221. 昼下りの決斗
《ネタバレ》 なんともいえず不条理な逃亡劇。敵となる荒くれ者集団には少しも非がありません。どころか問題となる結婚の是非を法に訴えようとしているほど。主人公側はそれでは勝ち目がないと逃げ出して、花嫁を返せと追いかけてくる荒くれ者集団をばったばったとなぎ倒す。本筋は老人から若者への世代交代と若者の成長を描いていることは解りますが、それで全てよしとは思えませんでした。 [ビデオ(吹替)] 4点(2008-01-22 21:53:53) |
222. トニー滝谷
《ネタバレ》 非常に残念な映画でした。原作のファンである私が見ていてもとても雰囲気が良く、満足してみていたのですが最後の最後でやっちゃいましたね。原作にはない妻の元恋人の出現とその短いやりとりのせいで原作の良さがぶち壊しでした。トニー滝谷にしても村上春樹にしてもあんな台詞と対応はしないでしょう。前半で8点、蛇足のせいで-5。前半が良かっただけに余計に残念です。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-04 00:28:36) |
223. ハンニバル・ライジング
《ネタバレ》 凡作です。レクターの過去というわりにはまるで知性を感じない。行き当たりばったりで美学もなく、単なる復讐劇に終わっています。何より残念なのは、起点にあたる妹に関するエピソードが思ったよりもありきたりだったこと。あの程度のエピソードだったらなくしてしまって、快楽殺人者としての成長をねっとりと描く方がレクターに相応しいと思うのですが。せめて復讐の幕開けとしてレディムラサキを食うくらいの狂気は欲しかったです。 [映画館(字幕)] 3点(2007-08-11 13:39:54) |
224. フライト・オブ・フェニックス
オリジナルは無駄のそぎ落とされた痩身の映画でした。見ているだけで喉が渇いてきて、でも一時も目を離すことが出来ないような緊迫感。リメイクだと肥満した映画になってしまいました。オリジナルに無駄なエピソードをこれでもかこれでもかと付け加えて、ことごとくそれが裏目に出る。ご都合主義や余計な付け足し感が目立ち、脂肪のせいで身動きがとれなくなってしまったような印象です。リメイクに名作なしの格言を実感せずにいられませんでした。 [地上波(吹替)] 4点(2007-08-02 23:00:45) |
225. トランスフォーマー
《ネタバレ》 ストーリーが最悪です。始終だらだらしていて無駄ばかり。おまけに笑えない小ネタを散りばめているので余計に鬱陶しい。退屈な前半30分が終わり、さあ物語が動き始めると思いきや、またさらにぐだぐだと小ネタを挟む。どうせなら人間との関わりは最小限にして、ロボットの戦いのみに視点を絞ったほうが面白かったのでは? そう思ってしまうほど後半の市街地の戦いは迫力がありました。逆に言えばそこしか見所がないトホホな映画だと思います。ロボットだけを見る映画だとか、ストーリーに触れるのは野暮だとか言われていますが、人間ドラマが主軸である以上ストーリーがまずいことに対しての単なる言い訳です。それなら最初から人間ドラマを主軸にしなければ良いだけの話しなのだから。 [試写会(字幕)] 3点(2007-08-01 22:32:21) |