221. ファイナル・デッドサーキット 3D
あまりホラーは観ないのですが、実写映画の今後を体験したくて3Dのこれを選択しました。3Dについては、たしかに飛び出しては見えます、しかしリアルな立体感がない。手前と後方の位置関係は解るがアニメで前後のセルを異速で動かしているような感じ、またスピードに追従が出来ない、ゆっくり正面に向ってくる映像はリアルだが、横に高速で流れる映像はいまいち、上映前の予告編でも同様で、まだまだ改良が必要な感じ。あと結構疲れます。 本編の映画の方は・・・あまり観ないので良く解ってないのかも知れないが、こんなもんなの?ストーリーは突っ込みどころ満載、展開は杓子定規、各シーンは布石を目一杯ちりばめ、あおるだけあおってポン!「バカだね~!」とか「くだらね~!」とか「なんでやねん!」とか「もうちょっとチャンとしろよ!」など思いながら観るのが正しいB級ホラーの鑑賞鉄則なのだろうか?だとしたら私はもう結構です。3D目的じゃなくて観に行ってたら相当凹んだはず。 [映画館(吹替)] 3点(2009-10-21 12:05:31)(良:1票) |
222. シャッフル(1981)
話は普通だが、ぎゅうぎゅうに絞ってポチョンと垂れた一滴をちょっと広げた作品、それでも多少長く感じる。映画としての評価は高くできないが、志は面白い。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-19 14:54:26) |
223. ガタカ
日本向けSF。ストーリーはシンプルだが飽きさせない、ユマ・サーマンの芸術的な美しさ、ジュード・ロウとイーサン・ホークの演技力に圧倒される。しかし、こういうのはアメリカがやっちゃいけない、もっとちゃんとお金をかけ壮大なスケールでこの内容を取り込むべきだ、あれぐらいのセットなら日本でもギリいけると思うがアメリカじゃあれはツッコミ所になってしまう。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-12 14:25:20) |
224. 少年メリケンサック
本当に宮崎あおいはかわいい!!しかし観終わってみるとそれだけの映画。あれだけのキャストだと通常は面白くないわけが無い!と思わせるので見る側のハードルが上ってしまうのは承知の上だろうに、全くそれを越えられなかった。もっとテンポ良く進めばいいのに後半は回想シーンがうざくてうざくて、すごーく長く感じられた。優れた脚本家ではあろうが優れた監督ではなかったようだ。次に期待。 [DVD(邦画)] 4点(2009-10-12 13:53:21) |
225. ヤッターマン(2008)
前半テンポが良く、「オッ!これは!」と思わせるが、後半にかけてグダグダ、特に最後の雪山になってからはやや退屈。この映画に関しては各シーンの前半に見せ場がやってくるのでシーンの後半に前半以上の見せ場が来ない作りだとテンションが上らずに次のシーンに移行してしまい不満が残る。まあそれでも最近裏切られ続けているアニメの実写映画としては出来が良いほうだと思う。ギャグでは笑えないが深田恭子以外の女優の扱いに笑える。 [映画館(邦画)] 5点(2009-10-09 09:30:56) |
226. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
再度観る機会があったので、レビューを。まず、すばらしい映画であることを先に述べておきます、尺、ストーリー、間、余韻、ほぼ完璧。未来に語り継がれるであろう作品、制作された全ての方に敬意を表します。しかしこの作品は日本映画における問題を明確に表現している、昨今の日本映画はいくら作ってもスケール感が無い、どんなに高評価された作品でもこじんまりしてしまう、何故?この作品、戦シーンでの形式のリアリティなど詳細は熟知していないが恐れ入るばかり、いろいろ書きたいがまとまらないので一言で言うと実写の監督たち「もっとガンバレ!」金の問題ばかりではないはず。奮起を切に願う!・・・という事まで考えさせる良作。 [DVD(邦画)] 7点(2009-09-28 14:19:24) |
227. ゲット スマート
コメディなのであえて吹き替えで観ました。いままでの経験から懸念していたけど、やっぱり笑いは日本と違う。面白くない、退屈。というかもうこの手の笑いは卒業した。最終的に松本(ダウンタウン)らによって笑わせてもらった者にとっては、ドリフのコントのような笑いはもう子供用なのだ。映画としては普通のアクション映画にして、コメディ要素を前面に押し出さないようにしたほうが良かったのでは。確信できる。日本の笑いとアニメだけは世界一だと。 [DVD(吹替)] 3点(2009-09-20 16:25:10)(良:1票) |
228. しんぼる
あらゆるサイトでの酷評ぶりに、かなりビビッて観に行きました。TVで見る松本は他の追随を許さない面白さです、しかしコントから遠ざかった今の松本にはアドリブや大喜利風な、その瞬間にいかに面白いことを言うかといことにのみ長けた芸人になっている、そしてそれがかなり染み付いている、としか思えない。評価的には前回の「大日本人」とさほど変わらない、そんなに悪くもなく良くもなくという出来映えだが、映画として、また松本に笑わせてもらってきた者として不満な点は多々ある、白い部屋の中での小ネタにはすべてオチをつけるのに、大筋の話につけたのはオチでは無い、放棄だ、火の鳥黎明編だ。映画においてちゃんと締めくくるのが必ずしも良いとは言わないが、これはバランスが悪い。カメラのわざとらしい揺れは気になったが、メキシコパートの演出も松本がちゃんと行っていたのだとしたら演出力は捨てがたいものがある、メキシコパートは映画っぽかった。私は諦めない、期待はまだある。次だ次! [映画館(邦画)] 4点(2009-09-16 09:40:59) |
229. 河童のクゥと夏休み
観終わってから2時間以上の作品だと気付いたということは、長くは感じなかったのだ。内包されているテーマは多く後半が少しバタついたが、そう気にはならない。話がとてもストレートで観ているこっちがうろたえそうになる。最初不気味に思える河童を最後にどこまで感情移入させかわいいと思わせるか、ということのためにわざと河童の造形を不気味にしてハードルを上げそれに挑んだのだろう。その試みはまんまと成功した。良い映画だと思う。 [DVD(邦画)] 6点(2009-08-28 13:58:29) |
230. パプリカ(2006)
観ている間は面白い、ただ全体にこじんまりしていて深みが無いので観終わった後にインパクトが薄い。もう少し違う切り口であと10~20分ぐらい長いと凄い作品になったかも、最近よくあるアメリカのアクション映画みたいにあっさりしてた(映像ばっかり凄くて話はペラッペラ)登場人物がやたら小難しいことをしゃべるので途中で字幕有りに変えて観ました。しかしアニメ作品としてはこれからを期待させるものなので次回作に期待。 [DVD(邦画)] 5点(2009-08-24 14:39:42) |
231. ドッペルゲンガー
《ネタバレ》 映画としては面白いと思います。本当はもっと長い映画だったのかもしれない、後半の本人かドッペルゲンガーか解らない演出で説明が故意に省略されている感じがやや微妙だが、それで良いような気もする。怖い映画ではなく、実は存在した一卵性双生児のそっくりな弟がひょっこり現れ、困っている兄を助けるが・・・と、いう感じ。なんで高速道路を使わないのかというようなつっこみはさておき、ユースケを含んであともう一ひねりあればかなりの評判になったんじゃないかという映画。 [DVD(邦画)] 6点(2009-08-21 09:18:49) |
232. 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
3時間は長くなかった。実録と銘打っているように前半部分の文字情報を使用した説明部が多少安っぽいがそれでも、話が山岳ベースに移ってからは画面凝視。世代的に意味不明な点も多いが、それでもいろいろ考えさせられる。多くの人物が当時の最高学府に進んだ者たち、若さと高度な知能の若者が向けるべきエネルギーの対象が革命や改革から権力維持に、国や政府から組織内に変わっていく怖さ、そして本当の権力によりなすすべなく追い込まれてゆく、一人混入していた高校生が現代人の代弁者であったがそれでも声は届かない、大変なものを見せてもらいました。映画的には「光の雨」のほうが完成しているけど、こっちは「実録」と付いているので良しとします。それにしても彼らの最終目標点はどこにあったのだろう、ネットで調べるとするか・・・ [DVD(邦画)] 7点(2009-08-20 11:11:30) |
233. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
原作未読。第1章をDVDで観て普通以下だったけど、予告編での姪っ子の表情に期待していたがまあDVDで良いなと思い、第2章を観た。こ、これは・・・かなり出来が悪い。全3部作だからか、話がほんのちょっとしか進んでないじゃないか。それにしても、布石かただのエピソードか判らない話が延々2時間強、そもそも人物相関図なしだと理解できないようなものを映画として製作されても非常に困る。間が悪いし、テンポも悪い、音楽のかぶせ方もダサい、久しぶりに鑑賞後に脱力感と苛立ちを覚えた、原作を未読なので大きなことは言えないが、原作はそんなにひどくないんじゃないのかな?唯一の拾い物はクラスメイト役の女の子のみ、しかし凄いキャストのわりに彼らが全て脇でグダグダやって、主役の彼女たちだけが頑張ってるのを観ているとさらに空しさがこみ上げる。第3章も一応観ると思うけどまったく期待しません。 [DVD(邦画)] 3点(2009-08-20 10:04:57) |
234. サマーウォーズ
本当に面白い! OPが終了するまでに上田に連れて行かれ、あっという間に観終わる。 登場人物が多く、それぞれのキャラが立っているうえ、各人見せ場があるため 多少消化不良になってはいるが、それでも十分楽しめる。 「時をかける少女」でもそうなんだけど、あの入道雲少しずつちゃんと動いてるんだよねモクモクと。 私は「鉄コン」も「ポニョ」もかなり気に入っているので 宮崎を越えたなどという評価はしたくないけど それぞれがまた次にもっと面白いものを見せてくれる事を期待しています。 [映画館(邦画)] 8点(2009-08-05 08:27:39)(良:1票) |
235. イキガミ
原作未読。私には受け入れ難いストーリーでした。原作を知らないからなのか、物語の前提に全く理解が得られない。よって突然、死を宣告される人々のテレビドラマ風エピソードのオムニバスに成り下がっている。金が無いのかもしれないが、各セットがしょぼすぎる、設定に無理があるのだからリアリティのあるものを見せないと・・・あんなに暗いデスクじゃ仕事できません、廊下のシーンも事務系の職場なのに人多すぎ。突っ込みどころが多いけど、まあ退屈はしないし、がんばってはいると思う。次の作品に期待します。 [DVD(邦画)] 4点(2009-07-21 11:04:25) |
236. ターミネーター4
アクションは面白い、特に前半は観せ方がうまいなーと感心していた。だがストーリーは大筋を観客が知っているので、作りこむのが非常に難しく感じる。アクションシーン以外は人物がらみの話を追うので、各キャラにそれなりの意味が無いと観終わった後、あまり残らない。冷静に順序を追っていないけど、タイムパラドックスが起きすぎてない? [映画館(字幕)] 5点(2009-07-03 10:50:56) |
237. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
これは相当面白い!一気に観せるし、話もグッとくる。純粋なエヴァラーではないだけに世界観に対して多少の突っ込みどころはあるけど(何故あんな危ない街に多くの人が住んでるのか?等)面白いことには変わりなく完全に引き込まれた、私はあの2曲もそんなに違和感がなかったです。ここからは勝手な解釈。TV版も以前見たけど、アクション好き、精神的ストーリー好きの両方のファンを投げ出して終わった感があり、なんじゃコラと思っていた。数年後、パチンコで興味を覚え、ネットで詳細や解釈を知り「序」をDVDで見て、さて・・・と思っていたが、やられた。これは、TVエヴァ終了後、不満を抱いた当時の猛者たちが、類似品と言われながらもリスペクトしつつ、いくつかのアニメを創り(私は特にエウレカセブンが好きだが、今回特に影響を感じた)エヴァを補足していたのではないか、そしてエヴァ側がやっとそれに答えているのではないかと凄く感じた。「破」の出来が良くストーリーが結構進んだので「Q」で以前の間違いが起こらないことを切に願います。日が射すシーンで「太陽を盗んだ男」で聞いた音楽が流れたけど、なんていう曲なんだろう。 [映画館(邦画)] 8点(2009-07-03 10:33:14) |
238. 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい
TVアニメの大ファンなのです。この年齢になってホント久しぶりにハマッたアニメでした、今でも時々観直してしまいます。前半15話ぐらいまで我慢すると残り35話が大変面白い、世界観、ストーリー、キャラ、音楽、エンディング。どれも私にとってのフェイバリットです・・・なぜ映画のコメント書かないかというと、これが映画として成り立っていないからです、単独のストーリーを展開してはいるもののオリジナルの面白さを出さなくて良いのだろうかという疑問が、観ている間ずっとあるのです。久しぶりに新宿まで観に行ったけど、映画館が立見だったのは何年ぶりだろう。 [映画館(邦画)] 6点(2009-06-22 10:03:40)(良:1票) |
239. キートンの大列車追跡
けっこうな衝撃だった。もし当時観ていたら、というような想像も加味して大変面白い。しかし冷静になると、公開時はびっくり仰天の大活劇なのだろうが、話は薄っぺらだし、予定調和のストーリー。悪くはないが、あの時代にこんな・・・という点数が加点されていることは否めないと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-22 08:20:51) |
240. ノーカントリー
緊張感が延々と続く・・・感情移入が難しい映画。事件当事者の誰にも共感しにくく、ただただ傍観者として観るしかない、保安官のように。そして観終わって思う、それで良かったのだ、奴等が異常なのだ。奴等のような生き様、死に様を望まない、静かに去ることを望むのだ、親父の夢でも語りながら。それがノーカントリー。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-06 21:31:21) |