221. ヘンゼル&グレーテル
《ネタバレ》 おとぎ話とヒーローものの融合。こーゆーの大好きです。 ヘンゼルとグレーテル、ビジュアルもアクションも良かったと思います。 ヘンゼルとグレーテルには魔女の直接的な魔法が効かない、謎のバフがかかっていました。それは、白の魔女である母親がかけてくれた守りでした。地味なんですが、この特別感がなかなか良い。その守りの効果もあってか、ふたりは立派な魔女ハンターになってました。二人が今売り出し中の魔女ハンターとして颯爽と登場するシーンなんて、かっこいいじゃないですか。 そして何よりこの映画、アクションがすばらしく良い。スピード感があるのに、とても見やすい。テンポが良いのに、とても見やすい。アクションの撮り方がとってもいい。適度にグロイのも悪くない。 これはなかなか掘り出し物のB級グルメだ~。 ・・・と思ったのですが、グレーテルがザコ保安官ごときに遅れをとるのがちょっと興醒め。 それから白い魔女のミーナでしたっけ?彼女を最後殺しちゃったのが許せん。かなり好きなキャラだったのにもったいない。 ってゆーか、ミーナはきっとそんな気なかったのに、黒い魔女軍団との戦いに駆り出されて、殺されちゃって、かわいそうに・・・。 最後の戦いは誰にも死んでほしくなかったな~。 トロールのエドワードは良かった。クソ保安官どもをぐちゃぐちゃにしてくれたのはスッキリしましたよ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-05-09 02:44:42) |
222. リメンバー・ミー(2017)
《ネタバレ》 映像がすごい。本当にすごい。水のシーンは息を呑みます。 さて、TⅤで流れる有名なシーン。あのシーンがすごく泣けるという話。「ほんとかな~。誇張してるんじゃないの~。」と懐疑的。・・・だったのですが、泣けますね。ちなみに妻は号泣。 最近のディズニー作品のなかでは、方向性が一貫していて好感がもてます。主人公のミゲルも魅力的。途中若者特有の独善的な部分も垣間見えますが、許容範囲でしょう。主人公を応援できる気持ちになれるかどうかは大切な要素です。 毒気が少なめなので、カラフルな死後の世界に慣れてきたあたりで若干ダレる部分があるのは否めませんが、皮肉にもそのダレた空気を払拭してくれるのが極悪人デラクルス。盗作どころかまさか殺人まで犯していたとは。ここまでの作品のイメージを壊しかねないほどの急展開です。 ただ本当の父親でなかったことは不幸中の幸い。ヘクターのほうが本当の父親で良かった。ヘクターが家族のもとへ帰ろうしていたことがわかって本当に良かった。できればミゲルが真相を伝えた時点でイメルダにはヘクターのことを許してあげてほしかったけど・・・。 一見ハッピーエンドですが、ヘクターとココは一番会いたかったときにはお互い会えなかったわけで・・・。そう考えるとやっぱ切ないし悲しい。まあ、最後は親子三人、長い年月を経てようやく手を取り合うことができて良かったです。 「第2の死」の設定は無かったほうが良かったかな・・・。悲しくなるし、死後の世界の意味が希薄になっちゃう。 死後の世界まで貧富の差があるのもなんかヤダ。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-05-07 20:35:28)(良:1票) |
223. 真夏の方程式
《ネタバレ》 『容疑者Ⅹの献身』に比べると、非常にガリレオっぽくてこちらのほうが好き。特に序盤はキレキレの湯川節がザ・ガリレオって感じで楽しい。くそ真面目、超クールなのに、そこにユーモアを生み出すのが湯川学最大の魅力だと思います。 ミステリーとしてはやや弱いか。演者の表情や雰囲気でなんとなく真相が読めてしまう。そしてその想像の範囲を出ない真相。さもありなんといったところ。ごりごりに推理を楽しみたい人たちにとっては物足りないことでしょう。 そのぶん人間ドラマに魅かれるところがあるかと言えば、それもぼちぼち。前作『容疑者Ⅹの献身』では犯人の皆様にすごく感情移入できたのに、なぜでしょう。他の方のレビューを見てなるほどなと思いました。必然性の欠如。これは原作の問題かもしれませんね。 唯一良かったのは男の子かな。理科は嫌いって言う恭平君に、「聞き捨てならない」と理科の魅力をペットボトル探査機を使って伝える湯川さん。2人のやりとりに終始ほっこりしてしまいます。 ・・・だからこそ恭平に殺人の片棒をかつがせたことは許せいないです。それに気づいている湯川さんが、成美に恭平を支えてやれと言ったシーンはぐっとくるものがありました。 総評。傑作とまではいかないかもしれません。ですが万人に愛されるガリレオシリーズの一品だと思います。 ※ちなみに東野圭吾作品、すべて読んでいるわけではありませんが、彼の作品は過程はすごく盛り上がるのですが真相やオチがいまいちなものが多いです。そういった意味では、この作品はとても東野圭吾っぽいです。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-05-06 09:05:57) |
224. 悪霊のはらわた
《ネタバレ》 しょせんB級。いや、C級ホラー。 最初から期待なんてしていませんが、それでもこの作品はダメですね。 ゾンビものでは『逃げる』『戦う』『助けを呼ぶ』『籠城する』の、基本4パターン。 どれでも良いのです。サバイバル感が味わえるのであれば。 ところが、今作は本人たちに全く目的がないのです。 逃げるなら逃げる。戦うなら戦う。はっきりしないと。本人たちがどうしたいのかが全然わからないので、全然ハラハラしないのです。 唯一目的があったのは妻子を殺されたおっちゃん。この人は化け物を殺す一択。それでよいんです。 で、このおっちゃんが素敵なチュートリアルを担ってくれるのかと思いきや、あっという間に別行動。なんでやねーん。 イケメン枠のひげボーイ、警察を呼びに行ったはずなのになぜ戻ってきた。 おい、武器、武器、って武器を探すなら、その武器を投げ捨てんなや主人公。 さっきまで普通にゾンビと格闘していたはずなのに、突然立てなくなる主人公。 ・・・・ええ?この状況でキスすんの? ファーック!ファーック!って、こっちが言いたいよ。 ひさしぶりに終始イライラしっぱなしの駄作でした。 1人、2人くらい足をひっぱるバカやクズは、こーゆー作品ではお約束。 ・・・でもどいつもこいつも頭が悪いんじゃ救いようがないっす・・・ [DVD(字幕)] 3点(2023-05-05 01:14:45) |
225. コレクター(2012)
《ネタバレ》 あれれ?なかなか厳しい評価を受けていらっしゃいますね~。 個人的には好きなんですけど。わかりやすくて。オーソドックスで。 へー、実話をベースに…。いったいどの辺までが実話なんでしょう…。 相棒のケルシーがまさかの…これは奇をてらったどんでん返し。電話で連絡していた相手は警察ではなく犯人だったとはね。どうりで応援が全然来ないわけだ。 …確かにラストのネタばらしのやり方はまんまソウ…。でもソウのネタばらしのやり方好きなんですよね。 よくパクリだなんだと批判されがちな世の中。でも面白い映画の面白い手法を取り入れて、それで映画が面白くなるんだったらそれで良いじゃないかと思う今日この頃。 それより気になったのは捜査のもたもた感。 主人公のパパさん刑事マイクは、表彰もされたことがあるような優秀な刑事らしいですが、ちょっと優秀さが控えめでした。 容疑者が勤務する病院に頭から血を流している従業員がいます。 犯人は娘が誘拐される直前、娼婦から瓶で頭を殴られています。 ・・・・・・いや、気付こうぜ。そこつっこまないのはあからさまに不自然でしょ。 気になったのはそこくらいかな~。 犯人宅でのやりとりは終始緊張感がありました。これで捜査のほうが手際よくテンポよく進んでいたら、相乗効果でもっと面白かったかも。 最後がバッドエンドすぎるので後味は悪い。 でもその過程は楽しめます。 エンタメとしては良質なサスペンス作品だと思いますけどねー。 [DVD(字幕)] 7点(2023-05-02 01:44:56) |
226. るろうに剣心 最終章 The Beginning
《ネタバレ》 なるほど。原作では十本刀編が好きでしたが、映画では雪代巴編が最高に良いですね。 今作の完成度と熱の入れようを見ると、監督さんが一番撮りたかったのはこれなんだろーなー、とすら思ってしまいます。 アクション重視、エンタメ重視の今までのシリーズとは打って変わって、ドラマパートが大部分を占める本作。ティーンうけは悪そうですが、原作ファンには胸アツのドラマとなっています。 なにしろ有村架純演じる雪代巴が最高に良い。これぞヒロイン。武井咲演じる神谷薫もよかったのですが、ちょっとヒロインとしての格が雲泥の差です。 佐藤健演じる剣心も今までで一番良い。 元ネタを知っているだけに、最後は悲劇で終わるとわかっていても、二人の幸せを願わずにはいられない。それほどの求心力が本作の剣心と巴にはあります。 もう日記を読むあたりから涙腺がやばくて・・・。最後は結末を知っていたのに決壊しちゃいましたね・・・。 1作目のオープニングで終劇となるところも憎いじゃないですか。映画を見てきた人たちにとってはこれ以上に感慨深いラストはないでしょう。 1~4までは、すべて原作のほうが上でした。 ただ、このBeginningだけは映画が原作を超えてきたと思う次第です。 この感動は映画にしか出せない。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2023-04-30 20:57:24) |
227. るろうに剣心 最終章 The Final
《ネタバレ》 私は個人的に、るろうに剣心の原作は十本刀編がピークで、縁編はいまいちだったんです。十本刀編に比べると、雪代縁編は敵の数が少なくなるうえに、質もいまいち。せっかく『幕末の人切り抜刀斎への復讐』という贖罪のテーマを掲げたのに、まともに復讐しに来ているのは縁と鯨波くらい。みんなが剣心に恨みを持っているのならまだ良かったんですけど、ただの戦闘狂や殺人狂が混ざっている。しかもあんま強くない・・・。その辺りが原作では残念な感じだったのですが・・・ まあ、乗りかかった舟ですし、こちらでの評価も高かったので見てみることに。結果良かったです。原作より良かったんじゃないかな。鯨波とか乙和とか八ツ目とか、みんな見せ場がありましたし。この映画1本で完結させたのも高評価です。 原作コミックには無いシーンが追加されていて、それが思いのほか良かったです。冒頭の列車アクションとか、宗次郎の参戦とか。個人的に『昨日の敵は今日の友』的な展開は胸アツなのでテンション上がります。 一番謎だったのは刀狩りの張・・・彼はいったい何がしたかったのか・・・結構好きなキャラなんですが、終わってみればいてもいなくても良いキャラでしたね。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-04-29 04:32:48) |
228. 脳男
《ネタバレ》 あまりにもカルト臭、B級臭のするタイトル。でも出演者のみなさまはなかなか豪華。で、実際見てみたらこれが何とも面白い。こうなってくると、なんだかタイトルでずいぶん損している気がします。 ぴりりとした緊張感のサスペンスフルな展開。冒頭、いきなりおばさんが舌を切られるショッキングな映像。ここで女の子二人の顔はまだ見せないことで、より不気味さと狂気が強調されています。 更にはそこからのバス爆破。これ以上ないつかみ。これだけでもおなかいっぱいなのに、次に登場するは脳男。ぶっとんだサイコパス相手に冷酷無比な殺人マシーン。これ以上ない純度100パーセントのダークヒーローもの。厳しい評価も受けているようですが、私はこーゆーの大好きです。 女の子たちはオープニングで。脳男は留置所で。これ以上ないくらいの見せ場を作ります。この両者が相まみえるときが楽しみでならない。そんな期待を抱かせるのです。 中盤はだれそうになるものの、効果的な音楽の使い方と、何かが起こりそうな雰囲気が常に一定の緊張感を与えてくれます。これはうまい。それに鈴木一郎の正体に興味津々。退所して会いに来た志村の不気味な存在感もパンチが利いています。 唯一不満があるとしたら終盤。まず茶屋刑事が脳男を殺そうとしたことにドン引き。それに、新米を救うために殺そうとしたのは百歩譲って許せはしないが理解できるとして、駐車場で脳男に引き金を引いたのはマジで意味がわからない。新米が死んだあとに脳男を殺そうとするのは違うでしょ?茶屋刑事には最後まで刑事としての正義を貫いてほしかった。 そして最後の対決。これまでさんざん盛り上げておいて、ただ車ではねるだけって、それは芸がないんじゃない? 脳男もあれだけ天才っぷり強調してきたのだから黙ってはねられないで。 絶対このままでは終わらないと思っていた志村のラスト、良しです。すっきりしました。 [DVD(邦画)] 9点(2023-04-25 14:25:04)(良:1票) |
229. THE ICEMAN 氷の処刑人
《ネタバレ》 こーゆーナチュラルボーンキラーのストーリーは、はずれがないですねー。 それにしてもフィクションではなくまさかのノンフィクションだとは。事実は小説より奇なりとはまさにこのこと。 とは言っても、実際のククリンスキーと映画のククリンスキーは多少性格に違いはあるようですが。 映画のククリンスキーは怒りを覚えたときと、仕事でしか人を殺していません。 ですが実際のククリンスキーは殺人そのものを趣味としていたようです。つまり殺人あるいはそのプロセスを楽しむ人物だったようですね。 伝記のような側面をもつ本作。本来の情報量は相当なものでしょう。それを2時間弱に編集。その結果、少なからず説明不足な部分はあるようです。特に後半。ククリンスキーが目撃者の女の子を見逃して、ロイに追放されてからの展開がごちゃごちゃしてわかりづらい。私の理解力の問題でしょうか?いや、そんなはずは… 結局娘をひき逃げしたロイたちには復讐を果たせぬままお縄となってしまったので、なんかもやもやしたものが残ります。 どの視点から見るかで評価や感想が変わる映画かもしれません。 私には、家族を愛してやまない男が、人生にもがくドラマのように映ったので、なかなか辛い結末でした。 でもこの人にふさわしい結末といえなくもない・・・ ・・・邦題でだいぶ損してるなぁ・・・副題のB級感が・・・ [DVD(字幕)] 7点(2023-04-23 21:52:56) |
230. アイアン・スカイ
《ネタバレ》 アクション?SF?いや、これはコメディ。コメディというより寒いギャグ。 最初はその世界観、突拍子もないアイデアに魅せられるのですが、すぐに飽き・・・最初の50分がひたすら退屈。とにかく話が進まない、広がらない。で、終盤になると突然宇宙戦艦同士の激しいバトルが始まって、細かいことを気にしなければビジュアル的に面白いです。 で、この映画一見バカ映画ふうなんですが、いたるところに強烈なアイロニーをふりまいています。 北朝鮮の代表に、いかにも言いそうなことを言わせて、結果世界中から笑われたり。 『アメリカが唯一勝ったのはナチだけ』と女性大統領に言わせてみたり。『アメリカはいいの』はさすがに吹きました。 最後の各国の首脳同士の大乱闘なんてその最たるもの。共通の敵がいればとりあえず手を組むけれど、共通の敵がいなくなればいずれ人類は自滅するとでも言いたいのかな? あのね、そんなことは言われなくてもみんなわかっているの。 そーゆーメッセージを発信したいのであれば、せめて映画を面白く作ってくださいな。 発信のツールとして映画を媒体にする以上、中身が面白くないと伝わるものも伝わりませんぜ。 ・・・・・・レナーテのおかげでなんとか最後まで見れたようなもんです。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2023-04-20 01:12:36)(良:1票) |
231. 殺人の告白
これはよくできたサスペンスですねー。アクションが邪魔になるくらい、サスペンスフルな脚本がよく出来ています。 結末まで見てしまうと、また最初から見直してみたくなります。時間がないのでしないけど。 例えば警察署でドゥソクがヒョングに耳打ちしたシーン。同僚が『ドゥソクはお前になんて?』と尋ねると『ジャージャー麺をぶつけろだとさ』と答えるヒョング。このときはヒョングが皮肉まじりのジョークをとばしていたのかと思ったのですが、本当にそう言っていたんでしょーねー。 それにしても恋人の末路が悲惨すぎて、素直にハッピーエンドと言えないのが辛いところ。恋人の母親がヒョングに厳しく接してしまったせいで、ヒョングはクリスマスのときに家に送らなかった。その結果、恋人がJに拉致監禁されたと考えると、やりきれないです。 それにしてもカーチェイスと最後の追いかけっこは要らなかったんじゃないかなぁ。特にカーチェイスは作風に合っていない気がするのですが。 最後の追いかけっこも蛇足感あり。せめてTⅤ局内で決着をつけるほうがドラマが際立ったように思えるんだけど。 まあ、そーゆー余計なところはありますが、警察、ドゥソク、J、遺族、四つ巴の争いがとにかくスリリング。その背景にある被害者の悲しいドラマも断片的ではありますがしっかり描かれ・・・。2度目の討論会での真相を明かすシーンではカタルシスさえ感じる…。久しぶりに見ごたえのあるドラマを見ました。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-04-20 00:57:18)(良:1票) |
232. 僕のワンダフル・ジャーニー
《ネタバレ》 前作は1つ1つのエピソードに起承転結をしっかりつけ、スピード感がありました。前作と比較すると、今作は全体的にややスローペースでもったりしていたかも。1エピソードの完成度の高さや見ごたえは前作に軍配が上がるかもしれないですね。 こちらの作品が良かった点としては、『CJの側にいて、CJを守ってやってくれ』、このイーサンの言葉をベイリーが守り抜いたこと。この約束を守るという目的を一貫させたことで、大きな1本のストーリーとしてきれいにまとまった印象です。そのぶん、ベイリーはもちろん、CJやトレントに深く感情移入しながら見ることができました。 また、今作ならではの伏線のはりかた、その回収の仕方も素敵だったと思います。 モリーの章でガンの匂いを嗅ぎ分けるスキルを身に着けたベイリー。マックスに転生してから、トレントのガンを発見する。そのおかげでトレントは命拾いする。CJもマックスがモリーでありベイリーの生まれ変わりであるとの確信を得るきっかけになる。トレントに引き合わせてくれたのもおそらくベイリーだとの結論に至る。それが最後の一押しになるなんてロマンチックじゃないですか~。 イーサン達と違って、多少すれ違いはしたけれど、若いうちに二人が結ばれて子供もできて。前半が胸糞展開だっただけに、このハッピーエンドは本当にうれしい。 ただ、これは個人的なワガママなのですが、最後の犬種は大型犬が良かったなぁ。ラブラドールとか。ハスキーとか。ラフコリーとか。もしくは秋田犬や柴犬なんかの日本犬でもいいなあ。 なんで最後ヨークシャー・テリア?いや、かわいいよ、ダメジャナイヨ。でもなんか違うんだよなぁ。 紅白の大トリで10代のアイドル出てきたら変ですよね?・・・つまり、そんな感じ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-04-16 23:35:28) |
233. バーニング・クロス
《ネタバレ》 掘り出し物とはこーゆー作品を言うのでしょう。とにかく殺し屋ピカソの存在感がすごい。 アレックスの愛する奥さん。トミーの愛する彼女。まさかどっちも殺しちゃうなんて、夢にも思わなかったのでなかなかショッキング。あんまりこーゆ、いかにもアクション映画的なアクションで、泣いたことがなかったのですが・・・ まあこの映画のクライマックスはアレックスが復讐を決意するまでのシーン。そこから先は・・・普通のサスペンスアクション。サスペンス感は前半のほうがあったかなぁ。後半の電車のくだりはなかなか面白かったけど。完全に読めたけど出会い頭の車ドーンも良かったですね。ただそれでトミーが戦闘不能になるのはバカすぎるでしょ。 ピカソがやったことに対し、高いところから落としてはい、終わり、は少々カタルシスに欠けます。 サディスティックな野郎には、よりサディスティックな最期を用意してこそ溜飲も下がるというもの。 守るべきはずのメルシエ(ジャン・レノ)が黒幕だったことは少々驚きですが、なにしろこの人出番少ないから。出番少ない人をやりこめても復讐のカタルシスは得られないのでした。 この映画も昨今のアクションと同じでアップの多用と細かいカット割り。何が起こっているのか目で追うだけで疲れちゃいます。それがなければ8点なのになぁ・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-16 22:14:46) |
234. るろうに剣心 伝説の最期編
《ネタバレ》 もし原作を知らなければ7点~8点くらいなんでしょうけど・・・。 原作をリアルタイムでずっと読んでいた者としては、ちょっと残念な出来です。 そもそも十本刀編最大の見どころは、十本刀と、剣心メンバーとの壮絶なバトルにあります。 例えば宇水と斎藤のバトルなんて、原作ではかなりのお気に入り。なのにこの映画では一瞬で終了。その一方で比古との修行にはダラダラと余計な時間をかける。なんともバランスが悪いです。 いや、その修行のシーンは大切ですよ。でももっと短い尺で、大切なんだってことをばしっと伝えてくださいよ。何をだらだらと・・・工夫のない。 安慈と左之のバトルをおちゃらけさせないでください。安慈は十本刀のなかでも、ダントツで悲しい過去をもつ人物。その安慈の気持ちを汲み取りながらも戦う左之助、名バトルなんだから~。金的だとかくすぐりだとか、原作レイプもはなはだしい。 薫VS鎌足、弥彦VS蝙也、比古VS不二、すべて割愛。 いやいや、どこを割愛してんのさ~。せっかく目覚めた薫も、ここで成長を見せるはずだった弥彦も出番なし。それは悲しい、悲しいよ・・・。 前編、後編に分けて計4時間越え。にもかかわらず、見せてほしいところの大部分を割愛。 もうこれは脚本に難ありです。監督が原作のファンなら、少なくともこんなことにはならなかったはず。 この映画だけ見た人は、るろうに剣心つまらない、とか思わずに、ぜひ原作を読んでほしいものです。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-15 15:15:33)(良:2票) |
235. V/H/S ファイナル・インパクト
《ネタバレ》 全シリーズの中で最もクソな作品。 前2作が良かったからといってこれまで手に取ると、間違いなくやけどするでしょう。 さすがにこれはないわ。 いくらVHSとは言え、こんなに画像が荒れまくりになるのはどーかと思いますよ。ちょっとそれがリアルな感じで受けたからって、そんな画像ばっかり流せばいいってもんじゃないです。この映画を撮った人たちは、偏差値低くて自分では何も考えない人たちでしょう。もう目が疲れて仕方ないよ。 まず1話目というか、全編通してカメラ小僧が彼女を追いかけるストーリーがあるんだけど、これがひどい。 2話目と3話目は映像が少し落ち着いて見やすくなります。 4話目のスケボー少年たち。この映像がまたひどい。 誰が主観なのか全然わからない。何が起こっているのか全然わからない。もうただひたすら目と脳を揺さぶられます。これネット上にあったら『ググってはいけない・・・』レベルの映像です。 2話目のマジシャンと、3話目の並行世界はまあまあ見られる内容です。まあまあ、ですけどね。 2話目と3話目のオチは、うん、悪くない。特に3話目のオチは好き。 でもメインのストーリーと4話目のオチは超適当。ってゆーか、4話目は結局スケボー少年たちどうなったのさ。 メインのほうは、おそらく呪いのビデオみたいなものを主人公にアップロードさせて、これから世界中に惨劇が起きるぞーっていうオチなんだろーけど・・・ プロセスがひどすぎてオチまで気持ちが持ちません。 [DVD(字幕)] 2点(2023-04-09 21:51:32)(良:1票) |
236. オンリー・ザ・ブレイブ
《ネタバレ》 ヤーネルヒル火災。グラニット・マウンテン・ホットショット。 まったく予備知識なしでの鑑賞。まさかこんな壮絶なラストが待っていようとは・・・ 最後のヤーネルヒル火災までは、どちらかというとブレンダンの成長物語であり、グラニット・マウンテン・ホットショットのサクセスストーリーであり・・・そんな雰囲気で物語が進んでいきます。 出てくる人たちはみんな気さくで良い人ばかり。煙たがられていたブレンダンがチームの一員として少しずつ受け入れられていく過程が実に微笑ましい。 そしてそのチームの家族もいたるところで顔を出します。この幸せそうなチームとその家族のふれあいが、すべてラストの布石だったとは・・・。もちろん、最後はきっとピンチなときも訪れるんだろうなー、ぐらいの認識はありました。それがまさかこんな結末が待っていたなんて。まったくもって信じがたいです。 この映画で一番恐ろしいシーンは、遂に防火テントを使うそのシーンだと思います。 ですが、一番胸を押しつぶされたのは、ブレンダンが中学校を訪れるシーン。 集められた家族は、20名のうち1名だけ助かったことを知っています。ですがその1名が誰かまではわかりません。 そこに訪れるブレンダン。その姿を見たとき、その場にいる誰もが泣き崩れるのです。最愛の人が二度と帰ってこないと悟り…。 私の映画史上最も悲しいシーンでした。 この映画は、・・・見ておいたほうが良いと思う一方で、・・・見なければよかったと心底思った映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-04-09 05:17:44)(良:1票) |
237. 道化死てるぜ!
《ネタバレ》 C級ホラーとしては出色の出来。 悪ガキどもは本当にしつけがなってなくて、オープニングでピエロに同情しちゃうレベル。ピエロは悪態をつきながらも、ちゃんとピエロとして子供たちを楽しませようとはしている。はっきり言ってこれが日本の子供たちだったら、目を輝かせて喜ぶだろうし、ピエロが死ぬこともなかったでしょう。 で、この悪ガキどもが6年後、高校生になってからピエロの復讐が始まります。なぜすぐに復讐を始めなかったのかって?・・・それは大人の事情というやつでしょう。まさか小学生をあんなむごいやりかたで惨殺する映像を流すわけにはいかなかったと思われます。そう、この作品の何が良いかって、殺し方。そのレパートリーの豊富さ。やっぱりバカグロ映画は、どうせやるならこれぐらいやってくれないと面白くない。中途半端が一番だめ。その点、この映画は結構突き抜けていて良い感じ。しょーもない倫理観なんか、かなぐり捨てちゃえってね。で、ちゃんとピエロの小道具を使って殺っていくのが良いじゃないですか。 ただね、この悪ガキたち、高校生になってから微妙に良いやつになっちゃってる。なんか友達思いなのよね。 約2名、性格クソのまま大きくなったバカップルがいます。もちろん2人とも殺されます。そこは爽快。ピエロにもっとやれと喝采を送ります。 でも他のメンバーは絶妙に良いやつ。カメラ小僧と食いしん坊乙女少年は、なまじ友達思いなのでちょっとかわいそうでしたね。 ピエロが次々と殺していくところがこの映画のピークで、そこからラストにかけてはどんどん尻すぼみ。あまり盛り上がることもなく決着。こーゆー映画にしては色気も足りない。 でも時間短めで、サクッと猟奇的な欲求を満たしてくれる娯楽作品。アリです。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-09 00:37:56)(良:1票) |
238. るろうに剣心 京都大火編
《ネタバレ》 アクションに関しては1作目よりスピード感が増して好き。スケールも大きくなって、これぞ映画って感じです。 残念だったのは、これ1作で完結しなかったこと。まあこの時代、スターウォーズにしろロード・オブ・ザ・リングにしろ、マーベルにしろ、シリーズ化するのは当たり前みたいなので仕方ないか・・・ ・・・でもいかにも『続く』みたいな終わり方はどーなんでしょ。テレビドラマみたいで萎えるんですけど。そこはもっときりの良い終わり方をしてほしいものです。この作品はこの作品で、ボス的ななにかとの決着をつけるとか、一応めでたしめでたしの形をとるとか。そのうえで、エンドロール後に何か不穏な空気を漂わせて終わる、みたいな。映画という形式をとる以上、それが最低限のマナーというか礼儀のような気もするんですがねー。 内容はとても良かったですよ。原作ファンなら熱くなること間違いなし。原作の重要人物、人気キャラはほぼすべて出そろいますからね。 巻町操役の土屋太鳳が圧巻のアクションを見せてくれたり、見所たくさん。ラストの京都大乱闘は否が応にも盛り上がります。 ただみなさん絶賛されている志々雄役の藤原竜也。私は個人的にミスキャストだったなぁ。声やセリフに、重さと迫力が全然足りないんです。どうせ包帯ぐるぐるまきで顔なんかわからないんだから、もっとドスの効いた声の役者さんのほうが良かったんじゃないかなあ。 駒形由美ははまりすぎ。方治はだめ。この人熱狂的だけど、実は切れ者なんだから、ただのバカキャラクターにしないでほしい。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-04-09 00:23:17) |
239. るろうに剣心
《ネタバレ》 『おろっ』とか『ござる』は漫画であれば違和感を感じないのですが、リアルでは違和感ありまくりですね。 マンガの映画化ですから、期待はしていませんでした。ですが、思っていたよりは大分良かったです。 左之助、刃衛、高荷恵のエピソードをひとつにまとめちゃったわけですが、上手いことひとつのストーリーとして成立しています。たいしたものです。 原作では剣心がやたら技の名前を叫ぶのですが、今作ではそんなマンガチックな表現を避けたのも功を奏していると言えるでしょう。技の名前を叫ぶのは少年漫画では定番。一番盛り上がるところ。その一番盛り上がる部分をあえてしなかったのはこれ以上ない英断です。 キャスティングは概ね良かったのですが、武田観柳役の香川と高荷恵役の蒼井優はちょっとイメージと違いましたね。 香川が演じると、コメディ色が強く出すぎてしまいます。 蒼井優は好きな役者さんだし、演技も良いんですが、いかんせん役と合っていない。どうしても子供っぽくなりすぎてしまいます。そこが残念。 過去を振り返る回想シーンは、剣心、刃衛、高荷恵、どれもよくできていて、作品に深みを与えています。特に剣心の回想シーンは涙を誘います。 ちなみに私は原作をばりばりに読んでいる世代なので、大きな混乱もなくすんなり見られましたが、原作を知らない人が見たら登場人物の多さに混乱したりするのかな? [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-04-06 01:57:28) |
240. 僕のワンダフル・ライフ
《ネタバレ》 犬好きな妻と犬好きな自分。2人で鑑賞。 ファンタジーなゆるいホームドラマを想像していたのですが、思っていたよりシビアな展開に妻は泣きっぱなしでした。 DV気味な父親がなにかしでかすのかと思いきや、まさかのクラスメートの凶行で人生変わっちゃうなんて・・・ イーサンもハンナもかわいそうで見ていられなかったです。 『もうずっと遊んでもらって無いよ。』って、農業学校に行くイーサンを追いかけるベイリー。もう、いったい何回泣かせる気なの・・・。 『生活が全部スローペースに。もう遊ぶ元気もないよ。』もう、いったい何回泣かせる気なの。 次の犬生は警察犬。名前はエリー。このエピソードもかなり良かった。最後は大活躍なんですが、そのせいで帰らぬ犬に・・・もう、いったい何回泣かせる気・・・ 次の犬生はコーギー。ここが一番ほっこりしているかも。 飼い主さんは、ベイリーがキューピッドになって結婚まですることになるし。生まれた子供と遊ぶコーギーが最高にかわいい。こーゆー幸せなエピソードをこのタイミングで差しはさんでくれるのは気が利いています。 そしてラストエピソード。とんでもない飼い主たちに拾われたかと思いきや、まさかの展開。 ラスト2つのエピソードが幸せなオチで本当に良かった。 まあ、失われた時間が戻ってこないことを考えると、多少複雑ではありますが・・・ ゴールデン、シェパード、コーギー、セントバーナード? 犬はどれも最高にかわいかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-04-05 01:26:39)(良:1票) |