221. リアリティ・バイツ
X世代の青春映画として、結構重要な作品。自分が大人になった今観ると、「何だこの甘ちゃんたちは!」と叱責したくもなりますが、この年代のダラダラした感じはよく出ていると思うし、正直自分もこんなんだったかも。『ブレックファスト・クラブ』や『セント・エルモス・ファイヤー』だって、今観たら恥ずかしいけど、当時は最先端だったわけで。この頃のウィノナ・ライダーは可愛いね。 [DVD(吹替)] 6点(2007-09-09 23:36:43) |
222. ブギーナイツ
ポルノ版『スカーフェイス』といったところ。ただひとつの「モノ」を武器にのし上がっていくマーク・ウォルバーグ。普通に生きられない人たちが擬似家族を形成していく様が切なくも愛おしい。長い映画だが、演出はノンストップでテンポ良く進む。ポール・トーマス・アンダーソン監督の傑出した才能は、次作『マグノリア』で結実することになる。久し振りの鑑賞だったが、ドン・チードルやフィリップ・シーモア・ホフマンまで出演していることに驚いた。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-21 15:25:30) |
223. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 対決シーンでの、「後悔させてやる」が恰好いい!鳥肌が立った。ラストシーンは悲しすぎ。あと、エンニオ・モリコーネはいつ聴いてもいいね。トルナトーレとの相性もぴったり。「人生は無限だ!」など、名言の宝庫。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-19 23:00:27) |
224. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 被害者の遺族は娘や息子にさよならを言うことも、愛してると伝えることもできなかった。しかし、なぜ加害者には家族とのお別れがきちんとなされるのだろうか。被害者とその遺族の無念を考えると、納得いかない。ラストは死刑囚に感情移入して観るべきなのだろうが、全く泣けなかった。憎しみの連鎖はどこかで止めるしかない。だが、犯罪被害に遭われた人々のことを考えると、加害者に同情することはできない。とは言え、被害者と加害者の両方に寄り添い、憎しみに満ちた心の救済を願う無垢なシスターに非があるはずはないのだ。スーザン・サランドンとショーン・ペンの名演、ティム・ロビンス監督の演出は素晴らしく、文句のつけようがない。考えさせられる作品だ。 [DVD(吹替)] 7点(2007-08-19 22:59:16) |
225. あの夏、いちばん静かな海。
《ネタバレ》 主人公が聾唖なので、セリフはない。しかし、久石譲の曲が雄弁に語りかけるのだ。波間に消えた切ない恋を… [DVD(邦画)] 8点(2007-08-19 22:56:07) |
226. アウト・オブ・サイト
ここでは評判悪いみたいですね~。結構好きな映画です。コレでクルーニーもソダーバーグも知りました。原作がエルモア・レナードなので、ちょいと軽めでオシャレな犯罪映画。同時期に作られた『ジャッキー・ブラウン』とのリンクネタも有りなので、一緒に観ることをお勧めします。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-19 22:42:51) |
227. フェイク
くたびれたアル・パチーノの哀愁漂う背中。これがあの『ゴッドファーザー』のマイケルか!と思う程の圧倒的な演技。対するジョニー・デップも魅せてくれます。切ないギャング映画。 [DVD(吹替)] 8点(2007-07-27 09:43:38) |
228. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀
《ネタバレ》 ストーリーが勧善懲悪になっており、オリジナルほどの深みはないが(時代のなせる業だったのか…)、良く出来たゾンビ映画。ヒロインのバーバラが現代的で強い女性に描かれている。ロメロのゾンビ3部作でも、シリーズを追うごとに女性の役割が大きくなっていったので、オリジナル(68年)ではただ悲鳴を上げるだけだったヒロインも、本作では率先してゾンビに立ち向かうのだ。DVDの特典映像で、削除された残酷シーンがちょこっと紹介されていた。レーティングの問題でカットされたようだが、ノーカットバージョンなどが出てくれると嬉しい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-27 09:14:17) |