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221.  雷神-RAIJIN- 《ネタバレ》 
ジェイコブ刑事(スティーヴン・セガール)は子供時代に双子の弟を目の前で切り殺されるというトラウマに悩まされている。現在連続殺人犯を追っているが、そこに若い女性を杭で地面に打ち付け、その胸に起爆装置を埋め込むという事件が発生。当然連続犯の仕業と思うが、実は模倣犯ビリー・ジョーの犯行で、その場であっさり捕まる。連続殺人犯は別の殺人を実行するが、案外早い段階で犯人の顔割れがある。犯人は占星術に関するあるルールに則って犯行を行っているようだ。FBIのフランキー捜査官(プロファイラー)が捜査に加わる。 と、導入部分はよくできている。脚本を書いたセガールって才能あるんだって本気で思いかけた。だがこの後の展開がまったくだめ。模倣犯のはずのビリーが証拠不十分で釈放されるや、助けてくれた弁護士など3人をあっさり殺してしまう。そしてジェイコブの恋人のセリーヌ婦警も殺して部屋に忍び込み、ジェイコブを殺そうと待ち受ける。どういう行動原理をしているのだろうか?フランキーはまったく役立たずで、事件の終わり近くになって、犯人はジェイコブだなどと言い出す始末。占星術の謎も大したことはなく、謎解きのカタルシスがない。となると見所はアクションの部分だが、この監督はアクション撮影にコマ抜け、手ぶれ、顔アップを多用するので闘いの様子がよくわからない。かつ無駄に長いので、ジェイコブの強さが感じられない。瞬時に相手を倒さないとセガールのよさがでないだろう。 さて終わってみれば、ジェイコブはロシアに家庭を持っていて、そこに妻も子供もいることがわかる。なのにどうしてセリーヌと同棲していたのか?またその妻がなぜストリップのまねをして無駄に裸を見せるのか?意味不明である。 そしてトラウマの幼少時代の殺人事件は手付かずのまま。置いてきぼりをくうのは観客である。 
[映画館(吹替)] 4点(2009-03-14 22:19:25)
222.  ダンボール・ハウスガール 《ネタバレ》 
アメリカへ渡るのに貯金を全部下ろす必要はないですね。クレジットカードがありますから。五百万円をドルに変えてもっていくつもりだったのでしょうか?それを盗まれたとしても、それとその月の給与と退職金が翌月に入るでしょう。全財産を無くしたわけではないと思います。それに空き巣に入られるというのは浅はかな設定と思います。なんらかのミスで無一文になるというようにしないと感情移入できかねます。また一緒に行くはずの恋人に女がいて妊娠していることが発覚、というのもとってつけたような展開です。脚本が練られていないですね。ホームレスとなった女性が、ホームレスの共同体との人間関係を築きながら人間性を取り戻す物語です。が、日本を捨ててアメリカに渡るという結末はどうでしょうか?結局日本を捨てるとか、という違和感がありますね。彼女が立ち直るきっかけとなるのが、かつての教え子?の家庭教師に納まったことですが、そもそも二人がどういう関係だったのかが不明確です。あの女の子も中途半端に終わった印象があります。よかったのはPJの音楽(ブルース)ですが、内容とさほど関係がありません。英語の歌とマッチしてないと思います。米倉涼子はがんばってますが、はじけきれてはいません。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-11 12:30:20)
223.  アイアンマン 《ネタバレ》 
荒唐無稽なヒーローものはかっこよさがすべて。そういう意味では合格点。この監督は見せるべきところを心得ていますね。天才エンジニアが敵に捕らえられて、洞窟の中で二人でトンカチやりながらアイアンマンを完成させるのはいくらなんでも不可能でしょう。設備がないのに核融合のリアクターの小型化にも成功しているわけですし。監視している敵が気づかないわけないですよね。(まあ、原作がそうなっているのでしょうね)その野暮ったいデザインに脱力、続けて鑑賞する気を失ったほどです。しかし、それも洗練されたデザインのものが完成してから一変しました。完成へのプロセスを丁寧に紹介しているのに好印象。イラクで敵兵をあっさり倒すシーンなどよかったです。最大の敵が身内にいたわけですが、これもありがちですね。(秘書による機密書類のダウンロードシーンは、他の映画で何度見たことか)あの年寄りが中に入っていると思うと萎えます。もっと精悍な人物にすべきでしょう。最後、敵を倒すために核融合施設を爆発させるのはむちゃすぎます。アイアンマンの知恵と装備で倒さなきゃだめですね。 しかし、主人公が酒、博打、女好きで、疲れた顔しているという設定はどうなんでしょうかね。秘書との恋愛も中途半端のままですし。(秘書はスタークの遊ぶ女の世話もしているので、真の恋愛に発展しずらいですね) 昔の「ロボコップ」を思い出しました。最後にブラック・サバスの「アイアン・マン」が流れたときには苦笑するしかありませんでした。確信犯ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-10 09:45:23)(良:3票)
224.  インクレディブル・ハルク(2008) 《ネタバレ》 
ハルクというキャラに魅力がない。変身前と変身後で顔が変わりすぎているので、物語につながりが感じられないのだ。ハルクになったときの動きが早すぎて重量感が伝わらないのが最大の欠点だろう。少しも恐怖を感じないのだ。この手の映画はいかに怖くみせるかが勝負どころなのに、アニメレベルで終わっている。どだいハルクを「やさ男」のノートンが演じるのが間違っているのだ。また、ブロンスキーの悪者ハルクはグロテスクすぎるだろう。 物語はいくつかの要素でできている。ハルクの変身と暴力性、ブルースの逃亡生活、将軍の横暴、ブルースとベティの恋、ハルクを抑制する研究、ブロンスキーの暴走、ハルク同士の対決。こう並べてみるとなかなか魅力的な要素がならんでいることがわかる。前回の”おとなしい”ものに比べるとアクション重視になっており、よく練られている方だと想う。だが少しづつ何かが足りないのだ。将軍がどうしてあのような行動をとるのかがよくわからない。悪者ならもっと悪人として描くべきた。ベティの父親という設定も生かしきれていない。恋愛部分も中途半端。ベッドシーンを途中でやめてしまうところはカットすべきだ。これがあるので二人が本当に愛し合っているかどうかわからなくなるのだ。ブロンスキーの暴走ぶりも無理がある。ハルクに最愛の人を殺されたというような設定にすれば重みがでただろう。一言で言えば、登場人物をもっと濃密にからませる工夫が必要なのだ。 ところでハルクの血を傷に吸収して変身しかけていたサムソン博士はどうなったっけ?
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-10 00:17:15)
225.   《ネタバレ》 
わかりにくい映画です。幽霊と会話ができたり、触れたりできる時点でホラーとしてはダメ。幽霊の顔も美しすぎます。役所が老けていて小西と恋人には見えず。ちょっと整理してみます。半年前、吉岡(役所)刑事は恋人の春奈(小西)を殺害。原因は、赤い服の幽霊(葉月)の呪いのせい。殺害方法は海水を張った洗面器に顔をつけての溺死。これは彼が箪笥の上に古いポリバケツ(海水を運んだ)を発見したり、遺体のある部屋に洗面器があることから予想可能。吉岡にその記憶はなく、隣室の死体も見えない。春奈(幽霊)も以前と変わらずやってきます。これは春奈の優しさのせいでしょうか。現代になり赤い服の女が湾岸で溺死させられます。このシーンでトリックが二つ。一つは赤い服の女が後にでてくる幽霊(葉月)と同一人物と思わせること。もう一つは長髪の犯人が吉岡に似ていることです。このトリックは成功しています。続いて、同じ手口の殺人が二件起り、連続殺人とも思われたのですが、犯人は別人であることは観客に示されています。赤い服の女の現場に吉岡が犯人と思わせるもの(爪の指紋、ボタン、黄色いワイヤー)があり、吉岡は自分が犯人ではないかと悩みますが、これは春奈を殺したことによる罪悪感の深層心理のなせるわざとも解釈可能。吉岡は幽霊に悩まされるのですが、幽霊との会話等により原因がわかります。彼女は療養施設で虐待を受けており、深い孤独感の中で窓から見える船の乗客と眼が合ったとき心の中で助けを求めたのでした。だがそれが通じず、海水を張った洗面器に顔をつけられる罰を受けて死亡。船の乗客を逆恨みし、乗客に取り憑き、「邪魔な人を殺して人生をリセットしたい」という願望を抱かせ、殺人を犯させるのです。それがどうして15年経ってから表面化したかについては不明。海の埋め立てや建替えなどで周囲がうるさくなったためでしょうか。疑問点1.春奈失踪の調査がされないの?2.長髪の犯人は女の身元が判明した後でも何故母親に金をせびりにきたの?3.犯人の女を逃がしたままでいいの?4.カウンセラーはどうして長髪で、幽霊話に過激に反応したの?5.別の刑事は何故あの世に連れて行かれたの?6.赤い服の幽霊の出現方法が多様であり、行動も色々であるのか?(ドア、壁、空飛ぶ、泣く)7.吉岡は最後どこへ行こうとしているのか?遺骨はどうした?8.ラストシーンが春奈の怖い泣き顔なのはどうして?
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-01 05:01:54)(良:1票)
226.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
手ぶれカメラ映像を映画として観るのはつらいなあ。「クローバーフィールド」は放射能汚染マークで核を暗示しており、最終的に核兵器を使用して怪物を退治、かつてセントラルパークと呼ばれた場所は、クリーバー畑となってしまいましたという意味でしょうね。怪物映画としてはつまらない部類に入ります。怪物の姿があまり写りませんから。怪物はビルを破壊する大型怪物、弱っちい蜘蛛型小怪物、それに最後にカメラに正面顔が映った中型怪物の3種類でしょうか。プラス、ウイルスですね。どうも焦点がしぼりきれてないですね。大怪物だけではパニック度が低いので出してみましたという安易な設定と思います。 この映画は突然不条理に、恐怖のどん底に突き落とされた人間を描くことをメインに据えているのでしょう。そういう意味ではある程度成功しています。途中でテープの消し忘れ部分が写され、現代の恐怖とのコントラストがいい効果をあげていますね。ドキュメンタリー手法の勝利です。しかしそれならば、生命の危機を感じ逃げ惑いながら、どうしてカメラをまわし続けるのかという理由づけが欲しいところです。あのカメラマンはジャーナリストであるとか、プロのカメラマンであるとかの設定にすればよかったのです。それだけで説得力が増すではありませんか。 パニックシーンは、戦闘機が都市に爆弾を落すシーンで始まりますが、それまでにヘリの拡声器による非難警報が散々出ているはずで、これに気づかなかったというのは不自然な気がしました。 結論として、斬新さを追求するとこういう撮影手法が出てくるのも道理ですが、観づらいというのは欠点です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-28 20:41:56)(良:2票)
227.  7つの贈り物 《ネタバレ》 
終始愁いに満ちたムードに包まれている映画。主人公ベンはある計画を立てている。友人や弟を巻き込みながらそれを進めていくのだが、観客にはそれが何の計画なのかラストの場面になるまでわからない。これが観客に一貫した緊張感をもたらし、飽きさせない。導入部でラストの一部を見せるのもうまい演出だ。美しいハブクラゲを使った自殺方法も印象的だ。 一方ネタ割れしてから振り返ってみるとどうだろうか。ベンは不注意から自動車事故を起こし、最愛の妻を含めた7人を死亡に至らしめた。(本来なら交通刑務所のようなところに収監されているのだろうが、そこのところは無視しよう) 罪悪の観念から自殺願望に取り付かれてしまったが、お詫びのしるしに、自分の臓器を7人に提供しようと考える。弟に片肺、福祉児童課の女に肝臓、白血病らしき子供とアイスホッケーのコーチに骨盤移植をする。そして家を暴力夫におびえる母子にあげる。残るは検体。盲人に網膜を、心臓病患者に心臓をと考える。しかし誰に贈るかを決めるにはルールがあって、第一に性格のよい人、第二に困っていても自分から他人に助けを求めない人ということ。養護施設のオーナーはこのふるいに落とされ、殴られる始末。 心臓病患者のエミリー・ポーサとは打ち解け、恋仲になってゆく。だが、それで自殺の決意がゆるぐわけではなく、ポーサの延命時間が短いとわかると自殺を決行する。 迷惑をこうむったのは、後始末を頼まれた親友と、国税局のIDカードを無断使用された弟と、モーテルのオーナーだ。 一般に自殺志願者は他人のことなど考えない。ましてやストーカーまがいのことをしてまで、他人の身元調査などするエネルギーはない。そういう意味では特異のケースだ。 結論として自殺はよくない。検体のために自殺するなど愚の骨頂だろう。まねする人が出てきたら、誰が責任をとるのか。それに死んで奥さんに合わせる顔がないのでは?
[映画館(字幕)] 6点(2009-02-27 19:46:17)(良:1票)
228.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
凄惨なシーンが多すぎて楽しめませんでした。これはひどすぎます。ミャンマー(ビルマ)人をあまりに愚弄しすぎてはいないだろうか?どこか架空の国の話にしておけばよかったのだ。 さて物語は、医療ボランティアによる密入国から始まります。こんな間抜けな連中が本当にいるとは思えないので、減点対象です。少しばかりの医薬品を持ち込んだからって大して役には立ちそうにありません。本当に人を助けたいのなら、医療は継続的に行えるように計画しましょう。予想通り捕まって、ランボーが助けに行く、という安易な筋書きは許しましょう。でも村人がひどい殺され方をしているのに、アメリカ人は捕虜というのもなんだかなあと思います。アメリカ人を人質にして米政府からお金をせしめることを計画するという話なら納得できたのですが。さて、途中から傭兵が出てきた、俄然面白くなってきたと思ったのですが…。傭兵たちの人間性が十分に描かれてないので、不満が残りました。それなりの活躍をするのですから、いくつかの挿話が欲しかったところです。友情や愛、自己犠牲といったようなものにつながるものをです。彼らはどちらかというと粗暴な人間としてしか描かれていなかったように思います。スクールボーイを除いて。さてランボーについてですが、追ってくる犬を上手に巻いて、地雷で旧爆弾ごとぶっとばすというアイデアは秀逸でした。弓矢を放つシーンもかっこいいです。しかしあとは機関砲を撃ち続けるくらいでした。もっと知恵を絞った奇策などを見せてもらいたかったです。それにランボーの精神面での吐露がありませんでした。終始無口。泣いたり、悩んだりして、人間性を垣間見たかったです。ヒロインにも魅力がありませんでしたね。もっと活躍するとか、最後はランボーとからむとかにすべきでしょう。いろんな意味において、アメリカのご都合主義の目立つ映画でした。ランボーがかっこいいのに残念です。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-26 08:59:40)
229.  セブン ソード 《ネタバレ》 
天山に巨大な火の玉が落下!ははあ、この隕石で剣を作って、などと予想しましたが、はずれ。何の意味もありませんでした。大ボスが「伝説の千年の剣」などといってもったいぶっていましたが、これも意味がなかった。このように無駄な場面が多い。老馬の福来のエピソードや毒水のエピソードなどカットすべきでしょう。「天地会をどうして憎むんだ」という場面があったが、そんな風には描かれていなかった。内通者もどういう理由で裏切ったのか不明のままである。肝心なところを描いていない。 ところで七剣士ですが、助けを求めに来た3人を含めて七剣士というのはどうなんでしょうか?唖然としましたよ。ちょっと手抜きじゃないの。村人二人はどうやっても無理でしょう。それも余分な三角関係まで付けちゃって。意図がわかりません。それにリーダー格が助けを求めに来たおじさんとはね。それから剣の紹介はちゃんとしようね。どういう特徴があるのかがわからないままでした。磁石の剣があったりしてね。 長髪の高麗人チュウは目立っていたが、悪党の財宝の場所を知るとどうして緑珠を連れて、二人っきりで乗り込んだのか?意味不明の行動です。それにどうやって緑珠は戻ってこれたんでしょうね。不思議です。 それに大ボスが奴婢の女に緑珠に執着したり、女が死んで泣いたりしちゃだめでしょ。もっと強くなくちゃ。それと悪役の強そうな武将たちがほとんど中盤で死んでしまうのはもったいない。武器も目新しかったし、女剣士もいたのに。もっとストーリーにからめるべきでした。終始エロ、グロ路線の上に、内通者がいたりで、暗い展開がつづく。結局村人はほとんど死んでしまいました。救いようがない映画です。軽い勧善懲悪のアクション映画に徹したほうがよかったでしょう。それでこそ、闘いの場面が浮き立つというものです。狭い通路にまたがりながらの戦闘シーンは秀逸でした。 「七人の侍」には遠く及びません。中国人は本当にこの映画に感動を受けたのでしょうか?
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-06 23:42:53)
230.  魍魎の匣 《ネタバレ》 
原作はミステリの金字塔ともいうべき傑作。脚本は原作とかなり変えてある。まさかあの素晴らしい「消失トリック」を省略するとは夢にも思わなかったが…。まず言いたいのは、カット割りが多すぎるということ。多カット割りは、めまいを感じさせるようなシーンにだけ使えばいいんです。どうでもいいシーンに使っても見づらいだけです。センスなし。こまかいことを指摘する気にもなれないが、簡単に感想を。時間を逆行させるのでストーリーがわかりづらい。雑誌社に送られた腕に何の意味が?榎木津が超能力を発揮すればするほどミステリーとしては弱くなる。木場は拳銃をぶっぱなす必要なし。京極堂には神秘性をもたせてほしい。久保の体が箱館とどうつながっているのか意味不明。あ、耽美さを出していた美術さんはそこそこがんばっていたと思います。
[DVD(邦画)] 4点(2009-02-06 08:23:12)
231.  ミッドナイトイーグル 《ネタバレ》 
スケールが大きな邦画で、好感が持てました。脚本の人脈の構成が巧みと思いました。戦場カメラマン西崎にあこがれて記者になった後輩の落合(山仲間でもある)、西崎の義理の妹で記者の有沢(姉の病死に関して西崎を許せない)、西崎の写真に感銘を受け自衛官になった佐伯。それぞれが事件に深くからみ、重要な役割を果たします。米軍機が某国工作員により墜落させられ、機載の特殊爆弾の起爆装置が作動し、百万人規模の生命が危機にさらされる、それを三人で防ぐという大まかなプロットは佳いと思いました。戦場カメラマンとしての自信を失った西崎が、最後に誇りを取り戻すというサイド・ストーリーもいいです。しかし映画の出来としては芳しいものではありません。まず某国はどうして核兵器を日本で爆発させたかったのでしょうか?動機が不明瞭です。アクションの撮り方がヘタですね。工作員は遠くから小銃を撃って来るだけで工夫がない。リアリティがないんですね。最初にテントを遠くから撃ちますが、本当ならば近づいてテントの中を撃つでしょう。それにいくら撃っても、撃っても西沢たちには当たりませんね。西沢たちも何の工夫もなくただ逃げまわるだけです。知恵を絞って立ち向かう工夫が欲しいところ。重武装した外国工作員が雪山にうようよ出てくるのも不思議。そもそも彼らはどうやって墜落現場を自衛隊より早く特定できたんでしょうか?またステルスを落すのが目的ではなく、核爆発させるのが目的ならば横田基地で行えばよかったですね。起動の暗号チップまでどうやって奪ったんでしょうか?時限タイマー装置付き核爆弾というのも変ですね。その解除パスコードを自衛隊が知っているのはもっと変。それに米軍が天候を理由に動かないのはなぜ?日本より必死になるはずですが。裏切った工作員もどうして裏切ったのか、よくわからないまま。あの女なぜ何もしゃべらないの?有沢らが工作員を奪還するシーンで、ガソリンに火をつけますが、最低一人は見張りをつけるでしょ?有沢と息子はなぜ首相のいる絶対機密である対策室につれて来られたの?総理はどうして最初から無精ひげなの?総理がトマホーク発射命令だせるの?そしてナパーム弾爆発シーンがないのは大きな欠点。悲劇を盛り上げる絶好の材料だったのに。最後に有沢に「許せない」といわせた脚本が「許せない」。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-06 05:12:21)
232.  ブレイブストーリー 《ネタバレ》 
ああ、ダメダメアニメです。剣、宝玉集め、ドラゴン、女神などどっかからもらってきた素材をお子様向けに料理しただけの印象です。スケボーは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、もう一人の自己との対決は「ゲド戦記」のぱくりでしょう。こういう冒険ものファンタジーに生活感をだしてはいけません。「両親の離婚」や「無理心中」とファンタジーが融合しないのです。そのせいでダークなシーンが多くなってしまっています。こういう冒険譚の王道は、未熟な主人公が試練を受けながらも知恵を勇気で打ち克ち、仲間を作りながら成長していく過程を描くというもの。ワタルは特に苦労もせず、「女の声」によって危機を乗り切っていきます。それじゃあだめなんです。ぶざまでもいいから自分の力でなんとかする姿勢こそが観客が望んでいるものです。しかも「女の声」の正体が女神滅亡を望むカエルというオチには心底脱力しました。 芦川ミツルは冒頭屋上シーンですでに魔法が使えましたね。あれは不要でしょう。一度あの扉に入ったら宝玉を集めるまで帰ってこれないはずです。失敗して死んだはずなのに、現実で未知の転校生として登場するのはご都合主義すぎませんか?うまく説明できませんね。 宝玉集めですが、他の宝玉はあまり意味がなく、「闇の宝玉」のみが重要です。この玉を閉じ込めている宮殿を破壊し、魔物をよみがえらせ、そのことがヴィジョンの世界を崩壊させてしまうというとんでもない代物です。これを採るのは、土台無理というものです。それで冷酷キャラのミツルに破壊させ、主人公に渡すという設定にしたのでしょう。ちょっとずるいですね。ミツルはここでも苦労してませんね。 旅の仲間達のキャラはなかなか魅力的ですが、彼らと宝玉集めがからまないのが欠点です。目標がばらばらなんですね。父に会いたいとか、悪者を捕まえるためとか。だから一体感がでないんです。彼らの一人が犠牲となって宝玉を入手するシーンなどあれば大いに盛り上がったことでしょう。 全体的にセリフが説教くさいのもマイナスです。ハラハラ、ワクラクのファンタジーにそんなものはいらないのです。主人公の行動こそに感動するのであって、愛とか勇気とか友達とかいう言葉は不要です。 前半はテンポが悪いですね。とぎれ、とぎれの印象が残ります。宮殿を破壊するあたりからテンポも作画もよくなりました。特に雲がよかったです。
[DVD(邦画)] 4点(2009-02-04 23:56:29)
233.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
ネビル博士は人類で唯一の生存者。ダークシーカー化している人間を救うために血清を作り出そうと研究している。この設定だけでも疑問がいくつも出てくる。どうやって人類が滅亡していったのかがちゃんと描けていない。人類滅亡の過程を詳しく紹介すれば見せ場の一つになったのに。ネビルは銃と拳銃と犬を持ちながら、鹿狩もできない。車で追っかけてどうする。待ち伏せか、トラップを使え。知能がない凡庸な人間として描いてあるので設定と矛盾する。ダークシーカーの罠にひっかかるわけである。博士は自分に免疫力があるのを知っている。ならば、それで血清を作ればいいのである。ダークシーカーを救うためといいながら、彼らを車や銃で殺しまくっている。捕獲も麻酔銃ですればいいのに。 人類が滅亡しているのに電気、ガス、水道が完備しているのはどうして?ラジオ放送までできるではないか。 ネビルはどうしてニューヨークに残ったのか?これも描けていない。ウイルスを作ってしまった女博士を主人公にすれば感情移入できたのだ。自分の責任なのだから必死に研究するはずで、それが自然の流れである。 ダークシーカーは知能があり、統率も取れているのだが、何を食って生きているのだろうか?すでに人間はいないのだ。ゾンビ犬を飼いならしているのには苦笑するしかない。なに、紫外線に弱い?ちゃちい設定だ。UVカットの服を着たり、日焼けクリームを塗ればいいではないか。 人間、犬、ネズミは感染するが、鹿、ライオンは感染しないのだろうか?ゾンビライオンやゾンビ鹿を見てみたかったぞ。 犬との愛情物語はよかったが、人間が出てくると彼らとコミュニケーションがうまくとれない。男の子は何もしゃべらない。女は「すべては神の計画よ」「どこそこにサバイバル村がある。理由はないけど知っているの」などと完全に電波系である。ゾンビが出てきても震えているだけ。よく生き残ってこれたものだと口あんぐり。(それにしてもあの侵入ゾンビは、なぜ天井を破壊していたのか?下を探せよ) ラストシーン、ネビルは自爆する必要なし。シェルターに朝まで隠れていればOK、ハッピーエンド。
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-03 01:26:03)(良:1票)
234.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
まあなんていうか、ジェイソンがなぜ不死身なのか分かりませんが…。フレディが夢の次元での生物(悪霊?)なので勝負がつくわけもなく。むごたらしいシーンを延々並べているだけですね。 二人と対決する人物が弱すぎるのだ。体格も、度胸も、知恵もない。薬を取りに侵入した病院でマリファナ吸ってどうする?よそ者の警官が唯一頼りがいがありそうだったが、あっさりやられてしまった。 企画物としては成功したほうだろう。
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-01 23:19:02)
235.  エラゴン/遺志を継ぐ者 《ネタバレ》 
非常に退屈でした。ドラゴンものの冒険ファンタジーで、VFX(視覚効果)もそこそこのレベルに達しているのにも関わらず、ストーリーや登場人物、小物に工夫がなさすぎです。というか、節操なく他の物語や映画からぱくっているだけですね。ドラゴン、ドワーフ、エルフ、魔法、女王、剣(ドラゴンキラー)。原作者は才能なしです。 三部作の最初ですから、ここはドラゴンの誕生と成長、ドラゴンとの絆、師匠との修行を交えての人間として、ドラゴンライダーとしての成長などをじっくりと描くべきです。これらすべてがおざなりにされています。ドラゴンはすぐに大人になり、エラゴンは呪文を覚えただけで魔術が使え、師匠との心の交流も少なく、自らの無謀さで師匠が死ぬことに。 エラゴンがドラゴンの卵を売りにいくのはやめましょうよ。神秘的な何かを感じて大切にとっておくという展開にしないとね。ドラゴンとの絆が物語の重要なキーなのですから。 中ボスは唯一迫力がありましたが、途中で大ボスの前でびびる場面があり興ざめ。大ボスは悪相の頭の悪い囚人みたいなやつで、カリスマ性がありませんね。 また、エラゴン役の役者が演技べたなのも大きなマイナス。苦悩、悲しみ、怒りが伝わってきません。 ドラゴンの造詣はよかったですが、人間の女性の声で日常語をしゃべっちゃだめしょ。神秘性をもたせましょうよ。ぺらぺらしゃべって威厳なし。 ところで反乱軍の隠れ場所ですが、あんなのは魔法ですぐに居場所がわかると思うんですがね。 それに中ボス?の息子がからんできますね。でも、いてもいなくても展開に変わりはありません。出す必要なし。 最後の戦いはとくに見せ場もなく、敵、味方ともにドラゴンの炎で消し去られて終わり。 おまけに夜の場面が多く、暗くて何が起きているかわかりにくい。続編はもう作らないのでは。    
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-01 19:56:22)(良:1票)
236.  マインドハンター 《ネタバレ》 
犯人はあの島でいろいろと下準備をしていたわけだが、そんなことはどうやって可能だったのか?ハリス教官をいつ捕まえ、ビデオを撮り、手の込んだ死体人形を作成できたのか? ハリス教官を残してヘリはどうして去っていったしまったのか?また犯人は、全員を殺害できたとして、どうやって脱出するつもりだったか?あるいはどう言い訳するつもりだったのか?それにつけても、動機が弱すぎる。殺人を楽しむためにわざわざFBIに入ってプロファイラーになりますか? それとサラ以外はプロファイラーらしくない。意味もなく人を疑って銃を振り回しすぎ。犯人と知能比べをして欲しかった。暗号らしきものがでてきたけど、結局ほとんど意味をなさなかったのには苦笑するしかない。 ところでラス前、犯人は誰に撃たれたのか?黒人か?そうは見えなかったが。自作自演だろうか。 サラ、もっと前にみんなの手を調べようよ。時計が戻されているのがわかった時点でね。 プロファイラー訓練生が次々と殺されるという設定と、残忍な殺害手口に新らしみがあるという点だけが取柄。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 19:54:40)
237.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
この監督はアクションシーンの撮り方がよくわかっている。多角度からのカットバックをどんどんつなぎ合わせて流れるように撮るのだ。スローモーションは最小限におさえ、リズム感を大切にしている。ぴたり、ぴたりと決まるカメラワークも心地いい。車、バイク、モーターボート、飛行機とアクションでげっぷがでそうだ。イタリアで追いかけっこをしているときに競馬シーン、オペラ座でのアクションシーンに劇トスカのシーンを挿入しているのも成功している。これで映像に深みが増すというものだ。 人間もよく描けている。過去の007シリーズと最も違う点は、主人公もボンドガールもトラウマを負っている点だろう。ボンドは恋人の復讐、カミーユは家族の復讐に燃えている。 かわいそうなのはフィールズ。殺される理由がないのだ。それも石油まみれになって。意味がわかりません。 悪役グリーンはキャラが弱い。将軍は最後にどうして「お前の母親も恐怖にふるえていた」などと口走ったのだろう?覚えているはずがないのに。カミーユが説明したのだろうか? 娯楽映画として十分堪能できる作品に仕上がっています。 ついでにいうと、悪党達がトスカを観劇しながら無線で打ち合わせをするのはどうかと思いました。そんな必然性はないでしょう。
[映画館(吹替)] 8点(2009-01-29 03:06:11)(良:1票)
238.  闇の子供たち 《ネタバレ》 
 あれれ、臓器売買がテーマじゃなかったの?売られてきた子供たちの売春シーンが延々でてくるけど、肝心な臓器売買シーンはほとんどでてきません。病院につれてこられた女の子が助かったのかどうかも確認できません。(ラストシーンで水辺で遊ぶ子がいたけど、それがその女の子だったか確認できませんでした)  それに南部の自殺というオチ。自殺の原因は、実は南部は小児性愛好者であり、罪の重さで自殺したと暗示されています。こんな余計なエピソードを入れるからややこしくなるのだ。南部がその男の子の写真を大切に持っていたのも不思議といえば不思議。(男の子はどうなったんだろうね?)又東京に戻っても自分の妻や娘にも会わないのはどうしてだろうか?  もっとも不思議なのはゲーオの行動。ボランティアを装っていたが、その正体はマフィアの手先で、邪魔なNGOを潰すのが仕事とか。仲間と一緒に公園のデモにやってきたのはいいが、一方的に自分の正体をばらしたかと思うと警察官に発砲する。まさに自殺行為である。デモの邪魔をするか、NGOの代表者を殺したように、女も殺せばいいはずである。射殺されるときも普通でない表情をしていたね。(わざわざスローモーションで)  そういえば、女衒の若者も警察に手錠をかけられて連行されているときずっと笑っていた。このように違和感の有るシーンが多すぎる。  思うに、車に乗るシーンや車から降りるシーンなど、無駄なところが長い。だからテンポが悪くなるのだ。テーマを決めたら、カットすべきところはカットして、テーマに沿って素直に撮ろうよ。あれもこれも詰め込もうとするから失敗になってしまうんだね。  最後にもう一つ。病気になった子供を始末するのに、黒いビニール袋にいれてゴミ運搬車に投げ込むだろうか?病気とはいえ、ビニール袋くらい自力でやぶけるはず。それにゴミ業者が気づくでしょう。すぐに警察が調査に乗り出すはず。マフィアにしてもあまりにずさんすぎますな。
[映画館(邦画)] 5点(2009-01-27 23:59:14)(良:1票)
239.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
どーも緊迫感がないなあ。テロ組織との死に物狂いの戦いなのに、クロウはお気楽すぎる。都合悪くなると殺される末端の協力者はあわれです。レオナルドも自分の恋人にだけは必死だ。所詮そういう組織ということですね。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-17 00:08:01)
240.  となり町戦争 《ネタバレ》 
奇妙な町の奇妙な人たちによる奇妙な戦争の奇妙な業務。日常生活の中に徐々に忍び寄ってくる戦争の影を描いたもの。このアイデアが秀逸なのか、どうかは分かりません。映画としては退屈でした。コミカルさも、戦争の悲惨さも中途半端の印象が残ります。テンポが悪いですね。江口はあんなに体格がよく、野球好きという設定なのに、戦争に直面してからのへたれぶりが滑稽なほどオーバーアクションでした。もっと弱弱しい役者さんにしないとダメでしょ。原田はよかったです。
[DVD(邦画)] 4点(2009-01-06 21:05:24)
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