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221.  愛の讃歌 《ネタバレ》 
寅さんより前にまるで寅さん見ているような感じにしか思えないようなこの映画を撮っていた山田洋次監督。伴淳三郎が放つ台詞がもう寅さんの原型です。ご苦労様!いやあ、渥美清の顔が自然に浮かんでくるし、タコ社長こと太宰久雄、ここではタコ社長ほど愛嬌はなく、どちらて言うと無愛想で愛嬌は感じられないが食堂に居る。何だかそれだけで寅さんみたいだ。更に親子喧嘩して出て行く息子を見送る賠償千恵子、これなんか晩年の作品で賠償千恵子(さくら)が博(前田吟)と喧嘩して出て行く吉岡秀隆(満男)を見送るみたいだし、色々な意味で二年後に始まる寅さんのパターンがここで完成されてる。渥美清不在が物足りなさを感じるし、山田洋次作品としてはけして上位に入る作品じゃない。それでも寅さんの原型を見る事ができる作品として、どこをどう見ても山田洋次作品だと思わずにはいられないという意味で山田洋次ファンは勿論、寅さんファンなら楽しめる作品になってる。脇役の中ではやっぱり小沢昭一が可笑しい。いるだけで楽しめる。最後に舞台が瀬戸内海、やっぱり山田洋次監督はダウンダウンヒーローズでも感じたように木下恵介作品が好きなはずです。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-03 21:50:50)
222.  伯爵夫人
チャップリン唯一の(初)のカラー映画 にして遺作であるがはっきり言って数多くあるチャップリン映画の傑作群に比べるとかなり劣る。最後にしてカラー映画を撮るチャップリンのハリウッド映画に対する怒りを感じる。自分に対するアメリカへの怒りをハリウッド映画界においても使いこなすのに難しいと言われたマーロン・ブランドとソフィア・ローレンという二代名優をチャップリン自身、俺なら誰にも真似出来ない使い方で魅了させてやるよみたいな怒りと監督としての自信が感じられる。更にチャップリン自身がヒッチコック映画が好きなんだなあみたいな演出、ワンカットだけ自らを出演させて見せるのを見ると同じイギリス出身監督、ハリウッドを代表する名監督への思いみたいなものが感じられる。色んな意味で見所満載の遺作であるがやはりチャップリンは白黒のが良い。ライムライトがチャップリン自身本当の意味でチャップリンらしい優しさに満ちた笑いと涙の傑作であり、だからチャップリン映画を見たことないけど見てみようかなという人には薦めないし、チャップリン映画を初めて見るなら街の灯やモダン・タイムス、キッド、黄金狂時代、独裁者などの白黒映画を私なら薦める。
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-26 22:24:25)
223.  女経
大映映画の看板女優三人、若尾文子、山本富士子、京マチ子それぞれを美しく、しかも怪しくて、そんな女に騙される男の馬鹿さがこの映画の面白さである。相変わらず若尾文子の美しくて男を虜にする魅力とまた山本富士子の何を考えてるか分からないミステリアスな雰囲気、京マチ子の怖さと女優それぞれを三人の別の監督さんが魅力的に映し出してる。一つ一つの終わり方が妙な感じではあるし、続きをもう少し見ていたいという不満もあるがこの三人の女優を見ると昨今の日本の女優には無い魅力が感じられて、そういう意味ではなかなか見応えのある作品になってる。個人的には私も2つ目の話が一番好きです。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-05-04 22:14:13)
224.  日本一のゴマすり男 《ネタバレ》 
オープニングから軽快に歌いながら走り出す植木等を見てると嫌な事など全て忘れて気楽にやろうではないかて気持ちにさせられる。新人としての初出社の日にいきなり一仕事してしまう凄さこそこの映画の中等の素晴らしさである。出世の為なら何でもする。やたら誉めて誉めて誉めまくる時には徹底的に誉めてと本当にゴマスリしながらもミスしたら謝る。係長との釣りの場面や課長とのゴルフの場面での何とも調子の良いこと。この調子の良さとご気楽さが主人公の前向きな植木等の笑顔を見て楽しむ為のシリーズ映画である。日本一シリーズの植木等みたいに生きられたらどんなに楽しいかなと毎回毎回思わせながら見てます。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-04-07 09:45:29)(良:1票)
225.  マドモアゼル
何とも恐い。女の恐さてやつを徹底して見せ付けられているような気持ちにさせられる。ジャンヌ・モローの存在感、凄さ、演技力で見せる映画!ジャンヌ・モローの演技力あればこそ惹き付けるだけの魅力がこの映画にはある。自分で犯した犯罪を全くもって気にしていないような眼の演技、冷たい表情がこの映画の恐さを物語っている。全編に漂うヨーロッパ映画らしい雰囲気を楽しむ映画という感じなのでヨーロッパ映画が好きな私のような人には楽しめるかもしれないけどヨーロッパ映画が嫌いな人、苦手な人には向かない気がする。それにしてもやはりここでのジャンヌ・モローの凄い演技を見てしまうと女優って何だろう?ただ見た目さえ可愛かったり、美しければ良いってもんじゃないんだよ!と言っているようである。それぐらいとにかくジャンヌ・モローが凄い。そして恐い。話そのものはあまりにも暗すぎてもう一度見たいという気持ちにはさせられないけど本物の映画女優の素晴らしさを堪能するだけでも観て損はない映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-10 21:43:35)
226.  みな殺しの霊歌 《ネタバレ》 
加藤泰監督のシャープな映像美、そこに山田洋次監督が構成に加わっているという点に注目して観るとこの二人の監督さん、間違いなくフランス映画が大好きでたまらないというような気持ちと男と女の身勝手さ、犯罪に手を染めてしまう者の過去、加害者と被害者のそれぞれの過去というものが人間の持つべき勝手な部分とが恐ろしく描かれていて何とも考えさせられる。見ていてもけして、楽しい。面白いなんて気持ちにはなれない。サスペンス映画という一応、形式上はそうかもしれないけど人間は如何に駄目な生きものなのか?ということを言いたいような内容である。犯人役の佐藤允の演じる川島にとっては自分に対して唯一、愛情を注いでくれる優しい女性である春子(倍賞千恵子)は妹のような存在だったに違いなく、倍賞千恵子の春子ってもう明らかにこれは翌年に撮られて寅さんシリーズのさくらを意識せずにはいられません。春子の過去、両親を失ってるという点、山田洋次監督が脚本に加わっていることでその他にも寅さんに出てくる俳優が何人も出てきたりとこれで渥美清がいたらと思わずにはいられなくなります。それにしても音楽の使い方が「男と女」そのまんまみたいなのはどうなのか?あの映画もけだるい感じがしたけどこの映画も犯罪映画であり、日本映画だけどフランス映画独特のけだるさが全編に漂ってまいります。
[DVD(邦画)] 7点(2012-09-08 18:26:12)(良:1票)
227.  新選組(1969)
三船敏郎映画出演丁度100本目となる今作を見て改めて思った。三船敏郎は演技で見せる俳優なんかではない。黒澤映画を見ていれば解るがとにかく男臭くて常にギラギラしていて、演技というよりも存在感、眼力で観る者を威圧する圧倒的なそのオーラこそがこの俳優の持ち味であり、大きな魅力であることが解る。今作においてもけして上手いとは言えないが、いや、むしろ下手だがそれを全て許してしまえるほどの圧倒的な存在感、三船敏郎がいるだけで緊張感が漂う。凄いことである。三船敏郎に負けまいとここで出てくる他の俳優陣、特に男優陣のそれぞれの演技力、中でも三國連太郎の上手さはずば抜けており、どの役者をも超えている。この映画の中で三國連太郎が演じている芹沢鴨という男、こういう豪傑な役柄が本当に似合うし、そういう役柄を演じている時の表情がとにかく凄い。「釣りバカ」シリーズでのすーさんしか知らない人がほとんどだとは思うけど、三國連太郎の演技力を眼にすればこの俳優の凄さが知ってもらえるばずである。作品そのものの出来栄えは凄いとは思わないもののとにかく俳優陣が皆、圧倒的な凄みで見せつける。今時、これほどの熱い演技で見せてくれる俳優陣が果たしているか?この二人以外にも小林桂樹と北大路欣也に中村錦之助、田村高廣と男優の演技を見るだけでも観るに値するほどである。三國連太郎と中村錦之助と言うと「宮本武蔵」での共演も印象的であり、この二人がまた共演しているというのも「宮本武蔵」ファンとしては嬉しく思う。男優に比べると女優の存在感はいま一つの中で司葉子が圧倒的な良い。美しさの中に男達を支える優しさを持つ良い女を演じさせるとよく似合う。これを見ちゃうと他の新選組なんてアホらしくて見てらんないぜ!てなっちゃいます。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-14 21:53:54)
228.  続・新悪名
「座頭市」の勝新も好きだけどこの「悪名」シリーズにおける朝吉も好きである。単なるヤクザぽいだけの男でなく、義理と人情に厚く、正義感の固まりのようなこの男の正義ぷりがここでもまた見られる。今回は孤児との交流という今までにはない新たなる悪名シリーズにおけるこのタイトル通りの映画である。ちょっとじめじめしずきなのが気にはなる分、他の悪名シリーズよりは辛い点数にはしてみるものの勝新という俳優の持っている人間的大きさ、映画スターとしての魅力を感じることが出来るという意味ではこれもまた「座頭市」の市と並ぶ朝吉というキャラクターは勝新を語る上で外すことは出来ない。何故「座頭市」シリーズほど多く撮られなかったのかという疑問に関しては市という人物象、スケール感が余りにも大きく偉大過ぎるからだと私は思っている。それだけにこのシリーズがさほど多くの映画ファン、それも邦画ファンの間に見られていないだろうということが残念である。
[DVD(邦画)] 7点(2012-07-14 21:59:25)
229.  女の一生(1967) 《ネタバレ》 
「女の一生」この映画の場合だと岩下志麻は勿論のこと、左幸子も左時枝にも当てはまる。夫に裏切られ、息子は息子でどうしようもない駄目男である。父親に負けないぐらいの駄目息子に悩まされながら生きている岩下志麻演じる主人公の姿が何とも痛くて、悲しい。自分だけが辛い人生を送ってきたとばかり思っていた時、かつて夫が眼の前で犯した罪、その被害者である左幸子演じる親友に息子(田村正和)の嫁(左時枝)の事を見舞いに行くことを説教する場面は例え、それが息子にとって本当に相応しい相手だろうか?自分の息子が知らない女に奪われることのやるせなさ、悔しさのようなものを堪えながら二人で死を迎えようとする嫁の最後を見送ろうとする決意に女としての一生、母としての一生を捧げるような感じがして、それは亡くなる嫁も同じであり、そういう女としての生き様みたいなものがよく描かれている。ラスト、息子の亡くなった嫁の子供、孫を二人で抱きながら歩くシーンに女としての嬉しさみたいなものを感じます。ドロドロとした内容なのにそれを単なるドロドロした話として見せない野村芳太郎監督の手腕と山田洋次と森崎東という寅さんコンビによるシナリオの上手さにより女の一生というタイトルに相応しい作品になっている。同じタイトルで同じ内容だと思われる増村保造監督によるもう1つの方も見たい。凄く見たいが増村映画なら何だかもっとドロドロした恐ろしい女の一生が待っているようにも思えてならない。二つの映画を比べてみたいという気持ちにさせられるし、もう一人いた。川島雄三監督と若尾文子のコンビでこの映画も見たいけどそれは敵わぬ夢に終わってしまっている。色んな意味でこの映画は監督と出演者によっては様々な女の一生が見える気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2012-06-02 10:01:40)
230.  ブーベの恋人 《ネタバレ》 
あっ、この映画の音楽だったのか!どこかで何度も聴いたことのある曲でした。しかも「鉄道員」「刑事」と同じ作曲家とは、どうりで似ているはずです。それはそうとここでもまたクラウディア・カルディナーレの美しさが凄い。モノクロなのに色が付いてるような錯覚さえも起こさせるほどの美しさです。恋人であるブーベが殺人罪によって長い間、離れる運命へとなっていく中で後から現れた別の男の優しさの前に心を開き、そして、好きになってしまうという女の苦しさを見事に演じているのだが、恋人のことを見捨てることなど出来ないと最後まで付いて行こうとする姿を見るとブーベって奴は本当に良い女を持ったものだと思わずにはいられなくなる。一方でマーラには恋人がいると解っても彼女を許し、それどころか最後は自ら身を引いて去っていくステファーノの方がブーベなんかよりも男らしくてかっこ良い。で、やはりこの映画においてもとにかくクラウディア・カルディナーレの美しさが異常と思えるほど印象に残る。あの笑ってる時と泣いてる時も怒りを露にする時もこの女優の持っている男心を刺激するような表情に今回もまたクラクラしそうなほどである。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-27 20:55:23)
231.  電撃フリントGO!GO作戦 《ネタバレ》 
すげえなあ!自分の思うように好きな時に心臓を止められる。ここまで死んだふりが上手い俳優は他にいるのか?ジェームズ・コバーンの動きの面白さに加えて、そこに関わってくる女達が美女ばかりでしかもナイスプロポーション!007シリーズを完全に意識しているような内容なんだけど、そこにコメディの要素がふんだんに加わっている。完全にお馬鹿ムービーである。正月に観るに最適な映画かもしれない。それにしても羨ましいなあ!あんなにも大勢の美女、しかも皆、水着であるに囲まれてチューチューのオンパレード!美女好きならストーリーなんかどうでも良いとさえ思えてしまう映画!
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-04 21:35:17)
232.  三匹の侍
私は今まで五社英雄監督の映画を観て面白いと思ったことは一度もない。この監督の女性に対する画き方が嫌いであるのとカメラワークも最悪、監督自らが酔いしれているようで駄目。監督自ら酔うのではなく観る者を酔わせるぐらいでなければならない。今回、これが監督デビュー作品とのこと。なるほどこれはなかなか面白い。三匹の侍のそれぞれの個性、かっこ良さ、丹波哲郎、長門勇、平幹二郎の全く違う性格が力を合わせて悪い奴を倒す。モノクロの画面から伝わるエネルギー、役者の演技で見せるというよりは魅了する作品とでも言うべきか、本当にどの俳優もかっこ良い。対する女優陣に関しても魅力的、中でも桑野みゆきの素晴らしさ、彼女一人いるだけで作品に与える影響、男達に与える影響の強さを画面を通しても伝わってきます。本当は8点にしても良いと思ったけどやはりここでもこの監督の女性に対するいたぶり方、この監督は後の映画の多くに共通して見られる女性を痛めつける描写があるのが7点止まりにしてしまった。それでもこの映画に関しては脚本による力も大きく、他のどの五社英雄監督作品よりも面白い。監督デビュー作であって五社英雄監督のベスト作品だと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2011-12-02 21:04:04)
233.  何がなんでも首ったけ
久しぶりに観るブリジット・バルドー主演映画です。最初から最後までブリジット・バルドーの可愛さにストーリーそのものよりも見入ってしまう。とにかくそのぐらい本当にここでもまた可愛い。そして、エロい。監督が監督だけにそうなるのもある程度は予想できてしまうし、何だかもう滅茶苦茶な感じだけど、その滅茶苦茶さこそこの監督の持ち味かもしれないと納得するようにして見るべきである。可愛いブリジット・バルドー、エロいブリジット・バルドーとどちらも見られる反面、どうせならこの映画に関してはカラーでお願いしたい。それにしてもこの監督の女性の画き方が男からしてみたら羨ましいやら憎いやらで、監督て仕事の特権を感じずにはいられなくなる。最後に音楽の使い方(ジャズ)がルイ・マル監督ぽく感じられるのは私だけでしょうか?監督としての才能ではルイ・マル監督の方が一枚も二枚も上だと思うけどルイ・マル監督ならこうはならないだろうし、そういう意味ではロジェ・ヴァディム監督らしい映画だと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-25 22:17:56)
234.  クレージー作戦 くたばれ!無責任 《ネタバレ》 
おっと、モノクロで始まるとはまさかのスタートもカラーになってからというものはこれは完全に植木等が引っ張るクレージーキャッツ映画らしい陽気な展開になっていく。ストーリー自体は特に面白さもないし、目新しい感じもしない。それでもどういう訳だかまるで「社長シリーズ」や「寅さん」でも見ているような安心感、偉大なるマンネリとでも言うべきか?今回は「社長シリーズ」を完全に意識しているような作品である。何しろどの男もいい加減で女に弱くてだらしなく、色んな女性との関わり、やりとりにおける画き方は「社長シリーズ」を思わせるし、ハッスルコーラを飲むだけで元気になるという何と言うアホ臭くて下らないけれど、ついつい笑ってしまうのはこれはクレージーキャッツのメンバーが面白いからである。植木等の天然的な面白さに加えてハナ肇のこれもまた本人もこんな感じなのかな?という面白さ、そして、最も笑えて面白いのが谷啓のインチキ催眠術である。作品全体に突き抜けるパワーはあまり感じられないのが不満ではあるもののクレージーキャッツ全員が同じ画面に映し出され、そして、最後に会社の為に犠牲になるなんてアホだ!とばかりに表彰上を破り捨てる。何とかなるさというような前向きさがこの映画だけに限らずこのシリーズ全体を観ていると感じさせてくれる所が良い。それにしても流石に大の大人達がコーラで乾杯する姿は何だか情けなくもあるし、可笑しくもある。
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-25 20:55:09)
235.  ラスベガス万才 《ネタバレ》 
初めてプレスリーの映画を観るが何と言うか?もう完全にお気楽ムードで歌う。踊る。走る。銃まで使う。アステアやジーン・ケリーとはこれまた違う変てこな踊り、あのルーレットの上で何組もの男と女が狭い空間を物ともせずに踊ろうとする。でも狭苦しくて皆、思うようには踊れない。うん!確かに踊れない。それでも踊ろうとする。やれば出来るというような映画を楽しい音楽に乗せて見せる。いや魅せるための映画なのかもしれない。プレスリーの相手の女性がプレスリー以上に目立っていて、主役を食ってしまってはいるものの、作品全体の馬鹿っぽい踊りがこの映画を楽しい映画にしている。ところでいくら何でも楽しいからって手を放して車に乗るなんて無謀な行為は真似してはならない。最も真似する奴はいないとは思うけど。なにわともあれ、色んな意味で可笑しな映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-04 11:52:57)
236.  日本一の色男 《ネタバレ》 
これはもう完全に植木等の為の植木等の為に撮られたような作品である。スタートがまさか?の学校の卒業式の風景ってのが何とも意外な感じなのだが、それでもそこは植木等!監督が「無責任シリーズ」経験しているだけあって、ノリは完全にお気楽ムードである。ピアノでの変な歌、演奏が校長先生の反感を買い、クビになる。それでもただでは転ばない。一転して化粧品会社に就職!しかもその就職の仕方が凄い。笑える。もう本当に滅茶苦茶である。化粧品会社の営業部としての仕事も凄い運び方でどんどん稼ぎまくる。そして、女にモテモテ!次から次へと上手い口調で営業成績トップの先輩の女、団令子に勝負を挑む。そして、勝つ。更には惚れられて結婚の約束までしてしまう。その他出てくる女優陣の顔ぶれが草笛光子に白川由美、淡路恵子に浜三枝、中真千子、あれ?何だか「社長シリーズ」ぽいぞ!と思ったら監督さんも出てくる女優陣の多くは「社長シリーズ」にも出ている。「社長シリーズ」ファンとしてはそういう意味でも何か違った面白さが感じられる。それに比べると男優陣、特にクレージーキャッツのメンバーの使い方がちょっと勿体無いのが残念である。もっともっと見たい。見たかった。最後は何だか本当に寅さんの振られた方ぽくて、しんみりしている。はっきり言って植木等のキャラで持っているような作品です。他の人ではここまでのノリの良さは感じないと思うし、楽しめないだろう!ちゃっかりと自分の代表作である「無責任シリーズ」の宣伝までしちゃている辺りが凄いし、何とも憎めない。憎めないと言えば男優陣の中では私は植木等を除くと由利徹の社長さんが面白い。面白すぎですし、憎めない最高のキャラです。
[DVD(邦画)] 7点(2011-05-02 20:50:53)(良:1票)
237.  シンシナティ・キッド 《ネタバレ》 
ギャンブルに女は必要ない。女が付いてまわると最後はロクな目に会わないと言っているような映画である。勝負に情けは無用である。イカサマなど無しでも絶対に勝てると自信満々で望んだ最後の対決も女が絡んで敗北するという運命!あのまま札を切る役目を女に代えずにいたら果たしてどうなったか?そう考えさせらてしまう。後半の息詰るポーカーシーン、勝負師としての男と男の対決の緊張感の凄さ、心理合戦の面白さをたっぷりと見せてくれるし、色んな意味で考えさせられる映画として見応えあり!但し、最後はスッキリしない。負けたまま終わりてよりも完全に相手を粉砕して欲しい。最後のあのしつこい少年とのやりとり、敗北した後のスティーヴ・マックイーンの表情はギャンブラーとしての誇りを失ったような寂しさを覚える。例えるなら金杯でスタートして外し、年中外しまくって大損した金をその年のラストの有馬記念で勝って一年分の負けを全て取り返してやろうと意気込んで更にやられたようなそんな感じでしょうか?まあ、なにわともあれ、勝負の世界に油断と情けは禁物てことがこの映画を観るとよく解ると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-11 21:00:40)
238.  妖星ゴラス 《ネタバレ》 
なるほど!謎の隕石がやってくる。地球が危ない。ようし、そうなる前に地球の方から逃げれば良いのさみたいな発想は果たして本当にそれで良いのか?とさえ感じてしまうけど、それを良い具合に生かした作品としてなかなか面白く見られる。まるで任侠ものでも見ているかのようなキャストにちょっと戸惑いを感じさせるものの、話のテンポも良くて楽しむことが出来る。ところで計算機って表示される数が決まっているということをこの映画の中でも教えてくれている。そのシーンを見て、もしも、宝くじで一等当った場合、一日一万円ずつ使ったとしてとこんなせこい計算をしたくなる私に比べたらこの映画はかなりスケールが大きい。内容だけでなく、役者の顔ぶれのスケールの大きさも今の日本映画ではとても太刀打ちできないほどのものを感じる。所々で突っ込み入れたくなるほどちょっと矛盾した感じもなくもないが、それでも下手なハリウッド大作よりはずっと面白い。限りなく8点に近い7点ということで最後にもう少しだけ言わせて貰うと、やはりどの俳優、特に男優陣の顔ぶれの豪華さは凄い。
[DVD(邦画)] 7点(2011-01-10 15:46:03)
239.  パーティ 《ネタバレ》 
何とハチャメチャな映画だ!ひょんなことから迷い込んだホテル内でのドタバタぶり、ピーター・セラーズが面白い。話自体は大して面白くないけど、とにかくピーター・セラーズが笑わせてくれる。プールに落ちた自分の靴を取ろうとする所やトイレの水を止めようとして逆にびしょ濡れになるほど水が流れ落ち、屋根の上から滑り落ちるなどのドタバタぶり、更にあの象にはびっくり!それにしてもピーター・セラーズの可笑しなことといったらない。とにかくストーリーそのものよりも役者の演技で見せる映画である。こんな滅茶苦茶なパーティにはあまり参加したくないけど、見ている上では楽しくて、まあ、とにかくくだらない映画なんだけどそのくだらなさこそがこの映画の魅力のような気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 14:36:52)
240.  太平洋の嵐
「社長」シリーズの松林宗恵監督による戦争ものです。喜劇のイメージが強い監督ではあるがこの作品をはじめとする戦争映画を幾つか撮っている監督としても有名である。この監督らしいいかにも「社長」シリーズファンを意識しているのではないか?とさえ思わずにはいられないキャスティングに東宝映画全盛期の頃の偉大なる俳優を沢山、揃えるなど昔の日本映画が好きな人ならそれだけである程度の満足感を満たされる。喜劇俳優を揃えていながらけして、おぶさけになってない。非常に真面目に撮っている。作られた映画でもあることがよく解る。こういう真面目な映画でもきちんと撮れる監督であることを改めて解ったし、この監督、もっと評価されても良いと思う。作品全体の力強さ、戦争映画としての迫力も感じられる作品としても評価したい映画でるが、やや説教臭さが感じられなくもない。まあ、それでも戦争映画なのに無理やりな恋愛要素を取れいれるような昨今の駄目な邦画の大作よりはずっと良い。
[DVD(邦画)] 7点(2010-12-11 21:44:55)
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