221. ヒッチャー(1985)
《ネタバレ》 公開当時に観て以来34年ぶりにまた観ましたが、ストーリー、映像ともに良く出来た映画だと思います。ルトガー・ハウワーの謎の殺人ヒッチハイカー、みごとにはめられていく主人公のトーマス・ハウエル、全く頼りにならないテキサスの田舎町の警官たち、そしてチャーミングなウエイトレスのジェニファー・ジェイソン・リー。キャスティングも良かったです。ルトガー・ハウアーは総勢何人を殺したのでしょうか。。。数えられません。。。いろいろな要素満載の作品でしたが、34年前に観た時から一番印象に残っていたシーンはジェニファー・ジェイソン・リーが残虐に殺された場面です。あのシーンは脳裏から離れませんでした。ジェニファーはトーマス・ハウエルに関わってしまったばっかりにあんな無残な殺され方をしてしまってとてもかわいそうでした。美人だけどどこか暗い面もあり被害者だったのが急に拳銃を持ちトーマスに加担するなど、とても難解な性格でしたがそれでも魅力的な良い娘でした。あんな殺され方は酷です。トーマスは自分のせいでジェニファーは殺されたのだから激怒するなり後悔するなり、もっと感情を出してほしかったです。あんたのせいでジェニファーは殺されたんですよ!なお、ルトガー・ハウアーは先日病気のため75歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りします。素晴らしい映画をありがとうございました。 [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2019-12-22 01:53:45) |
222. わたしに会うまでの1600キロ
若い女性が自分探しのために一人で山道を1600キロも歩くという設定が非現実的というか、日本ならまだしもアメリカでそんなことをするなんて、自殺行為です。もし犯罪に巻き込まれてしまっても同情の余地もありません。シェリル・ストレイドさんという女性の実話が原作ということですが、それでシェリルさん本人が自分を見つけられて幸せになれたのならそれで良いですけど。。。一人で1600キロ歩いて自分を見つけられるものなのでしょうかね。。。単なる歩ききったという自己満足だけのような気もします。リース・ウィザースプーンは全編を通じてほぼ出っぱなしでまさに体を張った演技をしたのでアカデミー賞主演女優賞ノミネートは分かります。同時にアカデミー賞作品賞にノミネートされなかったのも納得です。サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」のイントロ部分が映画の中で何度も繰り返し流されて効果的に使われています。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2019-12-20 13:27:02) |
223. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
レイは魅力的でしたが、他のキャストには愛着心を持てませんでした。それと、全体的にやたら戦闘シーンが長く、アメリカ人が見たら「戦争はかっこいい!やったぜビクトリー!」というような愛国心を植え付けるような作りになっています。アメリカ人は敵をやっつけるヒーローものが大好きですからね。しかし、スターウォーズシリーズの壮大な物語の最終回というのならば、もっとストーリーを面白くしてほしかったです。延々と続く戦闘シーンは見ていて疲れました。。。 [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2019-12-20 08:49:20)(良:1票) |
224. 二郎は鮨の夢を見る
二郎さんと息子のよしかずさんを中心とした最高級のお寿司を提供する銀座のお寿司屋さんのドキュメンタリーです。スローモーションと早送りを効果的に使い、音楽もクラッシックでうまくまとめています。81分という尺もちょうどいい感じでした。しかし、全ての人が絶賛する味なのでしょうが、一人3万円からのお任せコースのみで早いと15分で終わってしまう、、、というお店には自分は行けそうにありません。。。なお、江戸前寿司だから仕方ありませんが、大トロ、赤身、ハマチ、アナゴから貝に至るまで全ての握りにタレをつけますが、自分はタレがついていない握りが好きなので、そこまで美味しそうには思えませんでした。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2019-12-16 14:10:55) |
225. ロッキー4/炎の友情
1985年当時の冷戦時代のソビエトを強く意識した作品。ロッキー1〜3は名作でしたが、ロッキー4はただの駄作となってしまいました。。。何もアポロを殺すことはなかったと思います。そして何より、おなじみのトレーニングの時にかかるテーマ曲がなくなってしまったのがものすごく残念。80年代の当時の流行の音楽をガンガンかけていますがこの作品(ロッキーシリーズ)には全く合っていません。 [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2019-12-02 13:32:34) |
226. ロッキー3
《ネタバレ》 シルベスター・スタローンがロッキー2に引き続き脚本、監督、主演の三役を務めています。 ミッキーが亡くなったあと、宿敵アポロがトレーナーになり、真の友となり、失意のどん底に沈んだロッキーを救うという流れ、素晴らしいですね。 最後、ロッキーとアポロの親友同士2人だけのリターンマッチが始まりお互いにパンチを出した瞬間に映像がフリーズし映画は幕を閉じます、、、粋なラストです。。。 ロッキー1、2と同じくらい大好きな作品です。 [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-12-01 13:54:10) |
227. 僕のワンダフル・ライフ
《ネタバレ》 予備知識無しで観ました。ベイリー(犬)とイーサンを中心に話が進みベイリーが死ぬまでで最初の約1時間を要します。さてこれからどうなるのかと思ったら、なんとベイリーはそれから何度もいろいろな犬に生まれ変わります。そして最後の10分くらいでベイリーは中年になったイーサンに再会します。展開が早いのでこの90分の作品は「あれ、もう終わり!」という感じでした。犬好きな人にとっては究極のファンタジーであり、思わず涙してしまうストーリーなんでしょうね。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2019-11-25 07:24:53) |
228. ヴェニスの商人
《ネタバレ》 「ヴェニスの商人」という題名は有名ですが、自分は小説を読んだことはなく、同時の時代背景も全く知らずにこの作品を鑑賞しました。当時のヴェネチアではユダヤ人に対してこんなに酷い仕打ちをしていたのですね。。。シャイロックはお金に困っていたアントーニオに親切にお金を貸しただけではないですか。金貸業ビジネスですから担保や返済不可能になった時の条件を求めるのは当然です。それを理不尽な裁判にてシャイロックは有罪になり全財産を失いしかもキリスト教に改宗させられてしまうとは。。。この作品、ユダヤ人が見たら不快この上ないでしょうね。シェイクスピアの作品は主人公が死ぬ「悲劇」が多いですが、この作品は「喜劇」だそうです。しかし、自分は喜劇の要素は全く感じず、酷い悲劇としてしか思えませんでした。このストーリーが例え「作りばなし」であったとしても最後に笑う気にはなれません。ラストシーンでのアルパチーノの表情が悲哀に満ちていましたね。。。なお、裁判で法学青年に扮したポーシャには僕も途中まで気づきませんでした。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2019-11-24 14:22:53)(良:1票) |
229. スノー・ロワイヤル
リアム・ニーソン演じる除雪作業員は市民賞をもらうほど立派な人みたいですが、息子を無残に殺されたため、その復習のため片っ端からどんどん殺人を犯しその死体を処理していきます。たった一人での復習劇が、いつの間にかマフィア同士の抗争劇となり、死ぬは死ぬはでどんどんと人が殺されていきます。一体この作品で何人が殺されたのでしょうか。実はこの作品、ブラックコメディだったのですね。。。と言っても殺人のオンパレードはあまり気分の良いものではありませんでした。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2019-11-17 21:11:53) |
230. きみの鳥はうたえる
予備知識なしで観ました。主人公3人は今まで見たことのない俳優さんたちでしたが、演技をしているのか地でいっているのか分からないくらい自然でした。まるでドキュメンリーのような感じでした。もしも彼らがそのような演技をしていたのなら、3人共役者としては素晴らしかったのだと思います。しかし、かんじんのストーリーがただ彼らの大したことのない日常生活を追っているだけで、自分にとってはどうでも良いというか全く共感できませんでした。正直なところ、3人とも全く魅力的なキャラクターではありませんでしたので、どうでも良いというか勝手に生きてください、という印象を持ちました。また、ラッパーのライブやサチコが踊っているシーンなど、無駄なシーンを意図的に長く見せていましたが、あればどういうことなのでしょうか。観ていてキツかったです。 [DVD(邦画)] 3点(2019-11-17 12:15:50) |
231. クロール -凶暴領域-
主人公の女子大生がたくましいだけでなく時にはチャーミングで応援したくなりました。お父さん役のバリー・ペッパーはこんな役しか仕事がないの?という感じ。ワニは迫力ありました。ストーリーはB級モンスター映画としては良いのではないでしょうか。それなりにおもしろかったです。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2019-11-13 23:05:23) |
232. ロッキー2
前作ラストシーンから始まり、夜のフィラデルフィアの街をロッキーを乗せた救急車が病院に向かう本作オープニングシーンがみごとですね。引退のため収入がなくなってしまうロッキー、出産と共に昏睡状態に陥ってしまうエイドリアン、そしてエイドリアンの「Win!」の一言でアポロとの再戦を決意するロッキー。ストーリーはシンプルですが、無駄な会話やシーンは一つもなく完璧です。続編云々ではなく一つの作品として傑作です。シルベスター・スタローンが監督・脚本・主演の三役を務めています。スタローンは単なるアクションスターだけではなく優秀なストーリーテラーとしてもっと認められるべきです。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-11-04 07:40:01) |
233. ロッキー
ストーリー、演技、撮影、音楽、全てが完璧です!見れば見るほど新しい発見があります。これからも何度も見直していくことでしょう。 [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-10-21 13:36:11)(良:1票) |
234. 七つの会議
予備知識ゼロで見ました。出演者全員のキャラクターが良い意味でも悪い意味でもとても魅力的でした。少し演技がオーバーなところもありますが、不快感は残りません。野村萬斎演じる主人公が良いですね。また朝倉あきも良かったです。最後のクレジットを見て世良公則が出ていたのにびっくり!どの役なのかわかりませんでした。見た後に、明日も仕事をがんばろう!と思えるような作品です。 [DVD(邦画)] 8点(2019-09-30 12:09:03) |
235. 夜叉
《ネタバレ》 高倉健と降旗康男監督のコンビの中でも「駅 Station」に次ぐ名作だと思います。 高倉健は背中に夜叉の刺青を入れた寡黙で意思の強い元ヤクザの漁師を演じています。いしだあゆみは高倉健の過去も全てを受け入れた素敵な奥さんを演じています。田中裕子は女性からは嫌われるますが男性からは好かれる不思議な魅力のある女性を演じています。男なら自分が利用されてると分かっていても田中裕子のような女性がいたら助けたくなってしまうのでしょう。そして最も強烈なのはビートたけしで、ヤク中のチンピラを演技とは思えないほど好演しています。全体を通して海の街の漁師と彼らの奥さんたちの暮らしぶりがたっぷりと描かれています。夜に一人で登場人物のセリフと表情をじっくりと噛みしめながら見るような作品です。ネタバレになりますが、最後田中裕子は街を去ります。。。去った後、夜汽車の中で高倉健の子を身ごもったことを知り微笑みます。その時の彼女の顔がまさに夜叉に見えて恐怖を感じました。彼女はこれからどんな人生を歩んでいくのでしょうか。。。 [DVD(邦画)] 10点(2019-09-22 14:40:15) |
236. 復活の日
子供の時にこの映画をどうしても見たくて、父に連れて行ってもらいました。壮大なストーリーに感動しました。人類は愚かな人間によって二度も滅びます。そして何とか生き残った草刈正雄が最愛の女性に会うためにワシントンDCから南米チリの最先端まで何年もかけて徒歩で向かいます。究極の愛です。ジャニス・イアンの主題歌も完璧です。何度見ても感動します。映画のメッセージの受けとめ方は人それぞれです。たくさんの人に見て色々と感じてほしい作品です。 [DVD(字幕)] 10点(2019-09-21 17:09:37)(良:1票) |
237. 恋のためらい/フランキー&ジョニー
アル・パチーノは離婚歴あり二人の子持ち、しかも前科があり刑務所から出てきたばかり。そして仕事はしがないダイナーのコック。ミシェル・ファイファーはそこのダイナーで働くウエイトレス。彼女は3年前に失恋しとても辛い過去を抱えています。そんな二人が恋をする物語。アル・パチーノは刑事かマフィアのイメージが強烈すぎて、しがないコックは意外でしたが、そこまで魅力的なキャラクターには見えませんでした。逆にミシェル・ファイファーはとてもきれいで一生懸命に幸せになろうとがんばっている姿に応援したくなりました。ハッピーエンディングでしたが、その後二人はどうなったのでしょうか?結局、人生観や価値観のすれ違いからすぐに別れてしまったような気がします。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2019-09-20 06:20:45) |
238. グリーン・インフェルノ(2013)
《ネタバレ》 この監督はホラー映画の巨匠らしいですが、自分にとっては食人や残虐のシーンは不快感だけが残りました。これらのシーンをアートと呼ぶ人たちを理解できません。主人公の女性は最後までがんばって何とか一人だけですが生き残って良かったです。しかし、善良な人たちが残酷に殺されていく中、リーダーで最も身勝手な男が残酷に殺されるシーンはありませんでした。恐らく粉々にされたのでしょうが、見た人の想像に任せるという手法は納得いきませんでした。また、主人公の女性が無事にアメリカに戻った後、自分が食人族になってしまう、という悪夢に襲われるシーンがありますが、とてもチープで、あそこで一挙にコメディになってしまい興ざめてしまいました。あのシーンは、残酷な食人シーンのカットバックの方が良かったのではないでしょうか。どうせなら最後まで不快感を最後まで貫いてほしかったです。いずれにせよ、もう二度と見ません。。。 [DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2019-09-20 01:16:17) |
239. ランボー/最後の戦場
まずびっくりしたのはカレン族とミャンマー軍事政権の戦闘が事実だということ。フィクションかと思っていたら、今でも山奥で紛争が続いているとのこと。この現代世界で正確に伝えられていない醜い戦いをあえて映画のテーマに選んだスタローンに敬意を表します。もしもこの映画の舞台が「アジアのどこか」だったらこの映画のメッセージは半減してしまうことでしょう。なお、映画の内容はほとんどが殺人と残虐シーンのオンパレードで、常に肉弾が飛び散ります。不快感満載です。しかし、脚本、監督、主演をこなしたスタローンのこの作品に対する確固たる決意のようなものは十分に伝わりました。スタローンファンとしては納得しています。ちなみにこの作品の題名は「ランボー/最後の戦場」となっていますが、来週「ランボー5/ラスト・ブラッド」が全米公開されます。ミャンマーは最後の戦場ではなかったようです。。。 [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2019-09-13 14:22:03) |
240. コーリャ 愛のプラハ
《ネタバレ》 時代設定はソ連(ロシア)がチェコを侵攻していた1980年代後半。ソ連の5歳の男の子コーリャの面倒を見ることになってしまった中年ロウカ。コーリャはロシア語、ロウカはチェコ語しか話せない仲でしたが、しだい二人の間には愛情が芽生えてきます。このまま二人には幸せになってほしい、と思いかけますが、そんなロシアとチェコの二人を当時の世間が認めるわけがありません。それでも、最後ソ連は崩壊し、チェコはソ連から解放され自由の身となります。しかしその結果、二人は離れ離れになってしまいます。コーリャは育ての母親の西ドイツへ、ロウカはチェコに残り演奏家としての生きがいを見つけます。エンディングを悲劇とみるかハッピーエンドとみるか、、、は人によって違うでしょう。当時の時代背景をうまく使った心温まるストーリーだと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2019-09-13 10:51:08) |