバレ》 主人公の二人が最初から馬鹿すぎで、作品に入り込めませんでした。同窓会ごときにそんなにむきになるというアホらしい行動が目的なのであれば、だからこそ真剣に勝負してくれなくては駄目なのですが、主人公たちはその過程でもなーんにも考えてません。途中の夢の部分も、つなぎのために入れたという以上の意味は感じられませんでした。最後の啖呵の部分を見るための作品ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-29 02:12:32)(良:1票) |
2357. M(1931)
《ネタバレ》 前半はいろいろな人がああだこうだ言っているだけで事態としては何も進んでないし、ビル内追跡の部分も、何か同じようなシーンの繰り返しで、特に見るべきところはありませんでした。ただし、最後の人民裁判の描写と、それを「法の支配」で破る部分は、21世紀の今でも通用すべき普遍性を持っています。あれとまったく同じ、「あんたに子供はいるの?」式の純感情的応報論が、「現在の」日本でも平気でまかり通っているわけですから・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-28 03:52:02) |
2358. 突撃(1957)
《ネタバレ》 これだけの内容を90分未満に凝縮してみせた豪腕には感服するが、やはり、主人公の心理描写などはもっとじっくり見たかった気がしないでもない。前半=戦場、後半=法廷ときっちりと色分けがされすぎているのも、何となく作品世界の矮小化につながっているような印象を与える。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-21 02:32:31) |
2359. 噂の二人
《ネタバレ》 出だしの感じと邦題からは、明るく賑やかな学校ものを想像していて、風評被害が発生したときも、そのうちうまく誤解が解けて最後は全員笑顔でハッピーさ!みたいに予想していたので、あまりの暗さと陰湿ぶりにびっくりしました。いつまでたってもハッピーな雰囲気にならない(どころか、悪い方向にばかり進んでいる)ので、一体どうやってオチをつけるのかと思っていたら、まさにそのまんまの話でした。ラスト、オードリーの散歩の時間をゆっくりととって、観客にもこの「時間的空白」を体感させる演出が面白かったので+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-01-16 02:57:26) |
2360. ロング・キス・グッドナイト
《ネタバレ》 記憶喪失が出発点なんだったら、もっと記憶が戻っていく段階を順を追って見せてくれてもいいと思うんだけどな・・・ある一時で一気に戻ってそのまんまなんて、工夫なさすぎです。前半のジーナは撮る角度が悪いのか照明が悪いのか、やたら顔がごつごつした感じだし、後半は似合わない短髪でごてごてメイクだったりして、その点でもがっかり。ただ、水車シーンの執拗な変態演出はお見事だったので、そこに+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-01-15 02:00:06) |