2461. ブラザーズ・グリム
グリム兄弟である必然性もなければ、そもそも兄弟である必然性すらない。凝ったつもりでやたらてかっていて安っぽい映像関係も終始気になった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-05-03 00:54:34) |
2462. ブラック・スワン
《ネタバレ》 主人公の病的妄想の描写の徹底ぶり、それとバレエをクロスさせた独自の世界の構築にはなかなか好感が持てるが、それ以前の問題として、あんなにほかから言われることをほいほい気にしたり悩んだりするような人物には、そもそも舞台の主役なんて務まりようがないのでは?という疑問は最後まで払拭されなかった。あと、ポートマンもカッセルももちろんウィノナも、ショックなくらい老けたなあ・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-05-01 02:51:20) |
2463. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 最初の設定だけで押し切る内容といえばいえるが、冒頭の10分でいきなり本題に入っていく簡潔さ、下手な中途アクシデントに浮気しない誠実さ、それがもたらすジワジワ感といった要素が、後発の類作との差を現在でも示している。この種の破滅系倒叙サスペンスに気怠いジャズが合うということを実証した点でも、歴史的意義がある。 [映画館(字幕)] 7点(2012-04-30 01:53:42) |
2464. 夏の別れ
《ネタバレ》 萬田久子を対象とする青春年上女性ものなんて、その時点で期待がどこまでも高まるというものなのに、これはまったくいかん!そもそも、出番自体が全然少ないし、まったく綺麗に撮られてもいない。そもそも恋に落ちるべき要因がありません。主人公はやってることは変態犯罪行為のオンパレードで、恋心も憧憬の情もあったものじゃない。ラストの強引さには、誰かが何か自棄でも起こしたのかと思いました。萬田久子のこんな使い方をするな。 [DVD(邦画)] 3点(2012-04-29 02:53:34) |
2465. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 いろんな偽装の部分で手を拡げすぎず、単純な発想で乗り切り続けているのが、安定感と同時に破滅の予感を感じさせることに成功している。主人公は、その行動からいえば、そんなに格好良くも爽やかでもなく、むしろ陰湿でうじうじした性格であるはずで、その意味では「リプリー」の方が本来の人格に忠実であるとはいえるのだが、こちらが単純明快路線できちんとまとまっているのは、どこを切っても美しい映像とカメラのなせる賜だろう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-29 02:39:27) |
2466. 狼よ落日を斬れ
これだけ魅力的なキャスティングでありながら、どうも生かされてないんだよなあ。各登場人物がエピソードごとにその立場にはめ込まれているだけで、どういう思考や発想でその行動をとっているのか、というところまでのつくり込みがないのです。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-27 23:42:42) |
2467. 下妻物語
やたら騒々しいだけで落ち着きのかけらもない前半は、どうしようもないという印象しかなかったのですが、終盤は強引ながらもきちんと着地していました。ただ、振り返ると、やはり騒々しい、というかむしろ鬱陶しい部分しか印象がないな・・・。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-04-25 01:35:51) |
2468. イルマーレ(2006)
《ネタバレ》 じわっと丁寧に進んでいく前半はなかなかでしたが、途中から似たようなシーンが重なってきて、最後はあまり焦点も絞られずに終わってしまいました。せっかくのタイムトラベルものなので、その絶対的ハードルがもたらす切なさをもっと描出してほしいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-25 00:46:23) |
2469. ファイヤーウォール
《ネタバレ》 中盤まではそこそこはらはらしながら見られたのですが、結局そこからテーマが全然別の方向になってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-21 01:57:23) |
2470. アイランド(2005)
《ネタバレ》 マイケル・ベイなのにそこそこ面白く見られてしまったのが意外。主演2人のちょっと無機質な感じが、作品によく合っている。強引な展開の連続もご愛敬なのだが、肝心なところの演出がことごとく先例踏襲なのは、いくらなんでもなあ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-16 00:42:21) |
2471. 大列車強盗(1973)
《ネタバレ》 アン=マーグレット目当てで見たので、出番が多かったのにはとりあえず満足。なんだけど、最後のオチはともかく、クライマックスに至るまでの道程はえらくあっさりしてないか? [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-15 21:10:59) |
2472. 決断の3時10分
《ネタバレ》 設定はあまりにも絶妙だし、ドンパチを外して心理戦の方向に踏み込んだ点は大いに斬新なのだが、そのテーマの濃さに制作者がついていっていない。この作品を成り立たせるのであれば、相当細かいところまで心理描写の積み重ねが必要なはずなのだが、それがあまり際立っていない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-14 01:51:53) |
2473. 仇討(1964)
《ネタバレ》 終盤入口くらいまでは、何だか緊迫感や焦燥感がない感じで、話がどこに行くのだろうと思っていたのですが、クライマックスの(入場部分含め)ねっとりじっとりした粘着質な描き方(ほめ言葉)は、なかなか強烈でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-04-13 21:54:08) |
2474. ナッシュビル
《ネタバレ》 そもそも話をまとめようという意図が感じられないのだが、その適度な拡散感あるいはダラダラ感(ほめ言葉)、さらには全部を何としても入れ込もうという情熱と執念が、製作時代の空気とも相まって逆にいいところなのかも。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-07 01:07:49) |
2475. ライオン・キング(1994)
最初の"Circle Of Life"で、メッセージとしては終わっていました。あとは、ただの思いつきをそのまんままとめただけ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-04-06 23:30:50) |
2476. 御用金
藩の財政維持のために全員抹殺という無謀な前提の設定はなかなかそそられるのだが、肝心のその後の進行の部分で、登場人物が上手く機能していない。特に、刺客群がきちんとしていないと、主人公の存在感も際立たないと思うのだが・・・。浅丘ルリ子が妙にオーバーアクト気味なのも気になった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-05 23:09:56) |
2477. 愛されるために、ここにいる
《ネタバレ》 主人公の平素の職業とそこから連動してくる私生活の雰囲気、またそれを溶かしていくタンゴの上品な描写など、目新しいところもいくつかはある。が、肝心の筋の流れ自体が、何か特別なことが起こるわけでもなく、あっさり終わってしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-04 02:16:42) |
2478. 地獄(1979)
《ネタバレ》 全体に終始漂う不協和音的雰囲気と、登場人物全員の救いようのないどろどろっぷりが、見る側を常にぐいぐいと先に引っ張っていく。大体、最後は全員が本当に地獄で再会って、そういう製作発想を持つこと自体が凄いが、それを実際に映像作品として完成させてしまう執念も凄い(加藤嘉まで悪人役っていうのは、珍しいのでは?)。その妄執ぶり(ほめ言葉)が、セットの安っぽさも特撮のチャチさもすべて吹き飛ばす。それにしても、原田美枝子は21歳でこの設定負けしない演技をしているというのも驚き。 [DVD(邦画)] 7点(2012-04-02 02:51:28) |
2479. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 いかにも家族の日常生活をそのまま飾らずに描きましたという作為的な匂いがぷんぷんしていて、終盤くらいまで醒めて見ていたのです。が、ラストに何も結論を出さずに閉めて、その後いきなり後日談に行く展開が逆にトリッキーで、そこだけは見入ってしまいました。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-01 23:53:01) |
2480. インベージョン
《ネタバレ》 変なゾンビとかモンスターが登場しないところには好感が持てますが、それならば、もっと一般生活を基調とした何気ない違和感に基づく恐怖を前面に出してほしいところでした。危機の起こり方や解決のし方がその辺のパニックものと変わらないので、結局、出てくるのが人間の形をしているだけで、やっていることはゾンビと同じという気がします。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-29 23:55:33) |