241. ロード・トゥ・パーディション
《ネタバレ》 スタッフを見て内容を期待してしまったのが良くなかったのか、一言で言えば、非常に退屈な映画だった。何を目指して映画がつくられたのかよく分からない。美しい映像や、達者な役者たちの演技は、職人技的なところがあって、決して悪くはないが感動も無い。最後に生き残った少年は、「農場育ちと思われている」「銃を手にしたことはない」と話を締めくくっているが、おとぎ話のようだ。マフィアに関わり、母と弟を殺され、父の死を見てしまった少年の、心の傷も、その後の厳しい人生も何ら示唆していない。そもそもあんなボスでアイルランド系マフィアがまとまっているというのも、おかしなストーリーだと思うが。コナー役のダニエル・クレイグは、不気味なところがなかなか良かった。ジュード・ロウは単なる脇役を個性的なキャラクターに変えてしまうスゴさがある反面、物語の中で空回りする時があるように思う。それにしても、あえてあの髪型にして、いったい何の意味が? 4点(2003-08-07 23:26:09)(良:1票) |
242. アルマゲドン(1998)
それなりに感動はしたんだけれども、耳に残るはエアロスミスの歌声・・・・・・。 5点(2003-07-27 23:54:49) |
243. あなたが寝てる間に・・・
毒のないラブストーリーを観たいときにオススメ。サンドラがとても可愛い。 6点(2003-07-27 23:47:41) |
244. もののけ姫
「おとぎばなしでないもの」を創ろうとしたのは分かるが、非常に散漫なストーリーなので作品としての力が弱い。絵がとてつもなく綺麗なのだが、画面の隅々まで細かいと逆に疲れることを実感。脇役にはきちんとして声優さんが声をあてているのに、何故か、サンの声があまりにも薄っぺらくて迫力が無く、非常に残念。 5点(2003-07-27 23:42:47) |
245. デイライト
《ネタバレ》 スタローン映画としては、ましなほう。明らかにヒロインだと思われる女性以外、誰が生き残るのかが最後まで読めなかった。皆んなの動揺を防いでいた冒険家(なんとヴィゴ・モーテンセンである)が、スタローン登場と共にあっさり殺されたのを初めとして、意外なテンポで死者が出た。それにしても、ラストにニューヨークを象徴するかのごとくツインタワーが映し出されると、ちょっとドキッとするなぁ。 5点(2003-07-27 01:06:58) |
246. ロミオ&ジュリエット
映画館で観たら、金返せ!と思ったかもしれないが、ビデオで観るにはちょうど良いスケールだった。しかし、古典古典と言うが、シェイクスピアのロミジュリは、けっこう俗っぽい。今までのロミジュリが悲恋だ悲劇だと格調高く仕上げすぎていただけで、この作品は解釈としては原作にかなり忠実だと思う。ルネサンスらしい自分のことしか考えない猥雑な人間関係の中で、夢見るジュリエットの突っ走りにロミオが引きずり込まれた形で、たった3日ほどで終わる事件である。深く考えることが出来ず・浮かれやすく・自分に酔いやすい・・・・・・という、とても原作に一番忠実なロミオ像に、デュカプリオが似合いすぎ。 6点(2003-07-27 00:52:30) |
247. マトリックス リローデッド
期待はずれだったけれど、上映中に飽きるということはさすがになかった。でも、見終わって何の感情もわかない映画。前作はそれでも、見終わったあとにトリップ感があって、自分自身の存在とは何か~みたいなこと考えちゃったんだけど。今回は、わざとひねって、無理に話を難しくして、変なキャラクターばっかり増やして、とても商業的なニオイが強い。ストーリーを追いながら、同時に伏線を探しているので、楽しんで観る映画ではなくなっている。結局のところ答えなど無かった「エヴァンゲリオン」と同じ轍を踏んでいるような気がする。それにしても、予告やCMで観たものが映像のメイン部分で、それ以上のすごさが映画館に行っても見あたらないというのは、どうかと思う。 4点(2003-07-27 00:20:04) |
248. アメリカン・プレジデント
ハーレクインのゴージャス版のような単純に素敵なストーリーなのに、脚本のテンポと音楽、そして何より役者一人一人がすべて良いので、なんだか「いい映画を観たなぁ」という気分にさせられる。大統領の側近たちが最高!! いろんな役者が米大統領役を演じているが、このマイケル・ダグラスはピカイチだと思う。演説する姿は、本物よりも迫力あるもの。・・・・・・「私はパワフルだというイメージでやってきたけど、ベッドの中までそれを期待しないでくれ」と真剣に前置きするシーンは笑えてしまったので、印象に強く残っている。 7点(2003-07-26 00:52:57)(良:1票) |
249. ジャンヌ・ダルク(1999)
自分の中のジャンヌダルク像に近かったので、ちょっと嬉しかった。そんなに意外だったかなぁ、こういうジャンヌダルクって。狂信的に突っ走る16歳の少女を利用するだけ利用して見捨てたフランス王家の身勝手さや、権威を振りかざし権力のために暗躍するキリスト教会の尊大さなど、ジャンヌダルクを作り上げた人々もあからさまに描かれていてスゴイ。自身の妄想と虚言にうすうす気づきながらも収拾のつかなくなっていくジャンヌが、それでも必死に神を信じようとする姿が痛々しい。史実上、ジャンヌの火刑後に大量虐殺という狂気に取り付かれることになるジル・ド・レを、ヴァンサン・カッセルが好演していて非常に印象深い。ジョン・マルコヴィッチが演じる王太子(シャルル7世)の、ジャンヌを信じているわけでもなく、自分に自信があるわけでもなく、義母の陰謀に加担して淡々と冷めている様子が、感情の起伏が激しいジャンヌと対照的で、庶民と王家の感情の断絶を思わせていた。 6点(2003-07-25 00:01:27)(良:2票) |
250. レオン(1994)
強烈なキャラクターとテンポの良い脚本。映画として非常にレベルが高いと思うが、話自体はあんまり高い評価をしたくない内容なので、この点数。マチルダの清冽さは印象深い。 6点(2003-07-24 22:57:28) |
251. 風の谷のナウシカ
ナウシカが現実離れしていても、ラストの金色の野で実は何の問題解決もしていないのだとしても、いいのである。テーマは深いところにあり、考え出せばきりがない。映画では、あえて単純明快に美しい物語にして、自然と共に生きようというメッセージを自然に受け取れるようになっているし、原作はもっと複雑に重厚に自然との共生について掘り下げていく。敵ながら複雑な事情を抱えているクシャナ殿下は気になるキャラクターだし、虫愛ずる娘に冷たいナウシカの母親は不思議な存在感。久石譲の音楽が最高。 9点(2003-07-24 22:51:39) |
252. オーシャンズ11
まさに、そのコケ具合を誰かに言いたい、映画です。キャスティングが豪華なだけに泣きたいほどヒドイ。強いて、いい味出してる感じだったのは、マット・デイモン。 3点(2003-07-24 22:29:16) |
253. スカーレット・レター(1995)
愛を貫き通し、つかみ取る女って・・・・・・強いけど可愛くないなぁ。デミ・ムーアはかっこいい。でも強情で自己中心的な感じもする。彼女にあんまり共感できなくて、不倫愛も全くと言っていいほど切なさを感じなかった。ハラハラはするんだけどね。ただ、女は夫を信じて待っていないといけないが、逆の状況で男はインディアンに捕らえられた妻を見捨てる可能性が高いと思う。 5点(2003-07-24 22:19:43) |
254. 禁じられた遊び(1952)
素晴らしいメロディーにのせて、描かれる戦争下の小さな小さな悲劇。これほど静かな映画が、この上なく強烈に反戦を訴えかけている。小学生の頃、親と一緒にこの映画を観たが、どうして十字架を持ってきてお墓をつくることがいけないのかよく分からなかった。冒頭に戦争の場面(両親が殺される場面)を見ても、それが少年と少女に何をもたらしたのか理解できなかったからだ。ポーレットとミシェルも理解できなかったに違いないと思う。 10点(2003-07-24 22:03:34) |
255. 銀河英雄伝説 わが征くは星の大海
この作品だけ見て、世界一長いと言われる本編アニメを観たいとか、全10巻の原作を読もうとか、思うだろうか? たぶん思わない。これは原作ファンに見せる予告編のようなものだ。たくさんのキャラクターが紹介がてらに散りばめてあって、深みは無い。時代がかった口調・言い回しの人物たちなので、重厚さはあるが、あまり未来っぽくないのが余計に苦しい。 3点(2003-07-24 21:44:23) |
256. グリーン・デスティニー
ストーリーは陳腐なのに、画面の迫力でファンを増やし、戦いのシーンで話を引き延ばして、最後に泣かせてくれちゃったりもする・・・・・・これって少年漫画の得意技。笑っちゃうほど強引なワイヤーアクションも、実写化した漫画だと思えば、むしろ拍手を送りたい。 3点(2003-07-24 21:30:16) |
257. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
《ネタバレ》 トム・クルーズとキルスティン・ダンストの美貌に圧倒されっぱなし。衣装やセットの豪華さに負けない二人の眩さが耽美的で素晴らしい。二人の傲慢・不遜で強烈な気迫に満ちている横で、白塗りが似合っていないブラット・ピットのうじうじとした存在がまた面白い。ルイが主人公であるようで、実はルイを透過してレスタトの孤独が見えてくる、という話の作りはなかなか良い。とにかく耽美的なヴァンパイアの世界にドップリ浸れる素敵な映画。クリスチャン・スレーターはちょっと出てくるだけだけど、現代アメリカっぽさを象徴するような存在になっていて良いかも。 8点(2003-07-24 21:22:38)(良:1票) |
258. クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
スチュワート・タウンゼントが案外に良く、トム・クルーズの美貌に見劣りしなかった。しかし、レスタトが傲慢で冷酷な前作に比べて幼稚で、人間くさい。第一に、同性愛めいた雰囲気を醸し出していたレスタトが、女性の伴侶を得て嬉しそうなのは納得いかないぞ!!! マリウスの存在をもっと生かして話を作って欲しかった。アリーヤの女王はひどく無邪気なイメージだと思う。純粋な残酷性という感じでスゴイ。・・・・・・スチュワート・タウンゼントでの「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンを観てみたかったなぁ、と思っている人間にとっては、このキャッチコピーはやめて欲しかった。 5点(2003-07-24 20:57:31) |
259. 宋家の三姉妹
無理に、現在からの回想にしないほうがスッキリしたような気もする。歴史を姻戚関係によって裏から操ってきた人々は多いけれど、ここまで顕著な例が近代史にあったことにビックリ。歴史としてよく知っている時代だけに、裏の歴史としての題材が面白かった。あと、教育は大切だな、と実感。 6点(2003-07-23 19:44:35) |
260. エントラップメント
キャサリン・セタ・ジョーンズの美貌と、ショーン・コネリーの魅力を堪能できる。それだけ・・・・・・。 5点(2003-07-23 19:37:05) |