221. 5デイズ
暢気に北京五輪を観ていたときに、ロシアとグルジアではそんな事が起きていたのか…と思うも、暢気にロンドン五輪を観ていたときには、シリアの内戦が加熱していた訳です。 華々しい世界的イベントが開催していても、その時世界ではエライ事が起きている。 「世界はまだまだ暴力に満ちて、平和ではありません」(倉持陽一)という事を、ついつい忘れてしまいがちな私には、なかなか考えさせられる映画でした。 ちょっと嫌露すぎる内容で、ヒロイズムが鼻にツく映画ではありましたが。 [DVD(字幕)] 6点(2012-08-21 02:09:44) |
222. 灼熱の魂
残酷で無慈悲な物語ではあるが、愛すること、そして許すことの大事さについても、静かに訥々と伝えてくる素晴らしい映画だった。 [DVD(字幕)] 10点(2012-08-13 01:56:46) |
223. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 ちょっとテンポがモタついているような気がしますが、面倒くさくもある硬質なミステリを、キチンと丁寧に撮った結果なんでしょうねぇ。ミステリや人物像にピントを合わせてきた脚本が、好印象。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-02 00:27:16) |
224. 電人ザボーガー
《ネタバレ》 井口昇の才能と70年代特撮が、ここまで相性が良いとは思わなかった。 特に、足りないスキルを根性でカバーしたCG効果が素晴らしく、バカバカしかった。最近スカしたCGで悦に入っている曽利文彦あたりには、見習ってほしい。 [DVD(邦画)] 8点(2012-08-02 00:18:21) |
225. ドラゴン・タトゥーの女
上質で渋いミステリを、いかにもフィンチャーといった演出で楽しませてもらいました。舞台や小道具、人物描写などの切れ味が、流石です。 リスベット役のルーニー・マーラも、佇まいやら立ち振る舞いやらが異様にカッコイイ。パッツンとした前髪とか、白い背中にある数個のホクロとか、パンキッシュなファッションなど、好みすぎて悶絶。あれに眉があれば、間違いなく求婚…否、満点でした。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-27 06:04:43) |
226. パラノーマル・アクティビティ2
《ネタバレ》 「待て、ケイティ!ハンター坊やを何処に連れて行く気だ!…そうか、お前、食う気だな?」と思った。 恐らく、素晴らしき魔族の戦士として鍛え上げるつもりなのでしょうが、一応ボケときます。 [DVD(字幕)] 4点(2012-07-01 00:16:47) |
227. 人喰猪、公民館襲撃す!
ヘンテコな笑いあり、筋違いな風刺あり、アクの強いキャラクターあり、猪突猛進な人食い猪あり。一見、バランス感覚のない盛りだくさんな映画なのに、そこそこのクオリティが保たれていて、ちょっと驚かされた。 「グエルム」といい本作品といい、韓国発モンスターパニック映画は物語がまっすぐ進まないなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-11 23:50:45) |
228. 赤毛のアン/アンの青春 完全版〈TVM〉
緩やかに流れる日常の素晴らしさを、アンと一緒に感受することのできる作品。ちと長いが、名作だった。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-06 00:06:00) |
229. ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
《ネタバレ》 破綻しそうで、ギリギリセーフという、稀代のバランス感覚を持った良質コメディでした。とりあえず…あの精神安定剤は、素晴らしい助演。しかも脱衣率100%という優れもの。あの薬学部のカレ、天才なのかも。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-05 23:58:43)(良:1票) |
230. ミミズバーガー
「正視に耐えん」作品は数あれど、この作品はそれらの群をとんでもないレベルで抜いている。ド変態映画の極北といって、過言ではないだろう。 平均点のカッ飛んだ低さに興味を持ち、近年にDVD化されたという事で本作品を観てみたが、この好奇心に従順な私のアホウさを、今回ばかりは呪わざるを得ない。 とりあえず、ラスト10分の畳み掛けるようなグロシーンに耐えた私を、誰かに褒めてもらいたい。私の胃や食道や精神だとかを、ここまで頑張らせた映画は、他にあるまい。 [DVD(字幕)] 0点(2012-06-05 03:43:45)(良:1票) |
231. 告白(2010)
倫理観やトレンド的なものに対して一切の配慮もなく、氏の構想するエンタメに対して真っ直ぐに撮りきった監督の心意気が清々しい。映像と脚本の破綻しない寄り添い方も、見事としか言いようがない。 松たか子、木村佳乃という「別に何の期待もしていない」役者陣でしたが、個々の実力以上としか思えない演技にも、驚かされました。 初見ですが、中島哲也。恐るべし。 [DVD(邦画)] 9点(2012-06-04 23:14:36)(良:1票) |
232. ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵
「マインドゲーム」や「鉄コン筋クリート」などを代表するSTUDIO 4℃のアニメの良さは、驚くべき疾走感とぶっ飛んだ個性に尽きると思う。 しかしこの作品には、その両方ともが、ない。原作のイイトコロを適当にピックアップして、ソコソコの出来にした感が強い。 三部作の一発目という事で「無難に置きにきた」のかしらんが、どうにもSTUDIO 4℃の良さを感じることは出来ず仕舞い。期待していただけに、がっかりだった。 二作目、三作目で、グウの音も言わさぬ圧倒的な展開を期待したいところ。 その期待をこめて、この点数。 [DVD(邦画)] 4点(2012-05-31 00:33:21) |
233. 鬼神伝
動画はソコソコ高レベルなんですが、テーマ性、演出や脚本、キャストらのレベルが徹底的に低く、とことん野暮ったい。特に音楽の野暮さが突出していたように思える。 一秒たりともハラハラしないし、ドキドキもしない。何の驚きもない。いっそ萌え萌えでもしていれば、その手のお客を楽しませたんでしょうが、それもない。 ここまでチャームポイントのないアニメ作品も、珍しい。 蛇足ですが、あの投擲機「室伏」には、ちょっとウケた。 [DVD(邦画)] 3点(2012-05-27 00:25:22) |
234. ムカデ人間
こんな悪趣味で馬鹿馬鹿しい脚本に、 あらゆる才能や人材が投入され、 そして一本の映画としての体を成し、 全国区で公開されるにまで至ったというこの経緯を、 私は奇跡と言う他ない。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-26 05:15:00) |
235. ギャラクシー・クエスト
タイトル通りの馬鹿馬鹿しい設定の物語なのに、脚本・演出・キャストに一切の手抜きを感じさせない。すげぇ。 前半のクスブったダルいムードから、後半の異様に燃え上がる展開に、すっかりトリコになってしまいました。 蛇足ですが、細かい演技でクスリと笑えた技師役のトニー・シャルーブが、この後ディーン・パリソットと組んで「名探偵モンク」を製作するんですね。 モンク・ファンとしては、観ておきたい一本。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-23 00:16:00) |
236. トランスフォーマー
「アルマゲドン」や「パールハーバー」等の作品からしてこの監督の作品、私とはトコトン相性が悪いんですが、今作はかなり面白かった。 何といっても真昼間から人口密度の高い都市のど真ん中で、デカいロボットのド派手なバトルシーンが何しかスゴイ。 「ロボットが主役の映画だからといって舐められちゃいけない」といった監督の気概が伝わってくる。 一億ドルを超える制作費で撮った作品と日本の特撮作品とを比べるのもナンセンスだが、どうしても近年の「ゴジラ」や「戦隊モノ」と比べてしまう。「ここまでやるか?」と呆れてしまう馬鹿集団としか言いようのないハリウッドの力技は、あなどれない。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-19 08:15:44)(良:2票) |
237. 華氏451
《ネタバレ》 「他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと―それこそまさに読書ということなのだ」 【ニーチェ】 本妻の言い分に耳を貸さずアッサリ捨てて、「読書」に熱中してしまった主人公。ニーチェもさぞ「そりゃねーべよ」とお思いだろう。 そしてラストの【本の人の集落】は、興味深いですね。私もいっちょ暗誦できるくらいに一作品を読んで「彼はマスジ・イブセの【山椒魚】だ」とか紹介されてみたいもんだ。 とりあえず、最近アホウな条例を打ち出したどっかのアホウな都知事に、この作品を是非観てほしいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-10 01:09:44) |
238. ゴジラ対ヘドラ
《ネタバレ》 この斬新過ぎる新機軸ゴジラに、賛同していいものか否かと、相当考えさせられた。 だが「日本もかつては公害大国だったんですよ」という、ナニゲに現代にも通用する本作の戒めみたいなモノと、ヘドラの造形美(実は目が結構綺麗だったりする)は、評価したい。 だが、海に浮かぶヘドロの撮影に、築地で買ってきた魚(当然、食用)を使って無駄にした演出が、もったいなくけしからん。 あと、複数カットでのシュプレヒコールのシーンで、泥に埋まった赤ちゃんが居たが、あれもけしからん。面白いが、けしからん。「あの赤ちゃんは照明技師の初孫らしい」というトリビアを、副音声で聞いて爆笑しておいてナンだが、けしからん。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-06 01:30:39) |
239. ありあまるごちそう
《ネタバレ》 食糧危機の改善策として「ムダをなくそう」というシンプルでお手軽な方法に、何の意味も見出せなくなるドキュメンタリ。世界経済の歪んだ淀み(もしくはシビアな競争結果)が産んだ、潤沢の元で生活を送っている私としては、耳が痛いばかりだ。 「好き嫌いしてからに、ホンマ、世界で飢え死にしてるヒトかておんねんで?残さんと食べや!」と、かつて叱っていた母には「ちゃうねん。食糧危機の原因は、世界経済の歪みと淀みやねん」と、反論する用意ができた。 ニンジンが未だ苦手な私の問題を棚上げする気はないが、この優れたドキュメンタリのお陰で色々と解ってきたような気がする。 蛇足ですが…同じく食のドキュメンタリ映画「いのちのたべかた」でも言いましたが、ベルとコンベアに乗せられたヒヨコが…可愛すぎて困った。ヒヨコ・オン・ザ・ベルトコンベアの、予期せぬ再来でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-06 00:27:06) |
240. 着信アリ Final
この映画自体が「スパム」じゃないか。言い難いから略してパムって呼んで、いじめてやろうか?と、思ったが、そんなに暇ではない。 [DVD(邦画)] 1点(2012-05-05 01:32:49) |