221. マーサの幸せレシピ
あれま、、、ドイツ映画だったのね、、と思っちゃいました。ドイツくささはないですね。女優さんたちもフランスっぽい顔立ち。あまり堅苦しくなくらくーに観られる一品。いいもの食べたいな~。 [DVD(吹替)] 6点(2007-08-10 15:50:06) |
222. モーツァルトとクジラ
自閉症の兄と弟の絆を描いた「レインマン」の脚本家が、知的障害のない自閉圏・アスペルガー症候群の恋愛を描いた・・ということで 期待して観たんですが、ふつーのラブストでございました。 本人たちが社会の中でぶつかる困難さは描かれていない。 登場人物がほとんどアスペルガーという設定が「レインマン」と違って分かりにくい原因なのかもしれない。自閉圏の人が「そうじゃない人」の中で生活する困難さは描いてないですからね。純粋にラブストーリーとして観るべきです。 [DVD(吹替)] 4点(2007-08-10 15:44:53) |
223. 河童のクゥと夏休み
《ネタバレ》 クゥちゃんが妙にカワイイので、珍しくアニメを劇場鑑賞。「アメリカのCGアニメと違って顔が雑だわ~」ぐらいの気持ちで観始めたのですが・・。笑ったり泣いたりでしたが、後半はクゥが何か言うと泣き、クゥが泣くと泣き・・とボロボロでしたわ・私。何で自分がこんなにボロボロと泣いてしまうのか、映画を観ながらも不思議だったのですが、帰りにクルマを運転していて気づいた・・。クゥがおびえるクルマもTVや雑誌もネットも「私のモノ」なんですよ。「私」がクゥの生きる場所を奪っている「何か」の一部なんです。醜い行動を繰り返すマスコミもネットも支えている愚民がいてこそ、凶暴化する・・。そうやって生きる場所を失った人や存在がいることをどこかで意識しているんだけど、それをこの映画で突きつけられて涙が止まらなかった・・。 ごめんね、くう。 [映画館(邦画)] 10点(2007-08-09 20:09:12)(良:1票) |
224. 上海の伯爵夫人
こういう「美しいんだけど生きるチカラの薄い男」を演じさせたらレイフ・ファインズは上手いですね。真田広之も「甘粕的大陸浪人」を端正に演じていて美しい・・。上海の街も、露西亜貴族の回想も美しい。映画としては展開に気骨が欲しかったかな。踏み込みきれていない感じです。キャストはがんばっているのに惜しいですね。製作に関わった関係への政治的配慮で内容が薄くなってしまったのかな?ロマンチック小説が好きな人にお薦めです。 (字幕の出来がイマイチなので、吹替版でご覧になったほうがよろしいかと思います。) [DVD(吹替)] 5点(2007-08-07 02:00:51) |
225. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 東欧が舞台の映画は趣がありますね。「暗い日曜日」「第3の男」・・このあたりの雰囲気が好きな方にはお薦めです。 歯向かうものがあって、光るものがある・・というのも悲しいかな事実かもしれない。現代の日本でも同じかもしれないから。ショーウィンドーといたずら書きだらけの街並みに皮肉さも感じました。だた、2時間半の映画にしては、淡々としていて山場が欲しいなとは思いました。ちょっと、長いですね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-04 01:52:59) |
226. シュレック3
《ネタバレ》 事情があり、吹き替え版を観たのですが・・有名人を起用して宣伝するという手法はどうなんだろう・・?原語の方も有名俳優を起用して宣伝効果をあげているんだけどね。今回はアーサー王子が「主張」するシーンがいくつかあり、それが映画のテーマであるんだけど、アーサーの長台詞のたびに多少、意識が遠のきました。 [映画館(吹替)] 3点(2007-08-03 22:42:33) |
227. さくら隊散る
《ネタバレ》 「無法松の一生」に出演していた園井恵子さんに興味があって、かるーい気持ちで観たんですが、、、正直、、夜、、眠れなくなってしました。 本当に怖かったよ・・。 原爆症の恐ろしさをここまで伝えている映画はないよ・・。 人間がジワジワと破壊されていく、現実だから本当に恐ろしいです。 園井さんら亡くなった女優さんたちの美しさと原爆症で悶死していくこととの対比が、本当に恐ろしい。 [DVD(邦画)] 10点(2007-08-02 22:05:48) |
228. 出口のない海
まずは「松竹らしい一本」ですね。 東宝系の派手な戦争映画と違って、人間的であり日常的であり、時代考証・訓練考証も緻密でした。 上野樹里ちゃんはちょっと現代的過ぎるかな~とも思いましたが女性の大学進学率2%以下の時代の女子大生は、これぐらいハッキリとした人もいたかもしれないですね。 樹里ちゃんがいなかったらかなり暗い映画になっていたと思います。 彼女のたくましさが救いです。 実際の回天搭乗員の方々は東大・京大・慶應・九大・中大と学徒の中でも選りすぐりの人材として選抜されており、攻撃作戦の戦果より「軍神としての資格」も問われる選抜であったようです。一般の学徒兵とは違った使命感と不思議な冷静さは、彼らの残した遺書・日記等をお読みいただけるとお解りいただけるかと思います。 この映画の後は「人間魚雷・回天」も・・是非! [DVD(邦画)] 10点(2007-08-02 21:54:06) |
229. キクとイサム
水木洋子の脚本にはずれはないんですが、本当に庶民のたくましさ・やさしさを書かせたら世界でも水木さん以上の脚本家はいないんじゃないかな? 貧しい時代の、過酷な運命の小さな家族ですが後味が悪くない。 登場人物が信頼できるから「この子なら大丈夫だろう」と、心のどこかで確信できるんだよね。 こういう映画をもっと日本人は観るべきだ。 [DVD(邦画)] 10点(2007-08-02 21:40:51) |
230. 魔笛(2006)
オペラとして「魔笛」が好きな人は劇場やDVDで名舞台ってやつを結構、観てるもんなんですよね。 古今東西のプロデューサー、舞台監督が作り込んできた作品なので、どうしても過去の偉大な舞台と比較してしまう・・。 そういう意味ではかなり評価は下がります。 「ハリー・ポッターと魔法の笛」といった趣。 もっとパパゲーノとパパゲーナの場面で楽しく盛り上げたら映画ならではの観方ができたような気がする。 周囲の人たちの爆睡率が高かったのは、癒し効果か失敗なのか・・。 [映画館(字幕)] 4点(2007-08-02 21:31:29) |