2501. ゴジラ対ヘドラ
数あるゴジラ映画の中でも異色と言えるのが今作ではないかと思う。公害怪獣のヘドラの設定と造形美はなかなか見事なものだったけど、公害を強調するあまり部分的に教育映画っぽさを感じさせられたのは残念。半ば意味不明に当時の風俗描写が映し出されたりと異色の名にふさわしい仕上がりだった。 4点(2003-10-14 11:10:05) |
2502. 三大怪獣地球最大の決戦
タイトルの「地球最大の決戦」が始まるまでは、まあまあ良いんですよ。日本語をベラベラに喋る某小国の一行、「私は金星人」と連発する王女の放浪なんかも陳腐とナイスセンスの絶妙のラインだと思う。そして、今作で初登場となったキングギドラのインパクトとその精巧さは見事に尽きる。と、ここまできて、怪獣同士の“最大の決戦”で大コケするのだから、正直参る。モスラのアホ臭い説得模様(同時通訳by小美人付き)から始まり、繰り広げられるゴジラとラドンのギャグ合戦、結局ゴジラが岩を投げ続けてギドラを追っ払う……。最後は、“平和な島としてお馴染”のインファント島に帰っていくモスラをゴジラとラドンが呆然と見送る。なんだそりゃ。 4点(2003-10-14 11:03:25) |
2503. モスラ対ゴジラ
近年製作作に出てくるモスラは不自然にカラフルでいかにも作り物っぽい子供だましな造型だけれど、この頃のモスラは毒々しく粉っぽくて蛾の怪獣らしかった。タイトルを見ても分かるようにこの映画では主役はモスラでゴジラは完全に敵役になっていて興味深い。そしてモスラは何故か強い。 7点(2003-10-14 10:58:36) |
2504. ポリスアカデミー'94/モスクワ大作戦!!
傑作シリーズの最後の作品であるが、出来は散々なものだった。かつての一級コメディ映画の風格は消えて、どうしようもないC級映画に成り下がってしまった。まあもともとがハチャメチャなコメディ映画だったからこういうラストもありっちゃありか。 [ビデオ(字幕)] 1点(2003-10-14 10:47:38) |
2505. 新ポリスアカデミー/バトルロイヤル
1~5と変わらぬ笑いを提供してきてくれていたシリーズだったが、今作で大きくトーンダウンしてしまった。まだまだ笑わせてくれることは確かだけれど、ネタ切れという感は否めない。まあここまでシリーズ化が進めばそれは仕方ないことだけれど。 [ビデオ(吹替)] 4点(2003-10-14 10:43:33) |
2506. ポリスアカデミー5/マイアミ特別勤務
人生において初の映画体験なんてのはひとそれぞれだろうけれど、僕の場合、人生初の“コメディ映画体験”は、間違いなくこの「ポリスアカデミー」シリーズだった。 親がダビングしていたPART1からこのPART5までのVHSを、小学校低学年の時分に繰り返し観たことは、幸福だったと思う。 今作にも変わらず登場する、ハイタワー、タックルベリー、ジョーンズ、キャラハンなどお馴染みのキャラクター名が今なお即座に出てくることを鑑みても、自分の中の楽しい記憶として強く残っていることは明らかだ。 前作の「ポリスアカデミー4/市民パトロール」で、シリーズの主人公“マホニー”役のスティーヴ・グッテンバーグが、映画のラストでヒロイン(売れる前のシャロン・ストーン)と文字通り去っていってしまったので、マホニーが登場しないこのPART5にはどうしても物足りなさは感じる。 しかし、ラサール校長やハリス部長も含め他のキャラクターは健在で、舞台をマイアミに移した“社員旅行”的な展開は、ファンにとって楽しい限り。 個人的にはもう20年ぶりくらいの鑑賞だったので、たわいもない1シーン、1シーンにノスタルジーすら感じ終始ニヤニヤが止まらなかった。 欲を言えば、子供の頃と同様に日本語吹替え版で観たかったな。 [インターネット(字幕)] 7点(2003-10-14 10:40:27) |
2507. ポリスアカデミー4/市民パトロール
大傑作のシリーズだけれど、今作で主役のスティーブ・グッテンバーグが去ることになってしまい、これより後の作品は4までと比べると若干質が落ちてくる。ヒロイン役で売れてない時期のシャロン・ストーンが出ていることにずいぶん後になってから気付いた。 7点(2003-10-14 10:36:36) |
2508. ポリスアカデミー3/全員再訓練!
キャスト陣のチームワークも円熟味を出してきて何度観ても笑える。ヒット作のシリーズ化は常識的であるが、今作ほど変わらず面白いシリーズはなかなかない。アメリカ映画では№1のコメディ映画だと思う。 7点(2003-10-14 10:32:46) |
2509. ポリスアカデミー2/全員出動!
傑作ポリスコメディの第二作。個性的なキャラクター陣のチームワークも増して一作目と同様面白い。ギャングのボスのキャラクターがまた強烈で、彼は続くシリーズ作ではアカデミーに入学してくる。 7点(2003-10-14 10:29:20) |
2510. ダンボ(1941)
ディズニー映画の中でも特に子供向けに位置されてそうなこの「ダンボ」だけど、実際は今作ほど大人向けな幅広いディズニー映画はないように思う。ストーリーは幼稚なように見えて「まわりと違うことを負に思わずそれを生かす」という実に現代的なテーマであるし、随所に芸術的にレベルの高い演出が多い。特にダンボが酒に酔ってピンクの像が踊りまわるシーンなどは、非常に独創的でシュールであった。 [ビデオ(吹替)] 10点(2003-10-11 16:12:25) |
2511. ピーター・パン(1953)
子供の頃何度も繰り返し観てセリフが頭の中に焼きついているほどだ。ドジだけど、やっぱり海賊らしく悪党で卑劣なフック船長のキャラクターが良かった。確かにティンカーベルは嫉妬でシャレにならないとこまで行き過ぎてるねえ。 [ビデオ(吹替)] 9点(2003-10-11 16:03:49) |
2512. バックドラフト
ロン・ハワードという監督は、実に真実を映画的に映し出すことが巧い人だと思う。真実をリアルなままに描くことも簡単とは言えないけど、映画的に描き出すからこそ面白いし、感動する。そういう技術に秀でた映画監督だと思う。今作においては主役はカート・ラッセルではなく「炎」と言わせるほど、燃え盛る炎にキャラクターとエンターテイメント性を持たせていて見事と言うほかない。 8点(2003-10-11 15:58:17) |
2513. ラストマン・スタンディング
ご存知「用心棒」のリメイクであるが、ただただアウトロー的な暗さが続く一方で爽快感が最後まで無かった。それでも全体の雰囲気が良ければ見応えもあるというものだが、これといって引き付けられる描写もなく疲労感が残った。 3点(2003-10-11 15:50:10) |
2514. セブン
サスペンス映画において今作よりもストーリーが秀逸な作品は多々あるが、今作より「見せる」作品は少ないと思う。デビット・フィンチャーによる映像によるキリキリとした空気感は見事で、ラストの衝撃まで緊迫感に締め付けられる。 [ビデオ(字幕)] 10点(2003-10-11 15:45:32) |
2515. マイ・ルーム
アイドル真っ盛りだったディカプリオを押し出しているせいで映画自体に厚みを感じづらい作品であるが、ダイアン・キートン、メリル・ストリープ、ロバート・デ・ニーロとさすがに巧い演技を見せてくれる。特にダイアン・キートンの役柄は彼女ならではの力強さを感じさせてくれてとても良かった。 6点(2003-10-11 15:39:05) |
2516. フォートレス
こういう限りなく駄作に近い映画を一生懸命作るのもハリウッドの魅力であると思う。なかなか高い評価を受けることは少ないけど、これからもこういった映画を作り続けてほしいと願う。そんな中から傑作が生まれていることも事実なのだから。 5点(2003-10-11 15:34:01) |
2517. ボディガード(1992)
ベタなストーリーだろうがなんだろうがヒット作にしてしまうのが、スターたる所以であり、スター性というものであるんだと思う。そしてケビン・コスナーには紛れもなくそのスター性があった。ホイットニー・ヒューストンの出演も話題になった今作であるが、コスナーのワンマン映画と言ってもいいと思う。それくらいこの映画のケビン・コスナーは格好良かった。 8点(2003-10-11 15:31:17) |
2518. タワーリング・インフェルノ
まず30年前に作られたとは思えない映像の迫力に驚かされる。最近の映画はあまりにもVFXに頼りすぎているという感じがするが、今作ではそういうものに頼りたくても頼れない時代の映像作りの巧さを感じる。パニック映画には欠かせない人間ドラマにも秀逸なものがあり、満足度は高い。 8点(2003-10-11 14:40:26) |
2519. ザ・シークレット・サービス
老体にムチ打って走り回るクリント・イーストウッドが流石に味わい深い演技を見せてくれる。格別に演技が巧いわけでもないけど、観客を魅了し続けるイーストウッドの映画人としての魅力はやはり偉大であると思う。不敵な暗殺者を演じたジョン・マルコヴィッチの怪演が映画の質を高めている。 7点(2003-10-11 14:33:36) |
2520. パラサイト・イヴ
全体的な面白さとしてはいまひとつだったことは否めない。しかし、映像や音楽は良く、所々目を引く場面はあったので惜しい感じがした。主演の三上博史と葉月里緒菜の演技があざとかったように思う。 6点(2003-10-11 14:27:02) |