221. ハリーとトント
某ビデオ屋で約3ヶ月貸し出し中で、やっとレンタルできた作品。期待以上の出来栄えにもう、感動しました。避けることの出来ない老化に友人は死に、初恋の女性はボケてしまう。家族と今ひとつなじめず、不安と恐怖を抱えながら頑固な老人がふとしたきっかけで一人旅(正確には愛猫のトントとの二人旅)をしていく。何気ないシーンに高齢化社会への問題を提起し、おかしさの中に哀愁を漂わせていました。アパートの大家にハリーが「景色はいいか?」と聞くと大家が「もう十分見飽きてる歳でしょ?」と言う。自分のことを忘れてしまっている初恋の老女との切ないダンス。フフッと笑ってしまう反面、不思議と悲しみが込み上げて来ました。この作品の素晴らしさをもっと知ってもらいたいです。 9点(2002-05-28 23:19:44)(良:1票) |
222. ファニーゲーム
こんな救いの無い作品に何の意味があるのでしょうか?登場人物全てが演技力という点ではかなり細かく複雑な役をそれぞれがこなしていると思うんですが、これはあまりに残酷でした。ストーリーは別荘に遊びにきた家族の前に突然若者二人がやってきて残虐なゲーム(?)を犯していくんですが、妙にリアルなところがあって気持ち悪かったですね。たとえば子供を殺されてその死体に思わず嘔吐する母親がうっすら笑みを浮かべたり、犯人が逃亡した後の間の長さとか。後味が悪いとか、カタルシスがあるとか、そう言う時限の問題ではなく、この作品に悪意を感じざるを得ませんでした。オープニングでクラッシクで落ち着いた雰囲気からタイトルが出るや否やハードロックが流れる。この時点で「ああ、普通の映画じゃないな..」と思いました。ホント気分悪いッス! 2点(2002-05-28 03:44:25)(良:1票) |
223. 廃市
約2週間で撮り終えたと言う作品。原作の作風をかなり意識していたのか大林監督作品としては異色で落ち着いた雰囲気を醸し出していました。柳川の静かで時間の歯車が止まってしまった町の悲しく切ないストーリーでした。大林監督本人の語りの中々よかったです。ただこの作風の時間軸に乗れない人は少し眠気を誘うかもしれませんね。 6点(2002-05-28 03:35:08) |
224. アメリ
もう、オープニングから衝撃(笑撃?)のパンチを食らった感じ。屈折した少女が人々と触れ合うことで少しずつ活力を取り戻していく。とんでもなくヘンですが、その一つ一つのシーンが愛すべき印象深いモノでした。J・P・ジュネの映像美と数々の独特なセンスには脱帽です。彼の今までの作品からして少しグロい路線かと思って観たので、あまりの可愛らしさに驚きました。隣人への復習にてテレビの配線をブチンと何度も抜くシーン、わらいがとまりませんでした。後ハゲ男の正体が解った時もね。主人公のオドレイ・トゥトゥを含め、登場したキャスト全てが個性的で良かったです。アメリの幼少期を演じた女の子も中々良い演技でした。ホントハッピーになれました! 9点(2002-05-27 16:10:47) |
225. パニック・ルーム
もうグルングルン動きまくるカメラワークに驚きです!まるでミニチュアの豪邸をCCDカメラで撮影するかのようです。特に強盗が入るまでのシーンは3階から2階、1階へと壁をすり抜け、今度はキッチンのコーヒーメーカーの取ってへ抜け、ドアの鍵穴等々。この辺はかなりのカット数を要したんでしょうね。スゴイです。オープニングの何でも無いようなシーンもついやられた!と思いました。欲を言わせて頂くと全体的に何か物足りない気がしましたね。ジョデーも迫真の演技でしたが、子役の女の子もクールで中々の名演技でした。 7点(2002-05-26 17:19:12)(良:2票) |
226. スパイダーマン(2002)
幼いころ日本版のスパイダーマン(なぜかでっかいロボも登場。)にドキドキし、TVアニメ版(「編集長?」って秘書が言う。)に妙な違和感を感じたりと思い出が色々あるんでそれなりに思い入れってものがあります。アメコミはやっぱり脚色し難いのか、イマイチすっきりしないものがありました。ビヨンビヨンと都会のジャングルを飛び移る彼の姿には興奮しましたが、やはりラスト。モテナイ君が声もかけられなかったMJに告白されて、「友達でいよう。」だなんて絶対ありえない。こういうセリフは自分に余裕がある人間が出来ることだと思うんですよ。その辺の人物描写が描き切れていないというか、薄っぺらなんですよね。(恐らく続編への期待感を膨らませる為ですかね?)「偉大な力には大いなる責任が伴う」ってこの一言だけで説明するにはあまりにも説明不十分。又、キルスティン・ダンストの演技力うんぬんよりもビジュアル的にちゃちに見えてしまうのは私だけでしょうか...エンドロールではあの「♪スパイダ-マン、スパーイダーマン...」っていうTV版のテーマが流れてうれしかったし、見終わった後には自分も少し胸を張って強くなった気がしたりとま、十分楽しんだっちゃ楽しんだんですけどね。 7点(2002-05-26 17:08:15) |
227. ノートルダムの鐘
のっけから美麗なシーンの数々。スピード感もあるし、サスペンス、ラブストーリとてんこ盛りでした。アニメーションというよりもミュージカル映画といったほうがいいかもね。 6点(2002-05-23 02:56:22) |
228. ボクシング・ヘレナ
出た!!タブーの夢オチ。シェリリン・フェンが目覚めると両足切断、挙句の果てには両手も切断。何がしたいねん。「西太閤」なんか、これプラス、ツボん中入れられんねんぞ! 4点(2002-05-23 02:48:29) |
229. ポエトリー、セックス
主人公の女探偵のあまりにもドジっぷりには頭痛がしますよ!同じビデオ何回見るねん!しかもほとんど自分で証拠を見つけられずに勝手に深みにはまっていく。ラストなんか、真犯人にパンツの中に手を突っ込まれ逃げて帰ってくるカッコの悪さ。(ま、わざとオトリになったわけですが...)ケリー・マクギリスは猿の惑星にしか見えなくて魅力は無いし、ついてけないです。 4点(2002-05-23 02:41:10) |
230. 天国にいちばん近い島
知世ちゃん、かわいい...全体的にはニューカレドニアの宣伝みたいな作品でしたが、父親の死後彼との約束をひたむきに果たそうとする少女の成長物語でした。初期の角川作品の常連である高柳青年の白々しい演技はテンションを下げまくってくれました。知世っちが歌うメインテーマの「天国に一番近い島」は結構いい曲ですよ。 5点(2002-05-23 02:17:29) |
231. イルマーレ(2000)
最近よく見かけるタイムスリップもの(実際には手紙が)ですが、韓国製のおしゃれな作品に仕上がってました。主人公の女性の生活環境から言ってあんなマンションに住めるのも不思議ですし、ラストで何故あそこまで時間が逆戻りになったのかはあやしい感じもしましたが、全体的にはよくまとまってました。今までの韓国映画とはオープニングとか主人公たちのライフスタイルが違っていてかなりその辺を意識した作品になってました。主演の二人の印象は薄かったですが、それなりに楽しめました。 6点(2002-05-21 07:46:28)(良:1票) |
232. 惑星ソラリス
難解です...母親を失い彼女の面影を求めた妻ハリーにも先立たれた主人公クリス。惑星ソラリスの調査に向った彼の目の前に自殺したはずの妻ハリーが現れる。この物語はやはりこの主人公の「魂の救済」を描いたのではないでしょうか?少し長い作品ですが一旦足を踏み入れるとタルコフスキーの世界にハマります。特に妻ハリーの強烈な印象と演技にうっとりします。逆にクリス役の俳優さんの終始汗ばんだ感じがむさ苦しかったです。(枕にも汗びっしょりはキモかった)ただ私はこの作品一回観ただけでは理解できませんでした。ラストの父親はソラリスが創り出した物体?ッてことは地球とソラリスの関係って…。冒頭の少女、一瞬しか出てないんですが、表情のアップとかあってどうも怪しいんですよね。あ~、クラクラする~… 8点(2002-05-13 14:53:48) |
233. ピストルオペラ
え~???映像は綺麗で独特の美学が随所に盛り込まれてて雰囲気はこらはこれで良いと思うんですよ。ただ、演技が出来ない江角マキコにドヘタな英語で話す山口小夜子、そしてインパクトの無い子役の女の子。この三者が織り成す大根演技合戦を入れられてはアナーキーな映画としては認められません。言わば失敗作?確かにオープニングはやはりビジュアル的には問題のない江角マキコの魅力が出ててめちゃシブイし、ラストのあの終わり方は「やられたっ」って感じがしましたよ。加藤治子が語る生首の話はちょっとコワかった… 5点(2002-05-10 23:34:04) |
234. JSA
オープニングからしばらくはとっつきにくいですね。しかし女捜査官が事情聴取をしていくうちに北と南で矛盾する供述に証拠の数々。物語はここから観客を引き込んでくれます。(特に供述書を開いたとたんそのシーンに変るカットはサイコー!)後は感情の赴くままに…。男同士であの仲の良さは気持ち悪いとか、変な歌謡曲が良いところで流れたりと作品自体の矛盾を感じましたが、それはやはり日本映画には無い感情をストレートにぶつけてくる韓国映画の良さなのでしょう。 7点(2002-05-10 23:16:58) |
235. ハリー、見知らぬ友人
ビデオパッケージに騙された.... 5点(2002-05-06 07:41:11) |
236. クワイエット・ファミリー
どことなく少し前の日本映画に通じるような映像でしたが、巻き込まれ型ブラックサスペンスとしては面白かったです。主人公(家族全員?)の慌てふためく姿も含め、お腹いっぱいな展開を楽しむという感じですかね。ちょっとグロい描写は韓国産らしいつくりでしたが、その割には登場人物たちがイマイチインパクトに欠けました。次から次へと増えていく死体の数々。しかも強引ではなくてすんなりと人を殺してくれる。その淡白な展開が逆にこの作品が面白い理由ではないでしょうか?斧を持って「お客さ~ん!」と言いながら追っかけられたら誰でも逃げるって!でもこのシーン笑えました。それにしてもラストで一度終わったのに、あえてあの少女のカットで終わるのには何か意味があるんでしょうか? 7点(2002-05-05 23:02:10) |
237. ロード・キラー
若気の至りか、ちょっとしたイタズラがとんでもない惨劇を引き起こすという教育番組のような作品。リリ-・ソビエスキーの人形のようなルックスとは裏腹に低いトーンの声と芯の強い役柄を演じて印象的でした。多数あるというエンディングですが、どれもさして変わりは無く、違ったシチュエーションで何度も縛られる役を演じるのは可愛いそうな気もします。物語前半で一度引き下がった犯人がその後ジワジワと主人公達を追い詰める過程が中々ハラハラさせられました。じらすような展開にうんざりしながらもつい「あ~、あぶない!」と思わせるシーンが多数あって引き込まれました。 6点(2002-05-05 22:49:57)(良:1票) |
238. 殺人捜査
この物語、めちゃめちゃ難解です。ストーリーが難解というわけでは無く、主人公の人物描写がです。公安部長に昇進した主人公は愛人を殺害するんですが、どうもその後の行動がおかしいんですよね。わざと自分の証拠を残したり、警察に対して挑発したり。そしてこの愛人との関係がまた複雑。過去にあった殺害シーンを再現してカメラに収めたり、主人公が性的不能の為変りにお互いののしりあってエクスタシーを感じている。もうこの構図からしてあやしい。ただ次第にこの主人公がホントは何がしたいのか明らかになっていくんですがこれまでの過程が十分に生かされてました。気になったのはこの主人公とそれを取り巻く男たちの描き方。権力に翻弄されながらも快感を感じる男たち、ベットシーンでなぜか男がパンツを脱ぐシーンがどアップ、やたらと顔が近い男たち。直接的な表現は無いんですが、ホモっぽい世界観を感じてちょとむさ苦しかったです。しかしこの作品の重厚な描き方に脱帽です。 8点(2002-05-04 13:07:30) |
239. ラッシュアワー2
チャン・ツィーの出番が少なすぎ!セリフが無さ過ぎ!化粧濃い過ぎ…あらぁ、チャン・ツィーファンの私としては不満マンマンですよ。箸で髪の毛をクルクルッと束ねたり、ラストでちょっぴりサイコになるところとかおいしいシーンはあったものの、あれじゃ、チャン・ツィーの良さが全然出てない!!(怒)それにこの作品ってやっぱり主役の二人、どうも不協和音がギンギン聞こえてきます。テンションが高いはずのシーンでも何となく冷静に見てしまえる所とかね。エンドロールのNGシーンは良かったですし、ジャッキーアクションには相変わらず関心させられましたけどチャン・ツィー見たさでこの作品を観たんで、こういう点数です。 4点(2002-05-04 12:41:33) |
240. ビューティフル・マインド
正直この作品の良さはわかりませんでした。ただこの作品、女性を口説くときのヒントがいっぱい隠されています!星空を見上げて彼女の好きなものを星になぞらえて想像させたり、プロポーズで「君との愛情が永遠に続くかデータを取りたい」って口説いたり...さぁ、もてない君ども!この作品を観て研究したまえ!あと、親友の姪役の女の子はめちゃめちゃ可愛かったです。 6点(2002-04-30 07:08:31) |