2441. 呪怨 パンデミック
ある意味で清水崇の集大成といっていいかもしれません。彼が作り上げたメインキャラの白塗り少年&長髪伽椰子が神出鬼没で現れる。毎度のパターンながらストーリーもついに完成の域に達した感あり。おそらくはもう同じパターンは踏めないはず。だから集大成ね。一つ不満なのは「呪われた家」の外観があまりに嘘くさく、リアリティに欠ける点。清水さん、次回からは新キャラをお願いしますね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-19 22:06:54) |
2442. 妖怪大戦争(2005)
《ネタバレ》 いやぁ、実にくだらない(笑)。完全に子供向けなので、大人の皆さんは童心に返って観てください。いつの時代にもこういうくだらないおバカ映画は必要なのです。見てくださいよこの神木君の素晴らしい演技。彼の「驚く」演技には魂が入ってるじゃありませんか。加藤保憲を倒す最終兵器が小豆だってのがまたいい。え?妖怪たちが戦ってない?皆さん平和主義者でよろしい(笑)。 [地上波(邦画)] 6点(2008-04-14 22:03:02) |
2443. ジャック・サマースビー
うーむ、あのラストで果たしてよかったのだろうか・・・。子供もいるってのに、なんとも不憫でござる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-14 20:03:39) |
2444. ベオウルフ/呪われし勇者
《ネタバレ》 なぜわざわざフルCGでやる必要があるのか?実写でやればいいんじゃ?などという文言は今のロバート・ゼメキスには通用致しません。彼はCGアニメーションに完全にハマってしまったらしく、その方面の先生までしているそうな。前の「ポーラー・エクスプレス」と比べると、そりゃもう格段に進歩していますよ。わざわざ炎さらめく点滅画面で人々を戦わせたり、わざわざベオウルフを全裸にして剣やら影やらでイチモツを隠すなどして、つまりはわざとチャレンジングなことをやって見せてる。監督の意気込みは伝わってきますけど、それにつきあってCGを作る製作陣はそりゃもう大変でしょう。コミカルな動きと台詞の数々。最後まで飽きる事無く鑑賞する事が出来た、見事な力作そして娯楽作。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-14 16:50:53) |
2445. パンズ・ラビリンス
ギリアムの「ローズ・イン・タイドランド」もそうですけど、やっぱりこういうのが本当のファンタジーといえるのかもしれません。空想というのは、特に子供にとってはそうですけど、現実の反転、反映、逃避なわけでありますね。彼女の空想を作り出す要因、それは戦争下の現状と、そしてあのお父さん。まるでファシストの代名詞みたいなキャラで、ちょっとやりすぎかしらと思うくらいエグいシーンもありますから、これはまさに大人の為のファンタジー作品といっていいでしょう。私がこの作品で共感を覚えたのは、空想というものが現実を土台にして飛び回る自由で躍動的な存在などというのではなく、あくまで現実という不変不動の巨きなるものを前にした非力でか弱い代物でしかないというその描き方にあります。それは多くの「空想好きな子供たち」が体現するどうしようもない切なさ、やるせなさであり、それを思い知ることで人は大人になっていく。その子供特有の感覚をこの作品は構成として再現して見せており、あまたの数あるファンタジー映画の中でも一線を引く点だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-14 16:32:08)(良:3票) |
2446. テイキング・ライブス
《ネタバレ》 割と面白かったと思いますよ。アンジェリーナもああいう強い女役は勿論いいんだけど、イーサンのイカレた男役もなかなかいい。ああいう役をやらせると独特の味が出てて、まさに彼にとっては本領発揮といったところでしょうか。無論、彼が犯人であるというのは途中でわかっちゃいますけど、この作品の場合はサスペンスとしての良さより、役者の持ち味と展開の唐突さを楽しんでみる方がいい。ラストの展開、妊婦のフリをしてひたすら待ち続けていたという、彼女の執念が伝わってくる様でなかなかよい。 [地上波(吹替)] 6点(2008-04-09 00:01:40) |
2447. ラッシュアワー3
《ネタバレ》 ストーリーなんてほとんどあってないようなもんで、特に不満なのはジャッキーと真田の「義理の兄弟」関係について。ジャッキーが台詞でほんのちょっと語っただけで、あれでは話全体に膨らみがないでしょう。もっと二人の仲を掘り下げれば、ラストの「手を離せのやり取りがぐんと生きてくるというもの。まぁ、いずれにしろ、見所はその二人の真剣での戦いと、後は巨人に振り回されるジャッキー&タッカーのシーンぐらいか。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-08 23:31:51)(良:1票) |
2448. ソウ4
《ネタバレ》 ふむ、ジグソウおじさんも元々は普通の人だったんですね。最初から悪人などという人はいないのだなぁ・・・。いやそれにしても、僕も3を観たのはだいぶ前だったんで、ほとんど覚えてないですよ。でも完全に引き続きのお話ですから、シリーズ通してみる方がわかりやすいと思います。明らかになった謎と、また新たに出てきた謎。新殺人者とジグソウさんとの関係がさっぱりわからんのですけど、それは次の5に持ち越しということか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-23 21:56:12)(良:1票) |
2449. インファナル・アフェア 終極無間
《ネタバレ》 なかなかよかったですねぇ。現実と空想のシーンがシームレスに展開するでしょう。その表現の仕方がとてもうまい。あそこまでやっても結局死ぬことも出来ない、善人になりたいのになれない。生き地獄。たぶんこのシリーズは「ゴッド・ファーザー」を意識してるんだろうけど、ただ単に入れ物を真似てるんじゃなくて、ちゃんと「東洋の精神」を表現してるのがいいですよ。そこいらのマフィァ映画と違って格が出来上がってる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-17 00:16:30) |
2450. インファナル・アフェア 無間序曲
2作品目というよりは、スピン・オフといった感じですね。アンディ・ラウとトニー・レオンは出てきませんが、若い頃を演じてるお二人はなかなかよいです。善も悪も無い混沌の世界で血みどろの寸劇が行われる。1ほどの重量感と面白さはないものの、一本の作品としては悪くない佳作。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-17 00:10:34) |
2451. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 いいですね。無駄な台詞が一つもなく、全ての出来事が印象的で、骨太で重みがある一本。警察とマフィアがお互いにイヌを差し込んで、バレるかバレないか、双方嗅ぎ合いの寸劇を繰り広げる。この設定がまず素晴らしい。僕はディパーテッドの方を先に観たんですけど、ラストを除いてほとんど一緒でしたね。あらゆるシーケンスもファクターも同じ、だけど細かいところで表現の仕方が違っていて、両方を見比べて監督の表現方法の違いを垣間みるというのもまた面白いものです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-17 00:02:13) |
2452. デンジャラス・ビューティー2
単にドタバタコメディやってるだけで、もうほとんど続編である必要性がないですよね。ギャグもクスっと笑える程度で、何も残るものはなし、、、。お股おっぴろげて男を締め上げるシーンに5点。 [地上波(吹替)] 5点(2008-03-16 23:53:41) |
2453. フォエバー・フレンズ
確かに、ストーリー自体は実に定番なんですよね。映画でもドラマでもこういうお話は多い。要はそれだけテーマが普遍的なものであるということですな。子供の時からの唯一の親友。手紙でのやりとり。喧嘩をしつつも、仲直り。見所はベット・ミドラーさんの演技ですか。いや、演技というよりは素なのかもしれない。彼女の魅力がそのまま作品の魅力になってる。ただ細かい事を言うと、エピソードごとに話が飛び飛びになる様な印象を受けました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-04 21:14:01) |
2454. パニッシャー(2004)
《ネタバレ》 なんであんなに骸骨のマークをアピールしてんのかと思ったら、これアメコミだったわけですか。なるほど。アメコミのヒーローは内容が似たり寄ったりが多い中、これはちょっと異色ですね。ヒーローがどんどん人間味溢れる感じになっていく・・・しかしあれで死なないというのは逆に人間から離れてる(笑)。妻子が殺されるというかなり重たい展開にも関わらず、アパートの住人との掛け合いはかなりコミカル。スタイルとしては独特だなと思いましたね、 [地上波(吹替)] 6点(2008-03-04 21:02:59) |
2455. 月の輝く夜に
《ネタバレ》 いいです。本当は結構アブナイ話なんだけど、ユーモアと軽さで見事な喜劇に仕立て上げてる。嘘くささがないんですよね。演技っていう感じじゃない。本当にああいう家族がいて、生活感溢れる住まいで、イタリアンファミリーを覗き見してるような感じに思えてくる。だから、いくら話が大嘘(ありえない!)でも、納得して見れちゃう。人間味のあるシェールの演技にオスカー獲得も納得。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2008-03-04 20:53:36) |
2456. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
《ネタバレ》 この作品、笑いありお色気ありアクションありセンスの光るセットあり小道具あり衣装ありなんでもありで全部揃ってるのに、唯一スピードがない。とにかく全体的にもっさりでテンポが悪い。このスキヤキは具を全部揃えたのに醤油を忘れている。その原因は二つあり、一つは演出、もう一つは英語の台詞を言うのが遅いということ。それにしても、時代劇と西部劇というのは、洋の東西違えど内容はよく似てるところがある。それを合体させるというのは、少なくともソフトの面では問題ないし、ハードの面においても実を言うと問題ない。まるで無国籍で無茶な組み合わせにも見える、がしかし、そもそも日本という国はあらゆる文化を吸収するスーパーハイブリッド文化であり、ちょんまげから散切り頭。鎖国から和洋折衷へと変貌を遂げ体を成す。無茶苦茶どころかこれぞ日本の姿なのだと鑑賞しながら思ってしまった。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-28 23:53:19) |
2457. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 いやまぁ確かにね、私も途中で薄々感づいてはいたんですよ。ちょうどこういうオチが流行ってた頃ですしね。しかしながら、ソファーの下が断崖絶壁になるシーンとか、ワンコが殺されちゃうシーンとか、なかなか前半は魅せる展開だなって思うんです。後味の悪い作品もたまにはいいです。しかし死体の入ったトラックを崖から落とす必要はないのでは。 [地上波(吹替)] 6点(2008-02-28 22:26:35) |
2458. シルク(2007)
《ネタバレ》 この作品、一言でいえば説明不足、描写足らずに尽きる。謎の少女が、原十兵衛の妻だというのがまずわかりにくい。そこがわからないと、少女の代わりに違う女と交わらせる設定の意味も、少年が処刑される意味もわからないと思う。全体としてもう2.30分尺を長くして、日本での人々とのふれあいのシーン、あるいは嫁とのシーンを丹念に描くべきではなかったか。それとラストのどんでん返し。要するに、日本に思う人がいるんだと感づいた妻がああいう手紙を書いて思いを立ち切らせたかった、という、ただそれでけの話で、なんとも奥の無いどんでん返しである。この様に浅いと感じてしまう所以もやはり、全体的な描写不足とストーリーの淡白さから来ていると思う。よかった点はと言えば、教授のピアノ中心で綴られる楽曲が作品に不思議な幻想性を持たせているのと、それに交わって芦名星の登場の仕方、撮り方による妖気さの演出ぐらいであろうか。 [映画館(字幕)] 5点(2008-01-28 14:39:12)(良:1票) |
2459. ザ・グリード
いやぁ、勢いがあってよろしい(笑)。馬鹿は馬鹿でも、中途半端な馬鹿は駄目ですな。底抜けの馬鹿でないと。人間も映画も同じですよ。 たとえミミズの化け物のCGの出来がいまいちでも、ここまで徹してくれれば、思いっきり笑えて気分爽快!さぁ、明日からまた仕事だ、がんばろう!という気持ちになれる。 [地上波(吹替)] 6点(2008-01-28 14:19:22) |
2460. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 なんという向こう見ず!なんという行き当たりばったり!このバカップル、互いの事しか見えてないんだなーー!!、、、と思いきや主役のあんちゃんも、なぁにエレベーターに閉じ込められてんだよ!すました顔して間抜けだな!、、、、と思いきや、姉ちゃんの方も写真でバレるぐらい気づいとけ!まったくどいつもこいつも、、、、おいこらマイルス・デイビス!甘いトランペット吹かして、間抜けどもを小洒落にに見せつけるんじゃない!おいルイ・マル!こんな映画を作ったらかっこいい間抜けどもが巷に増えるだろ!これだからフランスって国は、、、、。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2008-01-13 22:04:36)(笑:1票) |