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221.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
想い人と結ばれる喜び、別れの悲しみ。若き母子家庭の苦労、子供が元気に成長していく姿を眺める楽しさ。自然の中で生きていく苦労、実を結ぶ喜び。ご近所のしがらみ、ありがたみ。秘密を守る事の難しさ、秘密を打ち明けられる相手の存在。親の子離れ、子の親離れ。半狼人という空想上の生物である姉弟の日常が興味深く描かれる中で、人として生きる苦労や喜びもしっかりと描かれている。二人はこのまま人としての生涯を歩んでいくのかと思いきや、後世を選択する分かれ道が訪れる。二人の違いは何だったのだろう。遺伝だったのか、環境だったのか。そんな事を鑑賞後に考えてみるのもまたこの作品の楽しみ方かも知れない。とにもかくにも二人の子供が可愛くて、とてもほのぼのとした気持ちにさせられる反面、突然の別れの寂しさを二度も突き付けられる、中々にしてリアルな人生模様だ。童話的な設定を生々しい人の人生に置き換えて喜怒哀楽を描いた点に高評価を差し上げたい。…それにしても一度目の別れのエピソードは唐突だし残酷だし辛かった。二度目の別れは逞しく巣立っていく子供の背中に頼もしさを感じ、嬉しくはなるが…ちょっと寂しさの残る作品ではあります。辛い別れもあるけれど、残された人達で元気に笑って生きていくんだ!というメッセージが込められているんだと好意的に解釈してみたい。
[映画館(邦画)] 9点(2012-10-10 22:11:32)(良:1票)
222.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
主人公は最後の戦いで「君は子供達を守って隠れていてくれ」と妻の助力を拒否する。妻は「一緒に戦う」と譲らない。これは妻を家庭に残しておきたがる夫と、外に出て戦力になりたがる妻の、夫婦間に生じる一般的な問題であり永遠のテーマである。普段はのらりくらりと妻の剣幕から逃げてきた主人公が、このクライマックスで断固として、そして素直に妻に吐露する。「自分は弱い。君達家族を守る自信が無い。だから君が残って子供を守っていてくれ」。逞しく愛情豊かな妻はこの夫の告白に感動し、改めて夫を助けて戦う事を申し出る。庇護されるべき子供達までもが両親を助けるため立ち上がり、家族が一致団結して問題を解決するのだ。しかしこの映画は家族内の絆だけを描いたものではない。夫を悪い「遊び」に誘う、妻にとっては鬱陶しく感じるであろう夫の旧友も、いざとなったら力を貸してくれる心強い存在たり得る。お節介な旧知のおばさんに背中を押される事によって家族が集結し、敵の部下も情をかけるや心を開いてくれる。敵であるシンドロームの存在は「恨みを買う事のないよう、人をぞんざいに扱ってはいけない」という教訓だ。こうした我々が普段忘れかけている「あるべき当たり前の人付き合いの形」を見せてくれる。それがこの映画に素直に感動・共感出来る所以ではないだろうか。
[地上波(吹替)] 8点(2012-07-26 09:47:43)(良:3票)
223.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
面白い!こういう奇天烈な映画はもっと作られるべき。終始四つん這いのお姉ちゃん良いです。全裸だったら尚リアリティがあって良かったんだけど、結合部がおむつみたいなので隠されてて残念。予算の都合かな。続編に期待。
[DVD(吹替)] 8点(2012-04-05 08:26:28)(良:1票)
224.  星を追う子ども 《ネタバレ》 
まず驚いたのが、ここでのレビューの少なさ。公開から9ヶ月経ち、レンタル屋にもズラリと並んでいるにもかかわらず。このレビューの少なさが世間の「答え」なのだろうか…。さて感想だが…惜しい。非常に残念な作品だ。もうちょっとの所で感動に繋がるはずが、味気なく終わってしまう。視聴後に感動ではなく寂しさのみが残る。寂しさの正体は「何も解決していない事」への寂しさだ。主人公明日菜が現世での人との繋がりを大切にすべきと気付いて終わるのなら、かしましく話し掛け続けてくれたクラスメートの少女と肩を並べて終わっていくくらいの演出は欲しかった。さてその明日菜だが、目的意識がはっきりしないので、見てるこちらは主人公の活躍を期待出来ず、目的に向かう一生懸命さに胸打たれる事もない。常に男と一緒にいるので一方的に助けられてばかり。巻き込まれ型のキャラならもっと戸惑って欲しいが、あっさり異世界に飛ばされた事を容認してしまっているかのような落ち着きっぷり。先生のキャラ付けももっと明確にすべきだった。「死んだ妻に会いたいだけの悪人」なのか「死んだ妻に会いたいだけの可哀想な人」なのか。どちらかを際立たせるだけでも深みが出たはずだ。こうしたキャラと主人公の対比をはっきりさせる事で、主人公の魅力は増す。獅子奮迅の活躍をする少年シンですら、その生き様が見えてこない。これまでの生活を犠牲にしてまでも主人公の少女を救いたいと願う理由は何なのか。それが恋心なのか正義感なのか、兄への義理立てなのか。それを美しく描く事で作品はより輝きを増していくはずだ。新海誠という料理長の残念な所は、素晴らしい食材・調味料・厨房・人材を揃えながら最後の煮込みが甘く、深みを感じない固く平坦な料理に仕上げてしまう所だ。食後のデザートたるEDの歌はすごく良かっただけに、さらに残念な感じ。絵的な完成度は良かったので5点。
[DVD(邦画)] 5点(2012-02-03 11:49:39)
225.  JUNO/ジュノ
口の悪いヒロインだなぁ~どうなるんだこの映画…と心配していたら後半に急展開。ラストも良かった。おすすめ。
[地上波(吹替)] 7点(2012-01-06 05:47:28)
226.  完全なる報復 《ネタバレ》 
これは惜しい。次から次へと予想を裏切り、驚かせ続けてくれたのに、ラストはあっさりこれですか。出来れば最後まで驚かせて欲しかったなぁ。
[DVD(吹替)] 6点(2011-12-12 09:37:57)
227.  アウェイク(2007) 《ネタバレ》 
CMを見た限りでは、術中覚醒(全身麻酔手術の最中に覚醒してしまう)の苦しみを描いた痛い映画なのかなぁと思ったが全然違った。メスで体を切り裂くシーンはほんの少し。主人公が手術中の医師達の会話から、隠された真実が見えてくる…というサスペンス。かと思いきや、さらに後半は…と、良い意味で次々と予想が裏切られる。終盤は猛烈に燃えます。感動もあります。これはオススメしていい良作。
[DVD(字幕)] 7点(2011-12-03 02:19:44)(良:3票)
228.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 《ネタバレ》 
突っ込み所の多い映画でした。シナリオ以外は全て一流。何もかも唐突でリアリティに乏しい金子修介らしい映画。とにかく役者の無駄遣いっぷりが凄まじく、ちょいと顔見せで終了の山寺宏一・津川雅彦・中村嘉葎雄の何ともったいない事よ。せめてお馴染みのゴジラのテーマと自衛隊のテーマでも作中で流れれば…と思ってたらなぜかEDでかかる。なぜそれを自衛隊が頑張ってる場面で使わない。色んな意味で残念な映画でした。4点と言いたい所だが白目ゴジラとモスラの新兵器と宇崎竜童のカッコ良さに+1点。バラゴンがもうちょっと活躍してくれて、且つアンギラスかラドンでも出てきてくれればもう1点くらいプラス出来たかも。ゴジラ退治に頑張ってくれた3匹に敬礼。
[DVD(邦画)] 5点(2011-11-15 10:34:59)
229.  クレイジー・ハート 《ネタバレ》 
おじさんが酒でも飲みながら、のんびり観る映画だ。カントリーな感じがいいね。渋い大人の映画だな~…なんて思って見てたら次第に修羅場り始め、再起を果たすものの去った女は戻らない。これは個人差があると思うが、自分的には釈然としない。才能ある者には孤独が付き纏うって事かね。相手の幸せを素直に祝福する主人公はカッコいいなとは思ったが、見てるうちにどんどん感情移入しちゃったんで、やっぱ最後は大団円になって欲しかった。
[DVD(吹替)] 5点(2011-03-30 07:30:26)
230.  ピッチブラック 《ネタバレ》 
怖かったし、よく出来た映画だと思ったけど、何かこう、やるせないんだな。生き残らなきゃいけない人が死ぬってのは、やっぱ釈然としない。ホラー映画ってのはかように意外性で驚かそうとする傾向が強いが、怖いのと釈然としないのはちょっと違うと思うんだ。やはり納得して終わりたい。
[DVD(吹替)] 6点(2011-03-30 07:22:35)(良:1票)
231.  イベント・ホライゾン 《ネタバレ》 
不可解な現象が起こり、不可解なまま終わってしまった。敵が何なのか、何が目的なのかもよく分からないので、そこをもうちょっと掘り下げてくれれば「人類は凄い奴を敵に回してしまった~!」的な怖さを感じられたかも知れない。それなりに怖かったので+1点。
[DVD(吹替)] 6点(2011-03-30 07:19:37)
232.  ソルト
アンジェリーナ・ジョリーだから一筋縄ではいかないだろうと思ったら案の定。誰が悪いのか最後まで分からない。意外な人物が漢を見せる。驚きの連続で面白かった。予備知識無しで見て良かった。
[DVD(吹替)] 6点(2011-03-10 13:57:09)
233.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 
怖かったです。キーファーの狼狽っぷりが迫真。鏡にも化物にも銃をぶっぱなす。キーファー&小山力也のジャックっぷりが最高。そしてやっぱり家族に理解されない。理解されても報われない。
[DVD(吹替)] 6点(2011-03-10 13:52:59)
234.  告白(2010) 《ネタバレ》 
松たか子カッコいい!改めて木村佳乃は名優だと思った。見てみたかった、この二人の共演。途中から人情話などに寄り道せず、復讐劇である事を最後まで曲げずに貫いたのは感心。ラストも引っ張りまくった挙句に期待通りキッチリやってくれました。特殊な様で王道。生徒役の役者さんも好演。
[DVD(邦画)] 7点(2011-02-17 19:19:12)
235.  悪魔の毒々パーティー 《ネタバレ》 
学園ラブコメなゾンビ映画。自分を想ってくれるガールフレンドのために主人公が頑張ります。邦題がアロマ企画なアレを連想させますが、全然関係なし。かなり真面目に作ったゾンビ映画。結構怖いです。この映画のゾンビの特徴は、「音楽を聴くと大人しくなる」という点。危機一髪でバンドが助けに来るシーンはなかなか痺れました。それにしても最近のゾンビは全速力で追いかけてくるのでハラハラします。ゾンビとなってしまった仲間が共食いを始めるシーンなど、なかなか怖かった。これはお勧め出来るゾンビ映画の一つ。
[DVD(吹替)] 6点(2011-01-24 08:11:24)(良:1票)
236.  パーフェクト・ゲッタウェイ
ジョボビッチが出てるってんで、どんな役どころかと思ったら…いや騙されました。変なヤツだと思ってた男が実はなかなかナイスガイだった。予備知識が全くない状態で見なければいけない映画の一つ。
[DVD(吹替)] 6点(2011-01-24 07:50:40)
237.  台風クラブ 《ネタバレ》 
とても褒められたものではない退屈な映画。ストーリーもへったくれも無い。十代半ばの女子が水着・下着・裸で踊るのを眺める官能映画である。台風の中、踊りながら下着を次々と脱いで放り投げ、いつしか全裸になっていくそのシーンのみで5点献上。渕崎ゆり子の裸踊りという大変貴重なシーンを拝めただけでさらに+1点差し上げる事が出来てしまうのだ。
[DVD(邦画)] 6点(2011-01-18 06:51:53)
238.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 
いや面白い。凄い緊迫感です。2時間半の大作ですが、長さを感じません。改めて宇津井健は名優だと実感。なぜこんな凶悪犯を高倉健が演じてるのかと最初は不思議に思いましたが、見終わってなるほどと思った。減点ポイントがあるとしたら、まず「突然の火災で書類が紛失」。いやそれは唐突過ぎるwそれとラスト。あそこまで追い詰めておきながら、日本の警察が射殺命令なんか出しません。ラストシーンを印象的なものにしようとしたのでしょうが、オイオイと突っ込みたくなりました。DVDでご覧の方は、本編を見終わった後にボーナストラックの予告編をご覧ください。集団発狂(ヒステリー)とか恐怖の二次災害とか中々笑えました。
[DVD(邦画)] 8点(2011-01-16 06:06:25)
239.  シャッター アイランド
好きだなぁ、こういうジメ~っとした胡散臭さ漂うサイコサスペンス。ディカプリオ上手い。何度でも観たくなる。
[DVD(吹替)] 7点(2010-11-08 13:34:52)
240.  バッド・ルーテナント 《ネタバレ》 
何の予備知識も無く見ました。面白かったです。ニコラス・ケイジのスーダラ節。ニコラスが演じるにふさわしい役柄だと思います。本当にどうしようもない警官なんだけど、彼の中に残る僅かな善意が彼自身を救います。コメディだと思って御覧いただく事をおすすめします。
[DVD(吹替)] 7点(2010-11-01 06:18:12)
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