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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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241.  制服の処女(1931) 《ネタバレ》 
厳格な寄宿女学校の話。 最初はただのロリータ映画だと思ったら、なんだかドイツの表現主義らしく暗い感じがあります。 社会派っていうんですか?訴えるものが重い気がします。 校舎の雰囲気は暗く陰鬱。空気が重い。 それとは逆に少女達の戯れが華やかで、学園内の暗い厳格なムードとは対比的に生命力が漲っている感じです。 そんなガールズトークな戯れとは別に ひとりの少女の繊細な心の描写が見事だと思います。 ミネハハに少し似てるかな? この作品では集団になった敵意の恐ろしさを見た気がします。 目線が集中したときの怖さ、静まり返った場の空気、まるでフリークスで感じた怖さか、見ている側まで伝わってくる迫力があります。 威圧的だった校長先生の後ろ姿の孤独さが印象に残りました。  古いモノクロ映像をとおした若い女性の戯れは神秘的です。 螺旋階段が素晴らしい。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-25 20:09:58)
242.  小さな唇 《ネタバレ》 
まるでシベールの日曜日の裏バージョンであるかのような、 あまりにも美しすぎるロリコン幻想。 フォーカスがかかった木漏れ日の風景はまるでデビッドハミルトンの世界のようです。 音楽がまた美しい。 不能な男と早熟気味な少女との禁断の恋はもう破滅上等といった美しさです。 主役の男の繊細すぎるナルシストさがまた良いですね。 フレディーマーキュリーみたいな顔です。  私がこの作品を初めて見たのは十代の頃だったでしょうか・・・ その禁断の内容にはかなりの衝撃を受けました!  この作品の内容は軽く法を犯してはいるようですが、芸術に守られているのか大手レンタル店で普通に借りられます。 男にとってのあまりにも悲劇なラストは美しいけど気の毒過ぎます。 もし悲壮マニアな人がいたらこの結末はオススメです。  この作品は映画として技巧が秀でているとは思わないのですが、映画は技巧だけで語られるものではないです。 禁断の世界を描いた貴重な映像です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-23 21:45:48)
243.  川のほとりのおもしろ荘 《ネタバレ》 
可愛らしい少女が活躍するロッタちゃんのような、北欧の童話のような映画。 開始2分で女の子が二人素っ裸になって走り回ったのでビックリした。 二人の少女が素っ裸のままで正面向いて座ってハイソックスを履くので、なんだか見えそうな気がして落ち着かなかった。 それから女の子4人の素っ裸の川遊びなど、そこにエロスも何も無いんですけど、 北欧の自然と暖かな陽光をバックに戯れる裸体少女は天使のように美しいのでした。 ただカメラは被写体をエロスとして捉えず、そこにあるのは子供の明るい無邪気さだけです。 お祭りの風習と歌、食事、学校、仕事など、スウェーデンの豊かな生活風景を見ることが出来て楽しいです。 ユニークな登場人物が面白く、意地悪もあるんですがとても優しいです。 ささやかに感動できる物語で良かったです。 ひなたにいるような温かな作品でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-23 21:45:40)
244.  ロッタちゃん はじめてのおつかい 《ネタバレ》 
とても素敵な作品でした。 ロッタちゃんがとても可愛いです。 おしゃれな感じの明るい映像は観ていて楽しいです。 良い人が多くてなんか癒されました。 ロッタちゃんのなんともいえないキャラクターが魅力的でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-08-23 21:45:30)
245.  モンスター・イン・ザ・クローゼット/暗闇の悪魔 《ネタバレ》 
クローゼットから怪物が現れるという妖精ファンタジー的なところと、レトロなSFの感じの組み合わせが良い。絶妙。 バカっぽさが素晴らしすぎる爆笑ホラー。 シャワーの場面が面白すぎ。糞過ぎて超爆笑。  「果たして人類に明日は来るのか!?」もちろん来るだろ!といったスケールで描かれる人類滅亡をかけたモンスターパニック。 果たして地球人口は何人いるだろうか?と思わせる人類の描写が逆に素晴らしく愛らしい。 それぞれのキャラクターが生きてて面白い。 言葉に出来ない素晴らしさのある珍作ホラーだったと思います。 怪物の迫力あるデス・ボイスがバカっぽくて最高。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-19 23:43:03)
246.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 
(去年のクリスマス前に書いた感想文)ちょっとヤバイ・・・ヤバイよこれ。 思ったよりもヤバかった。学生の頃に観た時には気が付かなかった。 うっかりDVDを売ってしまいました。 今回クリスマス用にレンタルしておいたものを観賞しました。 愉快さと狂気がこれほど紙一重になってるとは。 とても不思議な世界で魅了されます。 ブラックユーモアが素晴らしく、それを夢のあるファンタジーのように可愛く見せてるところが素晴らしいです。 グロい奴らですが愛らしくて仕方ありません。 観ているだけで愉快。 奇妙だけど楽しい音楽も物語を盛り上げます。 ダークなのに家族向け。グロいのにハートフル?ダークファンタジーの超傑作。 ティムバートンの歪んだ美的感覚と温かみのある人形アニメのコラボは成功でした。 (監督はティムバートンではないのか・・・) 
[DVD(吹替)] 9点(2012-08-16 23:48:06)
247.  ドアーズ 《ネタバレ》 
ドアーズの音楽は学生の頃にCDですこし聞いたことがあるだけだった。 何となくいいなと思っていたけど、 この伝記映画を見たらドアーズ好きが加速した。 ジムモリソンのカリスマ性が伝わった。 怪しい世界に誘われるような迫力に満ちた映画だ。 トリップ感があり、その時代のヤバさみたいなものが見事に再現されていたと思う。 これだけやって27歳って若すぎる。 自分はとくにドアーズもジムも好きというわけではなかったのに、 観終わったあと一日ジムのことばかり考えていた。 それだけジムモリソンの生き方と破滅に魅了された。 映画はちょっと長いけど、ドアーズの音楽とジムモリソンという人間像に触れる中で物語が終わりが近づくと少し淋しくなった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-15 22:58:47)
248.  S.W.A.T. 《ネタバレ》 
S.W.A.Tとは名ばかりのアクション映画だったな~、という印象。  まぁ、実際に取材して作ってると思うので、実際のSWATもこんな感じなのかなぁ。  でも映画はSWATよりもキャラクターを優先してしまった感じも。  けっきょくS.W.A.Tの名は借りただけ、アクション映画を作る口実? 
[地上波(吹替)] 4点(2012-08-02 00:37:41)
249.  フル・モンティ 《ネタバレ》 
なかなか素晴らしい作品でした。 不況に負けない明るさがなんとも魅力です。 そして完璧な肉体よりも素人には素人の良さがあるのだなと。 様々な愛が描かれる中でコメディーもあり、非常に面白かったです。 デブ男の奥さんが素晴らしいです。 なんとも冴えない肉体の集まりですが、そこに良さを見つけていくところが良いです。 それこそ人間の良さを発見していくかのようです。 素っ裸になるっていう行為にはなんともいえない素晴らしさがあります。 素っ裸になったらもう元気しかありません。 最初は嘲笑でしかなかったものが最後に素晴らしいものになるのは素晴らしいです。 (・・・なんでポリ公の格好だとゲイっぽく見えるんだ?) 
[DVD(吹替)] 7点(2012-07-26 00:49:14)
250.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
思ったよりも面白かったです。 ヒーローの現実の苦悩が描かれる中で家族愛が徐々に素晴らしいものになっていきます。 日本のアニメから影響を受けてますね。 様々な能力が個性的で面白いですが、やっぱりゴムゴムの実の能力が一番活躍してました (あ、やっぱそれいっちゃマズかったですか)。 CGのレベルはすでに高いです。髪の一本一本まで表現してます。 デフォルメされたキャラクターのアニメーションは面白いです。 アクションはスピード感があるので最高です。 ハイスピードで繰り出される様々な能力のコンビネーションが美しいです。 バイオレットが可愛過ぎました。母親も美人秘書も色っぽいです。 シンドロームは憎ったらしさが半端ない。 家族愛や個性的な能力など描かれるべきものはしっかりとしてます。
[地上波(吹替)] 7点(2012-07-26 00:25:35)
251.  ガタカ 《ネタバレ》 
(2010年映画メモをもとに) なんともいえない感動を味わえる映画でした。 ささやかに魂に伝わるものがあります。 時に能力の欠点は残酷に突きつけられるものですが、しかしそこではないところに素晴らしいものがありました。 スピリチュアルでヒューマンな映画だと思います。 音楽は非常に美しく漂い繰り返し、映画の中に不思議な空間が生まれてます。 こういう大切なものを伝える映画はそう多くないです。 (追加)無機質な空間の中で、体液がキーアイテムとなるのが面白い。 
[DVD(吹替)] 8点(2012-07-21 00:01:37)
252.  マグノリア 《ネタバレ》 
なんともいえない不思議な感じのする、非常に面白い映画だった。 様々な境遇と人物像が交錯する中でのドラマは圧倒的。 本編にもある”強すぎる愛”が故の悲劇とでもいうのか、 人一人が抱えるものの重さと ありふれているようでいて壮絶な人間ドラマに感情が揺さぶられて、観客である自分もその中で共感し、自分もまた人間であるということを発見したような気分だ。 人生は数奇な不思議なことにあふれているとこの映画はいってた。 生きたり愛したり許したり憎んだりするってことは不思議なことだ。 カエルがかわいそうだけど。 あまりにも圧倒的なものを目の前にすると、心の蟠りなんか忘れて相手に素の自分が出せるような気がする。 トムクルーズのセミナーは何とも滑稽でイタい面白さだが、 インタビュー後半のトムクルーズの表情は精悍な眼差しが美しい。 正直、トムの演技の才能を初めて感じた。  この映画が凄いのは3時間という上映時間を全く長いとは感じさせないドラマの密度の濃さだと思った。 
[DVD(吹替)] 8点(2012-07-20 23:54:39)
253.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
新しい愉快なおもちゃが増えて楽しい。 CGのレベルは相変わらず高くてビックリした。 (おもちゃにとっての)恐怖の牢獄アルカトラズ幼稚園の モンスターパニックのような地獄絵図描写が恐ろしい。  人を操作するピンクベアの存在が怖すぎる。 このピンクベアの存在を見たとき、 このおもちゃの世界は人間の世界の縮図だと感じた。 権力と偽善の怪物はあまりにも邪悪だった。しかしピンクベアの過去を知った時、 どれだけ邪悪でも悲しみに共感してしまう。  おもちゃの世界にも洗脳や尋問のような場面があってこれが何とも恐ろしい。 1作目の人体実験のサイコホラーな演出の時に感じた恐怖に似てるのかも。 牢屋の鉄格子の金属音はあまりにも暗く重い。 大きい赤ちゃんはフランケンシュタインの怪物だ。 赤ちゃんフェイスは相変わらずホラー色だ。  ま個人的な話、バービーはもっとビッチだと思ってたけどさ。 全体的にカラフルで楽しくハートフルな感動作。泣ける。 トイストーリーを子供のころから見てた自分としては少し寂しい余韻に包まれる。 この映画はCGだからだろうか?マジックの文字が日本語で書かれていたりする配慮がうれしい。 これは日本版トイストーリー3? するとトトロ人形は日本版トイストーリー3限定の配慮か?と思った。 
[地上波(吹替)] 8点(2012-07-08 23:43:06)
254.  ザ・セル2<OV> 《ネタバレ》 
(2010年の映画メモをもとに)こんなショボ映画に「ザ・セル2」なんて堂々のタイトルをつけないでください。 こんなの「ザ・セル」を真似して作られたB級サスペンス、SFアクションじゃん! そして作品がつまらないからって、オッパイで誤魔化すんですか。 カーチェイスや逃亡劇なんて本来の「ザ・セル」にはいらねえだろが。 製作者は内面世界を描くことに限界を感じてしまったのか、全く違うところに面白みを持っていこうとしたのは反則です。 1作目は内面世界を見事な映像美と色彩美で表現していましたが、この2作目ではまだ表層世界のSF表現です。 1作目は近未来的な感じだったと思いますが、本作はごく現代的な感じでした。 1作目のカルト映画+サイコサスペンスの巧妙な面白さは本作には皆無でした。 そしてザセル1は僕の中では「映像が最も美しい映画ベスト10」に確実に入る映画なんですが、ザセル2は映像の芸術は皆無といえます。 1と2では美術のレベルが圧倒的に違います。 続編なら同じ監督を起用すればいいのに。。。 ザセル好きで騙されてDVD買った人の多さを考えると絶対評価できません! (追加) ただ、オープニングかエンディングの風景がやたら美しかった記憶があります。 もう2年前なので記憶は確かではないですが山だったと思います。 オープニングとエンディング場面だけはザセル1っぽかった記憶があります。 間違ってたらすみません。
[DVD(字幕)] 3点(2012-07-06 22:30:54)
255.  スコーピオン・キング 《ネタバレ》 
ハムナプトラのモンスターが英雄として登場するのは伝説としては面白い。 オーソドックスなアクションエンターテイメントだと思う。 ムキムキマッチョなアクションとスペクタクルファンタジーな世界が魅力(でも長髪マッチョだと何故かセガールを思い出すのは僕だけ?)。 メムノーンの髪型が今の時代風で嫌だ。 預言者ヒロインの露出度がエロ過ぎる。 大きな金属の塊が落ちてきて直撃した人が気の毒すぎる。 余談ですがハムナプトラから何年経つか知りませんが、ハムナプトラから成長が止まってしまってる映画がけっこう沢山あるかもと、 この前ある映画を見ててふと思ったのを思い出した。
[地上波(吹替)] 5点(2012-07-06 22:00:37)
256.  大脳分裂 《ネタバレ》 
偉大なる中二病のオナニズム映画。 まだ性が暗黒の中にある10代の時期に見るような映画です(と、中二病の僕が言うのもなんですが・・・)。 まるで美術専門学校出風な勢いと若い感覚を評価したいです。 ただただ内向的で自閉的、全く外の世界に向かっていないインドアな暗さが魅力です。 この映画の中の近親姦をはじめとするタブーはあくまでも(思春期の暗い性の葛藤の中で起こる)自己性愛でしかないように思えます。 その自分の殻にこもってる感じがまた良いですね。 タブーをさまざま持ち出していますが、それが露骨過ぎるのに的外れな感が少しあります。 グロテスクなエロスの合い間に様々な映像を入れて多面的な哲学風な崇高な雰囲気を出そうとしているらしいのですが、その意図があまり繋がらず意味不明であり、退屈な失敗アートな感じになってしまった感じを受けました。 ただ酒場の映像は少しだけ良いです。 汚い体液を見せ付けられるのは不快です。 高校生のころは地元のレンタル店のドラマコーナーにこれが置いてあり、 強烈なタイトルとパッケージのためか、同級生男子の間でもこの作品の注目度は高かった。 10代の頃、怖いもの観たさでこの作品をレンタルしてきた友人たちと深夜鑑賞しましたが、 盛り上がるどころかドン引きの空気の中で沈黙する僕の隣で友人二人は「ひでぇ、こりゃひでぇ」とか言ってた記憶がある。 キリストと女3人による血と尿まみれのプレイは軽いトラウマになって今でも記憶に残ってます。 今、DVDを買いなおして観てみると、血まみれのキリストの場面はかなりカオスしてます。 キリストの膝の軟骨舐め舐めシーンは卑猥すぎます。 音楽がなかなか良いです。 ある意味で多くの男子の通過点かもしれない世界観を大々的に作品にしたことは評価。 自分はまだこの映画の暗さに魅力を感じているようです。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-07-03 23:33:15)
257.  エクソシズム(2010) 《ネタバレ》 
まさにエクソシズムというタイトルがそのままという感じのオカルトホラー。 重みはないけど、家族の苦悩は描かれる。 望まないホームスクールを強いられる少女のメンタル的なものが描かれるドラマはあまり面白くないです。 母親がいけないんだと思います。 あと、この神父は好きじゃないです。 エクソシスト系は神父が大事だと思います。 ま、現代の神父はこんな感じなんですか。 悪魔に取りつかれた少女は白目をむき、絶叫はすんごい迫力ありますが、CGの助けを大いに借りた恐怖演出はあまり心に来ません。 椅子にはトーチャー系のサディズムしかありません。 ビデオの収集も盗撮映像の収集みたいに変態さが滲み出ちゃってるんで、なんか変だなぁって思ったんです。 エクソシストのスパイダーウォークや首の回転のアンチクライストぶりを考えると、 この映画のアンチクライストさなんて可愛いもんです。 こんなの思春期の闇ですよ。鏡の場面を見ると結局この映画の悪魔って彼女自身の心の闇でしかなかった。 可愛くないのはゴキ虫の演出だけです。 恐怖表現は比較的にライトなんですが、それよりも実際に起こっていることがダウナーで、 悪魔から救われても全然救われない話でした。 オカルト映画ですがソウなど最近のサスペンスからの影響も仄かに感じさせます。
[DVD(字幕)] 4点(2012-06-30 00:03:51)
258.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
恥かしいことに“ストレートに心に響く物語”で「ストレートストーリー」だと今まで思い込んでいましたが、 実は“ストレイト兄弟の物語”だったのですね。 これが実に素晴らしい映画です。 イレイザーヘッドをかました鬼才監督の作とは思えないです。 非常に優しく、画面は温かさに包まれます。 淡々と描かれるのは自然の温もりです。 派手なことをしないで面白みを出すのは熟練された表現だと思います。 広大な風景が映し出されるとまるで呑み込まれるような美しさと不思議な陽光の温かみをおぼえます。 旅の途中で様々な人とのふれ合いがあり、そこに人間の温もりがありました。 スローライフやマイペースを自分に取り戻し、自分の欠点までも許し愛せてしまうかのようなヒーリング度の高い癒し映画。 非常にヒューマンな映画ですが、リンチ監督のセンスによるユニークさも見られます。 リンチ監督の「闇」も今回ばかりは自然の中(夜の森の暗闇など)にひっそりと溶け込んでいるようです。 いや、普段から「闇」を見つめるリンチ監督だからこそ、この陽光みなぎる温かみの映画が作れたんだと僕は思います。 淡々としているところに「隙」があり過ぎてそうでいて、実は一切ないという、そして感動は本物という凄すぎる作品です。 (しかし僕は何故かウィンナーがとくに忘れられない) 
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-27 00:05:53)(良:2票)
259.  マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 
 あまりにも優美な美術。 当時のフランス王家の暮らしぶりを見事なまでに再現してるんだと思う。 まるで自分もその王族の一員であるかのような疑似体験をするほどの 密度の濃い完璧な宮廷美術にたびたび圧倒された。 その雰囲気を助長する優雅な宮廷音楽。 甘い甘い宮廷生活はまるでケーキやお菓子のようだ。 パンクロックが使われるとまるで土屋アンナみたいな世界になってくる。 女性の生き方を描いているかのような、どちらかというと女性向な感じの映画だった。 マリーアントワネットの生きざまは女性として美しい。 民衆の暴動はほとんどが音とシルエットのみで不安に描かれています。 以前に何かのドュメンタリーで観た首飾り事件だの、処刑だのといったところは出てこなかった。 甘い宮廷生活の崩壊した風景はまるでマリーアントワネットたちが食い散らかしたケーキのようだった。   
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-25 23:48:49)
260.  ヘルレイザー2 《ネタバレ》 
ヘルレイザー2は相変わらずグロ・アート全開だ。 このヘルレイザー2は前作よりもSF色が強くなっていると思う。 壮大な異次元地獄の迷宮が見所だ。 ゴキブリの演出が前作同様にショッキング。 この2作目は前作ほどホラーとして成功はしていない。 その理由の一つが地獄の魔道師たちのヒューマンな部分が見えてしまうからだ。 そこで彼等に軽い共感が生まれ、魔道師たちに威厳のようなものは失われてしまう。 人間離れした怖さを感じづらくなった。 これだけ続編が出る事は予期しなかったとはいえ、2作目にして人間的な部分を見せてしまう魔道師たちとはどんなものか。 スケールが大きくなった事で恐怖は感じづらくなった。 広大な迷宮などSFファンタジーとして見応えのある作品となったけど、前作ほど異次元を描いていないように思える。 映像のスケールばかり大きくはなったが、異次元の奥行きが前作ほどは感じられない。 とはいえ突拍子も無い奇抜な演出にセンスを感じる。 鎖で縛られた裸体の生贄女はエロ過ぎた。 ここは間違いなく抜きポイントだ。 残念なところもあったけど、見応えのあるSFホラーの名作部類にある。 なんと!監督はあの「北斗の拳」のトニー監督らしい。 どうりで、再現度とイカ臭さは共通するところがあるのかも・・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-22 23:36:33)(良:1票)
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