221. 禁じられた遊び(2023)
《ネタバレ》 「エロイムエッサイム」って、実はナンのコトやら(ドレのヤツだか)全然分からないままで観に行ってしまったのですよ。後から調べると根本的には、私が微妙に世代じゃなかった…てコトなのでしょーかね。でもそれはつまり、本作を全部観てもこの言葉がどーいう意味のナンなのか?てのが(驚くべきコトに)作中では説明されてないってコトだとも思うのですよね。 要は、今作ってそもそも最初のトコロでまず2つあるのでして(⇒ソレ自体が実はちょっとイミフ)何かってソレは①件のこの呪文+②嫁さんの妖力の出ドコロ、なのですよ(少なくとも、私には絶対にそう見えるのですよ)。で、その2つがホントに随分と終盤までマジでナニも説明されないまま話はズンズン進んでゆくのですが、結局嫁さんの件はラス前に(ゲボ出ちゃうレベルで)超ありきたりなコトだったと判明して⇒加えてこの呪文の方は実は別に何でも好かった=言葉に意味は無かった(=唱えたヤツ自体が実はヤバかった)てコトらしいのですよね。まずは何より、個人的には「そんなんアリ?」と思ってはしまいましたケドね。 ※だってそもそも、この言葉って日本人はまだともかく、説明抜きだと例えば海外とかでは全く通用しない=ピンと来るハズの無いヤツじゃあねーのでしょーか?(グリモワールに載ってる呪文…とゆーて、でもフツーの人は多分知らんでしょ)⇒ソレが、実は意味なんて無かったんだから説明もしないで終わりますよ!って…⇒あ、そもそも今作なんぞは輸出する気自体が微塵も無い?⇒まあ、輸出したトコロで誰もナンにも幸せにはならねーだろーから別に好いか⇒納得。。。 本題に戻りますと、いちおうホラー的なコンセプトとしては我が国古来の「生霊」を主題とした作品、で監督の前作(なんちゃら森?とかゆーてたヤツ)と同様にやや若年層がメインターゲットかな?てな感じの質感を擁しておる作品ではありますね。しかし、正直そんなんはどーでも好くて、今作ってとにかく、いわゆる映画におけるプロットと言うべき種々の「因果関係」の整理が実にこの上無く好い加減な作品…というコトに見えてますね(⇒端的に「何故・何が・どーなる」というトコロの辻褄が終始ごくテキトー極まりないままで進行し続ける)。先に結論を言っちゃうと率直に、映画として評価するべきレベルに全く達してないと思いますよコレ。この中田某という方と、もう一人清水某なる御仁とゆーのは、最近は(モノの見事に)須らく全部が全部こーですね(⇒ココまで来るとやっぱシンプルに「ナメてる」&「ナメられてる」と思ってしまいますよね)。 その、終始まるで腑に落ちない状況がひたすら続くという意味ではフツーに最初から最後までごくヒドい状況だったと思いますが、ま~た案の定ラスト付近が超コッ酷い有様でしたすね(⇒正直「なんかオレ途中で無意識のうちに気絶してたのか?」とすら)。一番はやっぱ結局、あの雷ってナンだったんですかね?と。あとね~クライマックスに関してはもう一つダケ、この手のお化けのラスボスで、攻撃タイプが物理!(得物が手斧!)てのはやっぱし、一体全体ナニがどーしたらそーなっちゃうの?×1億としか思えませんよ…(だって、序盤から中盤から延々と散々に遠隔でサイキックで攻撃して来てたジャン!と…) 結論、一応、点数はこの位にしておきますが、別に0点でも何の問題もありませんです。マジで、そろそろ流石に卒業しちゃおうかな、、とも…… [映画館(邦画)] 3点(2023-09-26 17:06:37)(良:1票) |
222. アウトレイジ 最終章
《ネタバレ》 うーん…最終作なのですが、今作に関してはちょっと脚本の出来が前作・前々作には明確に大幅に劣るとしか言い様が無いですね。。前作までのキャラを基本みんな使ってやりたい…というモチベーションがあるのでしょーが(その所為で)非常にゴチャゴチャしたやや詰め込み過ぎな話になってしまっているのも痛いですし、んで登場人物⇒特に殺されてしまった面々とゆーのが、総じて余りにも「不用心」過ぎます(「全員悪人」じゃなくて「全員迂闊」)。とにかくは、大して信用するに値しない上に完全に掌握していない・手綱を握り切れていない人間に、もし失敗したら=殺り損ねたら自分の身が危うくなる様な暗殺の仕事を何故いとも簡単に任せるのか、というコトですよね(殺るか殺られるか、という緊迫感がまるで無い)。あともう一点、コレも言い尽くされたコトだとは思いますが、今作の西田敏行・塩見三省ご両名はちょっとコンディションが悪すぎです=成立してません。特に、あの状態の塩見三省に西田敏行を殺させようなどと考える人間は居ないと思います⇒重ね重ね、前作のお二人は素晴らしかったので、今作がその二人のお話になっているコト自体には、大いに納得・共感も出来るのですが…その辺も含めて、この出来ならつくらなくても好かったかな…とは思ってしまいますよね(実に残念)。。 ただ一点だけ、展開運びは終始かなり?だらけだったと思うモノの、オーラスのたけしさんのケジメの付け方には大いに納得出来たのですよね。最初っから、取るべきは第一に木村の仇だと思ってましたし、かつ映画冒頭で殺された若い者は結局張の手下なのだから本来は大友が手を出すべき話でもない筈⇒でソレに託けてコンだけ大暴れしたのだから、寧ろ最後に張に対してケジメを付ける必要がある⇒またコンだけやり過ぎたらモ~流石にハラ切るしかない、と。3作も観てきたトコロで(+今作では途中かなり唸らされたモノの)オーラスに関してはワリと爽やかに観終わるコトが出来たので、結論的には1点足しておこうと思います。 [DVD(邦画)] 4点(2023-09-25 23:05:06) |
223. アウトレイジ ビヨンド
《ネタバレ》 2作目もゆーて、1作目と基本的に中身は同じ(⇒本質的にも)という感じだとは思うのですね。ただ、気になるコトが2つあって、1つはビートたけしさんがやや「丸く」なってしまっているコト、2つ目は終盤の片岡の動き(=企て)がちょっと雑すぎるコトですね。山王会が衰退したケド、逆に花菱会が力を持ち過ぎた…とゆーて、木村の葬式に大友を(拳銃持たせて)突撃させたトコロでナニがどーなるとゆーのでしょーか(そんなモンに大友が乗ると思ってるコトも踏まえて、アホかと)。でも、1作目のレビューでも書きましたが今作は西田敏行・塩見三省のご両名がやっぱスゴく恰好好かったので、結論としては差し引きしてこの点数としておきます⇒別に、暇潰しには十二分かと。 [DVD(邦画)] 5点(2023-09-25 23:04:42) |
224. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 実は3作目を観ていなくて、で今回観ようと思ったのでついでに1・2作目も観直してみたのです⇒そしたらやっぱ結局、1作目が一番面白かった…という始末なのですケド。。 でもまあ、気楽に(テーマとか気にせずに)観る分にはシンプルにかなり面白いですよね(⇒その意味でも1作目が一番だとは思いますが、暇潰しになら3作全部使えるか…とは)。1作目がまた結局、お話としてもシンプルで分り易いのも大きいと思いますし、役者の演技のキレも(2作目の西田敏行・塩見三省を除けば)やっぱ1作目が一番バランス好かったかな…と。ただね~重ねて、別にヤクザ映画としてもそこそこ面白いとは思うのですが、かつての東映の任侠映画とかヤクザものとかを多少観てきてしまうと、特に「全員悪人」とか言われると……例えば鶴田浩二さんとかはちょっと別格としても、高倉健さんとかだって(若い頃は)観てるコッチがちょっと怖くなる位に「マジでヤバい」雰囲気ってのが確実に感じ取れるのですよね。でも、昔のヤツは基本みんな(ある面では)そーいう感じでもあって、でソコにちょっと(また部分的に)雰囲気の柔らかい菅原文太さんが入って来る…とかはやっぱバランスとして悪くないと思うのです。けども、逆に今作は基本みんな「ヤクザの演技をしてる善良な市民」にしかなってなくて、ソコでソレこそビートたけしさんだけ(昔みたいに)マジヤバ、という風に見えてしまうのですよね。そんな意味でもやはり、ちょっと「全員悪人」は誇大広告だと思ってしまいましたかね⇒コレもやっぱ、部分的にはコメディに見えてしまうのですよね(ソレはソレとして素直にそーいう風に仕上げれば・見せかければ好いのに…と)。 [DVD(邦画)] 6点(2023-09-25 23:04:25) |
225. MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
《ネタバレ》 最初は正直、軽めのコメディかと思ったのですが、後半はかなりマジメに深く共感できるというお話でしたね。ちょっと『100万回生きたねこ』とかも思い起こされてしまいました(感動しましたです)。 前述どおり、間違い無くコメディ with タイムループというオーソドックスなヤツだとは思うのですが、同時にかなり高度で真剣なお仕事映画だとも思うのですよね。私だって確かに、ちょっと前までは月曜が来るのが死ぬホド憂鬱な時期がありましたし、或いはも~「現時点から一週間(一か月)キング・クリムゾンで吹っ飛ばないかな…(⇒その私自身の未熟さ故の結果は甘んじて享受するが、その過程には金輪際関わりたくない!)」なんてコトもよ~在ったな~とも思うのです。時間操作系のヤツって、実は仕事系のお話とは根本的に相性好いんだろ~な…なんて思ったりも。 んで、そんな今作はまず、前半はしっかりそのコメディ部分がかなり好く出来ていたと思いますし、かつ後半はお話の方がまたしっかりしてる=テーマとゆーか信念とゆーか(その「仕事」や「人生」における)価値観がハッキリと語られる、という意味で二回チャンと美味しい映画だったのが非常に好きなタイプ+意外性から生じるお得感もあってとても好かったと思いました。テーマの部分もまた、押し付けがましくないとゆーか(流行りの)ダイバーシティ的なとゆーか、ソレこそ仕事における価値観・流儀になんて絶対的・単一的な答えなんて無い!とは私もつくづく思ってるトコロではありますし(「(最後に)頼りになるのは自分だけ」も「大きな仕事こそ仲間と協力して成し遂げるモノ」もどっちも真理だと思うのですよね)。小品ですが、誰にでも臆するコトなくオススメできる良作である様に思います。短尺でサックリ観れますし、是非。 [DVD(邦画)] 8点(2023-09-23 21:24:04)(良:1票) |
226. 紅い服の少女 第二章 真実
《ネタバレ》 前作のラスト、まあ少し不穏さも残しているなとゆーか、グッドなんかバッドなのかやや判然としない様な終わり方をしてゆくな…と思ったのも確かなのですが、ソレって実は超・バッドな方のヤツだったんだよザマァ~というテイの続編ですね(⇒個人的には、そもそもそーいうのがあまり好みではない…)。 んで一応、例の妖怪の「起源」みたいなモノを追ってゆく続編でもあり、ただその辺りは率直によ~シコタマ「見たコトある」ヤツでもあったり、後はまた終盤のCGの辺りはも~完全にダーク・ファンタジー(⇒つーか何かディズニーのCGアニメっぽい動きの質感にも思えちゃった…)みたいな感じでもあったり、結論的に好みか好みでないか?と問われたら前作よりは確実に後者に近付いた…としか言い様がないのですね。「虎爺(フーイエ)」というヤツ(キャラ?能力者?)が出てくるのですが、コレは私もちょっとピンと来なかったのですが当地では誰しもが知る守り神的な存在(を「降ろせる」人)というコトみたいです(いわゆる「土地公」の眷属・従者の様な扱いとのコトで)。 あと、今作もラストはまた家族・親子の愛…的なモノの勝利として(結構しつっこくそーいう感じに)描かれていくのですが、中華圏のホラーでは実はコレもワリと「よくある(方の)」ヤツかも知れませんね(全くそーでもないのも幾らでもありますケド)。前作もそーですが今作もまたその部分は、個人的な(ホラーに対する)感覚としては少し「雑」にも思える(雑とゆーか安直、かな?)のですケド、他にも色々と観たうえからはコレはも~「文化の違い」と言った方が好いヤツかも知れない…と思いますね(少なくとも今後はそーいうのは気にしない様にする…と思います)。 [DVD(字幕)] 4点(2023-09-21 16:04:28) |
227. 紅い服の少女 第一章 神隠し
《ネタバレ》 いちおう、実在の都市伝説をベースにした話だとゆーのが、今作中でも中盤に描かれていたビデオにまつわるエピソードなのですね。つまり、主人公の彼氏の元に届いたデジカメに、そのカメラの(神隠しにあった)持ち主がハイキングに行く様子が映っているのだけど、そのハイキング一行の行列の末尾には不気味な紅い服の少女が付いて(憑いて)来てた…とゆーのと同じヤツがかつて台湾の心霊番組で紹介されて騒ぎになったというコトらしいです⇒この作中でのカメラのくだり自体は、ちょっと唐突だし無理筋だし(=誰がカメラ送って来たねんな!と)で少しムム?とも思ったのですケド、後から調べるとこーいう事情だったのですね(成程ね…)。んで、この超自然的存在とゆーのが作中では「魔神仔(モアシンナア)」と呼ばれておって、コレってのはまた同様に台湾に伝わる古典的な方の妖怪だ…というコトっすね。昨今日本でもまた流行り出した類いの、そこそこ有名な(都市伝説的)元ネタがあって親しみ易い系統の娯楽ホラー、というジャンルかと思えますね。 作品自体は台湾でも当時大ヒットしたとのコトで、私もホラーとしては比較的好く出来た方の作品だと率直に感じますね。まずは、全体的にトーンを落とした暗い画面づくりを終始貫いた上で、ソレを効果的に利用して「見せない」コトの怖さを(特に序盤~中盤で)大いに醸し出していた点は非常に好みの質感でありますし、この部分は所謂ホラーの文法にも比較的正しく則るコトが出来ていたと思われます。とは言え、終盤はまたCG全開でチープにソレらをモロ見えにしてゆくのですケド、まあ中華・香港・台湾方面ではコレもよくあるコトですし、大見せにするソレ自体は森の中で暗くてまた不気味だったので(ホラーの終い方としては)別に悪くはなかったかな~とも思います。 ただし、明確な減点要素もニ点ほどありまして…一つ、今作って最初は、主人公の彼氏の男のコの方、が主役みたいな始まり方をするのですが、その彼は中盤で敵に襲われて居なくなってしまって⇒そこ以降は(真の主人公である)女性の方がメインとなってゆくのです。が、コレは別にホラーに限ったコトでもないとは思うのですが、殊ホラーにおいては途中で主人公=我々がソコを通して超常現象を見てゆく「視点」、が変わるのは展開運びとしては極力避けるべきコトだと考えてます。お化けの見せ方については前述どおり、徐々に徐々により多くを見せる様にしてゆく…という点で適切な盛り上げ方ができていたのです。が展開運びの方については、中盤で(それまで主人公に思われてた)男のコが襲われて⇒以後視点が女のコの方に移る、となると、その時点で一旦流れが切れてしまう=恐怖自体の盛り上がる山が二つになってしまってもう一度仕切り直さないといけない、と思われるのですよね⇒ソコは、基本は一本道で好いとゆーのが私の意見なのです。もう一点、元ネタがあるが故…なのかも知れませんが、結局このホラーモンスターとゆーのはその「目的」が若干あいまい…ではありますかね⇒ナニがしたいのか・(逆に)ナニをすれば退治・調伏できるのか、が不明瞭。。まあ、その辺りは続編で詳らかにされるのかも知れませんが… [DVD(字幕)] 5点(2023-09-19 23:08:39) |
228. MEG ザ・モンスターズ2
《ネタバレ》 正直、前作ってほぼ印象に残っても居ないのですが、今回この続編を観た後で(前作についても)あらすじとかをおさらいした感じでゆーと、またごく似た様な話だったのかな…とも思われますかね。今作も、前半は深海冒険もの&(人間同士が争う)アクション・スリラー with ステイサム(いつもの)で、後半はお待ちかねの(モ~ちょっと怪獣映画により近い方の)サメサメ・パニック with ステイサム(いつもの)ですからね。プラス、特に前半の深海での出来事・描写のアレコレは(コレも前作準拠かの如く)かなり荒唐無稽・似非科学的でもあります。個人的にも、やっぱ前半はムム?となる箇所とゆーの自体はごくふんだんだったと思いますかね(⇒まあ、単純に映画館でちょっと眠かったのもあってソコはもうスルーしちゃって観てゆきましたケド)。 しかし、最後まで観ると(流石に)少なくとも前作よりはチャンと向上してたかな~とも思うのですよね。確かにね~前半はやっぱハテナな箇所だらけだし、全体的にお話としてもかなりゴチャゴチャしてたな~とは思うのですよね⇒つーか単純に「出てくるモノ」の数が多すぎると思うのですよ。味方だってその行く末が気になるレベルの人が5,6人+敵(人間)なんてボスが大中小で3人にプラス手下の兵隊がワンサカ+その上に、敵(モンスター)がゴージャスに三種類…つーのは絶対多いよ!(無駄に!)と。。でも、後半の大騒ぎはその盛り込み過ぎな感じもカオスの形成に(逆に)効いていた…とも思いますし、何より一つ、ソコでトロピカルな海を爆走するジェットスキーに跨り⇒爆薬仕込みの投げ槍でメガロドンと渡り合うステイサムのあまりの恰好好さ+コレは人類でもお前にしか出来ない!感の高度なコトに、モ~大爆笑!してしまったのですよね。結論、その辺も含めてこの評価としておきますし、ステイサムが続投するなら(例え内容がま~た同じ様なモンでも)再び映画館で観ると思います。以上。 [映画館(字幕)] 6点(2023-09-18 13:59:35) |
229. グランツーリスモ
《ネタバレ》 どだいクルマにほぼほぼ興味が無い人種なので(⇒免許は持ってるケド教習車しか運転したコト無い)、当然モータースポーツにも疎いですし+原作のゲームもやったコト無いですし、だからそもそも今作が(思ったよりワリと結構な範囲で)実話だ…とゆーのが全然理解できてないままで観に行ってしまったのですね。しかしソレでも、カーゲーマーとゆーのは(あくまでシミュレーションではありつつも)概してその運転時間=プレイ時間がトンデモないから、その経験値を武器に現実のレースに挑んでゆくコトだって出来るかも…という根本的な映画のコンセプトについては難なく理解できましたし、その部分でチャンと「一捻り」があるから(こんなシンプルなレース系スポコン映画で+映像技術の進歩を唯々見せつけるのが目的だ!みたいなヤツでも)いちおう娯楽作品としては十分に成立していたかな…とも思いました。とは言え、共感もし易くて観易い…とゆーて相っ当にベタベタな話ではありますね。特に、各種「フラグ」が随所で立ちまくってく様子なんかは、まるで効果音でも付いてるかの如く…といった感じでしたですよね(次に何が起こるか手に取る様に分かってまう…) 重ねて、ベタなストーリーですが映像の出来も全然悪くないので、車好き向けの娯楽コンテンツとしては全然上々なヤツだと思います⇒公開のタイミングも好かったですかね(もし競合があったらこのシンプルさだとそりゃ厳しくなる+ちょっと雰囲気『トップガン マーヴェリック』にも似てるのでまだその余韻がある今時分がタイミングとして最適だったかもと)。ただし、ニ点ほど指摘したいコトがありますね。一つは、コレは単に私が(前述どおり)モータースポーツに疎いからだとは思うのですが、主人公がアカデミー卒業後に参戦したレースってのは一体どーいう位置づけ(ランクづけ)のモノなのでしょーか?+ソコからいきなりル・マンに出るコトになるのですがル・マンとゆーのは出ようと思えば出れる…というヤツなのですかね?(スミマセン全くココら辺の知識が無く…)⇒ソコがもうチョイ分かり易いと好かったな~という単なる個人的な希望ですね。 もう一点、乗り物映画は4Dだ!というコトで池袋で鑑賞しましたが、今回の4Dは特に序盤~中盤の「椅子の動き」がちょっと雑だった様な気がしました。あんな舗装の綺麗なサーキットで走ってて⇒でこんなに横にグラングラン揺れる?というコトでして、イマイチ主人公の車の動きともリンクしてないので臨場感が乏しかったです。まあ、高い追加料金取ったうえであんまり椅子が動かないのもソレはソレで微妙…かとも思うのですが、少なくとももうちょっとメリハリがあると好いな…と(=本当に車が揺れた時だけ大きく椅子が動く様に)。でもしかし、流石にラストでル・マンのレースに入ってからは(荒っぽい展開にもあまりならなかったので)気持ち好く走行してるドライブ感の方が大いに感じられて+風も気持ち好くて十分に楽しかったですケドね⇒池袋だとScreenXの三面マルチプロジェクションでもあるので、その点での臨場感は(終始)好かったと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2023-09-17 17:03:20) |
230. オカムロさん
《ネタバレ》 その名前を検索したらトリガー発動する…とゆーのなら、検索エンジン側で何らか即座に対応すればその時点で8割がたはカタが付く…としか思えませんケドね(まあ、ナニをもって「検索」とするか?ってゆう細かい条件設定の話になるダケかとも思いますケド)。 つーか正直、中盤でモ~9割がた観る気無くなってたとゆーか、前半は(コロナパロディごっこと)ひたすらに同じ描写を繰り返してるダケだったとゆーか、まず犠牲者を映しといて⇒ザシュッ!⇒血ミドロの首なり胴体なりが転がってる…って3カットを延々やり続けてるダケなのですよね。3コママンガか!とゆーか、コレでホラーになるんだったら誰も苦労しねーよ!とゆーか、でもホントにコレで好いと思ってるんだったらマジで先はねーよ…としか思えませんでしたよね。。 しかし、後半に入って伊澤彩織さんが唐突に出て来た頃には気付かされましたが、この監督って例の阪元裕吾さんのお友達かなんかなのですね。だから、根本的に今作も(その手の)ちょっとシュール入ってるスプラッタ・コメディ・バイオレンスと見做すべきだった…と思い直してラストのアクションまで観てみたのです。でもね~コッチもちょっと…とゆーか、ココでもやっぱ肝心なシーンを「見せ方で誤魔化す」方のヤツだった…とゆーか(低予算作品だからむしろ好く工夫できてた…って言うコトも可能なのでしょーが)ソレでも少しアクションにも「力感」が足りない様なシーンが散見されて…と言いますかね(⇒総じて「インパクト」の瞬間にキレが無いとゆーか、例えばソレを「迎えに行く」様な受け方とかがちょっと目立つ)。結論、もろもろ、いま一歩出来るコトは手を抜かずにチャンとやりましょう、としか言い様がねーですね。 [DVD(邦画)] 3点(2023-09-14 22:22:47) |
231. 邪淫の館 獣人
《ネタバレ》 うーん…年代的にも+やや煽情的な邦題的にも、他にもシコタマ散々存在する(この頃の)ポルノ主体の低俗な作品…かと思いきや、この監督ってポルノ的題材・描写を取り扱う系統のお方ではありつつも、根本的にはコテコテなるアート系映画作家だ…というコトなのですよね。ただ、その監督の他作品を観てないのでちょっとアレなのですケドも、今作は正直言ってかなりそのポルノ的な傾向の方が強い⇒否、他の中身が無さすぎる、というコトだとは(私にも大いに)感じられるのですよね。率直に、最初の一時間は全く全然面白くないのですし、でも別にごくシンプルなその背景設定等をもう少し丁寧に語ってゆく+その中に何らかアートな映像的工夫を散りばめてゆく、位のことは幾らでも出来そうなモンなのに、ソレを全然しないから(=ソコら辺がごく雑だから)非常に単純に「誰が何をやってるのか」がイマイチ分からない、という程度の代物になってしまってます。んでもって、その肝心な終盤の乱痴気騒ぎダケがミョ~に気合い入っちゃってるから(⇒でもココも、ワリとシーンごと単体でのつくり込みはやっぱごく雑だな~とも思いますケドね)結局のトコロ率直にポルノにしか見えない…のですね。何となく、観れる範囲で監督の別作品も観ようかな…という位の気分にはさせられたりもするのですが、今作にのみ関しては間違い無く駄作の範疇かと。オススメはしません。 [DVD(字幕)] 3点(2023-09-14 17:35:06) |
232. モリー先生との火曜日<TVM>
《ネタバレ》 ジャック・レモンの遺作とのコトで、個人的には強力に『八月の鯨』なんかが思い起こされたとゆーか、人生というモノについて「何を語るか」ではなくて「誰が語るか=誰に語らせるか」という作品だと⇒だからココにレモン氏を起用したのは正にドンピシャだったと言えるのではないか、と(『八月の鯨』同様、演じたレモン氏も実際にまもなく人生の終わりを迎えていったのですし)。モリー先生が最後に語る内容のソレ自体はごくシンプルなモノだったとも思うのですが、だからこそ誰にとっても人生の道標となるであろう本質的なコトだったとも思うのですね⇒その意味で、また誰にとっても観る価値を有する…て映画なのかも知れません(ワリと若いうちに観ても好いかも、な~んて)。 ただし、映画としては一つダケ(少なくとも)私の好みにはそぐわない点が在って、コレはテレビ映画だから仕方が無いのかも知れませんが全体的にちょっとテンポが忙しないのですよね。語り手のジャーナリスト・ミッチ氏がそもそもメッチャ忙しい生活を送っている…トコロにふと訪れた物語なのだから(ある意味)やむを得ない部分はあるのでしょーが、その慌ただしいテンポを(ワリと)そのままにミッチ氏とモリー先生のシーンもブレーキが効き切らない感じでサクサク進んでゆくのが、内容に比しての所要時間という意味でかなり高度な違和感だと感じられてしまったのです⇒もっとゆっくり先生と話したかった、と。。とりあえず原作を読むコトにしつつ、いずれ再見すると思います(いったんはこの評価で)。 [DVD(字幕)] 6点(2023-09-04 23:04:05) |
233. バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ
《ネタバレ》 『バイオハザード』って、ゲームは一切(自分では)やったコトないのですよね⇒怖過ぎて。ハタチ過ぎ位までは実はホラー映画自体も(怖いから)嫌いだったのですわ⇒『エイリアン』が怖過ぎて最後まで観れなかった。後に、プレイ動画は幾つか観ているのですが、だからそもそも私自身がゲーム版に思い入れもナニも無いので、正直言うと今作もあまり楽しめなかったです、し、そーいう人にとっては(話の内容自体も、あと見ドコロなんかも)諸々とちょっと説明不足で伝わり辛い作品…かとも思われました。調べると、ゲームの1と2のストーリーを合成してる&メインの登場人物も5人勢揃いさせてる、というコトなのですかね?ソコに関しては、ゆーて原作が25年前の作品だから、どだいゾンビものとしては(今となっては)かなりオーソドックス・シンプル(で多少「レトロ」)な内容だとも思うのですよ⇒だからその意味での工夫・アレンジかとは思うのですが、一方で前述の「伝わり辛さ」にも少なからず拍車を掛けちゃってたかな…とも。 ゲーム版(特に1?)のコンセプトを継承し、最近のゾンビ映画としては比較的「正統に」怖い+映像がダークで悍ましい、という点については、シンプルにその映像のクオリティが高かったし+まずまず怖さ自体も在ったと思うのです。が重ね重ね、お話は分り難いし・キョウビのA級ホラーとしては結局ワリと地味に終わってっちゃうし・テンポもあんまし好くないし…で作品全体としてもあまり評価は上げられませんかね(⇒この程度の出来で続編展開する気マンマンなのもサブい)。まあ、もう一点下げる気にもならない…という感じではありますケドも…… [インターネット(字幕)] 5点(2023-09-02 09:06:33) |
234. Tommy/トミー
《ネタバレ》 わー私コレ好きですわ~シンプルに音楽の感じがだいぶ好みっすね!形式としても、そもそも私オペラ好きなんで嫌いなワケが無い。恥ずかしながら「ザ・フー」をチャンと聞いたコトすら無かったのですが、クラシカルなロックでノリが好くて実に心地好かったですわ。ゲストのティナ・ターナーとかエルトン・ジョンも存在感ありましたし、終わり方も個人的には超・爽快でしたね。また観ます。 話の内容自体が結構ブッ飛んでるので、監督ラッセルの(コレも必然的に)ブッ飛んでる映像表現とも(何とか喧嘩せずに)ウマく調和してましたよね。その上で、役者としてはお母ちゃん役の女優さんがメチャ頑張ってたのではねーでしょーか。随所でかなりハッチャケてましたし、と言ってシリアスなシーンも手を抜かず、しかも歌も自前なのですね(フツーにチャンとプロ歌手だし、その方面のステージ経験も豊富な方とのコトで)。納得&脱帽。 [DVD(字幕)] 8点(2023-08-31 08:51:51) |
235. 呪われた修道院
《ネタバレ》 ナンスプロイテーションというジャンル自体は、70年代を通して流行して⇒で80年代に入って急速に衰退した…てコトだと思うので、ワリとそのジャンル終盤に於ける作品…というコトになるのかと思います。で、監督があの(節操の無い・恥知らずな・The 劣化コピー機&B級ホラー界の面汚し、な~んて)ブルーノ・マッティ a.k.a ヴィンセント・ドーン(他)なんで今作もやっぱ当時の流行りホラーのパッチワーク的なコトにも(また)なってもーてますね(+その上でのナンスプロイテーションだと)。大まかに言うと、舞台が修道院な『サスペリア』すね。殊に、ショックシーンの画ヅラに赤を多用してるトコなんかと、あといちおう全編通して謎・トリックが仕込まれていて⇒でソレが部分的にはやや不可解なトコロも、でしょーか(⇒コレは、イタリア製宜しくジャーロ風…と言っても好いヤツかも)。んで他方、ショック描写の部分的なトコロは例えばフルチだったりロメロだったり、あと話のキモ or トリックの部分は少し『オーメン』ぽかったりもします。まあ、全体としては別に全然面白くはない平凡な作品だとは思います(⇒ケド、確かに大いに時代相応+時代っぽさ・時代の風ってのを感じられる作品だ、とも)。 しかし乍ら一点、極めて意外で失望だったのが、今作て(こんな感じなのに)エロがほぼ入ってないのですよ。で、こちとらソレを多少は期待して観てるんで(⇒ナンスプロイテーションてそーいうヤツでしょ!)だから裏切られてとてもとても哀しいので更に一点引いておきます。やれやれ… [ビデオ(字幕)] 2点(2023-08-30 09:40:52) |
236. 裁かるゝジャンヌ
《ネタバレ》 うーん…私は一体、いま何を観たのか?とゆーのをスグには断言できなかった、とでも言いますか。。例えば、画面の総合的なクオリティとか、或いは(サイレントではありながらの)諸々の演技の出来だとか、そもそもソコら辺はもうオーパーツ!とかってレベルでメチャクチャ高度だったと思うのですよね。でもやはり、ソレらとて(100年前のサイレント映画のヤツだから)現時点の一般的な映画のモノとは大いに質感を異にしているとも思いますし、でも他方、どう見てもつくりもの・ごく抽象的な表現でもあるのに、むしろ意外なマデに真に迫って深く深く心を穿ってゆくとゆーか(⇒私自身は、キリスト教徒でもナンでもないのですケドね)正直に本当に何が画面に映ってるのかが段々と好く分からなくなってってしまいました…と。重ね重ね、私は今映画を観たのか・宗教音楽を聴いたのか(⇒まあ伴奏音楽は現代の後付けだと思いますが)・小説を読んだのか(⇒サイレントのモノクロだからか実に高尚で文芸的な空気も感じ取れたのですよね)・それとも何か、現実の歴史の一ページとゆーのを奇跡的にも垣間見る機会を得てしまったのか……この上無く独特でそして唯一無二とも言える映画鑑賞経験、なんてのをしてしまったという風にさえ感じてしまいました⇒今まで観たサイレント映画の中では、間違い無くイチバン強烈でしたすね(その意味でのこの評点で)。 [DVD(字幕)] 9点(2023-08-29 00:04:16) |
237. ソドムの市(1975)
《ネタバレ》 直近、所謂「ナチスプロイテーション」に該当する作品を幾つか観てまして、でその参考として+必要に迫られて『愛の嵐』とコレを観直してみた…ってコトなのですね(実はバリバリに同時代モノなんでして)。んで、まずはやっぱりエログロのエロって(こないだも書きましたが)映画のコンセプトとしては陳腐化し易いねんなァ…とゆーコトでして、正直どーしたって「変態地獄」と「血の地獄」は(今観ると)ちょっとかなりショボいんですよね…と。加えてコレもそこいら中で言われてるよーに、一方で「糞尿地獄」だけは再現度が比較的高いから結果的に画的なバランスが極めて悪い、クソみたいな⇒否クソそのモノって映画になってしまってる…と(私も)思ってしまいますね。だからまた、コレだと確かに何か言いたいコトがあったとしても、チャンと伝わるかどーかについては甚だ怪しい…としか(私も)言い様がねーのです⇒多分、みんなソコに目が行かない。 とは言え、今作に関しては、そもそもナニか具体的な「言いたいコト」なんて無かった…とゆーのが最大の問題だとも(+久し振りに再見しても)思われますケドね。。パゾリーニ自身はやはり、他の作品を少~し観ただけでも超・コテコテの共産主義者=筋金入りのアナーキーなキャラなのだと思いますし(+それは映画人としての彼にだって確実に根付いて居る程度に深いモノでもあるでしょーし)⇒だから、この世界の・人間性の何もかもに「反逆する」かの様な今作にさえ、寧ろ「だからこそ」と言って好い様な彼なりの意義とゆーのはきっとあるので御座いましょう⇒尤もソレは私含む大半の一般人にとっては、ちょっと共感可能なモノではない…とゆーだけのコトだと。。でもしかし、観直すとまた流石のパゾリーニだけあって演技や台詞回し・或いは美術その他なんかも含めて(+エログロも時代的には)映画自体のクオリティは決して低くない(⇒かなり高い)とも思われてまして、ソコは逆にちょっと残念ですらありますかね。。 ※ナチスプロイテーションの諸作品については、ポルノの側面がごく強力なヤツばっかなのでこちらのサイトでは登録・レビューが不可なのです。悪しからず。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-27 21:08:05) |
238. スランバー・パーティー大虐殺
《ネタバレ》 コーマン御大の製作!とのコトですが、そもそも彼が製作のスラッシャーって他にもあるのでしょーか?結局のトコロ「なんちゃら・マサクル」というごく典型的なヤツであるのも含めて、内容は完全に時代相応としか言い様が無いごくコテコテなるスラッシャーです⇒むしろ、根本的な設定的には更に以前の(スラッシャーの始祖の一つでもある)あの『暗闇にベルが鳴る』にクリソツな気もしてます、が私もなにぶん(ソッチも観たコトある…とは言え)昔のコト過ぎてよ~覚えとらんのでして…… でもまあとにかく、ごく古典的でプリミティブなスラッシャーだぜ!てコトなのでして(尺もごく短いし)、要は唯々「エロとゴアが在りゃあエエんやろ!」てなダケのヤツなのですよね⇒そもそも、コーマンってスラッシャーに関係なくそーいう映画人ですよね、とも。ただ、そのエロとゴアについては(個人的な結論としては)時代的にも微かに平均を上回るか…という感覚はありましたすね(特に前半のエロは明るく爽やかで好し)。しかし、ゴアについてはそれでも一長一短あり…とゆーか、やってるコト自体は結構エグいし+終盤はかなり派手にブッ殺しまくってて人数的には比較的ゴージャス、だったかとも思うのですケド、他方、血ミドロ具合や特撮・特殊メイクアップなんかはワリと低レベル(=ほぼほぼ肝心なブツを見せずに誤魔化す系統)だとも思いましたし、あとアクションとゆーか格闘シーンがまたごく低レベルなのですよね…(=コッチもカメラワークで何とか誤魔化してるダケ、とゆーか…) 結論、それほど特筆すべき見ドコロが在るとかって作品でもねーかな~とは思うのですケド、それでも一点⇒肝心の犯人役のサイコのサイコ度合い(+実際の演技)に関してはまあまあだと思えたコトも踏まえまして、いったんこの位の評価としておきます(今だ、暇潰しにはなるかと)。 [DVD(字幕)] 5点(2023-08-24 00:28:50) |
239. バービー(2023)
《ネタバレ》 冒頭からの「バービーランド」の描写のブッ飛び具合には、コレがこのまま最後まで行ったら流石に付いていけねーゾ!とチョイ不安にも思ってしまったのですが(⇒そりゃコッチとて、今作中でバービーが=バービーランドそのものが悪役側にひっくり返る様なコトは幾らナンでも無いだろ~と思ってたので)最後まで観ると全然「無難」に=穏便に・予定調和的に・共感可能なモノとして終わってってくれる映画ではあったので、そこはひとまずホッとしましたかね(⇒まあ、世界的にヒットしてるチャンとした商業映画だったな…と) ただね、あくまで個人的には、今作って世間で言われてるよーなメッセージ性の強い・批判精神に満ち溢れた(部分的なる)社会派作品…なんて代物には全く見えていませんでしたよ。この作品が最も批判するトコロの=主人公バービーがラストにはソレを打ち破っていくトコロの「敵なる」価値観とゆーのは、ソレこそそのバービー自身が自己矛盾的に抱えてるとも言える「画一性」であって、その端的な顕れとしての「男と女の関係性の中に在る画一的な(古臭い)ナニか」だと思うのですよね(+最終的にはそこに対する批判の刃はソレこそバービー自身にもチャンと向いてゆくのですし)。でも、今作って別にそこに関して何か一歩先のラディカルなコトを言ってるワケでもナンでもなくって、唯々「男も女もどう生きても・どう在っても好い」とか、ナンなら「人間は誰しも好きな様に生きれば好い」くらいのコトしか言ってないと思うのです⇒でソレって、ナニをどう言い訳したトコロで(少なくとも)30年くらい前には完全に・白黒ハッキリ「勝負が付いた話」だよな~と。私は正直、やや刺々しくて申し訳無くも思いますが、この映画がイラついて観れない or 社会として受容し難いから上映禁止にしちゃう、とかってのは、流石に今どきソレはどーなの?と思ってしまいますケドね⇒ゴズリング演じるトコロのケンなんて、女にビール持って来させてふんぞり返る様な・海辺で焚火焚いてギター弾きながら迫って来る様な、見た目カウボーイ(or スタローン)なんてゆう激イタ男じゃねーですか⇒幾らナンでもモ~絶滅したでしょ⁉と。。 重ねての結論、私にとっては今作は特筆すべきメッセージ性など無い、とうに滅びた「過去の遺物」(or 人類全体としての「若気の至り」)を笑いの対象とした「ノスタルジック」コメディでしかありませんでした⇒で結果的には今年最高レベルに終始ゲタゲタ笑い転げてしまった…のでこの評価となっております。ただし、純粋にコメディとしては一点ダケ、こーなるとやっぱ「ツッコミ」役が欲しい…と思ってしまうのですよね。。誰かツッコミのプロ(⇒比較的毒気の少ない一流のベテランの)が唯々ひたすらツッコミ倒す…てオーディオコメンタリーとか付けてくれたら、BD買っても好いのですケド。。(ソレかもういっそ、こーいうのに対して最早「毒」でしかないウエストランド井口とかでも好いかな…な~んて。。) ※追伸:前述どおり、作品の内容的には(個人的には全く)悪意も敵愾心も⇒だから当然イライラも感じなかったのですケド、内容とは関係無いトコロの所謂「バーベンハイマー」とかは少し話が違うのでして、例えばコレが納得いかないから観に行こうかどーか迷ってる…という人も居るかと思うのですね。個人的には、そーいう人は別に観に行かなくても好い(という程度の)作品だった…とも思いますかね。重ね重ね、本当に単なるコメディでしかなくて⇒大した中身が在る様な作品ではない…とゆーのが個人的結論なのでして。。 [映画館(字幕)] 8点(2023-08-19 14:28:42) |
240. 残酷女刑務所
《ネタバレ》 うーん…面白くないな……映画のどんなジャンルでも、多少なりとも経時変化としての「陳腐化」とゆーのは避けて通れないコトかとも思うのですが、比較的に顕著なのがアクションとかかな~とも思ってましたが(意外と)ポルノ系統も高度にそーなのかも知れませんね。女優さんが(揃ってまあまあ美人なうえ)トップレスまでは平気で見せてくれるのでありますし、セックスシーンや折檻シーンもチャンと在るには在るのですが、今観るととにかくどれも「生温い」のですよね…まあ、今どきならAVとかで幾らでももっとハイレベルで、かつ(間違い無く部分的に)ホンモノ度も高い描写が観れる状況なワケではありますし…… いちおう、建付けからの監獄もの⇒で終盤は脱獄もの、でもありまして、ラスト付近はアクションぽい展開にもなってゆくのです、がコレも(年代的には珍しい方の女性ものアクションてコトで)やはりキレ味は欠いてますし……まだあまり研究出来てはいませんが、同じ年代の同じジャンルなら邦画の方がより尖鋭的…である気もしますね(⇒ちょっと他のも観てみましょう)。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-17 23:04:35) |