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プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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241.  エレファント 《ネタバレ》 
正直この作品が映画として優れているのかどうかはよく分かんないけど(前半はかったるかったし)、ラスト20分はショッキングだったなあ。惨劇をドラマチックに描くのではなく淡々と描いてるのも迫力あったし、“彼ら”の最初の犠牲者になるのが、彼らと同じように周りから馬鹿にされている女の子だったという点も、重い。ところで、少し前日本で十代の凶悪犯罪が続発し「十代の心の闇」なんて言葉がよく聞かれた頃、あるニュース番組で十代の人たちを対象とした「あなたは人を殺したいと思ったことがありますか?」というアンケートの結果が紹介されていた。細かい数字は忘れたのだけれど、確か3割位が「ある」と答えていて、ニュースキャスターが「こんなに多くの人が殺意を・・・!」と驚いていたのだけれど、僕は逆にそのキャスターの反応に驚いてしまった。僕は少なくとも9割位の人が「ある」だろうと思っていたから(だから僕は「日本って思ってたより平和なんだな」と思ってしまった)・・・こんな事を言うとアレかもしれないけれど、僕の十代のある時期、ある瞬間、もし銃が手の届く所にあったなら、ひょっとして、ひょっとしたかもしれない、と思う。僕には、それまで惨めな思いを抱き続けていた“彼ら”が銃を手にした時に感じたであろう「高揚」が、ちょっと想像できる。「これで世界は自分たちのものだ!」という、危険で、おぞましく、しかし甘美な戦慄、絶頂感・・・勿論僕は、彼らの行為を正当化するつもりなんて毛頭ない。ただ・・・もし彼らが手にした武器が「銃」でなかったら、例えば故カート・コバーンがギターを手にし「やあ、こんにちは。どんだけ最低だい?」という「銃弾」を世界に発したように、何か自己表現の手段を手に入れていたら・・・と、思わずにはおれないのです。一部の大人は大騒ぎしてたけど「心の闇」なんて別に驚く物ではないし、突然現代に現れた病でもない(だって「源氏物語」にも、嫉妬心という「心の闇」の力で恋敵を呪い殺す話とか出てくるもん)、誰の心にもある物で(それを意識するかは別として)、消し去ったりする事は出来ない、と思う。でも、それを克服して、自分の中に封じ込めたり、違う形に昇華させる事は、何とか出来ると思うんだよね。ル=グィンの「ゲド戦記」で、主人公ゲドが自分の影と戦いながら、最後には抱きしめ、受け入れたように、ね。
[DVD(字幕)] 8点(2005-06-06 16:21:54)(良:1票)
242.  燃えよピンポン(1997)
んー、最初から最後までモロ「大阪」。それこそ吉本新喜劇やウルフルズの「大阪ストラット」の世界で、ストーリーも人々の喜怒哀楽も演出も、全てが過剰。いわゆる「ベタベタ」。きっと大阪出身のクリエイターがこういう作風を使うのは、多分に戦略的な面もあるのだろうけど(例えばシンクロの日本代表が「ニンジャ」をテーマにするような)、ところで何故大阪という街は、かくも「ベタベタ」なのだろうか(おことわり:ここから僕の「大阪文化論」モドキが展開しますが、実の所僕は大阪という街をほとんど知りません。だからひょっとするとすっとぼけた外国人が「オー、ワターシニポンダイスキデース。ハラキリマリオ、クロサワソニー!」などと言う様なズレまくりの論かもしれませんが、どうぞ御容赦下さい)、とふと思った。この感じ、違う所でも感じたことがあるぞ、と思い出したのがアメリカのミュージカル映画。アメリカのミュージカルでは(タモリがよく揶揄するように)登場人物が突然歌い出したり踊り出したりする。嬉しい時には嬉しい歌を、悲しい時には悲しい歌を、彼らは実に生き生きと(それが、なじめない人の目には“過剰”と映るのだけれど)歌う。ああいう風潮の裏にあるのはつまり「だって日常をそのまま映したってしょーがないじゃーん。日常なんて退屈極まりないものなんだから、どーせやるなら楽しくやろーぜ!」という思想なのだと、僕は思う。んで、大阪文化の底流にあるものもやはり同じ精神なんじゃないか、つまり300円のお釣りを渡す時に「はい、300万えーん!」というのも「だって普通にお釣り渡すだけじゃオモロないやんけ」という理由からじゃないだろうか。言い換えれば大阪のコテコテ感、過剰さというのは「退屈な日常を楽しく演出する」という思想が生活文化に表れたものではないだろうか・・・何だか話が大袈裟になったけど、よーするにこの作品の中で高田聖子が笑ったり、泣いたり(はなかったか)、夢中で恋をしたり、卓球の修行をしたりする姿を観て、何だか楽しくなっちゃたよ、とゆー事です。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 16:35:36)(良:1票)
243.  太平洋奇跡の作戦 キスカ
うにゃあ~、先にあまみさんのような方にレビューを書いていて頂けると、楽ちんです~。後はただ「面白かったです」だけでもオッケーなんだけど、そぉだなあ…この、針に糸を通すような、或いはピアノ線の上を綱渡りするような作戦を遂行するというドキドキハラハラなドラマ、実に見応えありました。あと、この手の第二次世界大戦を舞台にした戦記映画って何となく右翼っぽいというか、悪い意味での懐古主義みたいなものがあるような気がして敬遠してたのだけれど、ちょっと意識が変わりました。少なくともこの作品は、戦争や戦時中の日本軍を美化しているのではなく、戦時という(殺し合い、奪い合う事が目的の)極限状況の中でも人は生きようとし、そして生かそうとした、というドラマがあったのだ、という「人間賛歌」のひとつの形ではないだろうか、と思われました。・・・ところであの気象官、児玉清が演じてたんですねー・・・なぜ、角を取らない・・・いや、ちょっと言ってみたくなっただけです(笑)。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-04 16:07:42)(良:4票)
244.  ピストルオペラ
噂通りのワケ分からん映画でしたね~。んーでも面白かったです、スト-リーがどーとかではなく、次にどーゆー「絵」が出るのかドキドキしました。てか全体的にエロかった。いや、別に韓英恵が脱いでるからとか自慰行為を暗示する台詞・シーンがあるから、というだけでなく、何と言うか、胸の奥がムズムズするようなエロさ。この映画は「殺し屋同士の抗争」が(一応の)ストーリーの柱になっているけれど、「死」と「エロス」ってのは案外近い所にあるんじゃないかなって感じ。これは、画面の中の女優さんの佇まいに注目する作品だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-04 15:54:33)
245.  ポイント・ブランク
僕はこの作品知らなかったのだけれど、最近ある雑誌で発表された「世界10万人が選ぶベスト映画100」という企画では堂々の78位(ちなみに79位が「ディア・ハンター」で77位が「ターミネーター2」。さらに言えば1位が「ロード・オブ・ザ・リング」で我が「シザーハンズ」はランク外!納得行かーん!)。僕には正直、なぜこの作品がそこまで支持を集めたのか分からなかったのだけれど(多分僕が、コレの元ネタとなっているスパイものとかをあまり観てないのも大きいと思う)、ユニークな作品であることは確か。アクション映画的要素とラブコメ的要素、それに30代という微妙なお年頃の同窓会、というネタと80年代に対する懐古主義とある種の政治風刺がごちゃまぜになった、何とも不思議な作品でした。人間臭い殺し屋役のジョン・キューザックも良かったけど、彼の秘書を楽しそうに演じてるジョーン・キューザックも、可愛かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-03 20:00:49)
246.  あしたはきっと… 《ネタバレ》 
ウオオオオッス!ワシが「魁“さわやか青春モノ”討伐隊」隊長、江田島ぐる八であーる!くぉら、そこの貴様ー!ぬぁーにが「先輩に自分のタオル使われちゃった、キャ!」だあ!ぬぁーにが「先輩と自転車二人乗りしたいな・・・ポ(照)」だあ!こンの野郎ォ、そこに座れ~い!ワシがその軟弱な根性を叩き直してやるーっ!・・・・・・などと、この「吹石一恵主演青春ファンタジー映画」を観ながら思っていたのですが(思うなよ)、後半、「良い子」をやってる事に嫌気がさしたヒロインが「もぉこんなのヤダー!」となるあたりから良い感じになってきました。何か、音楽と広大なぶどう畑の映像がすごくマッチしてて良かったです。あと、ラストのおばあちゃんのカットと生まれたばかりの赤ん坊のカット、そして最初に出てきた空手部の先輩の姿と重なるようなヒロインの姿・・・つまり、時の移ろいの切なさと短い青春の美しさ、みたいなのをサラッと描写するシーンで、悔しいけれど感動してしまいました。基本的にキラキラ爽やか青春モノは苦手なんですけど、良いものは良いやね。 
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-03 19:52:15)(良:2票)
247.  ナーズの復讐 集結!恐怖のオチコボレ軍団
「アメリカン・スプレンダー」の中で、主人公の友人が「車を飛ばしてでも観に行きたい」と語っていたのがこの作品。日本では未公開なのでビデオ屋にあるかな~と思って探してみたら…あった。さすがは「ドッキリ・ボーイ」全三作を揃えている店だけのことはある(笑)。さて、映画について語る前に「ナーズ」という言葉について。「アメリカン~」DVD版の解説によると、「ナーズ」とは「ダサい奴、転じて理工系の知識は豊富だけど内気なタイプ、いわゆるオタク」とされている。ただ、この作品が日本でビデオ化された頃はまだオタクという単語が一般的でなかったからか、タイトルでは「オチコボレ」、作中の字幕では「ガリ勉」となっている(って正反対やんけ!)。つまり日本語に当てはまる適当な言葉がないのだけれど、この作品を観る限り、いわゆる理系オタク以外でも、ちょっとナヨナヨした黒人や鼻くそほじってばかりの変人、或いは飛び級して大学に入った天才少年などなど、要は「アメリカ的なカッコ良さの基準から外れた人」を指すらしい。そこで「アメリカ的なカッコ良さ」とは何か、という話になるのだが、これが「女の子にモテる・スポーツ万能・良い車に乗っている・基本的に白人」という、つまりは「シザーハンズ」のキムの元彼を極端にしたような奴ら。んで、前半はその「カッコ良い軍団(大学内のアルファベータというグループ)」がいかに頭空っぽで、しかもナーズに対して意地悪か、というのが、いかにも80年代米コメディのノリで延々と描かれるのだが、その描写があまりにもステレオタイプで笑えなかったのだけど、これってある意味「アメリカ的」だよなー、と途中から思えてきた。特に大学内の議会で好き勝手な事を主張するアルファベータの連中は、国連で好き勝手な事を主張するアメリカの姿に呼応している。そういう意味でこれはアメリカ内部のオルタナ的な「アメリカ批判」なのかもしれない、とちょっと思った(大学内で、唯一ナーズ達の味方になるのが黒人グループだという点も興味深い)。ま。基本的にはバカ映画なんですけどね。最後にナーズのリーダーが「今まで疎外感を味わった事のある人、大多数になじめずに居心地の悪い思いをしたことのある人はみんな仲間だ!」みたいな演説をするシーンでは、不覚にもちょっと感動してしまった。あ、あとちょっとディーヴォっぽい劇中音楽も良かった。ポリアカ好きな人にはオススメ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-03 19:00:49)(良:1票)
248.  ミリオンダラー・ベイビー
うーん、どー書けば良いのか。別に難解なお話ではないけれど、何つーか、良い意味で頭が真っ白になってしまって、どう言葉にすれば良いのか分からないのですが・・・僕はこれ、いわゆる「悲劇」ではないのだと思います(もちろんハッピーエンドでもないけれど)。僕はイーストウッド作品は「許されざる者」と「ミスティック・リバー」しか観てないけれど、共通してるのは、登場人物の行為を正当化もしていないし、断罪もしていない、という事。彼はただ、人間の「ある姿」を映像に収めて観客に提示する。だからこの作品も決して「尊厳死」の是非を問うものではなく、あくまでシンプルで寓話的なラブストーリーなんだと思う・・・・・・うーん、やっぱしうまく書けん。また見直す機会があれば、改めて書きます。とりあえず僕はこの作品を見てる間、何度かまばたき出来なくなってしまいました。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-03 18:07:13)(良:2票)
249.  16歳の合衆国
この作品、過去と現在のシーンが交錯しているので、一回観ただけでは分かりにくいかもしれない(ちなみに僕は二回観ました)。脚本・監督を務めたマシュー・ライアン・ホーグという人は少年更生施設で教員をしていたという事なので、てっきりリアリスティックな作品かと思ったら、どちらかと言うと詩的・寓話的な作品だと思う。主人公役のライアン・ゴスリングと教員役のドン・チードルは、とても良かった・・・ただ正直、この作品が良いのか悪いのか、良く分からないでいる。良く言えば繊細な作品だけど、表現が弱いとも取れるし、主人公のリーランドに対しても共感する部分と「繊細ぶって甘えるなあ!」と言いたくなる気持ちとある。個人的にはこの作品、いわゆる「少年犯罪モノ」として観ない方が良いかもしれない、と思う。むしろ世界中の哀しみを(それを受け入れる準備が出来ない内に)感じてしまった少年の悲劇、と取りました。音楽がとても切なかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-31 18:36:32)
250.  犬猫
映画評論家の山田宏一さんが「珠玉の小品」という言葉を寄せられていたけれど、まさに、そんな感じ。図らずも同居することになった二人の女の子の何気ない日常。ありきたりな表現だけれど、力の抜けた「自然体」の演出が心地良い。それと、印象に残ったのがこの作品に映し出された「東京」の風景。いかにも「大都会」な面ではなく、かといってこてこてのディープな下町でもない、カサカサに乾ききっている訳ではないけれど、ベトベトもしていない、ちょうど良い「しっとり感」の街の風景が、何だかいとおしい。主演の榎本加奈子と藤田陽子の演技も良かった(特に榎本加奈子はテレビのドラマやバラエティ番組とは全然違う役をのびのび演じていたのが印象に残った)。エンディングテーマも素敵です。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-29 18:56:37)(良:1票)
251.  緋牡丹博徒 仁義通します
「緋牡丹博徒」シリーズというと、世間的には加藤泰が監督を手がけた作品の評価が高いみたいですが、いやいや個人的にはこの作品も良かったっすよ。斉藤武市という監督さんは日活アクションを撮ってた人だそうで、そのキャリアが良い影響を与えているようで、一言で言うとキモチ良い「活劇」。過剰になる事を恐れない演出はエネルギッシュでエモーショナルな躍動感があるし、脇役もきちんと描かれている所はちょっとマキノにも似てる気がする(いつもは割と三枚目っぽい長門裕之が、男気のあるかっちょいー役なんだ、コレが)。また、この手の任侠モノは「善玉・悪玉」の図式がはっきりしているので、ともすれば物語が単調になりがちなのだけれど、名脇役待田京介が、跡目を継がせてもらえない事を不満に思って悪玉側に寝返りつつも苦悩する代貸、という複雑なキャラを演じているおかげで、物語に深みが出ています。あーもっちろんの事、お竜さんはため息出ちゃう位素敵だし(長門裕之の助っ人に颯爽と登場するとこなんかサイコー!)菅原文太もかっちょいー、熊虎親分の登場で大爆笑、そして最後は殴り込みだぁ!うりゃあ、とりゃあ、ほりゃあ!と、やたら盛り上がってしまう作品なのでした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-23 22:51:22)(良:1票)
252.  バッドサンタ
僕の場合「良いと思った映画」と「好きな映画」は微妙に違うのだけれど、これは間違いなく「好きな映画」。確かに現在のアメリカで屈指の演技派ビリー・ボブ・ソーントンは素晴らしいし、アメリカ社会やポリティカリー・コレクト(政治的公平性、とでも訳せばいいのかな?様々な人種や立場の人々の人権に配慮して公平にしましょってやつ。ほれ、インディアンじゃなくて“ネイティヴ・アメリカン”って言ったりする、あれ)の欺瞞的な部分を皮肉ったりする視点も痛快。しかーし!だ。この作品の最大の功労者は何つってもあの太っちょの“キッド”を演じたブレッド・ケリー君でしょう!B・B・ソーントンにfuckだshitだassholeだと散々四文字言葉で罵られても、ちっちゃな瞳で「ねえ、サンド食べる?クッキーはどう?」なんて・・・あーもぉ可愛すぎ!ってか、あの子が出てくるだけで泣ける、マジで。やっぱ僕がクリスマス映画が好きなのは、別にキリスト教信者だからでもこの世が素晴らしいと思ってるからでもなくて、こんなクソッタレな世の中でも、どこかに信じるに値するもの、希望を抱く価値のあるもの(それを人間の善意とか良心とか言うのは、クサくてヤなんだけどさ)があるんだ!と思わせてくれるから。そういう意味でこの作品は「素晴らしき哉、人生!」や「三十四丁目の奇蹟」などの名作と同じ系譜にある、紛れもない正統派の「名作」だと思う。 
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-22 18:37:27)(良:1票)
253.  大いなる幻影(1999)
この、2005年を舞台にした近未来(つってももう今年だけど)映画に描かれる日本の風景は、例えば目に見える程の大量に舞う花粉であったり、ほとんど日常と化した(!)犯罪や無気質な暴力であったりする。人間関係はますます希薄になり、人間とモノの境界すら曖昧になってしまったような印象を覚える。世界は静かに緩やかに壊れていくが、誰も何も出来ない(サチの職場の、2000年から壊れたまま放っておかれているコピー機が実に象徴的)。そんな世界、だたサッカーだけが、どこか空疎な熱狂を煽り、そして人々の対立をも生み出す・・・何だかイヤになっちゃうくらい「現代」が現れてる作品なのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-22 18:12:26)
254.  乱れ雲
昨日観ました。成瀬巳喜男作品初鑑賞でごんす。ホントはもう2~3回観直してから書こうと思ったんですけど、とりあえず、徒然なる感想。まぁ、どういう言葉で表現したら良いのか分からないけれど、「良い」とか「面白い」というより「気持ち良い」映画。や、別に後味爽やかな結末とかじゃなくて、何つうの、映画を観て、そこに浸る心地良さに溢れてて、お世辞じゃなく何回も観たくなりました。あの、山菜取りのシーンの鮮やかさ!司葉子の可憐さ!・・・あー駄目だ、言葉が足りん。一つ、間違いなく言えるのは「今まで敬遠してて損した!」<2005.5.24追記>どう書いたら良いのか分からないので、とりあえず箇条書き。■冷静に考えてみれば、こんなの嘘なんだよなあ。偶然も多すぎるし。んでも嘘を嘘と感じさせず、心地好くさせてくれるのが、映画の一つの醍醐味なのだ、と思う。■この作品、上品だけど、「はげしい」。性(さが)の哀しみというか、理屈で割り切れない人の感情で溢れている。加山雄三と、その婚約者のアパートのやり取りにおけるカーテンの開け閉めのシーンとか、良いよなあ。■二人の純愛と対比させるかのような周りの俗っぽさが印象に残った。加山雄三の判決文や、遺族年金について事務的に語る役所の人間、或いは周囲の人間のいやらしさ(森光子&加東大介カップルは、何かすっげー事してそう)とか。それにしても中村伸郎ってあーゆーやらしい中年の役が似合う。■加山雄三ってあれでしょ、「幸せだなあ」の若大将でしょ、ボンボンでしょ、という先入観で嫌ってたのだけれど、やっぱカッコ良いもんはしゃーないな。司葉子も、最初出てきた時は「いかにも昔の女優さんだな」と思ってたのが、どんどん素敵に見えてくるから映画って不思議。■これに限ったことじゃないけど、昔の邦画の名作を観てると、シーンが切り替わる毎に「スッスッ」と心地好い音が聴こえて来る様な気がするのだけれど、僕だけか?<2005.9.23>昨日BSにて再見。「良い作品は、ビデオで観ようとDVDで観ようと良いんだよ!」とは、とあるレビュアーさんのお言葉ですが(ただしご本人はかなーり酩酊されていたので覚えてらっしゃるかどうか・・・)、やっぱし両端が切り取られてしまったビデオ版より、ちゃんと見せてくれる方が良いやねえ、って事で1点追加。てか、観る度に発見があるよね、良い映画は。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-20 18:23:27)(良:2票)
255.  顔(1999)
どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04)(良:1票)
256.  勝手にしやがれ!! 強奪計画
普段は難解、というか、うにょぐにょした作風が持ち味の黒沢清が、主にオリジナルビデオを手がけているケイエスエスで撮った痛快娯楽作で、言ってみれば「傷だらけの天使」みたいな話。多分予算も時間もそれほどなかったと思うのだけれど、なかなか楽しい作品でした。でも、主役の二人はもっとアクの強い描き方をして欲しかったかなあ、「トラック野郎」の文太キンキンみたく。ま、「ハードボイルド」ならぬ「ハーフボイルド」とのことなので、しゃあないのだけれど。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-19 16:49:42)
257.  カリスマ
うーん、確かに難解っちゃあ、難解か。んでも僕はあんまし深くは考えずに「画面の面白さ」とか「映画的面白さ」に注目して観てました。専門的な事は分からないけど最初の警察署の廊下のシーンとか「これから何が始まるんだろう?」ってドキドキさせられたし、あと基本的にはサスペンスタッチでありながら時々妙にコメディっぽくなる所とかも面白かった。で、この作品の個人的な解釈なんですけど・・・これって、つまり、「黒沢清版“もののけ姫”」なんじゃないかなーと(!)思ったんですけど、どうでしょう?つまりそれぞれの欲望や信念の元、うごめき、対立するグループ(まあ、みんなどっかネジがゆるんでるんだけれど)があって、そういう何が正しいのか分からない世界で「何とかみんな共存できないかなー」って模索するアシタカが役所広司で、そうすっと池内博之がサン、んで風吹ジュンはエボシ御前で大杉漣がジコ坊、カリスマはダイダラボッチ・・・て感じ。そんなに外れてない気がするんだけど・・・でもあの不気味なラストは、希望がないなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-18 20:09:43)
258.  岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇
あ、そーいえば三池監督作ってこれが観るの初めてだった。でも良かったです、これ。井筒版「岸和田~」とはまた違ったテンポ・リズムで、どっちかというとこっちの方が青春モノとして単純明快かな(や、悪い意味じゃなく)。鈴木紗理奈もバラエティで観るより可愛らしく写ってるし、あと千原兄弟のお兄さんの方がいー味出してはる。彼はいわゆる「ぶさいくキャラ」として認知されてるかもしれないけど、何つうか、「オットコ前なぶさいく」って感じ。分度器のエピソードも良かった。しかし、途中唐突に出てくるフラメンコのシーン、あれがいわゆる「三池テイスト」なんでしょうかねえ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-18 19:55:23)
259.  マイケル
良く言うと優雅、意地悪く言うとゆる~い感じ、かな。なぜ天使のマイケルが「世界一のモノ」に固執するのか最後までわからないし、他にも色々伏線があって最後まで飽きさせない。しっかしトラヴォルタ、可愛いよなあ。そりゃ女性の裁判官だってメロメロよ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-18 19:44:03)
260.  偶然にも最悪な少年
うーん、正直言って良く分かんない。ヒップホップやらシャブの売人やら少年犯罪やら、と「イマドキ」を狙った感じはあるけど・・・んー、でも行き当たりばったりで、「ウザい、キモい、ありえない」といった言葉で他者を拒絶する現代の若者(念の為に書くけど、そうじゃない若い人だっていっぱいいるのは分かってますよ。あくまで大ざっぱな傾向、という意味です。いや、僕も若い頃オトナが「新人類」って言葉で若者をひとくくりにしようとする事に対してスッゲーむかついてたクチなので)の姿は反映されてるんじゃないかなー、と30代のオジサンは思いました。あと、「クソみたいな世の中だから、冗談みたいに生きてやるんだーいアッハッハァ!」って感じの主人公の男の子の姿には、ちょびっと共感できなくもない。
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-18 19:39:26)
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