241. アザーズ
<ネタバレあります!>ほほう、なるほど...そういう手があったか!としてヤラれました。古典的なホラーの演出を踏まえながらも、逆転の発想で観客のド肝を抜くあたりはさすがとしか言い様が無いです。まさか全員が○○○だったとは!!怖いだけのおばけ屋敷的な作品というわけではなく、母と子の間に隠された悲しい物語をしっかりと描いています。ただ、中盤で登場する戦地へ行ったまま消息がつかめなかった夫との再会のシーンはあまり効果的では?と思いました。真っ暗な部屋でぼや~っと不気味な顔が浮かび上がったかと思えば電気をつけると実は絵画だったり、写真たてを取り除くとその後ろにまた女性の写真があったりとよーく観てないと判らないところまで注意を払っているところが感心です。当然ラストへの伏線も忘れず張り巡らせているので、何度観ても飽きないです。この映画を観た後にはもしかして我が家にも...なんてことを思ってしまいぞぞ~っっと寒気がしました。監督自信が作曲したBGMも恐ろしくそして悲しい雰囲気を盛り上げてくれます。このアナメバール(アナメーバル?)監督の才能に酔いしれて下さい。 8点(2002-04-30 00:01:05) |
242. 薄れゆく記憶のなかで
物語前半は将来に不安を抱く主人公と暗い過去を引きずった同級生の少女の初恋。そして後半はその痛々しい悲恋を描いています。前半のノリで観ていると急に突き落とされたかのような展開にいささか驚きますが、物語の端々でこれからの不幸な出来事を暗示するかのようなシーンが多々出てきます。この監督さんはとにかく余韻を大切にします。彼から貰った残暑見舞いの葉書、燃える俳句、飛んでいくタコの風船等重要なシーンをじっくりと見せていくんですね。それに加えこれから起こる出来事への暗示のシーン。「ああ、この女の子って何かあるんだな。」と思わざるをえません。初恋までの展開も「これって実話?」と思わせるほども実に自然な描写で感動すら覚えます。一緒に帰る二人は会話が成り立たない、三者面談での雰囲気、レストランで口実をつけてコンタクトをねだるシーンなど観ている側としては遠い昔を懐かしみながら入り込んでしまいます。主演の二人は演技と言うよりはまだ未熟でそのままな感じですが、決してダイコンではありません。後半での展開にちょっと無理矢理悲劇に持ち込んだ感はありましたが、それもラストで救われる主人公の少年の涙に免じてOKです。ホント、切ないです。この作品が丁寧に作られており、良質なことを感じて欲しいです。BGMもエンニオ・モリコーネ風でノスタルジックでいいです。 8点(2002-04-24 03:52:10)(良:1票) |
243. 氷の接吻
これは...I・アジャーニ主演「死への逃避行」とそっくりじゃん!まさかまさかとは思っていたものの、やっぱり最後までそっくりじゃん!もしかしてリメイク?死に別れた娘と決別できない青年、満たされない物を感じ殺人への衝動を押さえられない犯人。こういう設定は好きなんですが、やっぱり比べてしまうんですよね「死への逃避行」と。どっちがイイってそりゃ断然「死への逃避行」ざんしょ?!ちなみにこちらの設定は死んだ娘の面影を犯人(イザベル・アジャーニ)に重ね、彼女が次々と衝動的に犯した殺人の後始末をしていくんです。ね、そっくりでしょ?ラストも車が...もういっか。 6点(2002-04-18 06:28:17) |
244. クラッシュ(1996)
CMで見た時はあれっ、いつものエロ・グロ路線じゃ無いんだ!と思ったんですが、やっぱしクローネンバーグ色どろどろでした。それにしても屈折してまんなぁ。同じ屈折した感情を持った人間同士が出会うと言う設定は良かったと思うんですが、それがわざわざ交通事故起こしてエクスタシーィィって....観てる方としては共感は出来ないですね。後私事ですが、この作品に共感できないのはそもそもジェイムス・スペイダーという俳優が信用できん!あのギョロ目マスクに中途半端な演技が鼻につくんですよね。生々しい傷口(いかにも女性の陰部!)をみて欲情するなんざぁ、あんたはそのことしか頭にないんかいっ!!クローネンバーグも同様にね。 4点(2002-04-18 04:15:49) |
245. キング・イズ・アライヴ
ローマンヌ・ボーランジェにジェニファー・ジェイソン・リーが出てるって事で期待しすぎました。キャスト全員が難しい役をしっかり演じているものの、内容が理解できない。J・J・リーがホント憎ったらしいデブ親父に体を許してしまうところは何とも言えないほどの屈辱感を味わいました。(ま、結果的には逆になるんですがね。)それにしてもR・ボーランジェの演技が勿体無い... 5点(2002-04-18 03:56:59) |
246. キタキツネ物語
僕も子供の頃親が安心して見せれる映画って事で連れてってもらいました。そのときはすごい号泣したんですよね~。語り部の木の存在が良かったです。そしてメインテーマがいい!「♪あ~いよ~、お前はぁ~」ミッキー吉野バンザイ。 7点(2002-04-18 02:46:12) |
247. 顔(1999)
「友達っておらなあかんの?」というセリフにこの主人公の全てが盛り込まれてました。無気力だった彼女が妹の殺害を期に、皮肉にも一生懸命に逃げて生きたいと思う。特別泣けるシーンは無いんですが、全編印象に残りました。滑稽で哀しくてそして勇気が沸いてくる映画でした。藤山直美の地でいくかのような自然な演技。もう、彼女無しではこの作品はありえないでしょう。お見事!! 8点(2002-04-18 02:36:43) |
248. ただいま
誤って姉を殺してしまい17年の求刑を与えられたラン。仮出所で久しぶりに帰宅する彼女とそれに困惑する両親の真意。バスに乗れない、実家が無い、道路を渡れないといった17年というあまりに長い刑期が彼女を不安にさせ、そのあたりの心理描写はよく表現されていました。あれ程不仲でケンカの耐えなかった両親が今では年老いて気力が無くなっているのを見ると居たたまれない気持ちになります。久々の娘の帰還にもどう接していいのか分からず、シャワーの使い方とか事務的なことしか話せない。この作品の中でどうも一人だけ間が悪い人がいるんです。それは刑務所の主任役の女優。可愛いのですが、制服は似合ってないし貫禄も無く幼い。しかも主任としては致命的と言える程口が軽くて、道を尋ねた駐在にランの事を聞かれると「殺人罪よ」とあっさりと彼女の前で答えてしまう。又家族と再会して気まずい中、死んだ姉の話題をヘーキで持ち出す。なんで??!!彼女のあまりに不自然な演技とキャラクタ設定の甘さに疑問。疑問と言えばラスト、家族との和解のシーンで殺人の動機である5元を盗んだ理由が死んだ姉にあるのにわざわざそれをかばって「私が盗んだんですぅ!!」とすすり泣く。そうじゃないんですよ!かばうことは悪くは無いんですが、このシーンでは何の効果もないのに何故このセリフを言わせるのか?そのせいで「たった5元のためにぃぃぃ~」というセリフも空しい不発に終わり、ラストで「この作品ちょっとズレてる?」と思わせてくれたので興醒めで、気持ちの悪いまま終わってしまいました。 5点(2002-04-18 00:39:53) |
249. エンゼル・ハート
全編、血生臭い雰囲気の中、何かが違う気がする...そうです、これを観ている観客をもあざ笑うかのように、衝撃のラストへじわじわといざなってくれます。蒸し暑い気温、単調に回りつづける天井のファン、謎が多い登場人物達。それぞれが観ている者を不安にさせてくれます。そしてラスト、真実を知った主人公が真っ暗な中をエレベーターで降りていく(落ちていく)シーン。それは天使が堕天使に変わり、地獄への階段を下りていくように悲しいシーンでした。デ・ニーロのルイ・サイファー(実は文字遊びで”悪魔”)の圧倒的な悪意に満ちた演技もゾゾゾとしました。 8点(2002-04-17 03:18:20) |
250. エレファント・マン
胸が締め付けられるように苦しいです。メリックが新しい環境で生きていこうとする意志とは裏腹に周囲からの差別、好奇心、そして歪んだ愛情に悩まされる。彼が院長の前で緊張し、言葉を上手く話せなかった後に聖書の暗唱をするシーンにはもう号泣でした。リンチなりのフリークスに対する感情が投影された作品で、単に差別はいけないというテーマではなく、一人の人間が生きていく力強さを真剣に探し、見つけていく成長物語に仕上がっています。これを観てどう思うかと言う事より、どう考えるのかと言う事が大切ではないかと感じました。 9点(2002-04-17 02:59:05) |
251. エメラルド・フォレスト
関西圏では20年ほど前日曜の昼によく放送されていました。ジャングルのじめじめっとした雰囲気に恐怖を覚えました。 5点(2002-04-17 02:42:55) |
252. エーゲ海に捧ぐ
すごいエロ。行為そのものよりも、手を触れるだけでスルスルッと洋服が脱げてしまうところとかね。♪WIND IS BROWING FROM THE ASIA~ 女はう~み~~。 3点(2002-04-17 02:34:31) |
253. うずまき
原作以上に不可解で独特の世界観が良かったですね。ただ折角個性的なキャストを起用しているのに、あの彼氏役のモデル(鼻の頭にホクロがある人)のお陰で台無し!母親役の高橋恵子のキレっぷりも良かったのに。ちょっとぐちゃぐちゃドロドロしてて気持ち悪かったですしね。あ、これホラーになってますが怖いというよりは笑えますよ。 5点(2002-04-17 02:25:50) |
254. ウォーターワールド
かつらの人って妙な違和感からか、いつ取れるかいつ取れるかと観ているこっちがドキドキしますよね。ケビン・コスナーもそんな感じ...(スゴイ、レビュー...) 5点(2002-04-17 02:21:22) |
255. ナイト・オン・ザ・プラネット
それぞれの物語が終わると時計のシーンになり一気にテンションを下げる。このあたりがこの監督ってスゴイなぁと思わせてくれます。ただキャスト的には嫌いじゃ無いんですが、やっぱりこのテンポは苦手です。 5点(2002-04-16 07:00:00) |
256. 變臉~この櫂に手をそえて~
老師匠と孤児、この設定だけで涙が出そうです。お互いが実の親子のように少しづつ心を通わせては離れ、そしてまた心を通わせる。その重厚なドラマに熱いものを感じました。 8点(2002-04-16 06:50:20) |
257. フリントストーン/モダン石器時代
そうか!ジョン・グッドマンって誰かに似てると思えば、このキャラだったんだ。もうホントそっくり。動物を動力にした車(ガソリンスタンドもどきもある!)とか現代で見慣れた光景を石器時代に置き換えているところは良かったですね。退屈はしないですよ。 5点(2002-04-16 06:41:11) |
258. フラッシュダンス
この作品の予告を観てめちゃめちゃドキドキしました。(エッチな意味ではなく)数々のアクロバティックなダンスには圧倒されます。審査員の方々も良く観ると色んな演技してたりするんですよ。 7点(2002-04-16 06:36:09) |
259. 4thフロアー
ラストではドッキリです。遠まわしな事すんなよぉ~、○○!!(ネタバレの為、封印。)「テナント」と内容は似てます(但しこっちはオカルト系)ので併せて観るともうマンションには住めないですね。 6点(2002-04-16 06:32:29) |
260. ビッグ・リボウスキ
ガラガラガラ~ッと宙吊りのジュリアン・ムーアが登場したのには大爆笑させて頂きました。 5点(2002-04-16 06:25:21) |