2401. 大江戸五人男
豪華キャストで見応え十分の内容だが、テンポはそれほど良いとは思えない。 又、時代劇につきものの、聞き取りにくい会話の数々。 それが災いして、どうも話が解りづらい。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-05-12 00:02:42) |
2402. 黒衣の花嫁
フランソワ・トリュフォー19本目の鑑賞。 もう残りはあとわずか。 トリュフォーを沢山観ていくと、だんだんその雰囲気に心地が良くなってきます。 映像が優しく、居心地が良いのです。 本作はそんなトリュフォー作品らしい雰囲気が出ていて良かったです。 確かにストーリーには相当無理があります。 殺し方も説得力に欠けます。 ジャンヌ・モローは、「老け」「だぶついた二の腕」「微妙な脚線美」「似合ってない衣装」「目つきの悪さ」などなど、問題ありすぎですが、まあ何とか観れます。 トリュフォーの世界に酔いしれたいファンの方には十分満足できる作品だと思います。 それにしても、トリュフォーはやっぱりサスペンスは向いていないですね~。 ラブストーリーがメインの作品や、家族ものを撮らせると、ほんと巧い監督なんですが、変にヒッチコックに傾倒した影響で、晩年にサスペンスを撮りすぎたのが個人的に残念で仕方ありません。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-10 23:54:27) |
2403. 白熱(1949)
素直に楽しめる内容だが、やはりそこはアメリカ映画。 ご都合主義が目立った。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-05-10 16:34:56) |
2404. また逢う日まで
《ネタバレ》 本作を見ようと思った理由は、もちろんあの伝説の「ガラス越しのキスシーン」を見るためです。 終盤近くに出てくるのでは?と勝手に想像していたら、中盤付近でそのシーンが登場し、ちょっとびっくり。 でも、さすが伝説の名シーン。 シビレましたね。 実に映画的美しさにあふれた素晴らしすぎるシーンです。 内容をぬきにしても、あのシーンを見られただけで十分です。 それにしても、本作の久我美子は実に可憐で、可愛らしいです。 こんなにも可愛らしい久我美子を見たのは初めてです。 それだけ今井正監督、その人が偉大であるということでしょう。 (2024.6.9追記) 大女優、久我美子さんがご逝去されました。とても寂しい。時代を超えたあなたの輝き、可憐さ、今後も忘れることはないでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-07 23:37:28) |
2405. 荷車の歌
山本薩夫監督の作品ってどうも息苦しくてそれほど好みではないが、力作が多いため力ずくでその作品に引き込まれてしまう。 本作も紛れもなく力作であった。 三國連太郎の演技は相変わらず素晴らしい。 脇を固める出演陣も渾身の演技をみせる。 山本監督が本作を完成させる為に相当の労力を費やしたというのも頷ける、素晴らしい演出である。 [DVD(邦画)] 7点(2008-05-07 19:57:25) |
2406. 恋の花咲く 伊豆の踊子
《ネタバレ》 川端康成の文芸小説『伊豆の踊子』は、何度か製作されているが、本作が一番最初に製作されたものである。 1930年代の作品だけあって、保存状態も悪く、やや退屈する部分もあるが、ラストはとても心を打たれた。 人間にとって「愛」というものがいかに大きな存在かを、非常に切なく叙情的に語っている。 好きな人の幸せを願うが故に、自分はその好きな人の前から去ることを決意する。 でも、それって本当に相手の幸せにつながるのだろうか?? 人は、本当に愛する人と結ばれればこそ、幸せになれるのではないだろうか?? そういったことを、ふと真剣に考えてしまった。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-07 19:51:09) |
2407. 実録三億円事件 時効成立
府中で実際に起きた「三億円事件」を“実録”と題し、サスペンスフルに綴った石井輝男作品。 未ビデオ化作品にて、池袋の「新文芸坐」で鑑賞した。 序盤に「三億円事件」が実際に再現される。 これはかなり面白い。 特に、私のような多摩地区生まれの人間にとっては、「府中」「西恋ヶ窪」「調布」「日野」などの地名が出てくるたび、なんか興奮してしまう。 しかし、その後がよくない。 事件を再現した後の展開が、どうもダルイのだ。 実録どころか、いかにも推理小説のようなわざとらしい展開。 後半は退屈してしまった。 [映画館(邦画)] 6点(2008-05-07 19:45:33) |
2408. 日本の悲劇(1953)
《ネタバレ》 悲劇というより、世の殺伐たるを嘆いてる様かの内容。 他人を信じようとはせず、自分の殻に閉じこもる。 そんな世界観が作品内を支配していて、どうも好きになれない。 [DVD(邦画)] 6点(2008-05-06 12:13:34) |
2409. 太陽の少年
《ネタバレ》 印象的なシーンが三つ。 一つ目は、彼女が髪を洗うのを手伝うシーン。 キラリと光るうなじと、そこに滴るお湯が印象的。 二つ目は、彼女を家へ見送るシーン。 不良少年ながらも、女性を好きになると、こうも純粋になるものか。 心清らかになる美しいワンシーンだ。 三つ目は、ラストのプールでのシーン。 水から上がろうとするが、昔の仲間からけり落とされる。 ものすごい疎外感。 ただ全体的にしまりが良くない。 もう少し切れ味鋭くできなかったか。 映像も凡庸なのが残念だ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-05 19:28:58) |
2410. あこがれ (1958)
フランソワ・トリュフォー18本目。 やはりトリュフォーは変態だった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-05-05 17:51:33) |
2411. DEATH NOTE デスノート the Last name
片瀬那奈の露出を見られたのが良かった。 それ以外、得られたものはなし。 [DVD(邦画)] 1点(2008-05-05 02:47:14) |
2412. DEATH NOTE デスノート(2006)
最初の5分で観始めたことを後悔した。(最後まで観たが。) [DVD(邦画)] 1点(2008-05-04 01:26:44) |
2413. 日曜日が待ち遠しい!
フランソワ・トリュフォー監督による遺作。 撮影はネストール・アルメンドロスが担当しており、息をのむ程に美しいモノクロ作品に仕上がっている。 アルフレッド・ヒッチコックを敬愛するトリュフォーらしいサスペンス・ミステリーな作品だが、どうもリズムが自分には合わなかった。 でも、相変わらず足フェチぶりが全開で、女性の魅力的な撮り方を心得ている監督だ。 トリュフォー作品の鑑賞はこれで20本近くになった。 鑑賞可能な作品は全て観ていきたい。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-03 16:17:32) |
2414. 還って来た男
おやおや、青観さんしかレビューがないんですか・・・ 本作ですが、佐野周二の魅力は発揮されているものの、全体的に散漫な印象で、川島作品としては凡作の感が否めないです。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-05-03 09:46:04) |
2415. 御誂治郎吉格子
前半は話がわかりづらく、惰性で見ていたが、後半はよく理解できた。 本作は内容を楽しむというより、ほぼ元のまま現存している貴重な作品を見ること自体に価値がある。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-05-02 00:54:09) |
2416. 死の谷
終り方はともかく、素直に楽しめる西部劇。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-01 00:18:28) |
2417. 今年の恋
映画館で鑑賞。 というか、高いお金を出して木下惠介のDVD-BOXを購入しない限り観ることができない作品だ。 お目当ては若かりし頃の田村正和を観ること。 吉田輝雄も好きな俳優なので、本作に“爽やか兄弟”を期待した。 ところが、田村正和は“若い”というより、“単なるガキ”といった感じで、期待とは異なった。 まあ、それは置いておいて内容の方だが、これがかなり面白かった。 話としても良かったし、声を出して笑える箇所がいくつもあった。 映画的な面白さもさることながら、笑ってストレスを解消できたという意味でも、私にとって観る価値のある作品だった。 吉田輝雄は、相変わらず女性を横に乗せて爽やかドライブが良く似合う。 岡田茉莉子を助手席に乗せて、颯爽と車をはしらせる。 これが実に様になっている。 そして、不思議とどこか面白い。 ここまで型にはまった爽やかドライブを見せられると、思わず顔がほころんでしまう。 DVD-BOXではなく、単品DVDで発売したとしても遜色のない傑作である。 [映画館(邦画)] 8点(2008-04-29 23:39:13) |
2418. モンゴル
浅野忠信がモンゴル人らしくないのが問題。 また、浅野忠信の魅力が出ていないというか、浅野忠信である必要があったのだろうかという疑問が先にたつ。 壮大なスケールの作品だが、その系統の作品はハリウッドに任せておけば良いわけで、『コーカサスの虜』という繊細な傑作をつくったセルゲイ・ボドロフが撮るべき作品のようには思えない。 [映画館(字幕)] 5点(2008-04-29 23:23:49)(良:1票) |
2419. 眼には眼を
《ネタバレ》 ラストの俯瞰ショットにはマジでやられた。 これは凄い作品だ。 凄いというしか表現のしようがない。 冒頭で、ドクターが手を洗うシーンがある。 手を洗った後も、水をとめない。 私は思った。 「なんで水をとめないんだ?水がもったいないじゃないか。」 と。 この冒頭のシーンに、深い意味があるとは知らず、そう私は思った。 本作は、「巻き込まれ型サスペンス劇」だ。 そしてそこに復讐劇の要素も加わっている。 最愛の妻を殺された男は、復讐をする。 愛というものは、ここまで人間を狂気にする。 愛というものが、人にとってどれほど大切なものか。 それが痛烈に伝わってくる傑作だ。 細かいことを言えば、所々でリアリティを欠く部分があるにはある。 だが、それは「最愛の女性を殺された男が、復讐という想像を超えるパワーを身につけた」と解釈すれば、納得することも可能だ。 しかし、主人公のドクターだが、直接には女性を殺していない。 なんで部下である担当医が狙われずに、このドクターが復讐の的になったのか? そこが納得いかないと言えば納得いかない。 だが、これほど面白ければ、そんなことを気にする必要はないであろう。 あー、面白かった。 本作を沢山の人に勧めたい。 あ、そうだ、水を飲んでおこう・・・ [ビデオ(字幕)] 9点(2008-04-28 01:03:55) |
2420. 冬冬(トントン)の夏休み
《ネタバレ》 うーん、この頃のホウ・シャオシェン監督作品は良いものが多かったので期待して観たのですが、期待はずれ。 なんでかと思案したところ、ホウ監督作品に彩りを加えている印象的なBGMが本作にはない。 かろうじてラストで「赤とんぼ」が流れるも、時すでに遅し。 全体的に退屈な作品になってしまっています。 台湾の田舎を舞台に、子供の視点で綴られるドラマ。 台湾の気候と穏やかな雰囲気が良く伝わっているのは良かったのですが、なんか中途半端で残念です。 それにしても、胃の手術後で、その痛みに「アアアアアー」と叫びをあげるお兄さん。 あの声には笑いました。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-04-27 21:04:18) |