241. ファースト・マン
《ネタバレ》 前日に「ラ・ラ・ランド」をTVで見て、元々ミュージカルが肌に合わないとは言えこの監督とは仲良くなれそうにないと感じつつ本作を鑑賞。だが、見た印象はそこまで悪くはなかった。アポロ計画の無謀さはある種語り尽くされているが、過激な訓練シーンの連続でそこを丁寧に描いていた。ただ、一人称視点が多く見てて結構疲れる。カメラワークはやっぱり合わないかな。月面のシーンも非常に短くこれ目当てで行った私は正直肩透かしだった。 一つだけ特筆するとすれば出発前のお通夜のような雰囲気は悪くなかった。妻から「子供たちにちゃんと話せ」と詰め寄られるシーンには同情したよ。私もそう言うのは凄く苦手だから。「仕事なんだから勘弁してくれよ」と思った。 [映画館(字幕)] 6点(2019-02-09 19:06:40) |
242. サスペリア(2018)
私が「サスペリア」のオリジナルを見たのは子供の頃TVで。母親が「何これ?全然おもろない」と毒づいたのだけは覚えている。当時まだホラーファンでもなかった私は何の反論もしなかった。その私が覚えていたのも天井からウジが落ちて来たぐらい。と言う事で、本作を見るに当たって事前の印象は最悪に近かったが、結果は全く違う物だった。そこだけは良かった。 が、2時間半も前衛芸術を見せられてはたまらない。ホラーの基本は90分。1時間削ればだいぶ印象も変わっただろう。クロエもさっぱり出てきてない。とにかく長かったが感想でした。 [映画館(字幕)] 4点(2019-01-27 21:34:54)(良:1票) |
243. 十二人の死にたい子どもたち
《ネタバレ》 今時の少年少女を使った会話劇なんだけど、大筋の展開はほぼ読めていた。何しろ登場人物に悪そうなのが見当たらない。日本でこの子らを残酷に殺す展開だけはないと確信してた。となると後は演出だ。個々のキャラが精一杯自分アピールを行うが、どのキャラもほぼ想像通りの性格と演技で意外性がない。杉咲花と黒島結菜が主役は自分とばかりに激しく言い争うが、この2人の死にたい理由が一番分かりにくく感情移入出来ないのが致命的だった。個性豊かな女の子達に比べて男の子は総じて大人しいのも今時か。 [映画館(邦画)] 5点(2019-01-26 19:04:26) |
244. ミスター・ガラス
今年最初の映画。最近シャマランには期待を裏切られ続けてるんで不安は大きかったが、これが意外なくらい面白かった。シャマランが過去3作全て自腹で映画を作り続けていると言うニュースを前日見て、シャマランを見る目が菩薩と化していたのかもしれないが。何よりもストーリーの骨格がしっかりしており意外な展開もある。昔のシャマランが戻って来た気がした。私は今年の1作目に本作を選んで良かったと思った。 [映画館(字幕)] 7点(2019-01-19 14:31:44) |
245. 来る
《ネタバレ》 これは・・・除霊エンタテイメントとでも呼ぶべき作品だけど、結論を言えば中島監督の大失敗作品だ。妻夫木聡のダメイクメンぶりは「世の中のイクメンなんて一皮むけばこんなもんでしょ」とでも言いたいのか、黒木華のぶっ壊れっぷりは「ダメ母はしょせん遺伝するでしょ」とでも言いたいのか、どのキャラも画一的ステレオタイプで、しかもそんな自分に向き合うことも無くあっさり退場する。これをエンタテイメントと言われても正直全然面白くない。そんな中で小松菜奈だけは人間的にまともなキャラだった。中島監督のよほどお気に入りなんでしょう。反面、松たか子は相変わらず人間性の崩壊したキャラだった。「告白」は新しいと思ったが、その後だんだんパターン化してるようで今回は一番満足度が低かったです。 [映画館(邦画)] 4点(2018-12-08 21:13:18) |
246. ヘレディタリー 継承
《ネタバレ》 非常に嫌で怖い映画。ホラー映画としてのレベルはかなり高い。中盤以降、母親が大暴走し「それを言っちゃ終わりでしょ」レベルの暴言を吐きまくる。言った後で口塞いでももう遅いよ。更にあのジオラマはありえないよねぇ…。ラストも気が重くなる。それでも、画や演出は良く久々に「見せない怖さ」を味わったのでホラーとしての満足感は高かった。あの母親の嫌な面も祖母からの「継承」だよねぇ。そして娘も。 [映画館(字幕)] 8点(2018-12-01 19:22:20)(良:1票) |
247. シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX(TVM)
《ネタバレ》 本作は6作目だそうですが、おそらく日本では99%の観客はこれが初見でしょう。かく言う自分も初めてです。Netflixで1〜5作目が見れるのは知ってましたし予習して行こうかとも思ったけど、5作も見るのは正直だるいし見たところで結果はほとんど変わるまいと思い、何も頭に入れずにまっさらで見ました。すると見事に意味が分からない。現れるキャラ毎に「お前死んだんじゃなかったのか?」「いや生きてた」の繰り返し。その後もみんなで何やら盛り上がっているが、例えて言うなら同窓会的な盛り上がりで観客はそっちのけです。おそらく予習して行ったとしても「だから何なの?」にしかならないと思う。一つだけ特筆するとしたらエンドロールの速さ。絶対に名前が読めない。「スタッフロールなんて誰も見てないでしょ」とばかりに早回ししたのならある意味天晴れだが、これはひょっとして伝説のZ級サメ映画「ジュラシックシャーク」へのオマージュ(いや嫌味か?)かもしれない。いずれにせよヒマでしょうがないのなら一辺は見てもいいかもしれないが、見なくても全く損することはありません。 [映画館(字幕)] 3点(2018-11-09 23:43:12)(笑:1票) |
248. 音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!
《ネタバレ》 妻と私は映画の趣味が全く違うので、一緒に映画を見る事は年に1回あるかないかぐらいだけど、この映画は妻から「見に行かん?」と誘われて見に行きました。ちなみに妻は阿部サダヲのファンです。が、これは失敗したと思った。ストーリーが支離滅裂、行き当たりばったりの展開、妻も途中で集中力が切れたのがはっきり分かった。個人的には開眼する前の吉岡里帆がか細い声で歌う「夏風邪が治らなくて」や「まだ死にたくない」がユーモアがあって良いと思った。 [映画館(邦画)] 4点(2018-10-12 16:24:30) |
249. クワイエット・プレイス
《ネタバレ》 うーん、シチュエーションホラーなんで細かいツッコミはご遠慮くださいだろうけど、あんな怪物、戦車で充分勝てるとしか思えない。どう見ても文明を持ってるとも思えないんで、劇中で言われてたように隕石にくっついて落ちてきたんだろうけど、世界を壊滅させるには数億匹はいないとカバーできんと思うし、どうなってるの?一体。やはりある程度のリアリティは必要だと思うが、それが出来ないから説明を一切省いたなと思う。ライトの色で危険を伝える仕組みだけは良かった。 [映画館(字幕)] 5点(2018-09-29 23:55:14) |
250. ザ・プレデター
《ネタバレ》 この映画、確かR15+のはずだが、すぐそばにどう見ても小学生の子供2人を連れたお父さんがいた。ほどなく映画が始まったが「おいおい、こんな下品でグロ丸出しの映画を我が子に見せるのかよ」と気になって全然映画に集中出来なかった。もっとも映画自体も我が子の前で人を殺しまくるお父さんの映画だったが。 [映画館(字幕)] 4点(2018-09-24 17:25:34) |
251. 死霊館のシスター
《ネタバレ》 我が街では何とIMAXでも上映。日本でホラーはそこまで当たらんけど大丈夫なのかしら?と心配になった。内容は残念ながら悪い方の予感が当たった。評判となった予告編も大音量で脅かしているだけ。死霊館シリーズの怖さってそう言うところじゃないはずなのに。見るとすぐに分かるがストーリー的な怖さはほとんどなく不意打ちで脅かす演出が多い。エンフィールドに比べると相当な劣化を感じる。このシリーズもそろそろ限界かなと感じた。タイッサ・ファーミガは相変わらず可愛いが。 [映画館(字幕)] 5点(2018-09-22 20:54:56)(良:1票) |
252. MEG ザ・モンスター
《ネタバレ》 サメ映画に1 億ドル余りの予算がつくのは中国マネーパワーの威力ですね。宣伝費と合わせて4億ドル売り上げねば回収できないと言われてたけど、きっちり回収は果たしたようです。内容は王道の作りです。ジェイソン・ステイサムを主役に据えたのが最大の成功要因。この男、筋肉バカだけではなく生き残り優先でハッチを閉めるクレバーさもある。この男よりも周囲におバカさんが多すぎてバラバラ海に落ちるわヘリ同士は衝突するわで足を引っ張りまくるが、驚異的な生存本能で生き延びる。中盤、リー・ビンビンから「ちょっとだけ心配している」と指でサインもらうシーンは観客の「どうせお前は死なんやろ」と言う思いを代弁している。この中盤の調査船でのサメとの対決シーンが一番見応えがあった。終盤の海水浴場襲撃はもはやお約束で「そろそろ終わりかな?」と時計を見てしまった。全般的に見て損するレベルではないです。「ジョーズを超えた」と言われると大いに異議ありだが。 [映画館(字幕)] 6点(2018-09-08 18:29:58) |
253. インクレディブル・ファミリー
《ネタバレ》 実は前作は前日にテレビで初めて見ました。充分面白かったんでその勢いを買って本日見に行った。まさか前作のラストから始まるとは思ってなかったんでちょっと面食らった。その後もヒーロー保護法とか前作をなぞる作り。これってひょっとして昨日前作を見た私のような人向けの続編?と思ってしまった。が、イラスティガールが大活躍する本作も充分面白かった。個人的にはエンディングが一番カッコ良かったが…。イラスティガールの曲が。 [映画館(吹替)] 7点(2018-08-05 21:23:34) |
254. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
安定の7点。このシリーズにハズレはないです。今回はコメディは少なく全般的にシリアス。予告編とはだいぶ印象が違います。それと トム君もスタッフもそろそろ終わりを意識したのかシリーズの集大成的な作りになってます。これが最後でもおかしくないように。もちろん作ろうと思えばいくらでも作れますが。内容は前作のローグネイションの続編となっているので、見に行く方は少なくともローグネイションは見てから行くようにしましょう。もう一度言いますがハズレはないです。大作だが質を維持しているのはトム君の思い入れの産物でしょう。おすすめ。 [映画館(字幕)] 7点(2018-08-04 18:40:54) |
255. カメラを止めるな!
やっと我が街にもこの映画が来ました。前評判の高さから話半分で見ましたが予想をはるかに超える面白さでした。この映画の面白さがどこにあるかを語るのもネタバレなので、何も聞かず黙って映画館に行けとしか言いません。見た人とならいくらでも語りますが今は沈黙は金です。 [映画館(邦画)] 9点(2018-07-22 13:39:08) |
256. サンクタム
《ネタバレ》 劇場で見る事が出来ず、この度アマゾンプライムで鑑賞。前から見たいとは思ってたけど、見た印象は「えっ?こんな話?」だった。洞窟で遭難した一行が力を合わせて脱出、かと思ったらさにあらず、最初から最後まで大喧嘩しまくり。危機に直面した人間の醜さはゲップが出るほど堪能できます。大喧嘩した結果、次々と仲間も死に段々と暗澹たる気分になる。なぜこうなったのか?その原因はひとえにあの親父に人望がなかったからでしょう。人望がないと言うより作中の人物の言葉を借りれば「心がない」。それじゃ息子でなくてもついていけないよ。いやぁ、ちょっとガッカリでした。 [インターネット(字幕)] 4点(2018-07-15 22:31:29) |
257. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
《ネタバレ》 久々の映画館。期待度は高かったのだが、序盤はノリが悪くなかなかのめり込めない。キャラが揃ったあたりから盛り上がり始めるが、ビジュアル的な見せ場は中盤の帝国軍のタイファイターに追われるシーンくらい。キャラの結びつきも希薄で、終盤は誰が誰を裏切るかの裏切りドラマと化す。確実に裏切らないと分かっているのはチューバッカくらい。後はいつ誰が手のひらを返してもおかしくない。スターウォーズってこんなドラマだったかしら?私はコアなスターウォーズファンではないので間口はめちゃめちゃ広いと思うが、その私でも「うーん」と言わざるを得ない内容でした。ローグワンの鮮やかなラストに比べてもラストも締まらない。全体的に見ればそんなに悪い作品じゃなかったけど、満足度は低かったです。 [映画館(字幕)] 5点(2018-06-30 19:06:02) |
258. アナイアレイション -全滅領域-
《ネタバレ》 Netflixにて鑑賞。と言うかこれは独占公開か?ネット配信も馬鹿にならない時代になったものだなぁと思う。監督のアレックス・ガーランドは「エクス・マキナ」の監督でも知られているが、この作品も静かな雰囲気はよく似ている。登場人物がみな静かで理性的なので落ち着いて鑑賞できる。この雰囲気は悪くない。異世界と化した森の光景も美しい。ラストが今ひとつだがそこまでは退屈せずに見る事が出来た。充分な出来じゃないでしょうか。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-06-05 22:19:00) |
259. レディ・バード
《ネタバレ》 私の行きつけの映画館に来たので見ました。普通に良く出来た青春映画です。この作品が全米の批評サイトで新記録を樹立し、アカデミー賞の作品候補にならなかったら、おそらく見ることはなかったでしょう。日本で言えば中二病の反抗期の女の子の母親への反抗と同級生との愛憎劇です。周囲の大人がみんな優しく見守ってくれたので救われましたね。まぁ、たまにはこんな作品も良かったです。たまには、ですが。 [映画館(字幕)] 7点(2018-06-03 22:16:07) |
260. デッドプール2
《ネタバレ》 まあまあです。ギャグは相変わらず過激だが、タクシー運転手に前作ほどのキレがなかったのがちょっと残念かな?それにしても女の子にユキオって、同様にマサルと名付けたロシア人がいたけど、これもジェンダーフリーの流れなんだろうか? [映画館(字幕)] 7点(2018-06-02 21:28:02) |