221. 羅生門(1950)
複雑怪奇なストーリーに、大胆かつ滑らかなカット割が融合して、上映時間が短いながらもうお腹一杯。まさに映画を観た、という気分にさせられる。脚本、撮影、演技、どこを切ってもバイタリティーが溢れ出てくるようだ。もはや山を歩いているだけであの緊張感!! 凄すぎる。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:45:21) |
222. 七人の侍
もはや月並みなことを書きますが、3時間半が1時間に感じました。面白すぎて時間があっという間に過ぎていたのです。一人につきノート一冊分を費やしたという、キャラクターの造形がまずもって見事。最高の娯楽作!! [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:35:57) |
223. 赤ひげ
黒澤で唯一苦手な作品。キャラクターには感情移入できるんだけど、黒澤の映像演出が余りにもあざとすぎて辟易。「ほらほら、この映像凄いだろ」と自慢してるようなカットの洪水。エピソードも似たようなものが多く、いたって凡調に感じる。 [DVD(字幕)] 4点(2009-02-11 21:24:47) |
224. ライアー ライアー
シュチュエーション・コメディとしての面白さに加え、家族の絆というテーマもしっかり描かれている良作。大人から子供まで皆楽しめる…と言いたいところだが、子供にはちょっとどうかと思うシーンもあるので同系統の映画なら『ジングル・オール・ザ・ウェイ』の方が上かな(汗 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-11 20:48:21) |
225. 未来は今
冒頭の、会社の窓→社長のアップという不自然な切り替えし直後の自殺シーンで、完全に惹きつけられてしまいました。途中のフラフープのくだりといい、映像で魅せるシーンと、セリフで魅せるシーンがしっかりと区別されていて、メリハリがついています。監督は映画を良く分かっている人だと感じた。キャラも皆イキイキしてるなぁ。とはいえ、終盤の展開がちょっと納得いかなかったので厳しめで7点 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 20:45:18) |
226. お熱いのがお好き
《ネタバレ》 小学四年生のとき、深夜にBSで上映していたのを偶然観たのが思い出深い一本。とにかく笑って笑って、キスシーンでは凄く恥ずかしくなって(大人ってこんなに一杯キスするのかと思った)、ハラハラさせてハッピーエンドで…観賞後の余韻は素晴らしすぎて涙が出るほどだった。驚いたのは、あれから10年経って最近見返してみて、あの時に感じた面白さが全く色褪せていなかったこと。ここまで愛すべきキャラに囲まれた、観ていて楽しくなれる映画はないのではないか。圧倒的な面白さの前には、社会性も芸術性もメッセージ性も敵わないということを思い知らされる一本。Nobody is perfect!! [地上波(字幕)] 10点(2009-02-11 20:03:35)(良:1票) |
227. メメント
最初の30分は全く訳が分からず、こんなもの最後まで観れるかと思っていたが、時間に比例して驚くほど引きつけられた。相手を追っているのか追われているのか分からなくなるだとか、主人公の異常な体質を利用しきった脚本が素晴らしい。一つの発想と編集の巧さだけで、ここまで面白い物ができるとは。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-07 00:13:51) |
228. フォロウィング
悪人を描くのが巧いノーランの演出はこの頃から健在。驚くほどベタな話でも、時間軸を解体することで面白くなるという好例でしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-07 00:10:17) |
229. インソムニア
舞台であるアラスカの冷涼な空気に、作品全体を包む残酷さがマッチして素晴らしい効果を出していた。悪であるR・ウィリアムスと、善であるH・スワンクの間で葛藤するA・パチーノの感情がひしひしと伝わってくる。後の大傑作へと引き継がれるダークさが垣間見える一本。ウィリアムスの怪演も充分。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-07 00:05:24) |
230. バットマン ビギンズ
ヒーローの誕生、葛藤、戦闘を二時間強できっちり描ききった贅沢な作品。その分、各要素が弱冠薄味になってしまった感も否めませんが。M・ケインのお洒落な(?)ジョークが素晴らしい効果を与えています。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-06 23:56:02) |
231. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 時系列やら分身やら、難解すぎてついていけない部分もあったが、俳優や舞台設定に引き込まれて最後まで観ることのできる珍しい映画だった。特にM・ケインが相変わらずいい味出してる。しかし、最後に「なぜなら観客は、騙されていたのだ」とか言われても、やっぱりなんのこっちゃって感じ... [DVD(字幕)] 6点(2009-02-06 23:52:48) |
232. X-メン
この一作目だけでいえば、ストーリーやアクションではなく、まさにキャラクターの魅力だけで突き通した作品といえる。見せ場の弱さはどうしても否めず、スパイダーマンやバットマンには圧倒的に劣っているのだが、面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-06 23:48:25)(良:2票) |
233. パブリック・アクセス
《ネタバレ》 シュールな始まり方にシュールな展開、そして突然の殺人シーンの後に終わる、あまりにも理不尽な作品。主人公がは気づかないうちに内部を侵食してゆく、コンピューターウィルスのような存在に思えました。 [ビデオ(字幕)] 4点(2009-02-06 23:43:10) |
234. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 衝撃のオチがあると聞いて初めて鑑賞した中学生のある日、それだけを楽しみに注意深く見ていました。この足の悪い人が一見怪しそうだけど、一体誰が犯人なのか…。そのまんまでした。展開の巧さ、見せ方の巧さは評価できますが、如何せん致命的でした。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-02-06 23:40:54) |
235. アンタッチャブル
娯楽性、ユーモア、スリル、そしてカメラワークの素晴らしさが融合した傑作。当たり外れの大きいB・デパルマ、K・コスナーの二人が最高の仕事をしているという奇跡の作品。初見時は魅力的な見せ場の連続に度肝を抜かれました。階段での銃撃戦はもうアドレナリン出まくり、スローモーションとはかくあるべきと言うことを提示しましたね。 [地上波(吹替)] 9点(2009-02-05 03:11:11) |
236. スカーフェイス
バリー・リンドン的な典型的成り上がり→没落ストーリーで、その過程がツボを押さえた演出でしっかり描かれており、二時間半超という長丁場を一気に見せてくれる。役者もハマり切ってます。が、この物足りなさは一体…。やはり、デパルマ・カットが希薄だったからでしょう。彼の名前を見るだけで、カメラワークに過剰に注目してしまうことを思い知らされました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-05 03:04:59) |
237. ミッドナイトクロス
《ネタバレ》 今までありそうで無かった、音響技師が主役というストーリーは興味深い。でも『殺しのドレス』の鮮やかさに比べると、どうもデパルマのカメラワークが各シーンにはまりきっていない印象を受けた。J・リスゴーの殺し屋も暴走しすぎてちょっと…。 [DVD(字幕)] 5点(2009-02-05 03:01:07) |
238. キャリー(1976)
《ネタバレ》 プロムまでの物語のテンポの遅さが、今の感覚からすると気になってしまう。もはや致命的。しかし、決定的な場面でのスローモーション・二分割の演出の鋭さは流石で、それを補って余りある程。“面白いカットを見つけ出してやる!!”という情熱がひしひしと伝わってくる。やっぱりデパルマはすごいね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-05 02:56:26) |
239. 恋空
《ネタバレ》 登場人物が感じたことを余すことなくセリフで表現してくれる。何ともありがたい作品だが、ゆとり世代をなめるのもいい加減にしてほしいものである。 [地上波(邦画)] 3点(2009-02-02 02:56:53) |
240. 20世紀少年
原作を忠実に再現し、それなりに面白く仕上がっていると思います。役者もそれなりに活かせているし、それなりに次回作に期待させられます。それでも、劇場の大スクリーンで見ると堤幸彦の大袈裟な演出は気になってしまう… [映画館(字幕)] 6点(2009-02-02 02:46:05) |