221. アナザーウェイ D機関情報
《ネタバレ》 原作の「D機関情報」(西村京太郎の初期の頃の作品には結構良い物があります)に感動して、都内のビデオ店を探しまわってようやく観ることができましたが、やはり原作には遠く及ばなかったというところです。折角の豪華キャストの割には深みに欠けていて、感情移入もままなりませんでした。映画としての時間的制約があるのは致し方ないところではありますが、それならば、前半の潜水艦のシーンは全てカットしてその分人物描写に時間をあて、スイスでの主人公の心の変化や必死の和平工作をもっと丁寧に描くべきではなかったのでしょうか。 ちなみに、映画では設定が1945年になっていましたが(原作は1944年)、この頃既にドイツは崩壊寸前で制海権を完全に失っており、潜水艦でのドイツ入国は不可能であったので、時代設定を1945年にするのには無理があると思います。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-29 09:17:04) |
222. 天使のくれた時間
《ネタバレ》 地方U局でやっていたのを全く期待もせずに見たのですけど、予想外に良かったです。プロット自体はこの映画やスライディングドアなどで描かれる以前から、誰しもが一度は自分の人生のIFについて考えたことがあるでしょうから、特に新鮮味はありませんでした。それでも引きこまれてしまったのは、ニコラス・ケイジの好演によるものか、あるいは自分が年をとってしまったからなのでしょうか。二人の子供たちがとても可愛かったです。ティア・レオーニはNaked Truthの色っぽいオネエチャンのイメージが強かったのですけど、こういう役も結構はまるのですね。この手のストーリーは探せば沢山あるので、粗探しは禁じ手だとは思いますけど、一点だけ、こっちの世界のジャックが向こうの世界に飛んでいっている間、元々向こうの世界にいたジャックはどこにいたのでしょうか。楽しみにしていた年に一度の家族とのクリスマスを過ごせなかったのはちょっと可哀想。私も一度でいいから初恋の人が隣で眠る暖かいベッドの上で目を醒まして見たいですね。 [映画館(字幕)] 7点(2005-03-29 20:05:23) |
223. アザーズ
《ネタバレ》 シックスセンスのパクリだというご意見も多いようですが、ある意味でこちらの方がインパクトが感じられました。たぶんこれまでに、家にとりついた幽霊や亡霊が住人を悩ませるという設定の映画が沢山あって、最初この映画もその類かという先入観で冷めてみていたところに、最後でみごとにそれをひっくり返しているからだろうと思います。主人公たちを悩ませていた亡霊・侵入者たち=この世の現実の住人たち、主人公たち=この家にとりついた死者の亡霊たち、という全く逆のプロットは気に入りました。故意に恐怖心をあおるような過度の演出もなく、落ちついた雰囲気の中で進行するストーリーには反って引きつけられてしまいました。どぎつさを期待した向きには物足りないのかもしれませんが、私的にはホラー映画としては合格点だと思いました。 7点(2005-02-20 23:09:19) |
224. 呪怨 (2003)
《ネタバレ》 うーん、この手の映画に怖がらない自分は感性が枯れてしまったのか、ボケが始まったのか、素直に怖がれた若い頃を思うと、ある意味やばい気がします。さて、そういう自分の側の問題点をさて置いて、つっこみを言わせてもらうと。 幽霊邸、黒い影、長い黒髪、老人、ネコ、テレビ、電話、シャワー、天井裏、子供、となんかどこかで見たようなお決まりのホラー道具満載。何かもっと目新しいあっと言わせる道具を期待していました。呪いの連鎖が広がって行くというのをオムニバス風に描いたのかもしれませんが、ストーリーが散漫になってしまったような。映画を誹謗する意図はありませんが↓の人も言っているように、日米で騒がれるのはなぜ?と感じてしまいます。 それにしてもいつもながらの「この世に怨念を残して死んだ者の呪い」というものがどうも納得できません。死んだ方にはお気の毒ながら、関係の無い人間に手当たり次第に恨みをぶつけるのはやはりいただけません。映画の中で呪い殺された、介護士、引っ越してきた若夫婦、その妹、高校生、刑事、元刑事、その娘、女教師の方達は、何の関係もなく、悪いこともしていないのに、生きていたらまだまだ楽しい人生を送れたはずなのに理不尽に殺されてしまったわけです。彼等のこの世に残した怨念たるやもっと凄まじいものがあるはず。彼等の怨念は当然彼等を殺した化け物たちに向けられるわけで、今度は化け物がその呪いに苦しむことにはならないのでしょうか。私だったら、絶対に化け物を許さず、あの世で執念深く付狙います。 5点(2005-02-17 07:50:58) |
225. CUBE
《ネタバレ》 不条理心理劇として見るならば合格点だと思いました。生きることに最も固執した俗物的な警官(大半の人間は彼のような行動を取るのでは)などが死に、唯一助かったのが一人では生きられなさそうな現実ばなれした少年だったというのがポイントでしょうか。一方で、娯楽サスペンス・ホラー映画として期待すると拍子抜けでしょうね。確かに最後に警官がもう一度現れたのは、心理劇を完成させるためには必要だったのでしょうが、ストーリー的には無理があります。Cubeの目的や謎の解き明かしを期待していたラストも見事に裏切られました。もう少し観客を意識して現実性を加味すれば、A級映画の仲間入りが出来たのかもしれませんが、監督としてのこだわりが感じられました。数学的な知識といい、くろうと向けの映画といえます。 6点(2005-02-11 20:10:33)(良:1票) |
226. 愛と死をみつめて
《ネタバレ》 そうそうたる名優たちが脇を固める中、美しい顔の半分を包帯で覆った吉永小百合は鬼気迫る名演技でした。あのまま吉永小百合自身が死んでしまったのではないかと錯覚してしまうほどでした。 数々の涙を誘う名シーンがありましたが、中でも死期を悟ったミコが自分の持ち物を焼却炉に持って行って、そこにいたおじさんに亡くなった方でもあったのか、と聞かれて「これから亡くなるところよ」と答えて、煙突から上る煙を見上げる冷めた表情は、あまりにも残酷で痛々しかったです。 確かにあまりにも暗過ぎるし救いがない感じでした。でもそれは現在の日本の無節操で軽薄な明るさの裏返しだからなのかもしれません。40年たってこの国もそして自分もどうなってしまったのでしょうか。点数が低いのはあらすじを分かって観ていたためで、リアルタイムで観たらもっと点数は高かったと思います。 7点(2004-11-09 22:56:47) |
227. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白
《ネタバレ》 前半を見た限りでは冷凍人間のSFコメディなのかと思いましたが、後半いつのまにか ほのぼのストーリーになっていました。荒唐無稽な設定の割にはストーリーに無理が なく、一つ一つのシーンが心にしみわたる感じがしました。悪人が一人も出てこない 映画も最近では珍しくなりました。確かに難を言えば結末に向けての展開がなんとなく 予想出来てしまうところですし、最後にもうひねりほしかったところではありますけど、 欲を言ったら切りがありませんね。 7点(2004-11-07 19:00:07) |
228. パーフェクト・カップル
《ネタバレ》 私の場合事前に、どうせクリントンを徹底的にこき下ろした、大統領選の裏側暴露のブラックコメディー作品だろう、という先入観があって、ほとんど期待せずに観たので、予想外のシリアスな内容で意外に面白かったです。「ワッグザドッグ」などから比べると派手さや刺激が少ないし、娯楽性はないのかもしれませんが、大統領に絡んだこれ見よがしの露悪的な作品にはもう食傷気味なので、こういった作品の方が反って新鮮味を感じます。少なくともまだアメリカにも良心が残っているのかもしれないという淡い期待を感じさせてくれます(もしこれがクリントンの実話に基づいているのなら、こんなことがあってようやく大統領になったのに、性懲りも無く彼はモニカ・ルインスキーなどと事を起こしてしまったわけで、なんともはやという感じです)。新奇の無い政治物ということで点数を低くしてますけど、後味は悪くなく楽しめました。トラボルタもがんばっていたと思います。 6点(2004-11-03 09:30:20) |
229. カサブランカ
《ネタバレ》 ボギー一人がカッコ良くて、ラズロ夫妻はパッとしませんでしたね。特に旦那はどうみても反ナチスの筋金入りの闘志とは感じられなかった(バーグマンは評判通りの美しさでしたけど)。もともとがニ流俳優(ボギーもバーグマンも人気の出る前)によるB級のロマンス映画として作られたわけで、色々とB級の安っぽさが見え隠れするのはやむを得ないところではあります(こんなにヒットすると分かっていたらもっと金をかけて作れば良かったのでしょうけど)。イルザの残した別れの手紙の文字が雨の中でにじんで行くシーンやドイツ将校の歌うラインの守りがラ・マルセイエーズにかき消されてしまうシーンなどの名シーンを生んだやはり名作と呼ばれることはある映画だと思いました。ところで、ボギーが何度も使う「Here’s looking at you」を「君の瞳に乾杯」と最初に訳した人はなかなかのシャレ者ではありますけど、この原語のフレーズを外人女性に使っても日本語のフレーズほどには相手に対するインパクトはないでしょうね。「そんな昔のことは…」ももっと盛りあがった場面でバーグマンに対して使われているのかと思ったら、全くの端役の女(バーグマンに劣らず美人でした)に投げやりに使われているだけでした。ちょっとこの日本語訳の両方のフレーズが日本では一人歩きし過ぎているようです。 6点(2004-10-31 17:27:11) |
230. ローマの休日
《ネタバレ》 子供の頃最初に観た時は、なんかぬる~い夢物語のお話だと思って、心にも残りませんでしたが、今改めて見ると、やっぱり良い映画だったんですね。古い秩序としきたりのあった時代にはほっとさせられます。ローマの観光促進策が裏にあったらしく次から次へと観光名所が紹介される割には露骨な商業主義の臭いは全く感じられません。ストーリーもこの種の話にしてはテンポがよく、一方で、自由を求めるアン王女が権威の象徴の長い髪を切ったり、自分の身分を隠しているために、真実の口の前で不安になったり、と細かい部分も丁寧に描かれていましたね。 ちなみに本作品はハリウッド映画として全編海外ロケで作成された初めての作品だったそうですが、当時ローマは記録的猛暑で俳優もスタッフも大変な苦労だったそうです。そんな中可憐な容姿とは裏腹に、強い野心と覚悟を持って臨んだオードリー・ヘップバーンは文句も言わず演技に集中したそうです。さらに90テイクマンの異名を持つワイラー監督により、有名なスペイン階段の数分のシーンは6日間かけて何度も撮影されたために、後ろに映る大時計の時刻がショットごとに違っているそうですが、これまで全く気が付きませんでした。 [地上波(字幕)] 8点(2004-10-30 18:00:53) |
231. パニック・ルーム
《ネタバレ》 なんとなく「暗くなるまで待って」を思い出してしまった。パニックルームという設定はなかなか面白いと思ったのですけど、ストーリーがぶち壊したようです。ジュディー・フォスターは結局何やったの?という感じ。SOSは娘のアイデア、中と半端な電話で呼び出された元旦那は半殺しに会い、自分で銃ぶっ放せばいいのに、自分じゃ手を汚したくないのか腕の折れた元旦那に渡して、自分は斧振り回して殺されかけて結局泥棒の片割れに助けられる始末(おかげで彼は殺人者になってしまった)。 4点(2004-10-25 18:22:35) |
232. マディソン郡の橋
《ネタバレ》 結構みなさんの評価は厳しいのですね。この作品は見る人の年代や立場によって 評価はかなり分かれてしまうのだと思います。私の友人は「結局、フランチェスカ は家族をずっと欺いていたんじゃない」と批判的でした。私ももっと若い頃に 観ていれば同じような感想をもったかもしれません。しかし、私は二人の恋愛を 世間的な「不倫」と切って棄てる気にはなれません。一人の連れ合いを一生同じように 愛し続けるのは困難ですし、色々な人にそれなりの感情を抱くのは自然なことで あると思います。家族を守りながら、一方で男への想いを持ち続けた切ない 彼女の生き方を責める気にはなりませんでした。 ストーリー自体はそれほど新鮮なものでもないと思うのですが、映画自体はそれな りのレベルに仕上がっているのは、やはり主役二人の演技に負うものでしょうか。 ところで、夢を抱いてアメリカへやって来たが、いつしか田舎で家族との平凡な 日々に埋没してしまっていたフランチェスカの心が、夫とは全く違うタイプの男性 に呼び覚まされる、という設定には無理がないのですが、世界中を歩き、色々な人 との経験を積んで来たロバートが、彼女にあそこまで引かれた理由が今一つ理解 できませんでした。 7点(2004-10-17 20:53:00) |
233. タイムライン
《ネタバレ》 私の場合も、細かいアラには目をつぶって軽い娯楽作品として楽しむのであれば それなりに面白かったと言えます。タイムトラベルの部分の粗っぽさを別にして もこの作品は題材が我々日本人にとっては、世界史の時間にもあまり深くまで教 わらなかった「英仏100年戦争」ですので、日本人が愉しむにはそれだけでもかな りのハンデを負っているということになります。 5点(2004-10-17 19:53:43) |
234. スウィングガールズ
《ネタバレ》 どうしてもWBと比べてしまうし、二番煎じとして見てしまうのでちょっと点数は低くなりましたが、それなりに楽しめました。女の子たちはそれぞれ個性的で元気だったし、最後の演奏はよくがんぱって盛りあがりました(この映画のノリを締めくくれるのはSing Sing Singしかないだろうなと思っていたら案の定という感じでしたけど)。しかし、男のシンクロが一般にまだ馴染みがなかったので、色々練習して上達して行くのが抵抗無く受け入れられたのに対して、ジャズ演奏は難しいのが分かっていますので、高校生のおねえちゃん達が、そんないい加減で短期間の練習であそこまでうまく出きるわけないよなあ、という題材としてのハンデを最初から負っていたと思います。最初のお弁当運びがちょっと強引すぎたし、彼女達、高校一年にしては老け込み過ぎ。主人公たちの色恋をもう少しからませても良かった。フジテレビは来年あたりドラマ化しそうですね。 7点(2004-10-03 15:28:56)(良:1票) |
235. es[エス](2001)
《ネタバレ》 評価はいろいろと分かれているようですけど、率直な感想を言えば終盤に向けて結構引きこまれてしまいました。ストーリーは単純だし、社会物として観るならば描写がいまひとつなところはありますが、サスペンス映画あるいはホラー映画として捉えれば、刑事がやたらどんぱちやったり、化け物が大暴れしたりするものなどよりはずっと見ごたえがありました。やはりモトネタが実話だということがリアルな不気味さを出しているのでしょうか。でもやっぱり露悪的で後味は悪いですよね、夢に見てしまいそうです。 6点(2004-09-23 23:18:43) |
236. フォーリング・ダウン
《ネタバレ》 アメリカで何度もテレビCMで見て、観たいと 思っていて今まで見逃していました。CMから想像したのは、最初から 最後まで世の中の腹立たしいことに切れまくり続けるオッサンをコミカル に描いた話だと思っていました。前半はそんな感じでしたが、後半は一転 社会派映画っぽくなりました。何人かの人も書いているように前半のノリ をもう少し続けてほしかったとも思いますが、後半の展開も悪くはありま せんでした。妻の尻に敷かれ事件当日に退職する刑事の存在がとても大き かったと思います。 日本などでも無関係の人たちを巻き込んだ自暴自棄の拡大自殺的な犯罪が 起きる今日、決してそれらを擁護するものではありませんが、一方で何度 観ても世の中の不条理に次々と怒りを爆発させていく主人公の男に痛快さ を感じ喝采したくなってしまうのも確かです。 ちなみにアメリカで911と言えばemergencyの電話番号、すなわち日本での 110番ですから、同時多発テロを予言していたわけではないと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2004-09-10 23:22:46) |
237. 生きない(1998)
《ネタバレ》 ローカルテレビでやっていた東京サギまがいの舞台劇「生きない1999」を見て、 オリジナル映画を見たくなってみました。劇の方は表面上はドタバタ喜劇っぽくって、 お風呂場のシーンとかバスの中でのカラオケやゲームなどギャグ連発、はちゃめちゃ なんですけど、映画の方は結構リアルで暗いんですね。重いテーマなんで あそこまでリアルだとちょっとしゃれにならない気分になってしまいます。 こんな時代でもありますしね。ストーリー設定のユニークさや、カンケリ遊びを 効果的に挿入するなど、なかなか考えていたと思うのですけど、とにかく 気分が暗くなってしまいました。 ちなみに死んだ人数はバスが跳ね飛ばした人も含まれるはずなので全部で13名 でなくてはならないと思うのですけど(少なくともバスの中には死体が13体あったはず。 ダンカンはバスから降りて自分で飛び降り自殺したので含まれない) バスガイドさんがなんで死ぬのかの説明がなされていなかったような。劇では 歌手目指して上京したけど、歌手の夢は叶わず借金重ねて死にたくなったとか なんとかだったと思いますけど。 6点(2004-08-23 18:14:39) |
238. スズメバチ
《ネタバレ》 ここでの評判あまり芳しくなかったので、大味なB級アクション映画かと思っていたら、意外と手に汗握ってしまった。次から次へとテンポも悪くなかったし(前半がかったるいという評価が多いようですが、テレビでは余計な部分を大分カットしていたのでしょうか、退屈することはありませんでした)、アクション映画にありがちな誇張や過激演出(お互い派手に撃ち合っているのに全然当たらないとか)もあまりなく、結構楽しめましたよ。細部の説明不足は確かに色々ありましたが、あんまりくどくど説明されても反って鬱陶しいかも(あの敵が投げ入れた緑色の袋の中身はなんだったのでしょうか?モニター係の内臓かなんか?)。エンディングはもう少し余韻を引っ張って欲しかったとも思いますが、あっさりと終わってしまうのもそれはそれで良かったのかもしれません。 6点(2004-08-06 00:58:09) |
239. ナビゲイター
《ネタバレ》 見終わってみるとET+浦島太郎+ホームアローンのようなB級の子供向けUFO映画なんですけど、前半部分では、デビッドに一体何が起ったのか、という謎に意外と引きこまれてしまってマジに見入ってしまった。後半になるにつれて、お子様向け丸出しでなんかアホらしくなってきました。結末もどこかで何度も見たような陳腐なものでしたし。デビッド役の男の子は嫌味がなく可愛かったし、小さな子供と家族で見るならばまあお勧めという感じです。 5点(2004-08-03 23:28:22) |
240. オーシャン・オブ・ファイヤー
《ネタバレ》 飛行機の中でさして期待もせず時間つぶしに見たのだけど、意外と面白かった。 風変わりな西部劇か、19世紀の千一夜物語か、それとも愛馬物語か、見る人の 興味によってそれぞれではあると思います。 インディアン討伐で心に傷を負った男が、遥かな異郷の地で荒唐無稽な活躍をする、 というのはラストサムライと似た設定だけども、インディアンの悲劇もアラブ 部族の誇りも知らぬ身にとっては、単純に娯楽作品としては楽しめました。 ヒダルゴの目の表情(馬は意識していたわけではないでしょうが)が良かったです。 6点(2004-07-16 21:26:23) |